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体を使う前に、まず耳と耳の間を使え

私の敬愛する「逝きし世の面影」の宗純氏だが、弘法も筆の誤り、下の文章には誤解があるようだ。まあ、誰でもやりがちなミスである(私など常習犯だ)が、この誤解はそれに続く文章全体を無効化してしまうミスだろう。(以下、赤字部分が引用)



有名なマティス語録の中でも『一番大事なのは耳と耳の間の15センチ』(命がすべてに優先する)は、命のやり取りをする現役軍人らしい言葉である。
人が死ぬ現場を誰よりも見ている軍人(madマティス)の方が文民(政治家とか知識人、マスコミ等)よりも、誰よりも命の大切さを知っている、
文民より軍人の方が余計に『死にたくない』と思っている。


この「一番大事なのは耳と耳の間の15センチ(注:アメリカ式なら5インチとでも言っているかと思う。)」というのは、そもそもマティスの発明した警句ではない。スポーツ界では昔から有名な言葉である。たしか、サム・スニードか誰か、一時代前の有名ゴルファー(その人が最初に言ったのかもしれない)も言っていたはずで、その意味はもちろん「命がすべてに優先する」などではなく、「(スポーツでは)頭の使い方が一番大事」ということだ。耳と耳の間にあるのは脳であって心臓ではない。スポーツ格言の応用で、「軍事においても頭脳活動が一番大事」というのがマティスの発言の意図だろう。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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