衆院選静岡5区で、自民党公認の吉川赳氏(39=岸田派)を破って当選した無所属の細野豪志元環境相(50)について、自民党が入党を認めた。遠藤利明選対委員長が5日、明らかにした。


細野氏は00年衆院選で民主党から初当選して閣僚を歴任。希望の党を経て、無所属で自民党二階派の特別会員となり、入党を目指していた。細野氏はツイッターに「関係者の皆様のご理解が頂けるよう努力致します」とし、「わが国と地元・静岡のために全身全霊を傾けます」と記した。


一方、自民党の静岡5区支部長である吉川氏は比例東海ブロックで復活当選している。これまで細野氏の入党に反対だった県連側の反発姿勢に変わりはない。県連副会長を務める城内実衆院議員(静岡7区)は「党本部の決めたことなので厳粛に受け止めますけれど、これまでの経緯もありますし、静岡5区でというのはハードルは高いと思う」と言及。入党の決定自体は受け止めつつも、党公認候補となる選挙区支部長の人選は別の問題との認識を強調した形。「県議、市議、関係者らとも相談していきたい」と語った。注目された“保守分裂”選挙区では今後もバトルが続きそうだ。【鎌田直秀】