【ロンドン時事】ティーカップに牛乳を注ぐのは紅茶よりも先か後か-。英国の伝統的な習慣「アフタヌーン・ティー」に欠かせないミルクティーをめぐり、英国を長年二分してきた論争に決着がついたようだ。最新の世論調査で「牛乳は後に入れる」派が大勢を占めた。
調査会社ユーガブの世論調査によると、79%が「牛乳は後に入れる」と回答。先に牛乳を注ぐ人の割合は20%にとどまった。
年代別に見ると、65歳以上では「牛乳は後」が68%だったが、若くなるほど高くなり、18~24歳では96%に達した。
英文学を代表する作家ジョージ・オーウェルは1946年に発表したエッセーで、どちらが先かを「最も議論を呼ぶ論点の一つ」と指摘し、「紅茶を先に入れた方が、牛乳の量を調節できる」と主張。これに対し、英王立化学協会はオーウェル生誕100周年の2003年に声明で「牛乳が先だ。リッチで魅力的な色を楽しめる」と反論していた。
調査では英国人の紅茶好きも鮮明になった。58%が毎日飲み、1割超は1日に5杯以上飲むと回答した。調査は7月24~25日、英国の18歳以上の男女1595人を対象に実施した。