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「聖痕」3




 


第四章 P5


 


 翌日、朝の10時丁度に月村静は現れた。俺は女の服には詳しくないからいちいち服装の描写はしないが、彼女はどんな恰好をしても可愛いか、美しいことだけは確かだ。今日はスラックス姿で、彼女のきれいな足が拝めないのは残念だが。


「おはよう」


「ああ、おはよう。今日はいいニュースがあるよ」


「手がかりが掴めたのね。こちらにもいいニュースがあるわ。まず、これ、捜査の前払い金」


彼女は、俺の前に分厚い封筒を置いた。


「五十万円入っているわ。それだけあれば、当分の捜査の経費にはなるでしょう。もちろん、もっとかかるようなら、私に言って」


「有り難くいただくよ」


「それと、もう一つ、例の五人は、小岩か新小岩近辺にいる可能性が高いわ」


俺は驚いた。実は、俺が掴んだ手がかりも同じだったのだ。


「そりゃあ驚いたな。実は、例のクレーの絵を買ったのは、小岩の『P5』という事務所じゃないかと思われるんだ」


月村静は嬉しそうに笑った。


「凄いじゃない。たった三日で、問題を解決したのね」


「しかし、そちらも同じ答を出したんだろう?」


「ううん。こっちは、小岩近辺だろうというだけだから、そこから先に進むのは難しかったはずよ。あなたに頼んで良かったわ」


「じゃあ、これから、その事務所に行ってみようか」


「ええ」


というわけで、俺たち二人は小岩まで行くことにした。


東京にいる限りは、自動車で行動するより、電車や地下鉄を利用したほうが、早くて確実だ。俺と静は、総武線の座席に並んで座り、俺たちを(というより静を)じろじろ見る奴らの視線に耐えていた。だが、世にも稀な美少女を隣にして周囲の妬みの視線を受けるのは、そう悪い気持ちでもない。しかも、秋晴れの良い天気であるから、窓を開けて風を受けていると、まるで静とデートをしている気分だ。あんまり早くこの仕事を解決してしまうのも勿体無いなあ、と俺は考えていた。


 両国、錦糸町、亀戸、平井と東へ進み、荒川に架かる平井大橋を電車は越えた。新小岩と小岩は、荒川と江戸川に挟まれた中州のような部分である葛飾区にあり、江戸川を越えれば、そこはもう千葉になる。千葉に入って最初の駅が市川駅で、その北側には春には桜の美しい里見公園がある。高台である里見公園近辺から眺める江戸川の風景は、俺にはなじみの風景である。というのは、俺は学生の頃、そのあたりに住んで、大学には行かず、昼間は公園でぶらぶらし、夜には本八幡の知人の経営するスナックで飲んだくれていたからである。


「いい学生生活だったみたいね」


「ああ」と答えて、また静に心を読まれたことに俺は気がついた。


「御免なさい」


 静は笑った。


「退屈だったから、ちょっと読んでみたの」


 俺は、もう、彼女の超能力を疑う気持ちは無くしていた。こうなれば、彼女の前では精神的に素っ裸でいる覚悟をするしかない。


 俺たちは小岩駅で降りて、駅の北側に向かった。北側は住宅街だが、駅から5分ほど歩いた所に、『P5』はあるはずだった。


 住宅地図のコピーを片手に俺たちは歩き、やがてその事務所を見つけた。見かけは、事務所というよりは、小さな工場のように見える。というのは、周りが高い塀に囲まれているからである。事務所にしては敷居が高いという感じだ。実際、後で知ったところでは、もともとは小さな印刷工場だったらしい。


「有限会社『P5』」と書いてある小さなプラスチックの看板が門に貼られているが、守衛や門番はいないようなので、俺たちは門の呼び鈴を押して、インターフォンから何かの声が返ってくるのを待った。


「はい、どなた様でしょう」


 若い女の声が返ってきた。


「月光族の者です。重要な話がありますので、入れてもらえませんか」


 月村静が言うと、インターフォンはしばらく沈黙した。やがて固い声が返ってきた。


「月光族って何でしょうか」


「夜になると体が光る一族です。もちろん、あなたたちもそうだと分かっています」


「少々お待ちください」


 5分ほどして、やはり固い声で「どうぞ、お入りください」と返事があった。


 玄関と事務室の間には壁があり、いったん右に曲がってからその壁のドアを開くようになっている。玄関の天井にモニターカメラが2台あるのに俺は目を止めた。外部からの侵入者に対する警戒が厳しいようだ。他人に対する警戒心が強いということは、世間の目から隠れている集団である可能性が高い。


 事務所のドアを開いて現れたのは、まだ20歳にはならないと思われる若い娘だった。背が高く、長い黒髪を肩より長く垂らしている。驚くほど目が大きい、印象的な顔だ。美人……なのだが、あまりに生真面目な感じである。白いシャツに、下は体にぴったりとした黒いスラックス姿である。シャツはスラックスの外に垂らし、学生っぽい感じもあるが、学生風の若々しさは無い。


「どういったご用件でしょうか」


「少し、話が長くなりそうなので、座ってお話させてください」


娘は2秒ほど考えて頷いた。


玄関のすぐ右手が応接室らしい。我々はそこに通された。


俺は応接室の壁に懸かった絵に月村静の注意を促した。クレーの絵である。彼女も頷いた。


「正解、ね」


やがて、今度は若い男が応接間に入ってきた。身長は百八十と、俺は目算した。入り口の高さとの関連で出したのだが、俺よりは2,3センチくらい高そうだ。顔は、……不思議な顔だ。ちょっと日本人には珍しい、彫りの深い無表情な顔で、インディアンの戦士の風貌がある。長めの髪が額に軽くかかっていて、その表情をさらにわかりにくくしている。身なりは、ジーンズのズボンの上にTシャツを着て、そのTシャツの上からサファリジャケット風の革の上着をきている。おそらくカンガルー革のような軽い革だろう。靴に目をやって、俺は少し驚いた。建築現場などで履く作業靴で、爪先が鉄の物だ。もし彼に空手の心得でもあれば、この靴は強力な喧嘩道具になる。


以上を俺が一瞬で観察する間に男は我々の前を横切って、ソファに腰を下した。男の長い脚の筋肉が発達していることも俺は観察した。こいつは、相当の身体能力を持った男だ。


「ヒュウガ・タケルと言います。ここの代表者です」


「私は、月村静。こちらは、あなた方を探すお手伝いをしてくれた、探偵の飛鳥二郎さんです」


「で、ご用件は?」


 男はソファの背に体を持たせかけて、我々を見るともない半眼で静かに聞いた。


「あなたたちの身に危険が迫っています。というより、月光族全体の危険と言うべきかしら」


「月光族とは何ですか。初めて聞く言葉ですが」


「聖痕、つまり、夜になると体が光る一族ですわ。あなたたち五人がそうだということはわかっています」


「ほほう。で、あなたもそうなんですか?」


「ええ。そして、体が光る人間は、その他に様々な超能力を持っているはずです」


「私は普通の人間です。他の社員もそうですが」


月村静は軽く肩をすくめた。


「時間がもったいないわ。お互いに正直に話しましょう。あるいは、まだ自分の超能力に気がついていないだけかもしれませんが、今はとにかく、目の前の危険に備える必要があります」


「どんな危険ですか」


「ローゼンタール一族が月光族の秘密を探っています」


「ローゼンタール……。あの世界的大富豪のローゼンタールですか?」


「ええ」


「何のために」


「不老長寿の秘密を我が物にするためです」


「ほほう。その月光族は、不老長寿なんですか」


「そうです。あなたたちは、まだそれほど生きていないから、自覚していないのでしょう」


「あなたが本気で話していることはわかりますが、しかし、正直言って、荒唐無稽な話ですね。三流の伝奇小説みたいだ」


「しかたありませんね、では、少し手品でもみせましょう」


 月村静は、テーブルの上に飾られた花鉢に目をやった。


「花占いでもしましょうか」


 花鉢の中には何本もの花があったが、その中で、黄色い蘂の周りを白い花弁が囲んだ花の花びらが、一枚落ちた。「本当」と静は呟いた。そして、二枚目が落ちた。「嘘」。三枚目。「本当」。花弁は次々に落ちていく。そして、最後の花弁。「本当」。その花弁はふわっと宙に浮いて、ヒュウガ・タケルの前にすっと移動し、彼の手の甲の上に止まった。


 彼は表情を変えなかった。


「なるほど。確かにあなたは超能力をお持ちのようだ。だが、私たちに何ができるんですか? 私たちには、あなたのような超能力はない」


「まずは、敵に対する備えをすることです。それ以外のことは、敵が現れてからの話です。まず、日本でも外国でも、どこへでもすぐに動けるように、パスポートを作っておいてください。そして、人目につかない形で、お金を作っておいたほうがいいでしょう」


 ヒュウガ・タケルは頷いた。


「わかりました。あなたの言うとおりにしましょう。私の仲間に会いますか?」


「会いたいわね」


 タケルは俺の方にちらっと目をやって、静に目で問いかけた。


「この人も仲間として扱っていいわ。でも、本人の意見を聞いてみましょう」


 静は俺に向き直った。


「あなたは、約束通り、彼らを探しましたから、謝礼の二千五百万円はいつでも支払います。このまま、我々とは縁を切って、平穏無事な生活に戻ってもいいのですよ。それとも、この先も我々と一緒に行動しますか。その場合、冗談抜きで、命の保証はできませんよ」


 俺の頭の中には、二千五百万という数字がくるくる回っていた。これまで手にしたことのない大金である。それだけの金があれば、どれだけの贅沢ができるだろう。だが、次の瞬間、自分は、それほどやりたい贅沢などなかったことに気がついた。それよりも、目の前の奇妙な事件の成り行きに、どうしようもなく興味を引かれていたのである。


「もちろん、あなたたちと行動を共にしますよ。ここまで来て、さよならは無い」


そう答えながら、はたして、それで良かったのかという声が、心の中で響いていたことは確かである。


 


第五章 顔合わせ


 


 ヒュウガ・タケルという名前がどういう字なのか、俺はまだ知らなかったが、そのうちわかるだろうと、気にはしなかった。


 タケルは立ち上がって、俺たちを事務室へ案内した。事務室と呼ぶべきかどうかはわからないが、そこは二十畳くらいの大部屋で、入り口の左右の壁は大きな窓で採光性はいいが、半透明の磨りガラスである。今は、その窓が大きく開かれていて、家の周辺の中庭と、ガレージらしきものが見える。


 部屋には2台ずつ、コの字形に6台のデスクが並び、そこに4人の人間がいた。皆、10代後半か、20代前半の若者だ。


 その時、俺が受けた印象を言葉にするのは難しい。ある種の知的な波動を感じたと言うべきだろうか。おそらく、最初にこの若者たち一人一人と個別に会っていたら気がつかなかっただろう精神エネルギーを、ここにその5人が集まることで、俺が気がついたということだろう。そのエネルギーは、たとえば、深い学識のある偉人と会話する中で、自然に感じる知的エネルギーに似ている。


 彼らは、見かけそのものはまったくの若者であり、通常ならその年代の若者の持つ未熟さや軽薄さをまったく感じなかったのが、俺が感じた異様な印象の正体だった気がする。


「紹介しましょう。こちらがヒカゲ・アキラ」


 奥の二つのデスクの一方に座っていた青年が軽く頭を下げた。純日本風の美青年で、いわゆる梨園の御曹司といった感じの二枚目であるが、やや暗い雰囲気である。陰険な感じと言ってもいい。


「こちらが、タイガ・ワタル」


 右側の席に座っていた若者が、にっこりと笑って会釈した。こちらは開けっぴろげな笑顔で、ひどく親しみやすい雰囲気の青年だ。がっしりと肩幅の広い体格で、頭を角刈りにしているところは、自衛隊員の雰囲気だ。座ったままだが、背もかなり高いように思われた。


「こちらはヒムロ・サエコ」


 左側の奥の席に座っていたのは、先ほど玄関で我々の応対をした若い女性である。無表情に会釈をする。


「で、最後にホムラ・ジュン」


「最後にって、まるでオレが一番下っ端みたいじゃねえかよ」


そう抗議の声を上げたのは、このメンバーの中では一風変わった感じの娘だ。年齢はまだ15,6歳といったところだろうか。変わっているというのは、他のメンバーがわざわざ地味な身なりをしている風なのに、この娘は、ロック歌手みたいな狼ヘアーを赤く染めているのである。着ている物も、鋲を打った革ジャンと革のミニスカートのようだ。顔立ちはボーイッシュで、しかも自分のことを「俺」と言っているが、女の子であることは間違いなさそうだ。


「おう、よろしくな。あんちゃん、おばさん」


 俺のことをあんちゃん呼ばわりはいいにしても、静をおばさんは無いだろう。


「元気のいい子だね。でも人のことをおばさん呼ばわりは良くないよ」


 静がにこやかに微笑んで言った。そのにこやかさが怖い。


「だって、あんた、見かけ以上に年取ってるだろ?」


「へえ、幾つだと思う?」


「そうだなあ。二十五ってとこ?」


「まあ、そんなところさ。でも今時の二十五はおばさんかい?」


「その話し方がおばさんっぽいの」


「まあ、子供の相手をしていてもしょうがない。自己紹介をしようか。私は月村静。あんたたちと同じ、光る体の人間さ」


「俺は飛鳥二郎。普通の人間だ。商売は私立探偵だが、あんたたちの秘密は誰にも言わないつもりだ」


「へえ、私立探偵なんて、ホントにいるんだ」


「おい、いい加減に黙れ。隊長に話させろ」


 不機嫌そうな唸り声を上げたのは、ヒカゲ・アキラと呼ばれた男だ。やはり、陰険そうな感じの話し方だ。


「あいよ。黙ります。でも、隊長、無口だからな。ちゃんとしゃべれんの?」


 減らず口を叩いて、それでもジュンは口を閉じた。


「月村さんの話では、俺たちはローゼンタール一族に狙われているということだ」


「ローゼンタール? まさか。あの世界的大富豪が、俺たちの何を狙うというのだ?」


 そう言ったのは、タイガ・ワタルである。響きの良いバリトンの声である。こういうタイプは唄がたいてい上手なものだ。


「俺たちは、月村さんの話では、不老長寿の種族らしい」


「へえ、面白い。じゃあ、じゃあさ、どれくらい生きるの?」


「そうさね。短くて二百年、長いのは四百年てとこかね」


「それが、若いままで? すごいじゃない。そりゃあ、ローゼンタールが欲しがるわけだ」


「そうは言っても、実験材料になるのはいやだろう?」


「どんな実験をするの?」


「わからないね。そこが問題さ。とにかく、我々のような人間の存在が世間に知られるだけで、我々は世間の人間の憎しみを買うことになるんじゃないかと私は思っている。サンジェルマン伯爵のような、はみ出し者も昔はいたもんだが、我々の存在は人に知られないほうがいいんだよ」


「ローゼンタールから逃げ切れますかね」


と言ったのは、タイガ・ワタルだった。


「何しろ、世界一の金持ちで、先進国の国家予算以上の金を持っている連中だ。政治の上層部とのつながりもある。彼らの力をもってすれば、我々を探し出すのは容易でしょう」


「だから、どうするのかを皆で考えようというのさ」


「ねえねえ」


と言ったのはホムラ・ジュンだ。彼女を1分以上黙らせておくのは難しいようだ。


「じゃあさ、あんた、さっき25歳って言ったのは嘘だね。本当は何歳?」


「黙れ、ジュン。そんなのどうだっていいだろう」


不機嫌な声はヒカゲ・アキラだ。


「175歳さ」


「てことは、今が2010年だから、ええと、1835年生まれだ。何時代?」


ジュンの言葉にワタルが答える。


「江戸時代だな。少なくとも、幕末の日本を知っているわけだ」


「その幕末が問題さ。じつは、日本の開国を影であやつったのもローゼンタール一族さ。日露戦争に資金を出したのもそう。明治以来の日本の政府はローゼンタールの思いのままに操られていたんだよ」


「ふふん。陰謀史観ですか」


 ヒカゲ・アキラが鼻で笑った。


「本当さ。これは、私自身がアーネスト・サトウから聞いた話だからね。まあ、その頃の日本人にローゼンタールの名前を知っている人間はいなかったから、私のような庶民の娘に話しても問題無いと思ったんだろうよ。というよりも、本当はまあ、私があいつの心を読んだんだけどね」


「へえ、心を読めるんだ。羨ましいな。ちょっと、隊長の心を読んでよ。オレとサエコとどっちが好きかって」


「馬鹿野郎! そんな話をしてる場合か。あんた、本当に心が読めるのか?」


途中から静に向き直ってアキラが聞いた。


「まあね。でも、月光族の能力は一人ひとり違うから、誰でもそうなるわけじゃないよ」


静の返事は、どうやらアキラの聞きたいことだったらしい。それで、アキラは黙り込んだ。


「あんたたちにもそれぞれ何かの超能力があると思うけど、それがいつ表面に出てくるかは分からない。だいたい、20代で出てくるものだけど、早い者は十代後半から発動する。誰か、そういう力を持っているかい?」


 静は皆の顔を見回した。そして、サエコの顔に目を止めて微笑んだ。


「あんただね? そうか。私と同じテレパスか。中々辛い思いをしたようだね。信じていた人間の汚い心を目の前に見るのは、いやなもんだ」


サエコは顔を蒼ざめさせている。


「もちろん、他のみんなはそのことを知っていたんだね? まあ、当然だろうね。こんな大事な秘密を知らないままで、仲間にはなれないからね」


「後の人間には、特殊な能力は無いよ。今のところはね」


ジュンが言った。


「もっとも、私は、歌って踊る才能はあるけどね。リーダーとワタルは喧嘩の天才だし、アキラは……何だろう。人を不愉快にさせる才能?」


自分で言って、ゲラゲラ笑い出す。アキラはむっとした顔だが、何も言わなかった。どうやら、この仲間も一枚岩というわけではないようだ。


 無口なリーダーのタケルがぼそっと言った。


「とりあえず、あなたのお蔭で、我々の周りに危機が迫っていることはわかった。そのことに感謝しよう。パスポートと金策のことも、努力してみる」


「ああ、そうしておくれ。私は、新宿のカーライル・ホテルというホテルにいるから、何かあったら連絡するがいい。何でも協力するよ」


 静は、リーダーのタケルに頷いて、俺に向き直った。


「じゃあ、私たちはこれで退散しようか。この連中は、これから相談もあるだろうからね」






 俺は、静の後について、部屋を出た。その前に、俺は自分の名刺をリーダーのタケルに渡し、用があれば(用心のために、電話ではなく)訪ねるようにと言っておいた。


 

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HN:
酔生夢人
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男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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