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マスコミのダブルスタンダード

「全マスコミは左翼だ」と言いながら、「『右翼』とは、フランス革命後の国民議会で、王位を守る側の席が議長から見て右側だったというだけの語源に過ぎない。」(つまり、左翼右翼という用語の使用や区別は無意味)というご当人のダブルスタンダードぶりが笑わせるが、マスコミの低脳ぶり(というか、グローバリズムへのお茶坊主ぶり)批判、すなわち「BREXIT批判」の姿勢そのものへの批判は正鵠を射ている。
普段は「民主主義」絶対主義的な立ち位置のくせに、「民主主義の結果」が気に入らないと「ポピュリズム(人民迎合主義)」として批判する。「人民の気に入るような政治をする」ことこそ民主主義ではないか。つまりポピュリズムでない政治こそが問題なのだ。人民に苦行や苦難を強いるいわゆる「骨太の方針」がどんなに国民生活を悪化させてきたことか。
民衆は馬鹿だから、民衆の気に入らない政治も行う必要がある、というのは民衆を幼児扱いする「パターナリズム」(どう訳すのか知らないが「上から目線で相手を幼児扱いする」ことだ。)であり、古来すべての絶対主義政権に共通するものだ。つまり、民主主義の否定である
都合のいいときは民主主義を持ち上げ、都合が悪くなると同じものにポピュリズムのレッテルを貼る。だからマスコミはマスゴミと言われ、騙すゴミと言われるのである


(以下引用)



記事

EU離脱を全マスコミが批判している愚


予感してはいたが、朝日新聞から、産経新聞から、東京新聞まで、全マスコミが、イギリスのEU離脱に驚き、失望し、危惧を覚え、批判している。


ナショナリズムの台頭はいけないことだと主張している。「一国平和主義」とか「孤立主義」とか「排外主義」とか「トランプと一緒」とか「ルペンと一緒」とか言っている。 


ものすごい紋切り型の思考で、今回イギリスで行われた究極の民主主義「国民投票」で、100万票もの差をつけて勝利した「離脱派」を批判している。 


普段は民主主義を絶対の価値としているくせに、都合の悪い結果が出ると「ポピュリズム」と言い出す。EUという理念そのものが、知識人の空想平和主義の産物で、設計主義的なイデオロギーだった可能性を考えようともしない。 


EUが崩壊に向かうなら、TPPだって大いに危ういのだが、朝日新聞から産経新聞まで賛成だから、不安になるのだろう。 


だが、「自由貿易」による「カネ儲け」にしか興味のない連中は、国柄を重視する国民主義としての「ナショナリズム」を否定して、カネ儲けのための「グローバリズム」を推進したがる。 


朝日新聞ら左翼は、市場絶対主義がジョンレノンの「イマジン」のような、国境のない単一世界を実現し、「人類みな兄弟」となって、戦争を防止できると考えている。一方、産経新聞も市場絶対主義で単一色の世界になった方が、カネ儲けに都合がいいと考える。 


ようするに「経済第一」「国柄第二」なのは、朝日も産経も同じ。これが、わしが「全マスコミが左翼」と認定する根拠である。だれも「国柄を守るナショナリズム」を肯定していないのだ。 


彼らはナショナリズムに「右翼」というレッテルを貼って、トランプやルペンと共に「右翼括り」で一蹴しようとする。だがこの先、トランプが大統領になったら、彼らはアメリカを「右翼国家」と非難し、ルペンの政権が成立したらフランスを「右翼国家」と詰るのだろうか? 


ナショナリズムに「右翼」のレッテル貼りをする短絡性を、考え直した方がいい時期ではないか。「右翼」とは、フランス革命後の国民議会で、王位を守る側の席が議長から見て右側だったというだけの語源に過ぎない。もう少し、教養を前提にした議論をしてみたらどうだ?



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