忍者ブログ

最後に出るのは希望か災いか

ネットテレビというのは最高の存在で、テレビを見ない私でもネットテレビはよく見る。映画もテレビドラマも、公開時や放送時には見逃してもネットテレビで見られるのは素晴らしい。つまらない映画やテレビドラマは最初の10分で見限ることもできるから時間の無駄もない。(ただ、最近の映画やテレビドラマは俳優名や監督名、脚本家名を最初に紹介せず、最後に出すパターンが多いから、それを見て見るのをやめたりできないのが少し困る。)まあ、最初の10分くらいも見れば見る価値があるか無いかの判別はだいたいできる。ダメ作品はだいたい映像がひどいか俳優が大根演技である。ただし、大根役者でも監督がいいといい演技をしたりする。
下に引用したのは私自身の別ブログにこの前書いた記事だが、「エルピス」は最後まで見た。放映時には一気見ができないが、ネットテレビだとそれができるから、テレビ視聴より便利であるし、話の進展が楽に把握できる。
で、これは傑作である。下の記事に書いた通りに、「女王の教室」に並ぶ傑作である。話のテーマは政治の暗黒を描いたハードなものだが、話の作り方が上手いので肩が凝ることはなく、また俳優の演技が素晴らしいので、それを見るだけで面白い。
特に新人の真栄田郷敦(Gordon)は、一見大根だが、実にいい演技をしていて、馬鹿みたいな顔で馬鹿みたいな正直者の演技をするのだが、それがまるで「白痴」のムィシュキンのようにも見えてくる。最初はただの甘ったれ坊やだったのが、話が進むにつれて、色々な顔を見せる。最後のあたりで、夕陽に照らされた無精ひげ顔でヒロインを下から見上げるアングルは、まるでキリストを思わせる神々しささえあった。
鈴木亮平が、珍しく悪役的な役だが、やはり上手い。で、犯人役が、どこかで見た顔だなあと思っていたら、瑛太である。変質者のサイコパス役が実に似合っている。長澤まさみも、彼女にぴったりの役で、好演である。
脚本は渡辺あやという人で、初耳の名だが素晴らしい才能の持ち主だと思う。
とにかくお勧めの作品である。




(以下自己引用)
一部で話題になっている「エルピス」、ネットフリックスで第一話を見たが、秀逸な作品のようだ。伝説の「女王の教室」に迫る社会派作品になるのではないか。
俳優の演技がみな素晴らしい。特に鈴木亮平は、知的な役柄が見事にはまっている。あの「変態仮面」がこのような俳優になるとはwww
監督は大根仁で、久しぶりの登場という感じだ。彼の代表作になるのではないか。
なお、「エルピス」はエルビス・プレスリーとは何の関係も無く、パンドラの箱から最後に出て来た何からしい。(一般には「希望」だとされている。)

拍手

PR

この記事にコメントする

Name
Title
Mail
URL
Comment
Pass
Pictgram
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

04 2024/05 06
S M T W T F S
8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析