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寒さと塩分摂取量

「JB PRESS」の記事から取った表だが、どの程度の信頼性がある表かは分からない。
だいたい、こういう統計というのは、どのような統計の取り方をしたかで数字は大きく変わるのであり、その表(結果)だけを信頼するわけにはいかないのである。
沖縄県の塩分摂取量が全国最下位だとか、脳血管疾患死亡率が全国最下位だとか、沖縄出身の私としてはどうも信じがたい結果である。たとえば、塩分摂取量など、どのようにして調べるのか。本当に調べようがあるのか。また、脳血管疾患死亡率とは、どのような基準で判定されるのか。たとえば私が脳卒中になってそこから10年くらい生き延びて、老人性肺炎とかで亡くなったとしたら、その死因はどう判定されるのか。
だが、この表にある程度の信頼性があると仮定した場合、明白なことがひとつある。それは、寒い土地の人間は脳血管疾患死亡率が高いということだ。つまり、塩分摂取量はあまり関係はない、と私は思う。おそらく、温かい居間から寒い風呂場や便所などに入った時の極端な温度差による脳血管破裂であり、それは寒い土地ほど起こりやすいということだ。
では、第6位に南国の高知県が入っているのはなぜか。それは、高知は大酒のみが多いからだろう。沖縄こそ大酒のみの県ではないか、というのは誤解である。酒は好きな人間が多いだろうが、大酒のみは最近はそう多くないし、そもそも車社会だから、社会人が外で酒を飲む機会は非常に少ない。
もちろん、沖縄が塩分摂取量が少ないというのにも理由はあって、それは沖縄の人間は本土の人間ほど味噌汁を飲まない、ということだ。本土で暮らして味噌汁愛好家になった人間は別として、普通の沖縄の人間が味噌汁を毎日欠かせない、という例は少ないと思う。汁物と言えば、中味汁とかソーキ汁とか沖縄そばだが、それらも、味噌仕立てではないわけだ。味噌といえば「アンダミソ」くらいだが、それは大量に食べるものではない。
しかし、寒い土地に住んでいると、食物の塩分が多いほど体は温まるわけで、味噌汁は欠かせなくなる。(寒い時に味噌汁を飲むと一段と美味いのは多くの人が経験しているだろう。それは体が塩分を要求しているということだ。)
なお、野菜摂取量が多いだけでは別に長寿にはならない、と下の記事に書いてあったが、それは正しいと思う。野菜の効能はビタミンやミネラル分の補給にあり、それは必要な量を適当に摂ればいいだけのことだ。大量に野菜を摂取したからといって延命効果があるわけではない。








図3. 野菜摂取量、塩分摂取量、脳血管疾患死亡率の比較


© Japan Business Press Co., Ltd. 提供


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