忍者ブログ

死は案外身近にある

「気の迷い」という言葉があるが、人は案外気の迷いでふらふらと自殺したりするのではないか。特に、世慣れない若いころはそうだろう。ある程度生きると、死ぬこと自体が面倒になり、惰性で生きるようになるわけだ。

例の神奈川の大量殺人(ある意味、自殺幇助事件)の被害者(と言っていいのか)のほとんどが若い女性であることから、若さというのは死と隣り合わせの時期であると分かる。何しろ、世間知が無いのだから、これから先、自分にどんな可能性があるのか、想像しようがない。自分が仄聞する程度の貧弱な情報や見聞と、自分の置かれた辛い境遇だけを見れば、ある若者層が死にたくなるのは当たり前なのである。
自分には何も取り柄が無い、という絶望を持つ若者は多いと思うし、それくらい謙虚な若者の方が私は好きだが、では、社会はそういう「取り柄の無い」若者にどのような未来を提示できるだろうか。契約社員か下層労働者で、家を買うことも結婚することもできない中高年が溢れている社会で、若者が希望に満ちた人生を思い描けると思える教師や政治家はアホの極みである。

まあ、貧困の中でも幸福な生活は不可能ではないが、それには「自分が所有しているものだけで満足できる」という精神が必要で、なかなか若者がそう達観するのは難しいだろう。

なお、下のコピペ(スレ)は、太宰治のある短編小説の冒頭部分の一種のパクリだが、それを知っている人はどれくらいいるだろうか。しかし、それはそれとして面白いコピペで、作った人は才気がある。ついふらふらと練炭を買うのだから、サンマが安ければふらふらとサンマも買うのはありそうなことで、つまり、死は案外安い(易い)ものだ、ということだ。





116:風吹けば名無し:2017/11/10(金) 16:44:24.04 ID:f6G78D+Gp.net
死のうと思って練炭を買った。安かったからサンマも買った。

1: 風吹けば名無し 2012/11/18(日) 22:44:16.55 ID:KNm7uo6h0
人生も悪くないと思えた。

なおなんJ民はこのスレは絶賛してた模様

121:風吹けば名無し:2017/11/10(金) 16:45:10.68 ID:TNSFfTjo0.net
>>116
これはあっさりしてていい
流石なんJ民って感じ


拍手

PR

この記事にコメントする

Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
13
14 19
24 25 26 27
28 29 30

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析