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慣用句の生存の危機

筒井康隆の「問題外科」の中に、外科医が手術しながら患者の耳をメスで切り取って壁にくっつけ、「壁に耳ありだ」と同僚と大笑いする場面があるが、この「壁に耳あり障子に目あり」というのは、別に、壁に耳がくっついたり障子に本物の目があるわけではないのはもちろんだ。
「壁の背後で誰かが室内に聞き耳を立てているかもしれないし、障子の破れ目や隙間から中を覗いている者がいるかもしれない」だから注意しろ、ということだが、実際に壁に耳が生えていたり障子に本物の目が開いているようなシュールなイメージがある。だから人口に膾炙したのだろう。(この「人口」は人間の数ではなく、「人の口」であるのは言うまでもない。)
なお「障子にメアリー」というジョークもある。女の子が障子に貼りついているのだろう。
念のために言うが「問題外科」は「問題外」と「外科」をつなげたものであるのも言うまでもないだろうが、最近の日本語軽視の風潮では、こうした洒落が通用しなくなっていくのではないか。
「壁の花」などというゆかしい言葉も、今やネットでは本物の壁に本物の花を植えてあるものしか見当たらないのである。

(追記)慣用句とは無関係だが、「日本語破壊」(単なる滑舌問題もあるが)に関して。

24: 名無しのニュー速クオリティさん 2021/11/12(金) 17:56:44.64 ID:kqzovOX6p.net
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