[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
気の赴くままにつれづれと。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
清水氏のところに、さる民放TV番組のADから電話。なんでも「枝豆は健康にいい」をテーマに企画が進行中とのこと。
まあ、体にいいだろうね、あれ。
そしてADは問う。
「伊達政宗がずんだ餅を発明したというのは本当ですか?」
まあ、重野なおきの漫画にも出てきた一説だが…
残念ながら根拠は無い。むしろ、銚子や野田など江戸の大消費地を睨んだ醤油の製造地が、原料となる大豆の供給を東北地方に期待し、その結果として大豆生産が盛んになった副産物であり、そういう歴史を紹介したほうがおもしろいよ、…と清水氏は、歴史学者らしくアドバイス。やさしー!!
し
か
し。
ここから、一気にすごいことになっていく…
……向こうは「他に政宗に詳しい研究者の方はご存じないでしょうか」と聞いてきた。要するに、「オマエじゃダメだから、もっと詳しいヤツを紹介しろ」というわけだ。それでも心の広い僕は、「政宗」の専門家数人の名前を教えてあげて、丁重に電話を切った。
ところが、数日後、その同じADさんから、また電話がきたのである。聞けば、僕が名前を出した研究者からは、いずれも「ずんだ餅は政宗が発明したものではない」と、にべもなく断言されてしまったという。そこで、困っているので、再度先生にお願いしたい、というのだ。
「いやいや、あなた、僕の話を聞いてました? ずんだ餅は政宗が作ったものじゃない、って説明しましたよね?なんで、その僕が『お願い』されなきゃいけないんですか?」と返したところ、向こうからは、世にも恐ろしい答えが返ってきた。「ですから、とりあえずVTRで「ずんだ餅は伊達政宗が作った」とだけ先生にコメントしてもらえないでしょうか? 放送時には必ず画面内に『諸説あります』とテロップをつけますから」言葉を失うとは、このことだ。
「政宗がずんだ餅を作った?」「いいえ」「そう答えてくれるだけでいいんですが」
今週の週刊文春なので、興味ある人は是非お読み下さい。あと「諸説あります」が注目されているが、冒頭で「民放」と作者が明言していますので、ご注意を
※ついでに、このコラムと、執筆者(清水克行)そのものにも注目してください…という話
m-dojo.hatenadiary.com
よくtwitterで、同じく歴史のあれこれの文章を書いておられる渡邊大門氏も、似たような経験談を書いてるけど、あんまり出来すぎてるんで、本当にノンフィクションなの?と時々思うんだが…清水氏が、週刊文春のコラムでそう書く、となるとまた違う。
…にしても、なんか、ここまですがすがしく悪のムーブをされると、一種の爽快感がある。
その民放、ADが所属してるのは「企画七課」じゃないだろうな。
AD、おそらくこのままOKが出なかったら、清水氏の眼の前にやってきて、土下座でも五体投地でもやって、むりやりイエスと言う映像を撮ったんじゃないか。
これが、業界でしばしば名を知られた、ADのバンザイ・アタック、あるいはADタンク・デサントだ。
ADは、畑で穫れる。
令和の今でも、こんな不可能を可能にする、命しらずの「特攻野郎AD」がいるんだね…
こういう無茶…ADの尊い犠牲と、コメントする学者の寛容があったから、TVバラエティは成立していったのだろう。
に、しても。
「NO」というコメントをした人に、『とりあえず「YES」と言っていただけませんか』と頼むって、ほんと、百戦錬磨というか…たぶん面構えがちがうんだろうな。
話題が少し変わりますが、自殺しても自殺にカウントされないって知っていますか?
このようなネット上の噂話を耳にしたことがある方も多いのでは無いでしょうか。
これは半分事実です。
例えば幼馴染のケースでは、飛び降りをしたのですが、自殺になりませんでした。
しかし密室で首を吊ったMちゃんは、自殺になりました。
理由は色々ありますが、国が自殺者を隠したいから、という陰謀めいたものでは一切ないと、私は感じています。
1)事件の可能性がゼロではないから。
基本的に1%でも事件事故の可能性があれば自殺にはなりません。
後から何らかの証拠が出てくる可能性もあるので警察も責任を取れないからです。
なので怪しい自殺は全て変死という扱いになります。
日本の変死は大体年間で10万人くらいでしょうか。
日本の自殺者は認定されているだけでも世界ぶっちぎりの最多なんですね。
しかし、実際には変死の半分くらいは自殺だと考えられますから(国際基準ではそのように計算されます)
つまり年間の自殺者はこの時点で年間8万人ということ(公表されている自殺者数の数倍)。
さらに、まだ裏があります。
2)遺族の精神的な問題
残された遺族は、体裁的にも心理的にも相当なダメージが残ります。
他者に話す際の体裁が保てるように、基本的に自殺では無い方が良いのです。
3)金銭的な問題
自殺は生命保険がおりない場合があります。
保険がおりないと、残された家族は、迷惑しか残りません。
自殺の際に他人に迷惑をかけてしまった場合の慰謝料やら修繕費も全額自費になる場合があり、残された遺族に多大な迷惑をかけてしまうのですね。
なので、基本的に計画的に自殺する人というのは、樹海等で消息不明になったり、事故に見せかけた方法を取る人が多いのでしょう。
(他にも心当たりがありますが内容的にここでは書けませんのでコミュニティの方で書きます)
もうここまで話せば察しがつくと思います。
まとめるとこうです。
日本の自殺者は認定されているだけでも世界ぶっちぎりの最多。
しかし実際には(1)のケースでは変死になるので、おそらく半分くらいの自殺は変死扱いになっている。
日本の変死者数は年間10万人なので、この時点で年間の自殺者は実質8万人ということ。
更に(3)の場合は、行方不明者や交通事故死等になりますから、それらをさらに加えると
日本の自殺者って、本当は年間何人いるの?ってね。
すごい話です。
日本の社会で生きるということは、常に死と隣り合わせ。
だから私は時々言ってますでしょ。
生きているだけで偉いんだよって。
自己肯定感が低い日本人には特に言えることですが、ついつい理想を追い求めたり、至らない自分を卑下したりしまいがちですけど、
本来は生きているだけで、実は凄い事なんじゃないのかなと思うのです。
日本人はもっと気楽に生きていいと思います。
09 | 2025/10 | 11 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |