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精神勝利法www

「ネットゲリラ」から転載。
公正を期すならば、ネトウヨに限らず、ネットで政治について熱く語る無力な下級国民(つまり、あなたであり私である)は皆、阿Qに近い。私も自分のブログで上級国民をあれこれ批評批判することで「精神的な勝利」を得ているわけだろうwww
もっとも、私は青年時代から、「(外面的事実ではなく)精神の中で起こることが本物の体験である」という主義で、これはアルチュール・ランボーの言葉に啓示を受けてそういう思想になったものである。



(以下引用)


ところで魯迅の書いた阿Q正伝というのは言うまでもない、大傑作なんだが、社会の落ちこぼれ、落伍者の阿Qが、意味もわからないまま「革命」に便乗して大騒ぎ、あげく、無実の罪で処刑されるという話です。

彼は、働き者との評判こそ持ってはいたが、家も金も女もなく、字も読めず容姿も不細工などと閑人たちに馬鹿にされる、村の最下層の立場にあった。そして内面では、「精神勝利法」と自称する独自の思考法を頼りに、閑人たちに罵られたり、日雇い仲間との喧嘩に負けても、結果を心の中で都合よく取り替えて自分の勝利と思い込むことで、人一倍高いプライドを守る日々を送っていた。

魯迅は本作で、無知蒙昧な愚民の典型である架空の一庶民を主人公にし、権威には無抵抗で弱者はいじめ、現実の惨めさを口先で糊塗し思考で逆転させる彼の滑稽な人物像を描き出し、中国社会の最大の病理であった、民衆の無知と無自覚を痛烈に告発した。物語の最後で、まったくの無実の罪で処刑される阿Q、その死にざまの見栄えのなさに不平を述べる観衆たちの記述は、同胞の死刑に喝采する中国人同胞の姿にショックを受けた作者の体験を反映する。

なんで魯迅は、21世紀の日本のネトウヨを知っていたのかねw 毛沢東はこの小説を高く評価していて、なるほど、実生活で欲求不満を抱えた無知な大衆を感情で扇動して動員し、政敵を潰すというのは、阿Q正伝を裏読みしていたからこそ、出て来た戦略だw



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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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