【ベルリン時事】ドイツ連邦議会(下院)は7日、新型コロナウイルスワクチン接種を幅広い市民に義務付ける法案を反対多数で否決した。 ショルツ氏は「次の秋冬のため、ワクチン義務化は必要だ」と訴えてきた。ワクチンそのものへの反対や、根強い義務化への抵抗を覆すことができず、ショルツ氏にとって痛手となりそうだ。 法案について、連立政権内で意見がまとまらなかったため、政府でなく連立与党の賛成議員が合同で提出した。義務化対象も当初検討していた18歳以上から60歳以上に緩和したが、賛成296票に対し反対は378票だった。野党のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が出した、感染状況に応じ義務化を決める法案も否決された。