やはり北村薫の「八月の六日間」からの引用。
歌舞伎では、雪の音を太鼓で表す。たんぽ槍のように、綿を入れて先を丸くしたバチで、大太鼓をゆっくり、
………ずん、ずん、ずん。
と打つ。
歌舞伎はほとんど見たことがないが、そういう場面は見たことがあるような気がする。嘘の記憶だろうか。
何はともあれ、「雪の音」という、実際には存在しない「音」を、現実の音で表現するというのが面白い。
漫画などで、音がしない情景を「シーン」という擬音で表すのに似ている。(ちなみに、これは「シンと静まり返った」という表現から来ていると思うが、この場合の「シンと」は擬音ではない。「森閑とした」から来たものではないか。)
サイモンとガーファンクルに「サウンド・オブ・サイレンス」という名曲があるが、まさに沈黙にも音があるわけだ。
歌舞伎では、雪の音を太鼓で表す。たんぽ槍のように、綿を入れて先を丸くしたバチで、大太鼓をゆっくり、
………ずん、ずん、ずん。
と打つ。
歌舞伎はほとんど見たことがないが、そういう場面は見たことがあるような気がする。嘘の記憶だろうか。
何はともあれ、「雪の音」という、実際には存在しない「音」を、現実の音で表現するというのが面白い。
漫画などで、音がしない情景を「シーン」という擬音で表すのに似ている。(ちなみに、これは「シンと静まり返った」という表現から来ていると思うが、この場合の「シンと」は擬音ではない。「森閑とした」から来たものではないか。)
サイモンとガーファンクルに「サウンド・オブ・サイレンス」という名曲があるが、まさに沈黙にも音があるわけだ。
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