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殿上人と地下

少し古いが、オリンピック貴族や上級国民、政治家のメンタリティがよく分かるエピソードなので転載しておく。末尾の松岡修造に関する記述(記者が彼のファンなのか、スポーツ選手に好意的なのかは不明)は不要だと思うが、そのままにしておく。私は彼も「殿上人」だと思っている。イベント後でのこの行為は自分のためのチェックであり、傘を断ったのも(既に濡れていたからだろう。)偉くも何ともない。

(以下引用)


東京2020オリンピック

五輪関連イベント、雨の中「手話通訳」続ける女性に報道陣からも心配の声

2021.07.10 05:15
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提供:しらべぇ

都内で行われた聖火お披露目イベント。中継には必要不可欠な「手話通訳」女性の扱いを見て、記者は少々残念な気持ちに…。



東京2020オリンピック



東京オリンピック開幕まで残り2週間となった9日、東京・駒沢公園で聖火のお披露目イベントが行われた。




雨が降りしきる中での式典、集まったカメラマンたちはみなレインコートに身を包む中、記者は一つの違和感を覚えた。




屋根の無い会場でイベント




東京2020オリンピック



朝5時起きで現場に向かった記者。7時ちょっと過ぎにはすでに多くの記者・カメラマンが集まっており、みな屋根の下でカメラと撮影機材を詰め込んだリュックサックにビニールを掛け、会場となる陸上競技場内に進んだ。




競技場のフィールドは屋根がなく、長時間風雨にさらされることは想定内だった。




【写真】イベントの開始前、談笑する国内外のメディア関係者たち




手話通訳の立ち位置は「テント外」



東京2020オリンピック




撮影スポットに到着すると10mほど先にメインステージ。そのステージ中央には雨を防ぐための透明テントが設営されており、ここに小池百合子東京都知事や、第一走者として選出されている元プロテニスプレイヤー・松岡修造らが登壇する段取りとなっていた。




東京2020オリンピック




しかし、写真を見て頂けるとわかるよう、中継用の手話通訳の女性はなぜか「テント外」(左右1か所ずつ)に立ち位置があり、彼女たちだけが風雨にさらされる状態だ。




カメラマンたちも気にするレベル



東京2020オリンピック




イベントが開始すると幾分雨は弱まったものの、傘もさせないまま濡れたジャケット姿で手話を続ける姿は非常に痛々しく見えた。




手話通訳は聴覚にハンディキャップを持った視聴者には欠かせない存在であることは説明するまでもない。記者と同様の心境に至ったカメラマンは少なくなく、周囲にいた国内外のカメラマンたちからは「屋根の下に入れてあげたらいいのに...」「“平和の式典”ってなんなんだろう(笑)」という声まで上がる始末だった。




松岡修造はスタッフに配慮



松岡修造




なぜこんな扱いになったのか、答えがわからぬままイベントは幕となった。ちなみに記者はイベント開始前、一人ステージ周辺に姿を表した松岡を目撃している。




自身が聖火を持って歩く場所を入念にチェックしていると、スタッフが慌てて近寄り、傘下に入れてあげようとした。すると松岡はスタッフに余計な仕事をさせなくないためか「ありがとう。僕は大丈夫なんで」と丁寧に断り、雨が降る中、黙々とリハーサルを継続していた。




そんな様々な光景が見えた今回の聖火お披露目式。雨を巡って、普段は見られない「配慮」の良し悪しが垣間見えた気がする。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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