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集団のための、個人の犠牲

よく知らないが最近は右翼タレント(コメンテイター)化しているらしいフィフィの提言だが、この件に関しては非常に正しいことを言っていて、しかもそれが日本人の目からは気づきにくい重要なポイントを突いている。
「パワハラ」云々より、「集団の勝利や利益のための自己犠牲を美徳として称揚する空気の醸成」が大きな問題だ、ということだ。

これは言うまでもなく日本社会の、「目に見えにくい」が、庶民生活を生きづらくさせている大きな要因だろう。高校野球が日本人に人気がある理由のひとつも、「全体のために個を犠牲にする『美しさ』」が好まれるのではないか。つまり、自分のやっている自己犠牲には意味がある、と思うことで自分の生き方も肯定されるわけだ。
そういう社会では、駅伝で転倒して大怪我をしても、四つん這いになって次の走者にたすきを渡す行為は当然肯定されることになる。その結果、その選手が一生再起不能になっても、である。「自分のミスのためにチームが勝利を失う」ことをあまりに恐れる気持ちが、この選手をそういう「狂人的行為」に至らせたのである。

(追記)この千葉真子のような考えをブラック体育会気質と言うのである。
まさに、フィフィや私の懸念を裏書きする発言である。


女子駅伝選手の「何が何でも行ってやるという表情を見たら…」




千葉真子さん、女子駅伝選手の「何が何でも行ってやるという表情を見たら…」© サンケイスポーツ 提供 千葉真子さん

 全日本実業団対抗女子駅伝(11月25日、宮城県)の予選会は21日、福岡県の宗像ユリックス発着の6区間、42・195キロで行われ、21位の岩谷産業は2区の飯田が第2中継所200メートルほど手前から、はいつくばった状態で進み、3区の今田に何とかたすきを渡した。主催者側によると、レース後に右脛骨の骨折で全治3~4カ月と診断された。


 22日放送のフジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」(月~金曜後1・45)では、この話題を取り上げた。2003年世界選手権女子マラソン銅メダルの千葉真子さん(42)は、「飯田選手が自分の判断で前進した。何が何でも行ってやるという表情を見たら行かせてやりたいという心情になる」と語った。「みんなで力を合わせてお世話になっている会社のみなさんを喜ばせたいのが駅伝。競技人生はまだ長い。また立ち直ってほしい」と飯田にエールを送った。





(以下引用)






フィフィ、四つんばいリレーは「パワハラの温床に」




1 :2018/10/22(月) 21:54:13.38 ID:CAP_USER9.net
タレントのフィフィ(42)が、全日本実業団対抗女子駅伝予選会で、岩谷産業の第2区・飯田怜(19)が残り約200メートルで走ることができなくなり、
四つんばいになってたすきを渡したことについて、美談にするべきではないとの考えを示した。



フィフィは22日更新のツイッターで、同予選会で起きたアクシデントに言及。「女子駅伝の流血四つん這いの件、選手自らは棄権を申し出ないからね、
それを根性あるとか美談で評価するのは今後の彼女のためにも、他の選手のためにも良くないんじゃないかな、怪我してまでやるのが駅伝なんだよって
プレッシャーかけてしまうようで、スポ根も行き過ぎるとパワハラの温床になるからね」と持論を展開した。



続けて「本人は自ら棄権できない。だから止めなければならなかった。今回は行き違いがあり止められなかったにせよ、もっと深刻な怪我を負うことも
考えられる」と指摘。「スポーツは選手の身体のことを第一に考えることも大切だと。今回は仕方ないにしろ、今後はあってはならないと思う。
責めてもいないし美談にもしない」とつづった。



同チームの広瀬永和監督はレース中、飯田が四つんばいで進む姿を映像で確認し、大会役員に止めるよう求めたが、その意図が飯田のもとにいくまでに
タイムラグが生じたため、結局、飯田は両膝をすりむきながら、3区にたすきを渡す形となった。飯田は、右脛骨(けいこつ)の骨折で全治3〜4カ月と
診断された。



日刊スポーツ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181022-00369666-nksports-ent


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