これは「逝きし世の面影」からコピーしたものだが、「えっ、『面従背反』という言葉もあるのか?」と思ってネットで調べると、どうも無さそうである。当然「面従腹背」が世間一般で通用している言葉だろう。前川氏がじっさいに「座右の銘は『面従背反』」と言っていたならいいが、そうでないとしたら、前川氏の言葉を間違って引用したことになる。
「面従腹背」とは、「面(顔)で従って腹(の中)で背く」であり、「背」は背中ではなく「そむく」意味だ。「背反」だと、「そむき、そむく」と同じ意味の語を重ねて強調したものだが、「面従背反」だと「面」と「腹」の対比が無くなり、対句性が消えて、四字熟語として面白くない。
まあ、私の知らないところで「面従背反」という言葉も使われているのかもしれないが、「背反」自体は「背中でそむく」というわけではないだろうから、あまり気の利いた四字熟語だとは思えない。単なる趣味の問題だと言えばそれまでだが、大教養人である宗純氏らしくないな、という気がする。さて、前川氏は「面従腹背」と言ったのか、「面従背反」と言ったのか、どちらだろうか。そんなの、どっちだっていいじゃねえか、という声が聞こえてきそうだが、私はこういう些事こそ面白いし大事だと思うのである。そうでなければ「新元号は『安晋』でいいよ」となるだろう。
なお、私が宗純氏を最高度に尊敬していることは、過去の記事から分かるはずである。だからこそ、こういう部分は大事にしてほしいと思っている。
(以下引用)これは記事の小見出しだが、大見出しにも「面従背反」と書いている。
『座右の銘は「面従背反」 前文科事務次官の前川喜平』
「面従腹背」とは、「面(顔)で従って腹(の中)で背く」であり、「背」は背中ではなく「そむく」意味だ。「背反」だと、「そむき、そむく」と同じ意味の語を重ねて強調したものだが、「面従背反」だと「面」と「腹」の対比が無くなり、対句性が消えて、四字熟語として面白くない。
まあ、私の知らないところで「面従背反」という言葉も使われているのかもしれないが、「背反」自体は「背中でそむく」というわけではないだろうから、あまり気の利いた四字熟語だとは思えない。単なる趣味の問題だと言えばそれまでだが、大教養人である宗純氏らしくないな、という気がする。さて、前川氏は「面従腹背」と言ったのか、「面従背反」と言ったのか、どちらだろうか。そんなの、どっちだっていいじゃねえか、という声が聞こえてきそうだが、私はこういう些事こそ面白いし大事だと思うのである。そうでなければ「新元号は『安晋』でいいよ」となるだろう。
なお、私が宗純氏を最高度に尊敬していることは、過去の記事から分かるはずである。だからこそ、こういう部分は大事にしてほしいと思っている。
(以下引用)これは記事の小見出しだが、大見出しにも「面従背反」と書いている。
『座右の銘は「面従背反」 前文科事務次官の前川喜平』
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