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犬棒かるたの謎

私の頭の中には自分でも気づいていないブラックボックスがたくさんあるのだが、まあ、それをひとつにまとめてもいい。単に「知らない事」ではなく、「知っているつもりだが知らないこと」が私の言うブラックボックスだ。
今なら、ググればだいたいのことは調べられるが、私の子供のころから青年時代にはそんなものはなかったし、辞書や辞典をこまめに引く習慣も無かったので、私の中のブラックボックスは巨大化しているわけだ。で、この、「自分が知っているつもりなのに実は知らない」という事に気づくのも稀なのである。だから、調べるはずもない。まあ、それが問題にならないのは、それが「どうでもいい知識」だからでもあるが、いったんそういうものが気になりだすと、これが非常に気持ち悪いのである。
たとえば、調べないままで書くが、私は「犬も歩けば棒に当たる」という言葉が何を意味しているか知らない。これは先ほど突然、自分がそれを知らないことに気づいたのである。
私自身はこれを「とにかく行動すれば、何かは得られる」という、「行動することのメリット」を意味する言葉だと思っていたのだが、はたしてそうなのか。犬にとって、「棒に当たる」ことはメリットなのか? 「犬も歩けば棒で殴られる」なら、話は簡単だ。それなら、「無暗に行動するべきではない」という話になる。では「棒に当たる」の意味するところは何か。まるで、犬が自分から棒に当たりに行っているみたいである。棒が犬を襲ったのではない。で、棒って、うっかり当たるようなものか。壁に当たるならまだ分かるが、立っている棒や人が持っている棒にうっかり当たる犬がいるとは信じにくい。
はたして、「犬も歩けば棒に当たる」とは、何を意味するのだろうか。
ちなみに、「犬も歩けば棒に当たる」は犬棒カルタと俗に言われているカルタの最初の一句である。(まあ、句というか俚諺というべきかは分からない。)なぜ最初なのかと言うと、「あいうえお」順ではなく「いろはにほへと」順だからだ。二つ目が確か「論より証拠」だったか。これは詐欺の多い現代でこそ常識の基本にしたい言葉である。
もうすぐお正月だし、犬棒カルタを家族でやると、案外楽しいだろうし、子供相手に蘊蓄を傾けて大人として尊敬されるかもしれない。お勧めする。
道中すごろくなどもお勧めである。トランプゲームより単純で楽しい。自作も簡単にできる。



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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
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