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いつのまにか作られた「権威」を疑うこと

私は、「世界反ドーピング機関(WADA)」のような、得体の知れない団体が、いつのまにか権威を持って、世界的に影響力を有していること自体を不審に思うものである。
これまで、反ドーピング機関がやってきたのは、ロシアのスポーツ選手を国際大会から締め出すことだけではないか。それ以外の国の選手は「主目的」ではなく、「ついでに」検挙されただけだろう。
そして、下の記事では「のど飴」の成分が「禁止薬物」となっているが、いったい、のど飴を使用することが、運動能力を不正に向上させるとでもいうのか。馬鹿馬鹿しいとしか思えない。
いったい、なぜ、こんな愚劣な通達が、世界のスポーツ界ではそのままに承認されてしまうのか。そこには、「権威を作り上げて支配する」システムがあるだけだ、と私には見える。
もちろん、ある種の男性ホルモンを使用することで、異常な運動能力の向上があるのは確からしいから、禁止薬物を指定することには意味があるだろう。だが、そもそも、どこからどこまでが「正常な競争」なのか、分かったものではない。競争があるかぎり、ルールの裏をかいてでも勝利を得たいという欲望が無くなることはないだろう。
少なくとも、「のど飴」まで安心して使えないようなスポーツ界がまともだとは、私には思えない。(日本人が普通に食している食べ物の成分が「禁止薬物」にいつのまにかされていたら、日本は国際大会に出られないことになるわけである。薬物と言っても、漢方薬など、自然の植物が大半であり、それは食品の一種ともみなせるのである。)
いずれにしても、「逆らうことのできない権威」がいつの間にか作られ、それに従うことが当たり前のようになっている、ということ自体が私には不快でならない。
なぜ、スポーツ選手たちはこうしたことへの疑問の声を上げないのだろうか。



(以下引用)

のど飴の成分、禁止薬物に 不使用の龍角散名指しデマも




 世界反ドーピング機関(WADA)の禁止薬物リストに今月1日、市販の「のどあめ」に使われる生薬「南天」などに含まれる物質で、気管を拡張するなどの効果がある「ヒゲナミン」が加わり、ネット上で話題になっている。スポーツ選手にも愛用者が多いため、「のど飴(あめ)に注意」と通達を出す競技団体もあるなか、SNS上では同成分が含まれないメーカーの製品まで誤って「禁止薬物」扱いするデマ情報も拡散し、混乱している。


 「ヒゲナミンを含む生薬、南天を用いたのど飴は使用を避けて――」。先月28日付けで全国の指導者に向け、いち早く使用禁止を通達したのは、日本卓球協会だった。今月16日から、東京体育館で全日本選手権が開幕するため、同協会のドーピングコントロール委員会が周知徹底を急いだ。


 通達では「ヒゲナミン」のほか、以前から禁止されている物質「エフェドリン(麻黄)」についても触れ、その成分が含まれる「浅田飴」も使用不可、と改めて念を押している。


 「南天」を製品名に冠した発売50周年のロングセラー「南天のど飴」を販売する常盤薬品工業は、「ヒゲナミンが製品に含まれていることは事実。気管を拡張し、せきを鎮める効果がある。該当する方(選手)には、十分注意して取り扱いいただきたい」とコメントし、お客様相談室の態勢を拡充する考えを示した。


 浅田飴も公式ツイッターで、エフェドリンについて「以前より禁止物質として、指定されております」と、周知徹底した。


 一方、ヒゲナミンが含まれていないにもかかわらず、含まれているかのような誤った情報が広がった龍角散の担当者は困惑した。「当社の『龍角散ののどすっきり飴』には、ヒゲナミンは一切含まれておりません。ご安心ください」と、ホームページ上で発表した。(原田亜紀夫)






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