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北林あずみの「人間中心主義批判」「欧米中心主義批判」

「北林あずみ」のブログ記事の一部を転載。面白いところはほかにもたくさんあるが、あきれるほど長い記事を書く人なので、読むのも疲れるだろう。簡潔にまとまったところだけ取り出す。
なお、「北林あずみ」氏は男であり、爺さんである。何で女名前なのか、本名かペンネームなのかは知らない。
氏の批判する「人間中心主義」の批判点は、「人間」の定義次第で他者を切り捨てて来た思想だから、ということである。たとえば、白人にとって有色人種はかつては人間ではなく「動物」の一種だった。そして暴力支配の時代には「女子供」は人間扱いされなかったのである。女は「財産」であり、子供は労働力予備軍だったわけだ。
私は「尊皇主義」なので、下の記事の言葉の中には反発する部分もあるが、明治政府以降の政府による「天皇神格化」(一神教的国家神道)は、日本を誤らせたものだと思っている。


(以下引用)

 日本の古代神道は、仏教思想と出遭って融合するのだが、人間中心主義と欧米中心主義を乗り越える可能性を、わたしはそこにみている。
 日本の右翼と極右と保守は、一神教的国家神道をあたかも日本特有のものであり、日本の精神的な伝統であり、真髄のようにみなしているが、まったくの間違いだ。一神教的国家神道はキリスト教の模倣であり、それに儒教の絶対的家父長制を接ぎ木したもので、多神教的な日本の精神的伝統と構造とは真逆のものだ。一神教的国家神道を作った張本人の伊藤博文が日記で吐露しているのだから、否定のしようがない。一神教的国家神道とは、西欧近代主義の出来損ないの物真似でしかなく、人間中心主義はそのままで、欧米至上主義の代わりに、天皇を神として、天皇を戴く国を神の国とする、日本至上主義を据えたものでしかない。
 お粗末でありお笑いでしかないのは、その日本至上主義だが、明治維新政府が打ち出した脱亜入欧の政策をみればわかる通り、その実は、「欧米至上主義 〉日本至上主義」なのだ。日本至上主義=日本主義の根っこには、欧米へのコンプレックスがある。だから、そのコンプレックスを打ち消そうと、激しいアジア蔑視となって噴出するのだし、欧米へのコンプレックスがひっくり返ると鬼畜米英になったりするのだ。日本主義とはかくも歪んだ構造をしている。
 櫻井よしこをみれば一目瞭然だろう。櫻井よしこの歪んだ精神こそが、日本主義の本質だ。ご主人様のアメリカに、ちぎれてしまうのではないかと心配したくなるほど尻尾を振っている一方で、中国と韓国に向かって牙を剥きだして吠えているのだ。そして日本主義を掲げ、一神教的国家神道の旗を振っている。見苦しいまでの歪んだ心だ。櫻井よしこの日本主義が、日本を侮蔑し、日本を貶めていることに気づかない。これほど日本の精神文化と精神的伝統とほど遠いバカはいないのではないか。思い込みも甚だしい。

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