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みじかびの きゃぷりてとれば……

大橋巨泉が亡くなって、先に亡くなった永六輔ともども、芸能人の中のリベラル系の発言者がだんだんいなくなりつつある感じだ。マスコミに重用されるのは松本人志のようなネトウヨ系の「体制べったり芸能人」が目立つ。橋下徹もそうした「芸能人」に逆戻りである。ネットなどを見ても、そうしたネトウヨ的芸能人の発言が常に真っ先に取り上げられるから、それに洗脳される馬鹿な若者も多いだろう。
まあ、そういう愚痴は言うのも飽きてきた。今日は大橋巨泉のあの有名なCMの「意味不明俳句」の解読をしてみる。
パイロット万年筆だったと思う。セーラーではないだろう。

「みじかびの きゃぷりてとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ」

みじかびの:短い日の(秋の季語)
きゃぷりてとれば:万年筆のキャップを取れば
すぎちょびれ:(キャップを取っているその僅かな時間の間にも)この短か日は過ぎていくことだ
すぎかきすらの:すぐ書け、スラスラと書けるこの万年筆で
はっぱふみふみ:秋の落ち葉を踏む、その「ふみ」ではないが、「文」を書くこの楽しさよ

巨泉自身も俳人でもあったようだが、この「俳句」も、短い字数に多くの情報がつまっているという俳句の特質が良く生かされているうえに、語調が非常にいい「秀句」であると今なら思うが、当時(若い頃)は巨泉氏の顔があまり好きではなかった(と言うより、マスコミに重用される人間が嫌いだった)ので、この「俳句」を真面目に考察したのは、今が初めてである。
「はっぱふみふみふみちょびれ」という「七五」を前に置いたバージョンもあったと思うが、それだと全体は和歌にも俳句にもならないようだ。都々逸は良く知らない。
まあ、こんなことを真面目に考察するのは専門俳人などはしないだろうから、巨泉氏の追悼の意味で書いてみた。

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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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