「ネットゲリラ」にタイムトラベルの話が出ていて、爺さん婆さんたちが若き日のノスタルジーに耽っていて微笑ましい。
まあ、SFの中で、特にタイムトラベル物は、なぜかノスタルジーを掻き立てるもので、傑作が多い。その中でも「毎日おかん」氏(常連の中で文章が珍しくまともであるwww)の言及している「ある日どこかで」(この邦題は好まない。原題どおり「時のどこかで」がいい。)は、タイムトラベルSF映画の最高傑作と言っていい。ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」が実に効果的に使われ、画面がきれいで、主演男女も素晴らしい(男は「スーパーマン」の俳優だが、その後身体障碍者になった。女は古風な顔立ちの美女で、役柄に実に合っていた。)。
そのほかにも、タイムトラベル物のSF小説・映画・ドラマは傑作が多いのである。「時を駆ける少女」は筒井康隆の原作より、映画(大林宣彦による最初の映画化。私はこの監督は「あざとい」のであまり好みではないし、意図的に安っぽくしている特殊効果も嫌いだが、この映画は青春の哀歓が観客によく伝わる。一番上手い演出は、実はラストの「おまけ」部分である。原田知世はこの一作で映画を引退していたら伝説の女優になっただろう。)やアニメ(細田守監督の実質デビュー作で、彼の最高傑作。彼は次作の「サマー・ウォーズ」からどんどん下降しているww)のほうがいい。
なお、毎日おかん氏が言及している高畑京一郎の「タイム・リープ」は、前に娘に勧められて読んだが、傑作である。ジュブナイルである「時を駆ける少女」をもう少しハードSFに近づけた感じか。
現在、「夏への扉」が邦画で実写映画化されてなかなか好評のようだが、無理に欧米作品を日本舞台でやるより、「タイム・リープ」を実写化したほうが良かったのではないか。そもそも「夏への扉」は小説だからこそいいのである。読者の想像が広がるからだ。基本的に一人称で書かれているから、読者は主人公と感情が一体化するわけだ。まあ、「夏への扉」の知名度と「タイム・リープ」の知名度は比較にならないだろうが、後者はもっと知られていい。
古典映画では「ジェニーの肖像」などもお勧めである。SFXが未熟な時代の作品だから、主演女優が少女から成人女性までを演じるのが「きつい」が、それ以外ではロマンチックそのものだ。
(以下引用)
まあ、SFの中で、特にタイムトラベル物は、なぜかノスタルジーを掻き立てるもので、傑作が多い。その中でも「毎日おかん」氏(常連の中で文章が珍しくまともであるwww)の言及している「ある日どこかで」(この邦題は好まない。原題どおり「時のどこかで」がいい。)は、タイムトラベルSF映画の最高傑作と言っていい。ラフマニノフの「パガニーニの主題による変奏曲」が実に効果的に使われ、画面がきれいで、主演男女も素晴らしい(男は「スーパーマン」の俳優だが、その後身体障碍者になった。女は古風な顔立ちの美女で、役柄に実に合っていた。)。
そのほかにも、タイムトラベル物のSF小説・映画・ドラマは傑作が多いのである。「時を駆ける少女」は筒井康隆の原作より、映画(大林宣彦による最初の映画化。私はこの監督は「あざとい」のであまり好みではないし、意図的に安っぽくしている特殊効果も嫌いだが、この映画は青春の哀歓が観客によく伝わる。一番上手い演出は、実はラストの「おまけ」部分である。原田知世はこの一作で映画を引退していたら伝説の女優になっただろう。)やアニメ(細田守監督の実質デビュー作で、彼の最高傑作。彼は次作の「サマー・ウォーズ」からどんどん下降しているww)のほうがいい。
なお、毎日おかん氏が言及している高畑京一郎の「タイム・リープ」は、前に娘に勧められて読んだが、傑作である。ジュブナイルである「時を駆ける少女」をもう少しハードSFに近づけた感じか。
現在、「夏への扉」が邦画で実写映画化されてなかなか好評のようだが、無理に欧米作品を日本舞台でやるより、「タイム・リープ」を実写化したほうが良かったのではないか。そもそも「夏への扉」は小説だからこそいいのである。読者の想像が広がるからだ。基本的に一人称で書かれているから、読者は主人公と感情が一体化するわけだ。まあ、「夏への扉」の知名度と「タイム・リープ」の知名度は比較にならないだろうが、後者はもっと知られていい。
古典映画では「ジェニーの肖像」などもお勧めである。SFXが未熟な時代の作品だから、主演女優が少女から成人女性までを演じるのが「きつい」が、それ以外ではロマンチックそのものだ。
(以下引用)
「ある日どこかで」は傑作ですよ
この監督の最大ヒット作が「ジョーズ2」てのが何とも・・
ありがとうございます。
youtubeに書き込まれたコメントに胸を打たれ、早くも泣いております。
何としてもDVDを見つけて鑑賞します!
~ある日どこかで Somewhere in Time テーマ曲と名場面~
https://www.youtube.com/watch?v=Fxx-0WApzF4
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以前にも書かせていただきましたが、私が選ぶタイムリープものナンバーワンは、高畑京一郎作「タイム・リープ あしたはきのう」ですね。体言止めの多用に最初こそ眉をひそめましたが、ストーリーにぐいぐい引っ張られて夢中になって読みました。
未来から来たタイムトラベラー、という設定とは趣を異にしますが、スペイン映画「熱愛」A LONG RETURNING/LARGO RETORNO(1975年)が子供の頃にテレビで見て、しびれました。
『難病のため死を目前にした愛する妻を、治療法が見つかるまでコールド・スリープさせる事にした夫。40年後、当時のままの姿で目覚めた妻に、年老いた夫は会うことをためらってしまう……。冷凍睡眠をテーマとした、スペイン製の異色SFラブ・ロマンス。』(ヤフー映画解説より)
一言でいうなら40年の時を経てお爺ちゃんになった夫と若々しいままの妻との再会を描いた映画です。
この逆パターンとしては、クリストファー・リーヴ、ジェーン・シーモア主演「ある日どこかで」(Somewhere in Time 1980年)が良い出来らしく、「観るたびに号泣するの~」という男友達の言葉につられて昔DVDを購入しましたが、封を切らないうちにワープしちゃったらしくいくら探しても見つからないざんす。