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インフレおよびデフレの時代相と、「人と会うこと」の損得勘定

これも頭の体操にいいのではないかと思う。
某スレッドにあったコメントの一部だが、「この命題について、その理由を合理的に説明せよ」、という問題だ。私の考察(解答例)は少し後に書いておく。


インフレ時は人と出会うだけでお金が儲かる
デフレ時には人と出会うだけで損をする 












まず、「出会う」は「会う」ことと同義で使っているものとする。つまり、偶然の出会いではなく、意図的に誰かと会うということだ。まあ、問題文としてはどちらでも大差はないが。

では、インフレ時に誰かと会うことはお金が儲かるか、と言うと、これはもちろん極論であり、途中経過を全部すっ飛ばしている。しかし、「人と会うことはお金が儲かることにつながる」と言い換えれば、かなり説得性が出るのではないか。誰とも会わずに部屋に引きこもっている人間が何かのチャンスに巡り合うことは無い。誰かと会えば、そこから人間関係が生まれ、仕事の機会や事業拡大のための手がかりもつかめる。
そして、インフレ時代ならば、多くの事に関わることで、多少の失敗は挽回できるのである。たとえば、100万円を失っても、後に100万円を得たら、それはインフレ時代なら「大成功」なのである。つまり、最初の失敗から次の成功までの間にインフレによって貨幣価値が20%下がっていたら最初の失敗の金額は実質80万円の失敗であり、その後に100万円獲得したら、それは「20万円の利益を得た」ことになる。
まあ、これはモデル的に誇張しているのだが、インフレというのは、そういう性質のものであり、「いけいけどんどん」主義者こそが成功するのである。

デフレの場合はその逆になる。最初に100万円の成功を収めても、後に100万円の失敗をしたら、差し引きゼロではなく、たとえば20%のデフレなら先に書いたのと反対で、「20万円の損失」になるわけだ。
まあ、人間関係をカネ勘定にだけ絡めて捉えるのは良くないが、今の若者の多くが外出を好まないのは、そうしたデフレ時代の特性を直観的に感じているからではないだろうか。
もちろん、外出したら、それだけで無駄なカネを使うことになるのが一番の理由だろう。そして、人付き合いと外出は切っても切れない関係なのである。人付き合いをすれば、それだけでカネを使うのだから、「デフレ時には人と出会うだけで損をする」、となる。

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