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戦争が日常である世界

「ガンダムORIGIN」が面白かったので、「アムロ・レイ」のガンダム、つまり、一番最初のテレビアニメ版である「機動戦士ガンダム」もネットテレビで見てみたが、まあ、小児対象のロボットの玩具を売るために作られたような部分(ロボット戦闘部分は基本的にそれ)が多いとは言え、話の骨子は実は非常に深刻なもので、小児向けアニメでこれほど人が死ぬのも珍しいのではないか。(あえて「小児向けアニメ」を強調するのは、当時は、アニメは子供の見るもの、というのが普通の考えだったからだ。今のように大人までアニメを見るようになったのは、その当時の子供が大人になり、作り手にも視聴者にもなったからである。)で、その「深刻さ」とは、「戦争が日常である世界」で生きる少年たちの話であることだ。
簡単に言えば、パレスチナで常にイスラエルに脅かされながら生きている少年グループが、最新鋭の武器を手に入れ、一人が1戦隊に匹敵する力を身に付けたらどうなるか、という話である。しかも、その力を手に入れたのが子供だから、それを制御する能力は不完全であり、また「大人たち」にその力を利用され、翻弄されることになる。「いい人ほど先に死んでいく」というのも戦争が日常である世界の常である。
アニメの中では、ジオン公国がまるでヒトラー政権下のドイツ帝国のような描かれ方をされているので勘違いされやすいが、ZIONとはシオニズムの語源であるシオン山、つまりユダヤ民族の故郷のことである。すなわち、ジオン公国とはイスラエルのことなのだ。
ガンダムが西洋世界(上級国民の多くがユダヤ人)でなかなか受け入れられない(と思われる)のは、そのためだろう。
ガンダムファンでありながら、この「イスラエル対パレスチナ」という構図に気づかない、あるいはあえて無視している人が多いかと思うので、「隠された常識」だろうとは思うが、あえてここに書いたのである。

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