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官公庁がカタカナ語を使う理由

昔、消費税が最初に問題になったころ、「インバウンド」という言葉が良く使われたが、どういう意味か調べないままやがて見なくなった。ところが、最近は「アウトバウンド」というカタカナ語が使われ出したようなので、仕方なく英和辞典で調べると、どちらも形容詞で「inbound」は「本国行きの」で、「 outbound」は「外国行きの」の意味のようだ。他のつづりの別の語があるのかもしれないが、仮に、元になった英語がそれなら、観光庁の「若者のアウトバウンド活性化」という言い方はおかしいのではないか。この「アウトバウンド」は明らかに名詞として使っているからだ。日本語で名詞なら「海外志向」という言葉がある。「海外行き」でも名詞になるから、それでも十分だ。
無意味なカタカナ語を使うのは官公庁の病気のひとつだが、昔は理解不能な漢語を使っていたわけで、なるべく「庶民に理解しにくい言葉を使って、自分たちを偉く見せよう」という意図が見え見えである。


(以下「ネットゲリラ」で引用された記事の一部)


観光庁 「若者のアウトバウンド活性化に関する最終取りまとめ」公表
2018.08.21 政府・省庁・鉄道運輸機構 予定・計画・施策
 〝旅行しない若者〟解消へ 官民一体で「海外体験」推奨
 観光庁は、海外旅行復活の鍵を握る〝旅行しない若者〟の解消に本腰を入れる。
本検討会におい ても、現在の 20 代の若者においては、海外旅行を単純なレジャー目的として楽しむことに価値を見出していない点や、海外旅行が以前のような憧れの対象ではなくなって いる点について指摘がなされたところてある。
若者のアウトバウンド活性化に関する最終とりまとめ(本文)PDFファイル[PDF:360KB]


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