荒川央 (あらかわ ひろし)さんのサイトより
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/n5a2b8833b974
<転載開始>
本来の「ワクチンシェディング」とは、生ウイルス (ウイルスそのもの) を使ったワクチンを打った人間がウイルスに感染してしまう事によってウイルスを周囲に放出するという現象ですが、ここではコロナワクチン接種者から他者への副反応の伝播を単に「シェディング」と呼ぶ事にします。実際この現象が存在するか否かすらも議論が分かれています。私もかねてより知りたいと思っていたのですが、医療機関や研究者からの情報自体手に入らないのです。そこで私のnote上で体験談を募集してみたところ、現時点で実に百名以上の方からの貴重な報告をいただき、コロナワクチン接種者から副反応の伝播を受けたという多くの証言が集まってきました。記事のコメント欄がすでにシェディング体験談のデータベースのようになっています。体験談は引き続き募集しておりますので、どうぞ今後とも以下のリンクの記事のコメント欄にご自由に書き込んでください。
https://note.com/hiroshi_arakawa/n/n18afc57a52d1

いずれの話も非常に興味深いです。もちろん体験談の全てがワクチンシェディングによるものとは断定できません。しかしながら、証言は具体的なものが多く、また複数の証言において共通の現象を確認しています。そういった意味でも、私はシェディングの現象の存在自体はもはや否定する事が難しいと考えています。ここではコメント欄に寄せられたシェディングの体験談から、シェディングの実態や作用機序について仮説を立てながら考察したいと思います。考察の元となった証言はこの記事の最後にまとめてあります。

私がシェディング現象の存在を確信する根拠の一つは、コロナワクチン接種者の体臭が変わる事がある、そしてその体臭と非接種者の健康被害に因果関係がありそうだという事です。まずは体臭について考察してみます。


コロナワクチン接種者に特徴的な体臭は複数あるようなのですが、大きく分けると二種類に見えます。1つはケミカルな匂い。もう1つは加齢臭様の匂いです。


ケミカルな匂いの中でもとりわけ多く見られた表現が「柔軟剤のような匂い」です。他にも「甘い匂い」「消毒液の匂い」「殺虫剤の匂い」「薬品臭」「香料の香り」「接着剤の様な臭い」「入浴剤のような臭い」「写真のフィルムの匂いを強烈にしたような匂い」。また、おそらくこれらとは別系統の匂いと思われる「塩素系の匂い」の報告もありました。このようにケミカルな匂いと言っても複数の種類がありそうです。


匂い物質の候補の1つはホルムアルデヒドです。空気測定器により、ホルムアルデヒド、総揮発性有機化合物 (TVOC) の異常値が測定されたとの報告がありました。ちなみに、ホルムアルデヒドの水溶液がホルマリンです。また、ホルムアルデヒドは「シックハウス症候群」の原因物質の一つですが、シックハウス症候群の症状はシェディングの症状と共通点もあります。ただし、ホルムアルデヒドの匂いは刺激臭であり、匂いから判断するとホルムアルデヒドだけが原因とは考えにくいです。


また別に「二日酔いのような呼気」という例えもありました。二日酔いの原因物質でもあり、アルコールの代謝によって生成されるのがアセトアルデヒドです。ホルムアルデヒド以外のアルデヒドも関係していそうです。実際、総揮発性有機化合物には多様な化学物質が含まれるように、シェディングを仲介する揮発性有機化合物も多様であるかもしれません。アルデヒドは香料にも使われます。不快臭と言われるものでも、薄めたり他の匂い物質と組み合わさることで「甘い香り」になる可能性もあります。


コロナ感染者が加齢臭様の匂いがしたという報告もありました。前述のケミカルな匂いと加齢臭のような匂いは別の物質によるものかもしれません。もし加齢臭様の匂いがコロナワクチンとコロナウイルスに共通するのならば、この匂いの候補はスパイクタンパクそのもの、あるいはスパイクタンパクの代謝産物の可能性があります。では、接種者からスパイクタンパクは分泌されているのか?この疑念は以前からも議論されてきました。コロナワクチンを接種した家族からのシェディング被害を受けた未接種者が抗体検査を受けると、ヌクレオカプシドの抗体は陰性なのにスパイクタンパクの抗体のみが検出されたとの報告がありました。コロナワクチンを接種せずとも、シェディングによるスパイクタンパクの暴露の可能性は否定できないと私は考えます。


また、ファイザーとモデルナのワクチン接種者の匂いも微妙に異なるようです。ファイザーとモデルナのRNAワクチンによるスパイクタンパクのアミノ酸配列は同一です。この事から、匂いの原因はスパイクタンパクだけとは考えにくくなります。

ワクチン接種者がその場を離れた後でも空間にしばらく匂いは残留するようです。空間に残留する匂いは何かに付着したものかもしれません。実際、雨の日にアクリルの服で外出すると服がその匂いを吸着するがポリエステルなら大丈夫、という報告もありました。風呂やプールでもシェディングの報告がある事から、匂い成分の中には水に溶けるものがあり、しかも水溶液中でも活性や毒性は保たれるようです。


報告からも、匂い成分は呼気や汗から出ていると考えられます。代謝が活発な若い人や太った人の方が匂いが強く、高齢でも代謝の高い元気な方が匂いが強い傾向があるようです。また、匂いはアルコールにも影響を受けるようです。飲酒した接種者から一時的に甘い匂いを感じたワクチン未接種者が、その後鼻血を出した例もありました。


ニンニク臭で例えている方が居られ、その考察も興味深かったです。ニンニクを食べると体臭が変化するのは、血中に溶け込んだ匂い成分のアリシンが汗として排出されるからです。汗は血液から作られており、汗腺や皮脂腺から不要なものが排泄されますので、アリシンが分泌されるとニンニク臭になります。また、アリシンは食道を通じて口から分泌されると強い口臭ともなります。ニンニク臭にも個人差があります。その個人差の理由の1つは消化、分解機能の違いです。消化、分解能が低いと、臭い成分が長く体内に残り、体臭、口臭の原因となります。胃や腸の働きが悪い人や便秘気味の人にこの傾向が強くなります。これはワクチン接種者の匂いの個人差のヒントになるかもしれません。このように個人差が大きい理由の1つは、代謝の違いと考えられます。またそれとは別の理由として、ワクチンメーカーやロットによる成分の違いも考慮すべきでしょう。


匂いの種類や強さには個人差があり、接種者が全員匂う訳でもないようです。また、受け取り側として接種者の匂いを感じられる人もいれば、感じない人もいます。同一人物の中でも匂いが変化する事がありますが、基本的には経時的に薄くなる傾向があるようです。ただしそれも個人差が大きく、接種1年後でも匂いを発する人も見られます。さらに、未接種者ではなくワクチン接種者の中にもシェディングによる健康被害を受ける人が稀にいるようです。実際ワクチン接種者の中にも匂いをほとんど出さない人も多く存在しますし、ワクチンの影響が少ない接種者も居るのでしょう。


コロナワクチン接種者の体臭が変わり、その匂い成分が他者に健康被害をもたらす「シェディング」の現象自体は実際に存在する、と現時点で私は考えています。つまり接種者の体が「何らかの有害化学成分を排出する工場」と化している可能性があるという事です。なお、匂いとシェディングには関係がありそうですが、シェディングを媒介するのは匂い物質だけとは限りません。匂い成分の候補の1つはホルムアルデヒドであり、もう一つはスパイクタンパクです。しかし、匂いの多様性から考えて原因物質はこの2つだけではなさそうです。実際コロナワクチンは、その成分の全てが明らかにされているわけではありません。遺伝子ワクチンとしての作用機序だけでは、ワクチン接種者の多様な体臭の変化を説明できません。それ以外の機構が働いている可能性も否定できないのです。



以下、考察の元となったシェディング体験談からの証言です。