子供のモラルや想像力を育てるのに、児童文学や漫画の果たす役割は大きい。漫画は絵で伝えるので(自分で絵画的イメージを作る必要が無いので)想像力は育ちにくい面もあるが、「センス・オブ・ワンダー」を知ることができる。私の精神の二割から三割は、たぶん高須力弥氏同様、子供時代の漫画読書体験で作られている。
今の漫画の最大の欠点は、漫画が「大人向けのもの」がほとんどになっていることで、そこからは倫理感は育たないだろう。手塚治虫や藤子不二雄は、子供の精神への影響を考えた上で描いていた。大人向けと児童向けは別枠で描いていたのである。今や年齢層無視の漫画だらけになり、「勝てば官軍」思想が子供の世界にまではびこっているとしたら、凶悪無残な未来の姿しか想像できない。(実は、このような漫画界の未来像は、トキワ荘時代に寺田ヒロオが憂えていたことでもあるが、彼は漫画界の商業主義化に付いていけず、筆を折った。)
(以下引用)
今の漫画の最大の欠点は、漫画が「大人向けのもの」がほとんどになっていることで、そこからは倫理感は育たないだろう。手塚治虫や藤子不二雄は、子供の精神への影響を考えた上で描いていた。大人向けと児童向けは別枠で描いていたのである。今や年齢層無視の漫画だらけになり、「勝てば官軍」思想が子供の世界にまではびこっているとしたら、凶悪無残な未来の姿しか想像できない。(実は、このような漫画界の未来像は、トキワ荘時代に寺田ヒロオが憂えていたことでもあるが、彼は漫画界の商業主義化に付いていけず、筆を折った。)
(以下引用)
近藤ようこさんがリツイート
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