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明治維新150年と今上天皇

某ツィートにあったが、今上天皇ご夫妻と共産党が欠席というのが面白い。
私は「尊皇主義者」であり、政党としては日本共産党を応援しているので、痛快である。
おそらく、今上天皇も、明治以降、太平洋戦争敗戦までの天皇の在り方は、日本の伝統的な天皇の在り方ではない、という思いを持ち、「象徴天皇制」こそが日本の伝統に即している、とお考えなのではないか。
そして今、その明治から昭和中期までの天皇制を自分たちの権力擁護権力拡大のためのシステムとして利用しようというのが「日本会議」一派である。
彼らの思想は、誰かが言った「ゾルレン(理想)としての天皇のためならザイン(現実存在)としての天皇を殺してもいい」という思想であり、天皇尊重や天皇崇拝の対極にある、醜い権力欲による「(将棋の)玉としての天皇」という思想であり、明治維新はそうして天皇を利用して江戸幕府を倒し(なお、孝明天皇は薩長勢にとって不都合な「朝幕融和派」かつ頑固な「攘夷主義者」であったため、「維新派(薩長と皇族の一部)」によって暗殺されたという説がある。私もその説は蓋然性が高いと思っている。)、維新後はまた天皇を利用して全国民を洗脳して「天皇のためなら命を捨てる」国民を作り上げたのである。
現在の天皇は、そういう近現代の歴史に鑑みて、あの時代に戻るべきでない、とお思いなのではないだろうか。


(以下引用)


政府が明治維新150年を祝う式典 天皇陛下は出席せず

朝日新聞2018年10月23日13時30分


政府が明治維新150年を祝う式典 天皇陛下は出席せず


 明治維新150年を祝う政府の記念式典が23日、東京・永田町の憲政記念館で開かれた。10月23日は元号が慶応から明治に改められた日にあたり、与野党の国会議員や各界の代表者ら約350人が出席した。


 安倍晋三首相は式辞で「明治の人々が勇気と英断、たゆまぬ努力、奮闘によって、世界に向けて大きく胸を開き、新しい時代の扉を開けた」と強調。そのうえで「若い世代の方々にはこの機会に、我が国の近代化に向けて生じた出来事に触れ、光と影、様々な側面を貴重な経験として学びとって欲しい」と述べた。


 佐藤栄作内閣のもとで開かれた明治100年式典の際は、昭和天皇と香淳皇后が出席したが、今回天皇、皇后両陛下は出席しなかった。宮内庁は「政府からお声がけがなかった」(西村泰彦次長)としている。共産党は「明治150年の前半は侵略戦争と植民地支配に向かった負の歴史。丸ごと祝い、肯定するような行事には参加できない」(小池晃書記局長)として欠席した。(二階堂友紀)


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