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顔(マスク)と「本当の自分」

山本弘という作家の「ビブリオバトル」シリーズの中に、こういう一節があって、まったく同感である。(この作家の言動を全肯定するわけではない。「陰謀論」否定論者というのは馬鹿だ、と私は思っているから。まあ、「頭のいい馬鹿」だろう。作品には面白いものもある。)

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自分を装っている人は大勢います。でも、本気で自分を内面から変えたいと思ってる人なんて、ごく少数じゃないでしょうか。だって、自分を変えるということは、それまでの自分を殺すこと――一種の自殺ですから。

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たいていの人は他人の前で演技をしているものだが、その演技が苦痛である人と苦痛でない人がいる。で、その苦痛の解決法のひとつは「自分を変える」ことで演技の自分に近づけることである。だが、それは上記の言葉の言うように、一種の自殺だから、それ自体も非常な苦痛であるわけだ。この種の「自分を変える」行為ができない人間が引きこもりになったりする。外界との接触を断つことは、当人には天国なのである。これが第二の解決法だ。もちろん、自分を変えることに成功して、幸福になる人もいるだろう。

外面(そとづら)、内面(うちづら)という言葉は、人間の二面性(社会的自己と本質的自己)をよく示している。だが、その内面(うちづら)というものさえ、「家族の前での演技」であることも多いだろう。つまり、「本当の自分」は心の中にしか存在しないし、その自己認識すら自分への欺瞞であることも多い。

演技と同様に、自分の真実の顔を隠すのが「マスク」である。女性の場合は化粧もマスクのひとつだろうか。マスクとは「仮面」なのだが、最近は衛生マスクで顔を隠すということも、顔を隠したい人の助けになっている。

山本弘の同じ本の中に、「美少女仮面ポワトリン」への言及があったが、私は、このテレビ番組の題名は実に秀逸だなあ、と昔から思っている。番組自体は一度も見たことはない。番宣か何かの断片的な紹介シーンでは、主人公役の少女俳優は仮面をつけていなかったが、まあ、普通の顔で、美少女には見えなかったが、「ポワトリン」という名前が秀逸だなあ、と思っていたわけだ。何となくポワポワした感じで、語尾の「~リン」が可愛さを強調している。よくこんな名前を考えられたものである。しかし、問題は「美少女仮面」とは何か、ということだ。「美少女の仮面」で、中身は凄いブスということか、それとも、「仮面の下は美少女」ということか。後者なら、題名に偽りあり、である。

私は「オーバーロード」のイビルアイというキャラが大好きなのだが、こちらは。不気味なマスクの下の顔が美少女らしい描写がちらりと出て来る。私はこのキャラの性格が好きで、そうすると、その不気味なマスクまで好きになる。顔というのは、マスクと大差ないと見ることもできる。顔など、整形手術でどうにでもなるのだから、問題は内面(ないめん)なのだろう。



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政治と暴力団の密接な関係

副島隆彦はアメリカ政治史研究が本業のようなものだから、政治史の裏面にも詳しい。
その一端が、「今日のぼやき」の新しい記事にあるので、一部を紹介する。面白い内容である。もちろん、そんなの常識~♪と思う人もいるだろう。

(以下引用)

 マイヤー・ランスキーはユダヤ系ですからユダヤ系マフィアで、マフィアはイタリア系じゃなきゃいけないんです。だけどユダヤ系のマフィアで、これはニューヨークにはユダヤ人が多いので勢力を一つつくれるんだけど、あくまでイタリア系でなきゃいけない。

 もう一つはアイルランド系がいるわけで、これがケネディ家なのね。ジョン・F・ケネディのお父さんのジョセフ・ケネディ(Joseph Patrick "Joe" Kennedy Sr.、1888-1969年、81歳で死)が禁酒法時代に酒の密輸で大儲けして成り上がった男で、恐ろしい男なんです。その息子3人を大統領にすると決めた訳です。

ジョセフ・ケネディとJFK

 その手続きはしっかりしていてまあ立派なものだったと思うけども、本当のアメリカ人たちの生き方の凄まじさと恐ろしいまでの迫力がある訳で、でもそれは日本の大暴力団の山口組とか稲川会とか住吉連合なんかの親分たちの雰囲気とよく似ているんですね。それは自民党の政治家たちの中の実感のこもった人たちとも非常によく似ている。笹川良一(ささがわりょういち、1899-1995年、96歳で死)やら児玉誉士夫(こだまよしお、1911-1984年、72歳で死)やらね、あの人たちの雰囲気と全く一緒ですね。政治と大暴力団は裏でつながっていて、利権があるから利益が出る。

 あと、土方業や沖仲士業。沖仲士のことをロングショアマン(longshore man)というんだけど、今でも港湾労働者たちと、今は重機が発達してガントリークレーンでどんどんコンテナを運ぶから大きな港だけど、昔は人間が船から荷物、船荷を直接運んでいた訳で、大変な数の沖仲士たち、ロングショアマンがいたわけです。それをマフィアが束ねていた。

 あとは警備会社(セキュリティカンパニー)をつくって、暴力団自身が警備をやっている。だから経営側とつながっている訳です。それで左翼の労働組合たちと殴り合いをしたり、労働組合の幹部を殺したりとかもする。すさまじい世界なんだけど、これが世の中の基本です。

 ただ、最近のアメリカ映画を見ていると、みじめなアメリカ人の側面が大変よく描かれるようになって、マイヤー・ランスキーも死んだときにはほとんどお金が残っていなかった。13万ドルしかなかった。それが残された奥さんと子供たちに渡っている訳だけど、大した金じゃないです。でも長男坊が病気で、障害者でしたから。1500万ドルを長男坊の口座に入れたという話もある。それも本当でしょう。

 だから隠していたお金がかなりあるんだけど、でも本当はマイヤー・ランスキーは最後はもう全然お金がなかったみたい。それは子分たちに全部配って、子分たちが持って逃げちゃったというのが真実だと思う。

 マイヤー・ランスキーのことで私が初めて知ったのは、どのように死んでいったか知らなかった。その前に、バグジー・シーゲルはラスベガスをつくった男だけど、フラミンゴホテルというのをつくって、それに大変お金がかかって、更には愛人のヴァージニア・ヒル(Virginia Hill、1916-1966年、49歳で死)にお金使い過ぎちゃった。300万ドル、500万ドル、お金使い過ぎちゃった。それで女に狂ったという面もあって、1946年かな、戦後すぐですけど、ラスベガスの経営がうまくなっていってないということで、ラッキー・ルチアーノ以下のニューヨークの会議でもう殺すという決断が出た。

ヴァージニア・ヒルとバグジー・シーゲル

 マイヤー・ランスキーはそれを何回も嫌がって、殺すのだけはやめてくれと抗議したんだけど、もうそういう訳にいかないとなった。アメリカ人のマフィアのセンスで、帳簿をきちんとつけなきゃいけない。お金を勝手に盗んだり裏切ったり持ち逃げしたりすると死刑になるという掟(おきて)があるんですね。それで殺された。

 バグジーについてはもう話しませんが、マイヤー・ランスキーはユダヤ系ですから、やっぱりニューヨークを地盤にしているので、イスラエルが1947年に建国されるんですけど、そのためにお金を貢いでいるんですよ。それはイスラエルにも2つの大きな勢力があって、ダヴィド・ベン=グリオン(David Ben-Gurion、1886-1973年、87歳で死)という人が建国の父で大物なんだけど、それにもっと過激な、人殺しもいとわないような集団もいるんです。それはイルグーン団(Irgun)という組織ですね。

ベン=グリオン

 そうすると、お金もイスラエル建国のために貢いでいるし、ユダヤ系の財界人たちもいるわけだから、それに守られているんですよ。私が今回分かったのは、FBI長官のエドガー・フーヴァー(John Edgar Hoover、1895-1972年、77歳で死)は、これはおかまさんなんだけど、これが40年間、アメリカを裏で支配して、大統領たちをも脅していた。ジョン・F・ケネディもエドガー・フーヴァーたちに殺された訳ですが、フーヴァーと秘密協定があったんです。

ニクソン大統領とエドガー・フーヴァー

 だからランスキーは、脱税と、それから殺人と、いろんな犯罪容疑で指名手配されていたんだけど、戦後、1970年のことですけど、一回、イスラエルに逃げるんですね。そして2年間いるんです。ユダヤ人でイスラエルに帰国した者は自動的にイスラエル国籍がとれるというイスラエル帰還法という法律があるんですが、あなたはそれには当てはまらないと言われていまして。なぜならアメリカ連邦政府が身柄引き渡しを求めたからです。

 それでゴルダ・メイア(Golda Meir、1878-1978年、80歳で死)という女の首相が、もう仕方がない、やっぱり強制送還しなさいとなったんですね。だけど1972年に、マイヤー・ランスキーがもう既に70歳ぐらいですけど、帰っても殺されないし、3カ月半だけ刑務所に入って、それですぐ出されて、あとはマイアミに行った。で、マイアミで引退して、10年間暮らして死んだんですね。

晩年のランスキー

 この映画では、ライター(物書き)を1人雇って、そいつに本当のことをしゃべると言って語るシーンがずっとある。しかも語る場所が、毎回必ずダイナーといって安いイタリア系の飲食店、食堂です。

 だから日本語で言うファミレスですね。ダイナーでいつも会ってしゃべっていた。つまり高いところで、豪華な感じで食べない。つまりお金がなかったと同時に、もう老人だから達観していたんですね。多分、海辺の、マイアミの浜辺を歩くシーンとかはあった。豪華なホテルや邸宅も遠くのほうに見えたりします。

 だから同じフロリダ州のもっと北の、今、トランプたちがいるパームビーチのような超豪華なところではないんだけど、マイアミ市の、でもかなり高級なコンドミニアム、一番高級なコンドミニアムで住んでいたみたいです。

 FBIとしては、何だか知らないけど3億ドル、たった300億円なんだけど、そのお金を隠していると言って、ずっと探って回って監視してるわけですね。アメリカ的な警察のセンスだろうけど、マイヤー・ランスキーその人を牢屋に入れてもしようがないんだ。それよりも隠している金を取り上げるほうが警察の捜査目的にもかなうという考え方をするんですね。だからたった300億円なのに、それを探して回る。1970年の300億円、3億ドルだから、今でいえばその10倍ありますね。だから3000億円なんですよ。それを探して回る。

 そうすると、どうやら真実としても、スイスのジュネーブ、レマン湖のほとり、スイスの一番西側だけど、ここはフランス語圏で、フランスに近い、ここのプライベートバンク、秘密銀行じゃないけど、13あるんだけど、そのうちの一つの貸金庫に預けてあったんですね。最終的に、FBIはそれを押収というか、見つけ出すことはできなかった。子分たちが持って逃げたんでしょう。そういうシーンも描かれていました。

 普通なら、人をたくさん殺しているから自分も殺される運命にあるんですね。これは政治権力闘争と暴力団などに本当に必然的にある問題で、人を殺している人間は自分も殺されるんですよ。この大きな人類の法則があってね。それは憎しみを買うから、残っている人たちが復讐に来る訳ですね。そういう法則があるんだけど、マイヤー・ランスキーはうまい具合にそれを生き延びたんですね。

アメリカの政府ともつながって、うまく生き延びた。ほかの人は大体殺されていますけどね。でもアル・カポネだって糖尿病みたいにして死んだし、それから大親分だったラッキー・ルチアーノだってシシリーに帰って、最後はシシリーで死んでいますね。

 マイヤー・ランスキーが一番金もうけしたのは、実はキューバなんです。それも戦後すぐのキューバでね、まだラスベガスが開発される前のキューバです。

 ラスベガスは、TVA計画、テネシー渓谷開発で、そこに巨大なフーバーダムができて、フーバーダムから水が引かれてきたんです。だからネバダ砂漠の中にフーバーダムがあって、そこからラスベガスに水が引かれてきて、あと電気がダムでつくれるわけね。それが初めて引かれてきた時期なんです。だから砂漠の中に町がつくられた。

 そのときにネバダ州自身が賭博業、カジノをやっていいという許可の法律をつくるんです。だからニューヨークのマフィアたちがやってきたんです。そしてその経済的繁栄をつくれということで、許可するんです。だから警察の幹部やら州の政治家たち、要は連邦政府の上の政治家たちともつながっている訳で、もうちょっと言うと、フランクリン・ルーズベルト(Franklin Delano Roosevelt、1882-1945年、63歳で死)大統領なんかもつながっているんですよ。

 あとはもうちょっと、反共産主義の嵐が起きたときの代表であるジョセフ・マッカーシー(Joseph Raymond "Joe" McCarthy、1908-1957年、46歳で死)という上院議員がいるのね。これがいわゆる反共の嵐であるところの反共時代をつくるんだけど、このことについても私はたくさん論じました。このジョゼフ・マッカーシーがつき合っていたニューヨークのマフィアの弁護士であるロイ・コーン(Roy Marcus Cohn、1927-1986年、59歳で死)という男がいてね、これは非常に重要な男だけど、ロイ・コーンについてはあまり描かれてないんですよ。このロイ・コーンに、若いころのドナルド・トランプがお世話になっていたんですね。

マッカーシー(左)とコーン

トランプとコーン

 だからね、同じニューヨークのデベロッパーですから。デベロッパーといったって、巨大なビルをつくって、ホテルをつくって、商業ビルをつくって、それからカジノをそこの一番上のほうでやるわけね。そういうビルですから、もう暴力団絡みで、私はトランプもやっぱりニューヨーク・マフィアの大親分の1人だと思います。

 大事なことはね、これは私しか言ってないんだけど、ニューヨークのユダヤマフィアの後継ぎは明らかにマイケル・ブルームバーグ(Michael Rubens Bloomberg、1942年-、81歳)ですよ。マイケル・ブルームバーグはもう超大金持ちです。イギリスにポール・ジュリアス・ロイター()という男がいてね、これはロスチャイルド家の番頭なんですけど、ロイターがつくった通信の仕組みがある。

ドナルド・トランプ、マイケル・ブルームバーグ、ジャレッド・クシュナー

 そのころはまだ電報というレベルなんで、ティッカー(ticker)というんだけどね、カチカチカチカチって紙に穴があく形の送信手段なんですが、これで金融情報を売るようになった。それを買う金融会社がたくさん出てきて、それがロイターという会社なんです。ロスチャイルド家なんです。

ティッカー

 それに対して、このブルームバーグはアメリカで、1950年代、60年代ぐらいから、ニューヨーク・マフィアの流れとつながりながら初めて通信会社をつくった訳です。だからブルームバーグが後継ぎなんだと考えると、マイヤー・ランスキーはやっぱり大変な人物なんですよ。

 大きく言えることは、やくざ者映画をみんなつくるけど、本当は政治家が絡んでいて、国家が絡んでいる訳ですね。そして役人、官僚たちも絡んでいる。ここの流れで全体を見なきゃいけない。ただの暴力団映画じゃない。そんなもので、つくってはいけないんですね。

 ただ、そこはあんまり描けないんですよ、今でも。ただ、ちらちらと漏れ伝わってくる、あるいはシーンの一瞬一瞬に出てくるんですね。人殺しをしたり、血だらけで刺し殺したりするシーンだけでなく、本当は政治家との裏の取引とか、あと警官の幹部たちを買収しなきゃいけない訳です。取り締まりを止めさせるためにはね。あるいは警察の中にスパイを潜り込ませる。この激しい争いの中で、現実の政治と経済が動いているわけです。

(つづく)

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まだ、危険降圧剤を処方している医者はいないか?

降圧剤の副作用について何度か書いたが、それが明白な「厚生省(厚労省)通達」であることを下に転載して示しておく。ただし、私自身は降圧剤を使用し続けている。要するに、医師を盲信せず、出された薬はある程度自分で調べるのがいいという、「現代の常識」の話なのである。下の記事はその一例だ。
横紋筋融解症は、下の記事のような症状が出る。血尿などの症状もそのひとつである。脱力感は、私の場合は杖なしでは歩けないほどの歩行困難に至った。こうした通達が出たのは、よほどの報告例があったと思われるが、それまでは平気で医者は処方していたのである。当たり前だが、医者は自分で自分の処方する薬のすべてを経験してはいないのだ。そして、製薬会社の説明を鵜呑みにして処方するのである。
まあ、繰り返しになるが、或る程度の自己防衛が必要だということだ。

(以下引用)

血圧降下剤のアジルサルタン、横紋筋融解症などの重大な副作用が判明―厚労省


2016.1.18.(月)

 厚生労働省は12日、血圧降下剤の「アジルサルタン」などに横紋筋融解症などの重大な副作用があることが判明したとして、医療機関に注意を呼び掛けています。


敗血症治療に用いるピペラシリンナトリウム、急性汎発性発疹性膿疱症の恐れ


 今回、新たに重大な副作用などが判明したのは14の医薬品で、製薬メーカーに対しては「使用上の注意」に速やかに追記を行うよう指示しています。14の医薬品と、新たな「重大な副作用」は次の通りです。


(1)血圧降下剤の「アジルサルタン」(販売名:アジルバ錠10mgほか)


  ▽新たな【重大な副作用】:横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、CL(CPK)上昇、血中・尿中ミオグロビン上昇などが現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと)、また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(2)血圧降下剤・血管拡張剤の「アジルサルタン・アムロジピンベシル酸塩」(販売名:ザクラス配合錠HDほか)、「アムロジピンベシル酸塩」(販売名:アムロジン錠2.5㎎ほか)


  ▽新たな【重大な副作用】:劇症肝炎、無顆粒球症、横紋筋融解症、また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(3)血圧降下剤の「アリスキレンフマル酸塩・アムロジピンベシル酸塩」(販売名:ラジムロ配合錠HDほか)


  ▽新たな【重大な副作用】:劇症肝炎、無顆粒球症、横紋筋融解症、また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(4)血圧降下剤の「イルベサルタン・アムロジピンベシル酸塩」(販売名:アイミクス配合錠HDほか)


  ▽新たな【重大な副作用】:劇症肝炎、無顆粒球症、また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(5)血圧降下剤の「カンデサルタンシレキセチル・アムロジピンベシル酸塩」(販売名:ユニシア配合錠HDほか)


  ▽新たな【重大な副作用】:劇症肝炎、また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(6)血圧降下剤の「テルミサルタン・アムロジピンベシル酸塩」(販売名:ミカムロ配合錠APほか)


  ▽新たな【重大な副作用】:劇症肝炎、無顆粒球症、また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(7)血圧降下剤の「バルサルタン・アムロジピンベシル酸塩」(販売名:エックスフォー時配合錠ほか)


  ▽新たな【重大な副作用】:劇症肝炎、また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(8)高血圧・高コレステロールの治療に用いる「アムロジピンベシル酸塩・アトルバスタチンカルシウム水和物」(販売名:カデュエット配合錠1番ほか)


  新たな【重大な副作用】:劇症肝炎、無顆粒球症、横紋筋融解症。また横紋筋融解症による急性腎不全発症に注意


(9)特発性肺線維症の治療薬である「ニンテダニブエタンスルホン酸塩」(販売名:オフェブカプセル100mgほか)


  新たな【重要な基本的注意】:中等度および高度の肝機能障害(Child Pugh B、C)のある患者には「治療上やむを得ない」と判断される場合を除き、使用を避ける


(10)敗血症、肺炎、腎盂腎炎などの治療に用いる「タゾバクタム・ピペラシリン水和物」(販売名:ゾシン静注用4.5ほか)


  新たな【重大な副作用】:急性汎発性発疹性膿疱症、薬剤性過敏症症候群(初期症状として発疹、発熱が見られ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現などを伴う遅発性の重篤な過敏症状が現れることがある。ヒロヘルペスウイルス6(HHV-6)などのウイルスの再活性化を伴うことが多い)


(11)敗血症、急性気管支炎・肺炎・肺膿瘍・膿胸・慢性呼吸器病変の二次感染などの治療に用いる「ピペラシリンナトリウム」(販売名:ペントシリン筋注用1gほか)


  新たな【重大な副作用】:急性汎発性発疹性膿疱症


(12)ニューモシスチス肺炎の治療に用いる「アトバコン」(販売名:サムチレール内用懸濁液15%ほか)


  新たな【重大な副作用】:無顆粒球症、白血球減少


(13)経口真菌剤である「イトラコナゾール」(販売名:イトリゾールカプセル50ほか)


  新たな【重大な副作用】:間質性肺炎(咳嗽、呼吸困難、発熱、肺音の異常(捻髪音)などが認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT、血清マーカーなどの検査を実施し、本剤の投与中止、適切な処置を行う)


(14)マラリアの治療・予防に用いる「アトバコン・プログアニル塩酸塩」(販売名:マトロン配合錠)


  新たな【重大な副作用】:無顆粒球症、白血球減少


 


 厚労省は日本製薬団体連合会を通じて、各メーカーに添付文書の「使用上の注意」を速やかに改訂するよう求めています。医療現場では、これらの医薬品を使用する場合には観察や検査を十分に行い、患者の状態に異常があれば使用の中止や減量を行うとともに、適切な治療・処置を行うことが必要です。


【関連記事】
新たに保険収載されたC型慢性肝炎治療薬の「ヴィキラックス配合錠」、肝不全の副作用―厚労省


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金儲け主義と映画・テレビドラマ

久しぶりに「反戦な家づくり」記事だが、私は韓ドラ自体にあまり食指が動かないのである。ただし、韓国の映画やテレビドラマが現在の日本より上だろうとは思う。今の日本には黒澤も小津も小林正樹もいないのだから当然だ。いや、制作陣が「いい加減に作っている」のだから当然だ。ただし、その中でも時々優れた作品は生まれるのだから、この記事の筆者のように韓ドラ全肯定、日本ドラマ全否定というのはいかがなものだろうか。日本のドラマにも優れた作品はたくさんある。映画は、ほとんどダメダメだが。
まあ、演技はともかく、日本の俳優の顔のほうが見ていて安心する。そもそも、私は日本人以外の顔は苦手である。ただ、いい脇役俳優、味のある俳優は少なくなったかな、と思う。志村喬など、主役でも脇役でも、実に存在感のある俳優だった。黒澤映画の大黒柱だったのである。小津なら当然、笠智衆。女優だと、沢村貞子や杉村春子のような役者は今はあまりいないのではないか。あるいは、菅井きんとか。金儲け主義だと、こうした脇役俳優は粗末な扱いを受けるだろう。

(以下引用)前半省略
韓国の自殺率は10万人あたり25人前後でOECDで最悪。10代~30代が増えているという。
ちょっと韓ドラからは外れるが、こちらのグラフを見ていただきたい
20230602-1.png
(Wikipediaより クリックすると拡大)
韓国の自殺者数が1998年頃から急増しているのがわかる。
1998年に何があったか。アジア通貨危機と、IMFによる支援(支配)である。
(正確には1997年末から)
IMFによる極端な新自由主義と緊縮財政を強いられた。
記事を引用する。
IMF危機を思い出す韓国人
2018年12月15日
 韓国に乗りこんできたIMFは構造改革と称し、金融、貿易の保護政策をすべて撤廃させました。韓国人は経済の国家主権を失ったと嘆き、日本による植民地化に続く「第2の国恥」と呼んだのです。
 韓国人が失ったのは面子だけではありませんでした。IMFが実施した厳しい緊縮政策で、多くの人が職を失いました。
 経済が回復した後も、企業は非正規職の比率を高めたうえ、正規職に対しても「名誉退職」の名の下、40歳代定年制を導入するなど、厳しい姿勢を維持しました。
 IMF危機を境に韓国経済の国際競争力は格段に高まり、サムスン電子や現代自動車など世界に冠たる企業が登場しました。しかし同時に雇用の不安定、貧富格差など現在、韓国が抱える問題も生んだのです。
(引用以上)
ここから25年を経て、確かに韓国は一人あたりGDPで日本を抜き、大きく経済成長を果たした。
その裏側で、極めて厳しい社会格差が広がっていった。
韓ドラが面白いのは、その社会状況と無縁ではない。
というか、裏表の関係にあると言える。
あまりにも厳しい経済状況のなかで、世界で売れる商品を作る、という執念、根性、情念でもって韓国のエンタメは作られている。ジャニーズと吉本でお茶を濁しておけば、とりあえず日本人は見てくれるという、ふやけた日本の芸能界とは、根本が違う。
K-POPにしても、歌がうまい。数年間の徹底した訓練を勝ち抜かないと、デビューはできないからだ。
日本の自称「アーチスト」のような、音程さえ合わないくせに、格好つけて謳ってる連中は、そもそもデビューさえできない。
もっとも、あまりに厳しいので、K-POPアイドルの自殺者が絶えないのだが。
韓ドラの話に戻ろう。
韓ドラの演出で特徴的なのが、美しい映像と、あるあるの作法である。
ストーリーもさることながら、画面に見入ってしまうのは、どの場面をとっても切り取って壁に貼っておきたいような美しい映像が続いているからだ。
CGで作っている夜景ばかりでなく、場末の路地の場面でも、うまくぼかして色を調整し、光を使って美しい映像にしてしまう。
20230602-2.jpg
(愛と、利と より)
なにやら、使ってるカメラが映画用で、日本のドラマとは別格なのだとか。
だが、たぶん原因はそれだけではない。以下は映画の話だが、ドラマにも同じ流れはあるのでなないだろうか。
先取り! 深掘り! 推しの韓流:日韓の現場知る助監督が明かす、世界レベルの作品を生む秘密
2022年5月6日 ひとシネマ 藤本信介
こうした変化は、映画業界の労働組合が、スタッフの賃金上昇や保険加入などを要求し続けた結果だと思う。10年ほど前、最低賃金が厳守されるようになったり、時給計算してギャラを払うという方法が登場したりと、試行錯誤を繰り返していった。
大きく変わったのは15年。映画会社は「標準勤労契約書」を交わすことを義務づけられた。製作費をしっかりかけることで視覚的にも見栄えのある映像となり、ヒットにつながってきた。そのためさらに製作費をかけて、さらに見栄えのする映画を製作する流れは加速している。
(略)
疲れきった肉体状態で耐えるのが当たり前だった撮影現場が、今では人間らしい生活を維持しながら撮影を楽しめる環境になり、スタッフの笑顔が格段に増えた。肉体面と精神面の余裕が仕事の効率と柔軟なアイデアにつながり、クオリティー面にもいい影響を与えていると言える。
(引用以上)
韓ドラといえば。というような「あるある」が多い。
それを詰め込んだチャミスル(韓国の緑ボトルの焼酎)のコマーシャルがこちら。
これ以外にも、黒い帽子をかぶったら正体はばれない、とか、河原や橋の上で車で落ち合ったら絶対に敵に見つからない、とか、いろんな「作法」がある。
これらは、「これをやったらこういう意味」というお約束で、細かい話は省くという演出だ。
ただし、メインストリームを追っていくなかで、枝葉まで細かく描いてしまうと分かりにくくなるためだろう。
吉本新喜劇のように一番大事なギャグをお約束でお客さんに笑ってもらうのは論外だが、韓ドラの作法は、慣れてしまえばたしかに集中力が切られることがない。
役者の演技はどうか。
ド素人があれこれ言うのも失礼かも知れないが、韓国の役者には、なにか吹っ切れたものを感じる。
昨年話題になった「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では、パク・ウンビンが自閉スペクトラム症を持つ天才新人弁護士を演じた。
解釈や演じ方によっては障がい者差別になりかねない難しい役を、かなり悩みながら演じたそうだが、映像を見ると吹っ切れている。
この人の演技を見たくて、1月に入院したときに何本かまとめて見てみたけど、ほんとに何にでもなれるのでは、と感じてしまった。
パク・ウンビンさんに限らず、韓ドラの役者さんは、格好つけずに役にのめり込んでいるように感じる。その辺は、制作側の情念と共通しているのかも知れない。
演技だけでなく、言葉の影響も大きいのだろう。
韓国語は日本語に比べると、極端に短い。
わたし が ネ だし、おなかがすいた が ペゴパヨ だ。
しかも、一気にしゃべるので、同じ意味を半分くらいの時間でしゃべっている。
その分、イントネーションが大事で、機関銃のようでありながら、歌のような抑揚があり、意味はほとんど分からないけれども、聞いていて気持ちが良い。
聞くと言えば、なんといってもOSTだ。
Original Sound Track の略で、挿入歌なのだけれども、もはやBGMの域ではなく、台詞や画面と一体のもうひとつの要素になっている。作品によっては、あたかもミュージカルのように歌詞が語りの役を果たしていることもある。
SONDIA とか イ・スヒョンなど、抜群に歌もうまい。
日本は曲を売るためにドラマとタイアップすることが多いが、韓ドラのOSTはほとんどドラマのために作られてオリジナルだし、OSTがひとつの音楽のジャンルになっているそうだ。
歌については、また気がむいたら、書いてみたい。
先ほどの自殺者数のグラフで、日本は10万人あたり20人未満となっているのだが、実はこれは誤魔化しだという見方が強い。
自殺者7年連続減に“トリック”
2017年2月1日 日刊ゲンダイ
警察庁の「死体取扱数等の推移」を見ると、「変死体」の数は10年前には1万2747体だったが、一昨年は2万211体と約8000体増えている。比例するように自殺者数はこの10年間で8000人減っているのだ。
(略)
「ひと昔前は自殺に対する考え方も緩く、ある程度は自殺として処理していました。ただ、最近は、遺書などの具体的な証拠がなければ、自殺とは認めず、変死体として処理するようになったそうです。すると、見かけ上の自殺者数が減るだけでなく、司法解剖を行うので予算を要求しやすくなる。一石二鳥なわけです。このようなトリックは『統計の魔術』と呼ばれ、考え出した人が警察内部で出世していく」
(引用以上)

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BBCとNHK

ネットフリックスで、時々「モンティ・パイソン」を見ているが、もちろん、ギャグの数分の一くらいしか理解できない。しかし、教養がある人間ほど面白いだろうな、というのが分かる。
先ほど見た回だと、テレビの前に、色黒で半裸(褌ひとつ)の男が間抜けな顔で立っていて、頭のターバンからインド人だと分かる。そして、そのテレビの前のソファに座ったイギリスの上流婦人ふたりがテレビを見ているのだが、番組が退屈だったらしく、手元の「リモコン」を操作する。すると、テレビの前に立っていたインド人に電流が流れたらしく、苦悶しながら、必死にテレビのチャンネルを変えるのである。つまり、「(電動だが)人力リモコン」であるwww
イギリスのインド支配と人種差別とイギリスの階級社会を皮肉っているわけだが、これがイギリスの国営放送であるBBCが放映した番組だというのが凄い。日本のNHKの「政府の飼い犬」ぶりと大違いである。こういうあたりだけは、イギリス人が私は好きである。

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SMILE!

まあ、だいたい犯罪者に多い顔だよなあ、しかし、不細工だが普通の顔も少しいるなあ、と思っていたら、下段は非犯罪者だったwww 上段との違いは、眼光の鋭さが無いことくらいか。つまり、凶悪犯は「欲望への意志」が目力になっているわけで、戦国時代なら英雄になる顔ではある。
東海アマ氏も、人を殺したことのある人間は目で分かる、と書いていた。
下段が非犯罪者といっても、詐欺師や教師や政治家に多い顔で、単に「粗暴犯ではない」だけのことではないか。ついでに言えば、笑顔でいれば、悪党も含め、ほとんどの人間は善人に見える。運転免許証の写真が犯罪者にしか見えないのは、笑顔ではないからだ。

(以下引用)

【衝撃】AI「犯罪者の顔の特徴がこれです!」パシャ

1:風吹けば名無し:2023/06/06(火) 15:25:39.97 ID:ex7D86nS00606.net





2:風吹けば名無し:2023/06/06(火) 15:26:25.24 ID:XmqyKwgFr0606.net
一重=犯罪者




3:風吹けば名無し:2023/06/06(火) 15:26:45.92 ID:SFZsgifA00606.net
Scは大阪




4:風吹けば名無し:2023/06/06(火) 15:27:15.02 ID:8/LaLMKa00606.net
校長おるやん




13:風吹けば名無し:2023/06/06(火) 15:28:44.43 ID:Ma8xL4PD00606.net
>>4
なお下段は非犯罪者

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人文主義と「人間主義」

今読んでいる最中(まだ第三章の途中だが)の、トーマス・マンの「魔の山」の中に、「人文主義(者)」の親切な注釈がある。それを先に一部転載する。赤字太字下線は夢人による。

人文主義者:homo humanus(Humanist)は古代ギリシャ人的教養を理想とする人。ギリシャ人は、人間という理念をすべての実利性から分離させて、心身の完成という点にもとめ、この人間像へ個々の人間を高めようと努力した。この教養理想は古代ローマ人に受けつがれたが、中世にいたってキリスト教的教養に退けられた。(以下略)

私は昔から「人文学」という名称の意味が分からなかったのだが、これは名称が悪いので、正しくは「人間学」と言うべきだったのである。そして、上の注釈中の「人文主義」も「人間主義」と言うべきだったのだ。ヒューマニズムとは、別に仁慈に満ちた人間の精神のことではなく、「人間主義」の意味であり、人間を大事にする思想が、道徳性と結びついただけの話である。
で、この「文」という余計な字を「ヒューマニズム」の訳語の中に入れたことで、「人文学とは何か」という混迷を多くの人間にもたらしたわけだ。悪い翻訳の害悪は大きい。
さて、上の注釈の中で私が強調した部分だが、まず、ギリシャ人が「人間という理念をすべての実利性から分離」した、というのが非常に面白く、ギリシャ人の叡知を示していると思う。これが、「実利性がすべて」という現代社会が、非人間的な汚辱と悪がはびこる社会になっていることと見事に対応している。
「ようこそ実力至上主義の教室へ」というアニメがあって、その教室では学力や運動能力だけでなく、「悪の能力」も「実力」として認められているのである。まあ、これは私の解釈で、その学校のルールは私には今一つ理解できていないのだが、描かれた内容では明らかに「悪の能力の高い人間」こそが「実力のある人間」だと評価されている感じだったわけだ。言い換えれば、悪の能力ほど「実利性が高い」ものはない、ということだ。他人との勝負に勝ちたければ、誰も見ていないところで相手を殺すのが一番である。殺すのは危険性が大きいなら、不具者にしてもいい。相手の評価を下げる噂を流してもいい。そのほうが、勉強やスポーツで勝つより楽で確実だろう。
まあ、見ていて気持ちの悪いアニメだったが、原作者は頭のいい人だな、ということは分かる。モラルの歯止めの無い「実力勝負」は、野獣の闘争になるしかないのである。プロレスラーは、素手なら強いが、出刃包丁で刺せば勝てるだろうし、ピストルや爆弾を使えばなお確実だ。それが「実力至上主義」なのである。
下線をつけた、ギリシャ的ヒューマニズム(人間主義)が中世に「キリスト教的教養に退けられた」というのは説明不要だろう。キリスト教は「神至上主義」だから、「人間至上主義」とは真っ向から対立するのである。

(追記)今、気が付いたが、「人文主義」の「人文」と、「人文学」の「人文」は異なる意味かもしれない。面倒くさいのでそのままにしておく。

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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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