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「モーセ」とユダヤ民族の宗教

フロイトの「原罪論」だが、引用ではなく、私流の要約(歪曲ww)で書いておく。

1)ユダヤ民族をエジプトから脱出させた指導者がいた。それを「モーセ」と呼んでおく。
2)彼はエジプトの一神教である「太陽神」思想(エジプトでは短期間で滅びた思想である)の持ち主だった。(ユダヤでは、モーセの死後に、他部族の火の神ヤハウェの名を借りて、ヤハウェを創造神とする一神教思想に変更されて継承された)
4)ユダヤ民族の「一神教」の祖である「モーセ」はある時点でユダヤ民族によって殺された。(夢人注:理由は不明だが、民族の感情を逆なでする何かがあったのだろう。モーセ自身はユダヤ人ではなくエジプト人だった可能性が高い。)
5)「モーセ」の死後、「出エジプト」の最大の功労者であり、「一神教の祖」であるモーセの事業の偉大さを顕彰する声が高まり、ユダヤの神官たちは彼を「旧約聖書」の主人公としてユダヤ教を作り上げた。つまり、旧約聖書の中の様々な「統治ルール」はモーセの作ではなく、神官を中心としたユダヤ支配層の作である。(夢人注:だから、「世界宗教」としては無意味な「割礼」などの「民族的風習」がたくさんルール化されている。)
6)「モーセ」の思想をフロイトはこう3点に要約している。
 A:神(唯一神)のみを信じること。(全的に帰依すること)
 B:神を儀礼や供儀(犠牲を供えること)によって崇拝してはならない。
 C:真理と正義のうちに生きること。
(夢人注:これは、「モーセ」だけでなく、フロイトも言うように旧約の預言者たちの思想である。また、フロイトは言っていないが、明白にはるか後年に出現するイエスの思想でもある。)
(夢人注:つまり、旧約聖書という矛盾の塊は、モーセと呼ばれた人物の思想と、モーセ以後の神官たちが付け加えた膨大な箇所と、ユダヤの伝承や伝説の矛盾がそのまま集成されたからだということだ。)

以下、イエスの出現とパウロによるキリスト教の創造、「原罪」思想の誕生の経過は次回に回す。


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酔生夢人
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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