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異種の目で世界を見ることの「異化効果」

今書いている途中の小説の話だが、これはヴォルテールの「カンディード」やモンテスキューの「ペルシャ人の手紙」に似た小説で、異星人の目で地球、特にこの日本の姿を描いてみようとしたものだが、まあ、変種の随想であって小説にはなりそうもない。だが、書くこと自体は面白いので、気が向けば少しずつ載せていきたい。できれば、漱石の「吾輩は猫である」が小説であるくらいには小説にしたいものである。
なお、「ペルシア人の手紙」は読んではいないが、下に紹介されただけでも読んだつもりにはなれる。「カンディード」との類似は、大げさに言えば「哲学小説」を目指すこと、つまり人生の疑問、世界への疑問の考察を小説形式でしたい、ということだ。

(以下引用)

ペルシアじんのてがみ【ペルシア人の手紙 Lettres persanes】



モンテスキューの書簡体小説。1721年刊。ペルシアの高官ユスベクは政治的亡命を余儀なくされ,友人リカと故国を離れ,ヨーロッパに来て,フランスに滞在する。2人が友人や召使と交換する手紙を通して,18世紀初頭,すなわちルイ14世の晩年から摂政時代のフランスとヨーロッパの社会状況が,慣習によって曇らされていない異文化圏からの来訪者という観点から批判・風刺される。その対象はパリのコーヒー店,市民の物見高さといった風俗から,ナントの王令廃止,ルイ14世の死,経済政策,奴隷制などの政治論議,さらには教皇権,宗教裁判,神学論争などの宗教問題と多岐にわたり,軽妙な筆致で論じられる。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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