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「あれかこれか」となる理由

まあ、普通の人(消費者)にとっては時間もカネも有限だから、「あれもこれも」ではなく「あれかこれか」になるのは仕方がないが、作る側が、Bという商品を売るには既存のAという商品を駆逐しなければならないと考えるのはおかしいわけで、そういうことをすると文化がやせ細る。
ネットで文章を読むのと紙の書物で文章を読むのとでは、私の場合は読み方も印象の受け方も違う。どちらも私には必要だ。いくら電子書籍がシェアを増しても、紙の本のメリットが存在しなくなるわけではない。
ただ、兎小屋に住む下層階級(私)には、家に本を置くスペースが無いから書物をほとんど購入しなくなっただけである。その分、市民図書館にはお世話になるわけで、税金というのはそういう部分に支出してもらいたいと思う。それも「福祉政策」のひとつだ。



(以下引用)


  1. 僕らは何というか、生活実感的に「パイの大きさは変わらない」と考えがちで、それは文化的な面でも「デジタルよりアナログ」とか「電書より紙本」みたいな分捕り合い思想でものを考えてしまいそうになる原因なんじゃないかと思ったり。>RT

    デジタルもアナログも電書も紙本もどれもありよ。


  2. さんがリツイート

    最近メディアに取り上げられることが多くなったボードゲームも取材時に「デジタルゲームよりも良いもの、優れたもの」と言う前提で演出やコメントを求められたりすることがあるそうです。なぜデジタルの方を貶める必要があるのか。デジタル、アナログどちらも好きな立場としては残念です。














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関ヶ原で豊臣恩顧の大名たちが東軍になった理由

別のブログに書いたものだが、私にはまったく新しい知識(小西行長の謀略)を含むので、備忘的にここにも載せておく。
いくら考えても、加藤清正ら豊臣恩顧の大名たちが徳川方についた理由は今一つ納得できなかったのだが、その疑問が解けたような気がする。






司馬遼太郎の随筆「遠藤周作氏『鉄の首枷』について」の中に、小西行長の異常な計画への言及がある。
たぶん史実だと思うのだが、秀吉の朝鮮出兵の時、この戦争の失敗を予期していたと思われる小西行長は明朝廷に家来の内藤ジョアンを送り、日本を明の属国とし、秀吉を封じて日本国王とさせようとしたというのである。もちろん、秀吉のあずかり知らぬことで、行長の独断だろうが、その「講和内容」に、さらに驚くべきことが書かれていて、秀吉に次ぐ「大都督」として五人を封じてほしいとしていると言う。その五人の筆頭が小西行長、以下、石田三成、増田長盛、大谷吉継、宇喜多秀家となっているらしい。つまり、関ヶ原の戦いの西軍の中心メンバーだ。
仮に、この申し出が明に受け入れられていた場合、大大名を含め、諸大名はこの五人の下の立場になるわけで、もしかしたらこの申し出の内容を漏れ聞いた諸大名が、小西石田以下のメンバーへの憎悪と危機感を抱いたのが、関ヶ原の戦いの真の原因だったのかもしれない。
通常言われているように、朝鮮出兵時の「後方にいて、自分たちは指図口や干渉や上から目線の戦闘評価をするだけの文官グループへの憎悪」だけでは、豊臣恩顧の諸大名がほとんど東軍に付いた理由は説明できないわけで、この「小西行長の陰謀」こそが、関ヶ原の戦いの真相だったのではないか。(司馬遼太郎もそれに近いニュアンスを述べているが、そこまで明言はしていない。)

秀吉の朝鮮征伐、さらには明の征服という誇大妄想的計画の失敗を早くから見抜いていた「官僚グループ」が、明への服属をあらかじめ申し送り、朝鮮出兵失敗後の自分たちの地位を確保しようとしたのは官僚の習性としてよく理解できる。つまり、第二次大戦後の官僚たちのアメリカへの服属と同じである。

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どこをどう調べて発言しているのか

どうでもいいような話だが、こんな風にアルファベット型の小さなパスタの入ったスープは大昔からキャンベルのスープにある。「2000年ころ神奈川の小学生が考えた」というデマが拡散されないようにしてほしい。小さなことでも、デマは拡散しない注意が必要だ。









57歳の私には見たことも聞いたこともない給食メニューだった。




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こうして日本人は作られる

安倍政権ごますりツィートの多い田中圭一が、鈴木氏の正義感溢れるこのツィートを取り上げたのが奇妙だが、まあ、さまざまなポジションの中で生きているのが社会人である。
それはともかく、出久根達郎と思われる回答者のこの回答は

1)日本社会全体(特に若者全体)に対しては悪影響を与える回答である。
2)しかし、質問者の中3女子に対しては、日本社会の中で生きる方針を教える良回答である。

と言えるのではないかwww


(以下引用)



は?嘘だろ、この返答は酷すぎる。立場が上だというだけでやる気をなくすような言葉を弱者にぶつけ陰口まで言っている同級生から後輩を救いたいと書いているのに、その行為を一切批判せず、妥協しろ?!無難に生きろ?!思いやりと思考力、投書する行動力まである成長期の中3にかける言葉じゃない。


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出家とは何か

ただのジョークであるが、なかなか面白いのでメモしておく。私は仏教は大好きだし、必ずしも職業としての出家をそしる者ではない。まあ、職業としての出家というのも変だが。
出典は中国の古典随筆。漢字が難しいので題名や筆者名は略。




或るお坊さんが、毎日のように大官や貴顕の家に伺候していたが、ある日、知人に向かって、
「どうもこう交際が多くては、まったくやりきれませんよ」
とこぼしたので、その知人が言うには
「そんなに大変なら、いっそ御出家なすったらどうですかな」





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兵士は優秀だが将校は無能、という日本の伝統

スポーツライター広尾晃のブログ記事の一節である。
まったく同意である。プロ野球など、現役時代にはロクな成績も残していない人間が人脈(仲良し関係)を利用してコーチの座を手に入れ、選手に威張っている例がたくさんある。
もちろん、自分でやる能力と教える能力は別だから、現役時代はダメ選手でもコーチとしては有能という例もあるだろうが、コーチというだけで選手より偉いという態度の馬鹿もたくさんいるのである。選手が活躍するからチームの好成績もある(選手の働きがあるからコーチの給料も出る)のだ、という根本を理解せず、「コーチの地位は選手より上」と考えている阿呆は何とかならないか、と思うのだが、そういう連中に限って、球団フロント(球団幹部)に仲良しがいたりして、なかなか追放されない。

まあ、言うまでもなく、プロ野球だけの話ではない。会社組織では「何にも専務」と陰口を言われているような上級職が平社員の数倍数十倍の給与を貰ったりするのは普通の光景だ。

(以下引用)


今の日本のスポーツ界には、世界に比べて遅れている指導法を全面的に見直そうという動きが出ている。技術もさることながら、選手と指導者の関係を改めようという改革が進んでいる。その基本は、プレイヤーファーストだ。選手は指導者の子分ではなく、選手こそが主役であり、指導者はそのサポート役に過ぎないというパラダイムシフトが求められている。

しかしスポーツ界にはこの栄監督や日大アメフト部のように、そうした考え方を全く学ばず、やくざの親分のように選手を支配する指導者がたくさんいる。そういう部は強制的に選手に練習させ、試合でも勝利至上主義を徹底させるので、成果が出やすい。まさに「勝てば官軍」でこういうごろつきのような指導者が高い地位にいるのだ。

野球界にもそういう傾向はある。甲子園で実績を上げた指導者は、牛や馬のように選手をしごいて試合をさせた自分の指導法が間違っているとは夢にも思わないだろう。

なにごとによらず、日本は「上にいるもの」「既得権益の上に座っているもの」がなかなか退場しないために、進化できないでいるが、スポーツ界もその最たるものなのだ。

時の政権がそうだからでもあろうが、最近はどれだけ世間から批判されようと、メディアに騒がれようと、地位に居座ったまま動かない人間が多すぎる。
至学館大谷岡学長、栄監督、日大田中理事長など、今回の事件のおおもとにいる人間が完全に失脚しなければ、事態は改善に向けて動きださないだろう。


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偽装保守と偽装愛国

権力に尻尾を振る人間というのは、どうして揃いも揃って醜いのだろう。

昔の保守的言論人はまだ良かったような気がする。彼らは本気で日本の文化を守ろうと思っていたのだろうし、それで自分が利益を得るつもりも無かったはずだ。当時は「戦後民主主義」がまだ力を持っており、保守思想を公に口にすることは、むしろ自らには不利益だったように思う。

現在のネトウヨどもや権力べったりのタレントや評論家や芸能人は保守主義でもなく愛国主義でもない。単に、「自分が利益を得たいから」保守や愛国を偽装しているだけの汚い乞食どもにすぎない。





さんがリツイート
返信先: さん

「生まれた国が好きなだけ」ならわざわざ「御霊」などの軍国主義と結びつく言葉を使う必要ないし、それでいて「戦時中と結びつけられると予想してなかった」と言うのは明らかに嘘だし、実際、予想したとおり批判されたとツイートして消してるし、謝罪しておいてファンには「何が悪い」と開き直るし。




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プロフィール

HN:
酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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