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蓋然性の自殺

「大摩邇」から転載。
「蓋然性の殺人(確率による殺人)」という殺人方法が推理小説の小さなジャンルとしてあって、たとえば殺したい亭主の毎日運転する自動車にわずかな故障個所があるのを知っていながら黙っているとか、階段が滑りやすいことを知っていながら直さない、というものだ。事故と殺人の区別がつかないので、「犯人」の犯行だとは分からないわけである。実際、犯罪だという証明すらできないだろう。(若い母親が幼児を部屋に閉じ込めて遊びに行くなどというのは、蓋然性の殺人行為だろう。これは犯罪だとされているが、大人に対する「蓋然性の殺人」は立証困難だ。)
下の記事は「蓋然性の自殺」である。
一種の文学性すらある。現代とはそういう時代で、日本とはそういう国だということだ。

我々の隣の人はみな(身内も含め)「語らざれば憂い無きに似たり」かもしれない。


(以下引用)

2022年12月24日07:46
カテゴリナカムラクリニック
危険だから、打つ
ナカムラクリニックさんのサイトより
https://note.com/nakamuraclinic/n/n69949b5d87cd

<転載開始>

30代男性
「憂うつと倦怠感で、生きることも嫌になっていて、でもかろうじて仕事には行けていたのですが、3か月ほど前、いよいよ限界がきました。「しんどいので今日は会社を休みます」と連絡しました。そんな欠勤が3回ほど続いたとき、社長から連絡があって、「どうしたんだ、大丈夫か」と。そこではっきり言いました。「もう無理です」。食欲がないし、睡眠薬を飲んでも眠れない。何も意欲がわかず、ただ横になっているだけ。すると社長が「そうか、分かった。無理なら休んでいてもいい。ただ、今月いっぱいは籍を置いておくから、働けそうなら出社してくれ」
おかしなもので、5年間お世話になったこの会社も、もう終わりなのか、もう来なくていいのかと思うと寂しくて、最後くらいはもうちょっと頑張ろうという気になりました。
「あと1週間でこの会社ともお別れか」なんて思いながら働いていたのですが、そのときにふと、「こんな状態で会社をやめても、次に再就職した会社でまた同じことになるだろう。新しいことを覚えるのもおっくうだし。なんで俺はいつもこんな感じなんだろう」
自分でも思いがけず、怒りのような感情がわいてきました。ほとんど経験したことのないような胸騒ぎでした。
「なぜ人と話すことを避けるのか?情けない!もっと堂々としていればいい。萎縮しちゃいけない。周りのみんなは同じ人間で、同じ職場の同僚じゃないか」
自暴自棄、やけくそ、捨て鉢。胸の内から湧き上がったそういう感情が、僕をある行動に駆り立てました。
同じ班の女性に話しかけたんです。仕事中、それほど関わりがない人でしたが、どうせ仕事をやめるのだから、この人に話しかけておこうと思いました。
僕はこれまで女性とお付き合いしたことはありません。人と話すこと自体が苦手で、女性相手となればなおさらです。でも、このとき、僕の人生でほとんど初めて、蛮勇がわきました。「話しかけて嫌われたってかまわない。それならそれで、仕事をやめる理由が増えるだけのことだ」
その人は僕の話を聞いてくれました。僕の悩み、過去の生い立ちなど(それは先生もご存知の通りです)、じっくり聞いてくれました。一度に全部、ではありません。5回くらいにわたって、合計したら12時間ほどは聞いてくれたと思います。
その子も僕に自分の話をしてくれました。過去に親から虐待されたり、いじめを苦にして不登校になったり、自殺未遂をしたり。僕は驚きました。僕より何倍も明るくて人当たりのいい女性なのに、ある部分では僕よりも重い過去を抱えているなんて、まったく思いもしなかった。
そして、その子が僕にそういう打ち明け話をしてくれたことが、僕にはとてもうれしかった。電話番号も教えてくれました。「私でよかったら、話、聞かせてね」って。
優しさに付け込んだらダメだと思って、電話はできるだけしないように我慢しています。すると、禁断症状みたいになって、スマホ持つ手が震えたり、頭が熱くなったりする。これは何の病気だ、と思いました。
その子は、いわゆる美人というタイプではないのかもしれない。でも、その子の顔を、声を、僕は愛しく思うようになりました。仕事していないプライベートのときにも、その子のことを思ったり。

あるとき、話していて、その子がコロナワクチンを4回接種していると知り、焦りました。僕は先生の記事を読んでいるから、ワクチンは一度も打っていません。危険性についてある程度分かっているつもりです。ただ、なぜ、どういう理由で危険なのか、そういう理屈はうまく言えません。でも頑張って伝えようと思って、先生の記事なんかを見せながら説明しようとすると、「うん、言いたいことは分かるよ。危ないんだよね。打って亡くなってる人がたくさんいるんでしょ。そういうのはどこかで聞いたことがある」
「じゃ、なぜ打ったの?4回も」と聞いて、返ってきた答えが、僕には衝撃でした。
「私、自殺未遂をしたことがあると言ったけど、それは終わった話じゃないの。今でもしょっちゅう、消え去りたいって思う。それでリストカットをしたりする。
ワクチンがリスクだなんて聞いたら、普通の人は打たないだろうけど、私はそうじゃない。リスクが魅力に見える。私、おかしいでしょ。打ったら2年後に死ぬとかいうけど、本当かな」
そう言って笑うので、僕は悲しくなりました。
彼女によると、こういうタイプの人は意外に多いみたいです。学校行きたくないとかもうこの世なんてどうでもいいと思っている人。そういう希死念慮のある人は、このワクチンに飛びつく。危険だから、打つ。安楽死のない日本に突如として現れた、合法的安楽死注射。緩慢な自殺の道具として使っているんです。
あるいは生活苦の人が進んで打つ。「打って死ねれば4000万円入ってくる。子供の生活のたしになるのなら、母さん打ってくるよ」みたいな貧困家庭が実際にあるっていうんです。なんて世の中なんだ、と思います。

僕は彼女の話を聞いて、何も言えなかった。そして、家に帰ってから、泣きました。彼女の前でも泣きそうだったけど、それだけは我慢した。
彼女には「危険だから打っちゃダメ」とも言えないし「自分を傷つけちゃダメ」とも言えない。僕には言葉がなくて、ただ悔しくて、泣くことしかできなかった。

勇気を持ってその子に話しかけたとき、僕はその子のことを好きになるつもりなんてまったくなかった。でも今は、とてもつらい。つらくて、苦しくて、できればその子のことを嫌いになりたい」

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「性の解放」論と売春肯定論

男である私にはあまり関心が持てない話題だし、論じる資格も無いのだが、考える手がかりとしてここに保存しておく。
宮台真司が「売春肯定論者」であるということは前に読んだことがあるが、女性の性の解放と売春の肯定の間には深い裂け目があると思う。つまり、売春はその行為自体が危険性を持っているということだが、もちろんそれは不特定多数との性交渉にはすべて付き物でもある。妊娠や性病や暴力団が怖くてセックスができるか、という勇敢な女性も多いだろう。
まあ、ここで詳しく論じるだけの知識が私には無いのは前に書いたとおりである。売春という人類最古の仕事が否定されるべきものかどうか、また現在の日本社会の貧困状態の中で売春しか生きる手段の無い女性のこともあり、議論の余地は大きいだろう。言えることはただひとつ、女性が売春をしなくても済む社会をまず作ることである。買う側の男の話や男の売春や娯楽としてのセックスの話はそれからだ。正直、男の性のことなどどうでもいいww

(以下引用)





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なぜ仁藤夢乃さんは萌え絵やAVを攻撃せねばならなかったのか

狂人note
2022年12月21日 18:00

仁藤夢乃さん率いる一般社団法人「Colabo」の炎上が止まらない。


不正会計疑惑からはじまった本件だが、議員会館を借り切った豪勢な提訴記者会見や個人情報流用疑惑などが話題を呼んだこともあり、ほんの3ヵ月で「ネット炎上」の枠を超え「社会問題」の域に達してしまった。国会質疑でも取り上げられるなどネットの外の世界でも激震が走っており、本件がこのまま不可逆的に広まっていくことは避けられないだろう。


正直なところ、ここまで大事になるレベルで仁藤夢乃さんは憎まれていたのかという驚きがある。colabo追及の中心人物である暇空茜氏には5000万円超の寄付金すら集まっているわけで、本件が「ネットユーザーによる面白半分の炎上事件」ではなく「真剣にcolaboを追求してほしいと願っているサイレントマジョリティの爆発」であることは自明と言って良いだろう。当たり前だが、ここまで多くの人々から憎悪されるというのは並大抵のことではない。


圧倒的な大衆的反感を招いている仁藤夢乃氏だが、実のところ氏がヘイトを買った原因は「Colabo」の支援活動とはあまり関係がない。


仁藤夢乃氏がネットユーザーの怒りを買ったのは氏が表現規制に長年加担していたからだ。2016年の秋葉原デマ事件、2021年の「温泉むすめ」バッシング、いわゆる「AV新法」の設立プロセスに深く関与していた疑惑など、仁藤氏の炎上には常に「表現規制」問題が契機だった。


もちろんこれらの運動が仁藤氏ひとりに率いられていたわけではない。しかし漫画やアニメやAVなどの創作物の「表現の自由」を危うくする勢力の中心人物のひとりとして仁藤氏は広く認知されており、だからこそ「女性支援」という基本的にはマイナーなジャンルの活動家である氏がここまでの反感を集めるに至っているわけだ。実際、中心人物の暇空茜氏もcolabo追求の動機が表現規制問題であることを明言している。


しかし冷静に考えると、これは極めて不自然なことだ。


仁藤夢乃さんが代表をつとめる一般社団法人Colaboのメイン事業は「若年セックスワーカーに向けた支援事業」だ。そして言うまでもなく若年セックスワーカーの問題と漫画やアニメはなんの関係もない。未成年売春の背景にあるのはまず第一に機能不全家庭やメンタルヘルスの問題であり、創作物をいくら規制したところで当事者の利益には一切繋がらない。それはまっとうな支援者なら論じるまでもない話だろう。


Colaboの支援活動とは本来なんの関係もないはずの表現規制について、なぜ仁藤夢乃氏らは熱心に首を突っ込み続けたのだろうか。常識で考えればそれは敵を無駄に増やすだけの悪手だったはずなのだ。しかし実際にはColaboやぱっぷすなどの「女性支援」団体は常に「表現規制」の中心であり続けた。彼女らの不可解な行動は一体何に起因しているのだろう。


本稿は婦人保護行政の歴史を紐解きながら、婦人保護業界が「表現規制」運動の中心に躍り出てしまった歴史的経緯と、仁藤夢乃らの内在的論理に迫っていく。


婦人保護業界を潰した「売春の非犯罪化」

2022年現在、「売春は犯罪である」という認識を持っている方はどれほどいるだろうか。


「売春防止法」というものがあり、法を厳密に適用すれば罪として立件できるという知識を持っている方は少数ながら存在する。しかし一般の人々も、現場のセックスワーカーも、ほとんどは売春が「犯罪」であるなどとは夢にも思っていない。良し悪しは別として性産業は半ば大っぴらに社会の一部として組み込まれてしまっている。それが2022年の現状だ。


しかし、「売春婦=犯罪者」の図式は1980年代ごろまではごく当たり前のものだった。売春関連事案の検挙数は年間1万人以上にものぼっており、多くのセックスワーカーやその予備軍が「犯罪者」として警察に検挙・補導され、婦人保護施設婦人補導院などの矯正施設に収容保護されていった。


今となっては信じられないかもしれないが、「犯罪者たる売春婦を矯正施設に収容・保護する」というのが日本の婦人保護行政の基本路線だったのだ。


その路線が転換されるのは1990年代ごろからである。皮肉にもジェンダーフリーや女性の社会進出の機運が高まった結果、売春が「女性の性的自己決定権の行使」とみなされる風潮が高まり、「売春婦=犯罪者」の旧来的図式に疑問符が呈されるようになっていった。


学術界においてこの論調をリードしたのは確実に宮台真司氏だろう。氏が1994年に著した「制服少女たちの選択」は学術界・出版界に一大センセーションを巻き起こし、「援助交際」は1996年の流行語大賞にノミネートされるまでになった。多くの文化人、学者、作家、コメンテーターが女子高生の売春を半ば肯定的に取り上げ、売春婦のイメージは「後ろ暗い犯罪者」という否定的なイメージから「若く主体的な新しい時代の女性たち」という肯定的なイメージに塗り替えられていく。


この価値観の変化は、警察の取り締まりにも影響を与えた。


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引用:男女共同参画白書 令和2年版

ピーク時は年間1万2000件にも及んだ売春関連の検挙数は、1990年前後から坂を転がり落ちるように減少していく。令和元年においては検挙数わずか574件。もちろん売春のカジュアル化自体は進行しているから、これは「警察が売春婦を摘発しなくなった」ということだ。つまり社会的価値観の転換を経て、女性の売春は実質的に非犯罪化されていったわけだ。



個々のセックスワーカーにとってはおそらくプラスに働いたであろうこの変化は、しかし、ある業界には壊滅的な打撃を与えていた。


そう、本稿のテーマである婦人保護業界の人々だ。


先にも少し触れたように、


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ゼレンスキー、「ウクライナの犯罪」への米国の資金援助を求める www

「言い間違いは深層心理を表し、実は本音である」というフロイトの説そのままであるwww

(以下「スプートニク」から引用)

ゼレンスキー氏の通訳者が言い間違え 米国に「ウクライナの犯罪」へ資金援助求める

ウクライナのゼレンスキー大統領と米国のバイデン大統 - Sputnik 日本, 1920, 22.12.2022
米国を訪問したウクライナのゼレンスキー大統領の記者会見で、同氏がウクライナへの資金援助を米議会に求めた際、ゼレンスキー氏の通訳者が「国」を「犯罪」と言い間違える場面があった。
通訳者は、「country(国)」と「crimes(犯罪)」を言い間違えた。

ゼレンスキー氏がウクライナ支援を求めた際、通訳者は「議会がウクライナの犯罪のために資金援助を承認することに期待している」と通訳した。


ゼレンスキー氏は米議会で演説後、バイデン米大統領との共同記者会見に臨んだ。ゼレンスキー氏は21日に米国に到着し、バイデン氏と会談、議会で演説し、バイデン氏と共同記者会見を行った。同日、米政府はウクライナへの追加軍事支援を発表した。今回の支援には、155ミリ精密誘導砲弾500発、「クーガー」装甲車37両、地雷、擲弾発射装置、小火器などが含まれた。
関連ニュース
「ロシアとの紛争に関与する意思がないという米国の言葉は空虚なもの」 駐米ロシア大使がゼレンスキー大統領の訪米に関して声明を発表
ウクライナと米国は真の同盟国、次は戦車と戦闘機の供与が必要=ゼレンスキー大統領

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マイナンバーは憲法違反の可能性大

「大摩邇」所載の記事の一部だが、私は知らなかった事件なので転載しておく。

(以下引用)


 


 

住民基本台帳ネットワークシステム違憲判決

2006年11月30日、「住基ネットは個人情報保護対策に欠陥があり、拒否する人への運用はプライバシー権を著しく侵害し憲法13条に違反する」として箕面市守口市吹田市に原告の住民票コードの削除を命じる原告勝訴判決を言い渡した。


この判決にあたり、判決の期日は4回も延長されており、違憲判決を下すことは悩んだ末の決断だったのではないかとする見解がある[2]。 死体はハンドバッグで首をつった状態で見つかっており、あまりに不自然なこと、判決の衝撃の大きさから国家によって殺された、とするものがいる。


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NWOが世界に迫る今こそ鎖国して尊皇攘夷www

「ネットゲリラ」記事で、野次馬氏の感想(江川太郎左衛門は、氏の先祖か? www)を含め、馬鹿コメントが多いが、話題自体が面白いので載せておく。私自身は明治維新を肯定する者だが、明治政府が殺傷政府、じゃない、薩長政府(主に長州)政府になったのが日本を誤らせたと思う。陰謀論的だが、孝明天皇が薩長勢力に暗殺された可能性は高い。もちろん、孝明天皇同様、私も攘夷論者びいきである。当時も今も、世界を見ていて攘夷論者でない人間は売国奴だろう。西洋人は外面如菩薩内面如夜叉の鬼畜民族である。
ついでに言えば、江川太郎左衛門は、偉人になる「可能性もあった」だけの、日本史的には無意味な存在だろう。徳川斉昭は良い悪いは別として歴史的に意味のある存在である。

(以下引用)

徳川幕府は「軍隊」を持ってなかった

| コメント(19)

水戸藩主・徳川斉昭(なりあき)がペリー提督の暗殺を企んでいたという話なんだが、その当時の水戸藩というのは滅茶苦茶な過激派で、徹底的な尊王攘夷で、外人殺せのテロリストです。実際にはね、黒船に積んでいた大砲で、江戸城まで弾丸が届く。黒船はまっ先に江戸湾で測量やってそれを確認している。大砲だけじゃない、ペリー提督の連れてきた兵隊は日本にはないマスケット銃を持っていて、火縄銃では太刀打ちできない。そもそも日本は軍隊を持っていなかった、ペリー提督のお迎えで江川太郎左衛門は自分の領地の村民にマスケット銃より進んだオリジナルの銃をもたせ、銀座三越で誂えた軍服を着せて、行進させた。ペリー提督もそれが「日本軍」ですらない、武士ですらない、江川太郎左衛門さんの私兵だとは気がつかなかっただろう。彼らを農兵と呼ぶ。農兵たちは農兵節のメロディーに合わせてペリー提督の前を行進した、徳川幕府は「軍隊」を持ってなかったのだ。
 岡山県倉敷市の旧家で、幕末に攘夷(じょうい)を主導した水戸藩主・徳川斉昭(なりあき)の未発見の書簡16点が見つかった。腹心の藩士で、水戸学の思想家・藤田東湖とやり取りしたもので、来航したペリーら米国の使節団の殺害方法などを詳細に相談する内容。専門家は「斉昭の実像を深く知るための貴重な史料」としている。
 見つかった書簡は、斉昭が幕府の海防参与の職にあった1853~55年頃に書かれたとみられる。
 「夷人(いじん)焼殺ノ件」と朱書きされ、黒船で江戸の手前まで乗り付けたペリーら米の使節を「墨夷(ぼくい)」と呼び、抹殺する案を詳細に書き付けている。
 書簡で斉昭は「仕掛けをした屋敷に入れてしまえば一度に焼き殺せるのではないか」「江戸城内の大広間で上官らに酒をたっぷりと飲ませて頭をはね(中略)品川の辺りに待機したものには狼煙(のろし)を上げて知らせる。船中に残ったものも残さず切り捨てられる」といった計画を記している。
そんな江川太郎左衛門を水戸藩は目の敵にして、江川太郎左衛門の急死にはコイツが関わっているという話は当時からある。まぁ、思想とか信条とか以前に、、無知で肥大化した自意識の幼稚さがもたらしたところで、ひと言いわしてもらえば、「幼稚園児が外交に口を挟むな」

水戸藩主・徳川斉昭がペリー殺害を計画...攘夷など示す書簡16点、倉敷で発見 ★2 というわけで、例によって2ちゃんねるでは無責任なネットすずめたちがピーチク騒いでおります。ニュース速報板からです。
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この人が一番過激派だった
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さすが水戸は血の気が多いな
水戸黄門も趣味が辻斬りだし
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1855年の安政の大地震で腹心の藤田東湖を亡くすんだよな
天罰w
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江戸初期頃のヨーロッパはそれはもう修羅の国だらけだからのう。
イギリスの国王首チョンパ、その国王の息子が首チョンパした奴を首チョンパ...
残念ながらそんなヒャッハーとは付き合ってられん、あの当時は鎖国やむなし。
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実際にペリーを焼き殺してたら、歴史がどう変わったのか興味深い
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もしペリーを焼き殺していたら日本はアメリカとの戦いに負け
天皇は人質に取られ、日本のあちこちに米軍基地ができ
日本は属国みたいな扱いになっていた
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たしかに血の気多いな。県民だけどw
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↑ 単に血の気ってんならまだいいんだけどね。
狂気の伝統はなんでなんだよ?
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後に初代総理大臣になるやつが、
建設中の英国公使館を攘夷で放火焼き討ちするような頭おかしい国だぞ

安重根とか山上とか野蛮とかいうけど、幕末の日本もヤバいわ
まあ、ヤベー国だから怖がって侵略されなかったかもしれないけど
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↑ まあ、あれだ、この国は明治維新の英傑に負うところが大きい、とか言うバカが多いけど、実際のところは慶喜と勝海舟に負うところが大変に大きいってことだよ。
この二人が戦う気になってたら、と思うとゾッとする。
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桜田門外の変も水戸藩、天狗党も水戸藩
日本の為に徳川一門でありながら幕府に対抗して散っていった藩士が多い
長州薩摩の倒幕、攘夷の功績も大きいが水戸藩が先駈けて戦ったのはもっともっと評価されるべき
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薩長土肥みたいな外様が倒幕するのは理解できるが

徳川御三家の水戸藩の藩士が脱藩して
徳川将軍家の大老を桜田門外で暗殺するとか意味不明
仲間だろ
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水戸学というのが根底にあるんだよ
水戸藩は何か危機があった時は徳川宗家より天皇のお味方をしろって遺伝子げ根付いてる
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↑ ほんとそれ
水戸学思想は朱子学から大日本史について
「日本は天皇の住む神の国」って理論で尊王攘夷するから、
開国派を惨殺しまくったんだよな

それがあるんで、わざわざ一橋家から慶喜拾ってきた
慶喜には逆らわないだろうと。
そしたら次は長州藩士が京都で攘夷しまくった

これと同じミスは東條を首相にしたことね
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ペリーを殺してアメリカに攻め込んで
西洋人をアメリカ大陸から駆逐して
アメリカ大陸先住民を解放すればよかった
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水戸光圀の思い上がった俺様思想が水戸学
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井伊直弼の暗殺も指示したのかな?
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各藩は攘夷に備えて様々な軍備を行っていたが、
幕府が何もしていなかった。
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↑ 幕府もお台場に砲台作ってんだけど
蒸気機関のことやジョン万次郎の話とか聞いて、
「あ、これ勝てないわ」と判断した
アメリカはスペイン、ポルトガルやロシアよりもマシってのはあった
スペイントカポルトガルだとキリスト教布教するし、
ロシアは完全に野蛮人なので文化露寇しただけじゃなく、
対馬占領とかしてるからな
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光圀の俺も家康の孫なのにアイツは将軍800万石で俺は水戸27万石(さばよんでて実際は21万石)ちゅう劣等感と嫉妬心が水戸学の根底にある
大河で光圀やれない理由だぞ
江戸市中で犬公方の噂と天下の副将軍の噂ながしたれやし
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どこまで本気だったかわからんとこあるからね
攘夷なんて無理ってのだけは晩年には完全に理解した上でポーズとしてやってたのは確かなんで

常日頃島津斉彬や阿部正弘と話をしてりゃさすがの斉昭も当然そうなるってだけの話なんだけと
でもまぁ意外とあっさり認めた通商に関してもこっちから行くのはいいが他国が来るのはいかんとか本気で言ってたんで感情的には心底攘夷人間ではあったんだろね
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ま、条約交渉してる老中に腹を切らせてハリスの首を刎ねろ...と言った人だからな。
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まったくこいつのせいで、うちのご先祖様は敦賀でさらし首だわ。
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↑ 天狗のしわざ
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野崎家スゲーって思ってググってたらもっと詳しい記事が。

"斉昭の腹心の学者・藤田東湖の子孫から、野崎家に譲渡されていた。"

"14点は新発見の史料で、水戸藩士の子孫が児島郡の郡長に嫁いだ縁で、
大正時代に野崎家当主で貴族院議員も務めた
野崎武吉郎(48~1925年)に譲られたという。"

徳川斉昭の攘夷画策示す書簡発見 倉敷・野崎家 藩士子孫から譲渡
山陽新聞デジタル|さんデジ
https://www.sanyonews.jp/article/1343817
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水戸は今でも天狗党と書生党の政治的派閥が残ってるクソみたいな街です。
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太平洋戦争時の軍部の非合理な精神論の源流を探ると
水戸学のイデオロギーに辿り着く
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現代のネトウヨは、天狗党で壊滅した筈の日本の伝統的オバカッチョですw 

コメント(19)


旗本八萬旗だつたか、實數は兎も角、徳川に隸屬する軍隊にあつたのではないか。民主國家ではないので國民軍を自稱することは出來ないだらう。さうした一方で確かに、國論としての攘夷も、實態としてどれ程あつたかは良く分からないのである。選擧などなくとも庶民の明白な意思があり、更にさうした意思に基づく軍隊があれば ”國民軍” ではあらう、といふ趣旨である。旗本など徳川の平和な治世で見事官僚化してをり、關ヶ原で死に損なつたやうな荒くれ者など淘汰・消滅してゐたとは思ふものゝ。



武功夜話みたいな偽書ではなかろうか。


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若者の脳の老化?

「大摩邇」所載の「地球の記録」記事の中の引用記事だが、私には若い人の脳の成熟と老化の区別が視認できるのか、よく分からない。たとえば早発性痴呆などでは、脳の変化が確認できるのだろうか。まあ、こういう専門的な話は我々素人にはどうでもいいが、下の記事を載せた岡氏の意図がよく分からない。
新コロワクチンが脳の老化を促す、という話なら意味もあるが、米国の若者の脳が老化しようが痴呆になろうが、どうでもいい話なのではないか? 下の記事では「パンデミックのロックダウンによるストレス」が原因だ、としているが、まず、若者の脳の老化が事実なのか、そしてその原因は本当に新コロ騒動のせいなのか。で、日本人に何か関係があるのか? そういう疑問を持たせること自体が面白い記事なので、転載する。

(以下引用)

アメリカの十代の脳はパンデミック中に早期に老化した。学校は注意すべきだ

Teen Brains Aged Prematurely During the Pandemic. Schools Should Take Note
edweek.org 2022/12/02


十代の若者たちの脳は、パンデミックのロックダウンによるストレスと孤立の中で、ほんの数か月で何年も老化していた。


医学誌 Biological Psychiatry Global Open Science に掲載された新しい研究は、パンデミックが脳内の感情および意思決定メカニズムに慢性的な毒性ストレスと同様の影響を与えたことを示唆している。


研究者たちは、2016年にカリフォルニア州サンタクララ郡で 9歳から 13歳までの 200人以上の子供たちの成長を追跡し始めた。


広範な社会的孤立、学校の混乱、経済的不安定、健康ストレスによって学生たちがどのような影響を受けたかをテストした。


研究者は以下のように述べている。


「アメリカ内のすべての若者たちがパンデミックを経験しました。...そして、これは、1年間のロックダウンを経験した結果として私たちが見ているものです」


「私たちは、人生の初期の逆境やストレスが生物学的老化や脳の成熟を加速させることを知っています。そういう意味では、私たちを驚かせたのは、脳の老化の方向性ではありませんでした。問題は、そのような比較的短い期間でこれほど顕著な老化があったということでした」


パンデミック前に成人したティーンエイジャーと比較すると、2020年に 10か月のロックダウンを経験したティーンエイジャーたちは、脳の扁桃体、海馬、大脳皮質に 3 ~ 4年の早期老化が見られた


 


脳のストレスと「老化」


大脳皮質は、脳の外層を構成するニューロンの束で、高度な推論、言語、および記憶に関連している。同様に、同じく集中力、学習、記憶に関連する海馬と、感情の調節と衝動の制御に関連する扁桃体は、子供が成熟するにつれて成長する。


しかし、以前の研究では、虐待やネグレクトなどの深刻な逆境を経験した子供たちは、脳の皮質が薄くなり、扁桃体や海馬の領域が腫れて早期老化が見られることが示されている。


有毒なストレスに関連する場合、これらの変化は、記憶や学習の問題、不安やうつ病などの精神疾患のリスクが高くなることに関連している。これは、パンデミック以降、ティーンエイジャーの間でメンタルヘルス障害が急増していることを説明する理由となる可能性がある。


研究者は以下のように述べる。


「 15歳の若者の脳が 18歳または 19歳の脳のように見えることは、大した意味がないように感じられるかもしれません。しかし、私が非常に重要だと思うのは、そのような変化が、メンタルヘルスの悪化に見られる、不安や、うつ、自殺念慮、そして悲しみと恐怖の増加と関係することなのです。 それらには脳の変化が伴うことが示されています」


しかし、この調査結果は、十代の若者たちが、学問的または感情的にパンデミック前の状態に回復できないことを意味するものではない。


脳の可塑性(新しい情報や環境に適応する能力)は、さまざまな年齢の青少年の間でそれほど違いはない。むしろ、「学校のスタッフにはメンタルヘルスのデータに注意を払い、精神的苦痛の兆候を示している十代の若者たちをできる限りサポートするようにしてもらいたいと考えています」と研究者は述べている。


最近のある調査では、思春期の若者たちの圧倒的多数が、不安、抑うつ、ストレスが学習の最大の障壁になっていると報告している。


今回の研究チームは、これら十代の若者たちが 20歳になった時に、再度脳をスキャンして、脳がパンデミック前の発達軌道に戻っているかどうか、または変化が時間の経過とともに続いているかどうかを判断することを計画している。


「脳の老化状態が続くのか、それとも(脳の老化が)パンデミックのストレスに対する一時的な反応なのかはわかりません」と研究者は言う。


「老化の加速は、彼らを元の年齢に戻すのを遅らせる可能性があります」

 

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小説の視点と「信頼できない語り手」

今、遅ればせながら、と言うか、10年遅れくらいで「涼宮ハルヒ」シリーズの原作を読んでいるのだが、いろいろと思考ネタを与えてくれる稀有な作品である。ただ、それは「創作技法」についての考察である。特に視点の問題だ。誰の視点で話を語るのかという問題である。
このシリーズの話の語り手はキョンと呼ばれる高1から高2の生徒だが、その語彙が物凄いレベルの語彙で、私は彼が言っている言葉の8割から7割程度しか理解できない。あるいは6割くらいかもしれない。ただし、それは主に「ライトノベル的な語彙」とも言えるもので、SF小説や通俗科学書や高校教科書レベルの歴史や科学の用語が膨大に出て来るのである。私が、「物凄いレベルの語彙」と言ったのは、それを本気で理解しようとしたら、凡人にはほとんど不可能、という意味だ。ただし、それらはいわば「冗談で使われていて、理解の必要性はほとんど無い」のである。何しろ、1行ごとに比喩が出てきて、その比喩は上記の語彙を使った比喩なのである。読んでいる人は、理解できなくても、それらの語彙に接しているだけで、自分の頭が高度になった気がすると思う。
一例を挙げよう。

カノッサ城において神聖ローマ帝国ハインリヒ四世と面会した教皇グレゴリウス七世のような威厳たっぷりな満足笑顔と口調で、

これはハルヒが何かを宣言する前置きだが、これを言っているのは「劣等生」とされているキョンである。もちろん、たいていの高校生は「カノッサの屈辱」という言葉は知っているだろう。だが、それが「ハインリヒ四世」と「グレゴリウス七世」との間の権力闘争だったということまで知っているだろうか。いや、教科書を読んではいても、「四世」とか「七世」まで覚えているだろうか。覚えていないという私が特別に劣等生で、人間ではなくゾウリムシ並みの知能なのだろうか。
ここで、視点の問題が出て来る。この話の語り手であるキョンは、実は作者本人の代理だということだ。キョンの語彙は作者、谷川流の語彙であり、「劣等生」キョンの語彙ではない。しかし、それを読んでいる読者はそれをキョンの言葉として読むのである。そこにはすでに推理小説で言う「信頼できない語り手」という問題が存在しているわけである。

以下は、私の別ブログの旧記事だが、いろいろと間違いや訂正したい部分もある。ただ、小説の「視点の問題」を扱っているので、そのまま載せておく。

映画「羅生門」が欧米映画界に与えた影響は大きなもののようだが、それまで、「複数視点からひとつの事件を見ることで、『真実』に疑義を呈する」という発想は欧米にはほとんど無かったのだろう。「羅生門」が芥川龍之介の「藪の中」を元ネタにし、その「藪の中」は米国のアンブローズ・ピアスの或る作品を下敷きにして書かれたらしいのだが、アンブローズ・ピアスのその作品(私も題名を知らない。あるいは忘れた)を欧米人がほとんど知らないらしいのが不思議である。つまり、そこが「文章表現」と「映像表現」の差だろう。文章は「読解能力」が要求されるが、映像はかなり知的理解力が低くても、かなり理解できるわけだ。逆に、映像は「描かれたものがすべて」になるので、映像で「真実が何かは分からない」ことを描くことはかなり手間がかかることになる。
ちなみに、ディッケンズの「大いなる遺産」は、語り手の一人称で話が進むが、その語り手自身の主観で語られるので、語る内容が真実を伝えているわけではなく、まったく別の解釈もある、ということが、読解力のある読者には分かるように書かれているという、実に極限的技法の作品だが、そのことを指摘した文章を私は知らない。つまり、「一人称視点でありながら、実質的には三人称視点(神の視点)でもある」という作品で、こういう作品は「大いなる遺産」以外に私は知らない。

(以下「竹熊健太郎」のツィートを引用)

リドリー・スコット「最後の決闘裁判」を観た。最近、映画は極力前知識を仕入れないで観るようにしている。この映画もタイトルからスコットの処女作「デュエリスト」みたいな映画かなと思って観たのだが、黒澤明「羅生門」のスコット版みたいな映画だった。

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それだけで人生は生きるに値します。

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