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「生産性」は資本主義世界の悪魔の言葉

小田嶋師のツィートだが、私の「マグカップに六分目説」はそういうことを比喩している。
なお、言葉に厳しい小田嶋師が糞インテリ風のカタカナ語(バッファ)を使っているのは、このカタカナ語が世間一般の常識的語彙に入るとの判断だろうか。それとも、該当する日本語が無いと思ったのだろうか。「バッファ」は、私の想像では「緩衝材」か「緩衝装置」のことではないかと思うが、まあ、いずれ調べてみる。「緩衝材」や「緩衝装置」では言葉の範囲が制限されるなら、「緩衝機能」でいいのではないだろうか。とにかく、カタカナ語は、知らない人には通常、推定も不能なことが多い、危険な言葉だと私は思っている。「メルクマール」が英語だと思っている人は膨大にいるのではないか。ネットが出てくるまで、私はこの言葉の意味が調べられず何年も悩まされた。糞インテリ愛用のドイツ語だったのである。(意味は英語の「マーク」と同じと思っていい。意味を知った時には馬鹿馬鹿しさに呆然とした。)
ちなみに、小飼(子飼?)弾が「生産性は凄惨性」と名言を言っていたが、企業御用達経済評論家たちは「生産性生産性」と喚いていた責任を取るだろうか。生産性を高めるとは要するに労働現場&流通市場から「余裕」を駆逐することなのだから。

(追記)今調べると、私の推定で正しいようだ。そして、「バッファ」には「余裕、ゆとり」の意味もあるようだから、小田嶋師の発言は、社会からバッファが消えていることへの批判と言っていい。だが、「余裕」と「バッファ」はいわば文系的表現と理系的表現の違いがありそうで、どちらもお互いには無いニュアンスがある感じもする。一般人に伝えるには、官庁用語的なカタカナ語である「バッファ」と書くよりやはり「緩衝機能」がいいのではないか。「緩衝」だと操作可能性の感じが欠如した力学作用的な意味になるから、「操作可能」性の(物体的な)ニュアンスをも含む「緩衝機能」がベストだと思う。ちなみに、カタカナ語の「ニュアンス」は一般的知名度は高いと思うのだが、どうだろうか。まあ、「感じ」でいいと言えばいいのだが。

バッファは、「緩衝(かんしょう)」という意味の英語【buffer】からきたカタカナ用語で、「バッファー」と表現されることもあります。 緩衝とは、「二つの物の間の衝突や衝撃をゆるめやわらげること。また、そのもの」のこと。



(以下引用)


患者数の増加でたやすく医療崩壊が起こることも、消費者が買い置きをしただけで店頭から紙が消えることも、要は「効率化」「QC」「不良在庫一掃」「トヨタシステム」「選択と集中」てなことを言いながら労働現場&流通市場から「余裕」(冗長性、在庫、バッファ)を駆逐してきたことの結果だと思う。








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