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人間鑑別法としての刺青

鷹橋公宣氏の文章の一部だが、私も「刺青」が大嫌いで、刺青を入れている人間も当然大嫌いなのだが、それは、「人間の性格は顔に出る」のと同様だからだ。刺青を入れるというだけで、その人間の性格や人間性がだいたい推定できる。

1:男の場合は、「他人への威嚇」
2:女の場合は、「無思慮な流行への依存」

が、刺青(タトゥーと洒落ても同じことだ)を入れる主な理由であるのは言うまでもないだろうが、それにもうひとつ、

3:「自分は他人とは違う、自由な精神の持ち主だ」という思想の表明

がある場合もあるだろうが、それを刺青という流行で表明している時点でその精神のレベルもお察しである。
まあ、要するに、刺青は「馬鹿の証明」だから、ある意味では人間鑑別法として実に有効だとも言える。
もちろん、西洋社会での刺青はまた別の文化だからここに書いた限りではないが、それでも、「一度入れたら、原則として消せない」ものを自分の体に入れることのアホさはさほど変わりはない。



(以下引用)




今回、私の投稿をみて「刺青を入れているからといって悪人だと決めつけるな」とコメントした方々は、きっと「根はいい人」と評される類のわずかに残った人間味に触れた経験があるのだろう。そうでなければ、誰が見ても「悪い人」の部類に入ってしまう刺青が入った人たちを擁護する気になんてならないはずだ。



人的なトラブルが発生したときに「根はいい人なんだけどな……」と語ることがあるが、そんなときは、必ず悪評とセットになっている。「根はいい人だけど、怒ると我を失ってしまう」「根はいい人だけど、約束を守らないところがある」といった話は典型的な例だろう。



「根はいい人」といわれている人は、他人に数々の不利益を与えているにも関わらず、どこか憎めない性格や愛嬌を免罪符にしている気配がある。すでにあなたにとって不利益が発生しているのであれば、どんなに根はいい人でもあなたにとっては害悪であり、付き合いを続けることによってあなたが損をする。



ちょっとした面倒くらいの損なら許せるかもしれないが、「根はいい人」のために自分の人生までもが狂わされてしまってはたまらない。現代はとかく内面重視が美徳とされがちだが、花や葉の情報から根の毒性を選別することも大切だ。








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日航123号機墜落事件のこと

日本の戦後未解決事件のひとつである日航ジャンボ機(123号機)墜落事件は、自衛隊機による誤爆説が有力だと思うが、その事実の露見を恐れて、自衛隊救助隊が墜落現場に被害者乗客乗務員たちを長時間放置した説、さらには、生存重傷者や遺体を火炎放射器で焼いた説(ただし、4人だけ見落として生存させてしまった、というのは無理があるだろう。生存者がいれば、自衛隊が火炎放射器で焼き払ったという証言が彼女たちの口から洩れるはずだ。)など、いろいろあるようだ。
まあ、私としては、下にあるマイケル・アントヌッチ氏の証言が(その証言によって彼に得になることはひとつも無いだけに)一番、信頼のできる発言だと思う。
これも戦後政治史の大きな闇だろう。
なお、誤爆ではなく、その日航機の中にいた一部の人々の殺害が目的の意図的なミサイル射撃だったという可能性もあると聞いたような気もする。当時のコンピューター開発の日米競争がその原因だとか何とか。それが本当なら、それこそその後の世界を大きく変えた事件だということになる。

(以下引用)

S・TAKASHIMA @1691S
@iwakamiyasumi 墜落前の日航機を追尾していたファントム2機、公式発表には出てこないが、実際に目撃されている【8.12 /「日航123便墜落事件」から30年】5つの「なぜ」、いまもなお「事故原因」に重大な疑問 asaho.com/jpn/bkno/2015/…(水島朝穂氏)
非一般ニュースはアカウント凍結 @kininaru2014111
アメリカ空軍の練習用戦闘機が、日本の民間旅客機をターゲットにミサイル発射のシミュレーション演習を行っていた所、安全装置が解除されている事に気付かず、実弾ミサイルを日航ジャンボ機に命中させてしまった、というのが無線の第一報の内容。rui.jp/ruinet.html?i=…

2015/08/11追加 http://alternativereport1.seesaa.net/article/422439038.html


米軍の機関誌として読まれている「パシフィック・スターズ・アンド・ストライプス」という雑誌の85年8月27日号には以下の内容の記事が掲載されている。日航ジャンボ機墜落事故から、わずかに2週間後の発行日付である。


 「日航ジャンボ機墜落事故当時、横田基地に配属されていた米空軍の輸送機U130のパイロット、マイケル・アントヌッチ中尉は以下のように証言する。


『事故当日、空中戦の演習を行っていた米軍練習用戦闘機から事故が起こったとの緊急無線が入り、一番近くを飛行していた私のU130輸送機が事故現場へ救出のため急行した。


いつものようにアメリカ空軍の練習用戦闘機が、日本の民間旅客機をターゲットにミサイル発射のシミュレーション演習を行っていた所、安全装置が解除されている事に気付かず、実弾ミサイルを日航ジャンボ機に命中させてしまった、というのが無線の第一報の内容だった。』 


この空軍中尉マイケル・アントヌッチは、日本政府から奇妙な事に『緊急の救助のために現場に行かなかった事、第一報の無線も聞かなかったと発言するよう要請された』と語っている。」





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組織人のテロ体質

部下に対する態度が横柄な人間は、私はその人間性を信頼しない。
大久保利通は歴史好きの間でも人気が無いが、彼は非常に威厳があり、彼がいる時には庁舎の中がシンとしていたそうだが、部下が自分の前で委縮しないように、部下の前ではいつも笑顔でいたという。他者、特に力の無い者へのそういう配慮のできる人間を私は信頼する。また、大久保利通には私利私欲がまったく無く、彼の死後、彼自身の財産はまったく残っていなかったという。そういう無欲さは、西郷隆盛とも共通している。
明治政府をけなすのが最近の流行だが、私は徳川幕府よりははるかにマシな政府だったと思っているし、その明治政府、ひいては近代日本の政府の伝統的骨組みを作ったのは大久保利通だと思っている。もちろん、そのすべてを是とするわけではないが、当時の情勢や条件の中では最高度に優れた仕事だろう。色魔の伊藤博文も、政治的な仕事だけは立派なものだ。今の人間が明治政府を批判する言葉は、自分がその立場にいないことから来る無責任な論評が大半であり、明治天皇以降の天皇批判も同様である。
ただ、長州勢力、特に山形有朋による強権的体制が大久保利通の死後に好き放題に作られたのが、その後の歴史を変えた、というのが私の考えだ。
大久保利通の暗殺も、あるいは長州勢力が糸を引いていたという可能性もありそうだ。何しろ、幕末の暗殺のほとんどは長州の維新志士によるもので、そういうテロリスト体質なのである。226というテロ事件も、陸軍(これが長州閥の牙城であることはよく知られている。)内部のテロ体質の表れとも言える。






さんがリツイート

見えてないとでも思ったのか、会見終了後持っていた資料をぶちまける林文子横浜市長。カジノに対するこれが本音であり、そしてこれがこの人の本性か。


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人類は進化したか

私なんかは、古典を読んでいて、昔の人も今の人も同じだなあ、という感じしか持たないのだが、下のツィートのような考えの人は、「精神の進化論」でも信じているのではないか。
私などから見たら、人類が精神的に最高度に達したのは紀元前5世紀くらいから紀元0年くらいではないかと思う。釈迦、ソクラテス、孔子、キリストのレベルの思想家がその後に出たとはまったく思えない。
「徒然草」や「枕草子」などを読んでも、その考え方は現代人とまったく変わらないと感じる。感性もユーモア感覚も、実によく理解できる。
とすれば、未来人も基本的には現代人と同じだろう、と私は思う。単に、周りを取り巻く物が変わるだけのことだ。



さんがリツイート
返信先: さん

私の父が。「SFは嫌い、未来の話なのに人間が古いまま変わってないから嘘くさい」と昔から言っておりまして。私もここ何年かでようやく父の言い分が理解出来るようになりました。





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京都と東北

私は移住京都人なので、京都の人との付き合いは非常に浅く狭いのだが、接した限りでは、都会的で節度のある人が多い印象である。仕事には厳しい反面、思いやりもある。つまり、できないことを無理にやる必要はないが、自分の受け持ちに関しては、責任のある仕事をしろ、という姿勢だ。ただし、その印象は肉体労働的な仕事(今はやっていない)の仲間に関してだから、ハイソサエティでは違うかもしれない。
観光客相手の仕事だと、あれはどこの観光地も同じことで、お気楽気分の観光客からできるだけカネを搾り取る仕事だから、嫌な印象を受ける人もいるかもしれないが、詐欺的な商売は少ないのではないか。まあ、高い土地代を払って商売をするのだから、何の商品でもその土地代が上乗せされるのは、銀座などと同様だろう。
京都人が「本心を言わない」のは、文明人である以上当たり前の話であり、むしろ、人と人が本心で話せると考える人間がまだこの世にいるのか、と思う。「京都人の褒め言葉には裏の意味が」というのは、京都人を陰湿だとする他府県ディスりのパターンの中の有名なもので、私のように頭が単純な人間などは、そういう会話ができる頭の良さにむしろ感心する。

「あんたのそれ、いい時計ですなあ」が、「お前、時計を見ろ、話が長いぞ」の意味だ、などというのは、実に洒落た毒舌で面白いではないか。馬鹿には理解できないところが素晴らしい。おそらく、理解できない馬鹿を心の中で馬鹿にするのだろうが、それこそまさに都会的な社交技術だろう。
とは言うものの、京都出身のユーモリスト的な創作家というのはあまり記憶にないのは、日常生活で頭を使いすぎるせいではないだろうか。無口な人の多そうな東北の出身の作家などにユーモアのある作家は多い。太宰治のユーモアなど素晴らしいものである。宮沢賢治も井上ひさしも東北だ。面白いことは、他人に言うより自分の心の中で反芻するのではないか。



「京都人の褒め言葉には裏の意味が」みたいなやつ、広まり過ぎてもはや京都人から素直な褒め言葉と感情が剥奪されてるんじゃないか。





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226事件とは何か

録画してあった、例の「226事件」のNHK特番(か通常番組かは知らない)を見たが、評判通り興味深い内容だった。
この番組の私なりの理解で226事件を総括したら、要するに軍部の跳ね上がり分子が「天皇親政」による軍事政権を作ろうと策謀し、それを陸軍上層部(おそらく主力派)もひそかに応援し、海軍はこの、政府に対するクーデターを事前に察知しながら(これが、この番組の最大のポイント)それを意図的に放置することで軍事政権の成立か陸軍の崩壊を期待していたということだろう。一言で言えば、軍隊という脳筋集団を中心とした権力闘争が、天皇の一喝によって大事にならずに終息した事件だ、というのが私の理解だ。

226の若手将校たちへの同情はまったくできない。政府そのものが天皇の重要な補佐機関であるというのが明治憲法の示すところであるにも関わらず、政府要人を暗殺して、天皇にそれを褒めてもらえると思うのがまったくの幼児的思考である。
暗殺のターゲットである政府要人が、誤認暗殺されたひとりを除いて、海軍が入手していた情報と実際が一致していることから、海軍がこの3人(軍隊の邪魔になる3人)の暗殺を黙認していたというのは決定的だと思う。そして陸軍も当然、それを黙認していたのである。

陸軍も海軍も、軍事政権を作りたいという点では、226事件の青年将校たちとまったく同じだったのだ。海軍は、そのクーデター(政府要人暗殺)が成功しようが失敗しようが、自分たちの得になる、と判断していたのは確かだろう。軍事政権ができるなら、軍人である自分たちの利益だし、失敗して陸軍が責任を取らされたら、軍隊の主導権を海軍が握れるわけだ。陸軍上層部は、この事件が成功したら、軍事政権の中心は自分たちが握れるし、失敗したら、実行犯たちにすべての責任をおっかぶせればいいと思っていたわけである。そして、実際、後者の見込みどおりになった。
226事件よりも、その後の処分(特に陸軍上層部への処分)が大甘だったことが、その後の日本の針路を決定的にキチガイコースにし、太平洋戦争への道を開いたわけである。











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癌治療の「標準治療」と「特上治療」

「標準」というのは一般的には「上」と「下」があって、その中間のイメージだから、「標準治療がベスト」と言う医療者側のほうが日本語的に無理があるのではないか。
蕎麦屋(まあ、実は一流蕎麦屋に行ったことが一度しかないので朧な記憶だが、鰻屋でも何でもいい。)でも「並」はベストではなく、その上に「上」や「特上」があるwww


さんがリツイート

とある癌患者さんの外来にて

患者「標準治療じゃなくて、最高の治療をしてください」
医師「標準治療がベストの治療なんです
患者「最高治療が良いんです
医師「これが一番良いのですが」
患者「標準は嫌って言ってるやろ

・・もはや癌の「標準治療」という呼び名が問題な今日この頃。


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酔生夢人
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考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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