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戦争(戦場)では倫理は存在しない

「731部隊」の名簿が公表されたというニュースに関する所懐。

私は「731部隊」の鬼畜的行為を憎む者だが、基本的には「戦争犯罪」の個々を糾弾する行為はあまり、いやほとんど評価しない。

第一に、「戦勝国側の犯罪」はけっして糾弾されないし、第二に「犯罪の実行者が主に処罰され、命令者は処罰を免れることが多い」からであり、第三に、これが一番肝心なのだが、「戦争という行為自体が犯罪であり、それは両国民全体が加害者であり被害者である」からだ。子供を除く誰もが、戦争加担という犯罪の犯人なのである。あなたの祖父母や曽祖父母すべてが戦争犯罪人なのだ。

なお、戦場では、「敵国人」すべてが敵として処理されるのであり、捕虜などに対する残虐行為は当然視されるのが昔の常識であり、ジュネーブ協定だとか何かは、偽善にすぎない。つまり、「捕虜になっても大丈夫だから安心して戦え」という兵士慰撫のための偽善なのである。相手兵士を戦闘で殺すのはよくて、捕虜にした敵兵を殺すのはダメ、ということが偽善でなくて何か。

日清戦争での「敵国人(民間人)」への日本兵の残虐行為を描いたのが泉鏡花の「海上海城発電」だが、この作品に言及した批評を私は見たことがない。そこに、戦争に関する日本人の偽善が集約されている。この作品を読んで反戦主義者にならない人間を私は信用しない。(「発電」とは電報を発する意味。「上海海城」はおそらく都市名だろう。「上海」から作った架空の名かもしれない。

(以下引用)と思ったが、引用できない仕様になっているようだ。これは日本ツィッター社による工作だろう。

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