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津波の後

江戸時代の俳句のほとんどは風俗も言葉も現代人には理解できないものだが、時には興味深いものもある。もちろん、素人解釈だと誤解だらけになるだろうが、誤解も解釈のうち、というのが私の解釈法である。
芭蕉七部集の「冬の日」の中の連歌の次の連続する2句は、ややグロテスク趣味の句だと思うが、それは誤解だろうか。


まがき(籬:垣根)まで津浪(津波)の水にくずれ行(ゆき)

佛喰ふたる魚解(ほど)きけり



「解く」は解剖する意らしい。とすれば、この「佛」は水死体ではないか、と思われる。それと前句を合わせて読めば、意味が分かるだろう。ちなみに、前者は荷兮、後者は芭蕉の句である。

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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