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進次郎構文(明瞭かつ無意味な発言)

「進次郎構文」を意図的に書く(作る)のは難しい、というツィートを見たが、原理そのものは簡単である。要するに「A=A」あるいは「Aである。ゆえにAである」という、トートロジー(同義反復)的な文章にすればいい。

簡単に言えば

「われ思う。ゆえに我あり」ではなく、

「我思う。ゆえに我思う」と言えばいい。

これは論理的には完璧であるから、「無意味な発言である」以外には、批判される余地はない。(まあ、正確に言えば、この「ゆえに」は間違っているわけだが、)基本的に、「A=A」という発言ならば論理上は批判の余地はないから、政治家がその場しのぎをする上での便利な(と言うより悪質な)新発明だろう。
だから進次郎は賢い、というのではなく、政治家が堂々とこういう話し方をしていて、それがひところは次期総理候補ナンバーワンとされていたという事実が恐怖である、ということだ。私が少し前に言った「現代社会から論理(論理性に対する価値意識)が消えた」という一例だろう。
彼が女房や恋人(愛人)に対してどういう話し方をしているか、見てみたいものだ。もっとも、日常会話に論理性や言葉の正確さを求めるのは一部の頭の固い(私のような)人間だけか。

なお、「我思う。ゆえに我あり」に対して、ある作家(だったと思う)が、「この論理は間違っている。正しくは『我思うと我思う。ゆえに我ありと我思う』と言うべきだ」と言っているww

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