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選手や監督を永久追放して話が終わるか

私は、「善は悪に勝てない」、という考えだが、それは「(ルール抜きの)殺し合いをしたら」という前提での話である。その前提なら、他人に危害を加えること自体に躊躇する「善の側」が、相手を殺すことをまったくためらわない「悪の側」に負けるのは理の当然だろう。
スポーツというのは、もともと戦争の代用品として作られたという説もあり、勝敗を争う以上は「いかにして相手を叩き潰すか」が目的になるのは当然の話だ。サッカーでは「マリーシア」と言われる「ルールを掻い潜り、審判を騙す行為」がむしろ賞賛の対象とすらなっていると言う。

日大の監督が相手側選手の生命に関わるようなラフプレー(もちろん反則行為)を、「あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」と言ったのは或る意味正直だとも言えるが、もちろん、「勝つためには相手を殺してもいい」とする行為がスポーツとして許容されるはずはない。
だが、学校側としては、そのような思想の監督こそが「勝てる監督」であり、「学校の名を上げる監督」なのである。学校の名を上げるのは、学校経営にプラスになるから求められるのであり、結局は、これもまた「カネがすべて」の社会の反映だ。甲子園の野球強豪校が選手の学業などそっちのけでプロ以上の猛練習を生徒に課すのも同じことだ。生徒だって、野球で名を上げて自分をプロや社会人野球に売り込みたいからその猛練習に耐えるのである。

凶悪なラフプレーをした選手や、そうするように指導した監督を永久追放してアメフト界や日大側は幕引きにするかもしれないが、それは安倍総理が自分の悪事を官僚に押し付けて逃げるのと同じことなのである。日本とは、あるいは世界(すなわち資本主義世界)のほとんどはそういう社会なのである。




(以下引用)

内田監督は永久追放も 日大アメフト“殺人タックル”の波紋

 大学アメリカンフットボールのラフプレーが波紋を広げている。

 日大のDL(ディフェンシブライン)が6日の関学大との定期戦で、パスを投げ終えた無防備の相手QB(クオーターバック)に背後からタックルする悪質なプレーで、重傷を負わせた一件である。

 12日に会見した関学大・鳥内秀晃監督(59)によれば、反則を受けたQBは右膝軟骨損傷(全治3週間)に加えて、精密検査を受けて異常はなかったが、足のしびれを訴えている。

 大学アメフトの強豪同士による一戦で起こった今回の騒動は、日大による報復ともっぱらだ。日大が27年ぶり21回目の頂点に立った大学日本一を決める昨年の甲子園ボウルでのこと。1年生QBの林が第3クオーターに相手の執拗なマークに遭い脳振とうで戦列を離れた。数分後に戻ったが、プレーに精彩を欠いた。アメフトでは、特に司令塔であるQBが潰された場合、相手のQBに倍返しする「慣例」があり「日大側は去年の甲子園ボウルの報復をしたのではないか」(アメフトに詳しいスポーツライター)という。


昨年の甲子園ボウルで母校を27年ぶりに頂点に導いた内田監督(C)共同通信社


昨年の甲子園ボウルで母校を27年ぶりに頂点に導いた内田監督(C)共同通信社

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■厳罰は必至

 すでに日大は関東学生アメリカンフットボール連盟から、当該選手の対外試合出場禁止、内田正人監督(62)を厳重注意とする処分が科された。同連盟は今後、規律委員会を設置して、最終的な対応を決める方針というが、日大に厳罰が下るのは必至だ。

 それにしても、日大・内田監督の言動には呆れるばかりだ。問題の試合後、同監督は「あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」と、自軍の選手に危険なタックルを指示したとも取れる談話を残している。選手に殺人タックルを命じていたとすれば、とんでもない指導者だ。

「アメフトはベンチの指示で進められる競技のため、今回のような悪質なケースは、その背景、特にヘッドコーチの指令の有無が調べられます。日大の選手のタックルは度が過ぎており、報復というより、殺傷行為です。指揮官の命令によるものであれば、監督の謹慎や永久追放、チームへの出場停止処分などの重い制裁が下されるはずです」(前出のスポーツライター)

 こんな指導者は永久追放だ。






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