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周りは水、水、水! だが飲める水は少しも無い。

「darkness」から転載。
「全文転載は不可」だそうで、一部を省略した。もっとも、奇形化したグロテスクなマウスの写真と、それ以上に醜悪な米倉経団連会長の顔写真は最初からカットしてある。

私はコーンが大好きなので、遺伝子組換えコーンを、それと知らずにかなり食べていると思う。多分、缶詰のコーンのほとんどはそれだろう。ミックスベジタブルという便利な冷凍食品があるが、あれにもコーンは入っているし、またコーン以外にも遺伝子組換え食品はたくさんあるだろうから、もはや自己防衛は不可能だろう。
年寄りはまだいいが、これからの子供や若者はどうなるのだろう。
放射能汚染も含め、とにかく「安全な食品が無い」のである。
魚などはとっくにすべて汚染されているだろうから、子供には与えられない。米にしても、いくつかの産地の米をブレンドする産地偽装は放射能汚染される前からごく普通に行われていたはずだ。野菜にせよ、果物にせよ、福島産を安く買いたたいて、それを他県のものと偽って店頭に出しているはずだ。いや、福島産と書いても平気で買う人もいて、それが「福島応援」の義侠的行為であるようだ。まあ、個人がそんな応援などしなくても、東電と政府がちゃんと農家や漁家に補償すればそれで済む話なのだが。

しかし、「農薬汚染」「遺伝子組換え」「放射能汚染」と、どこまで破滅の道を進めば人類の強欲に歯止めがかかるのだろうか。
そう考えると、レーチェル・カーソンの『沈黙の春』の頃は、まだ世界の食品の安全性の点では天国的な状態だったとも言える。そこでストップがかからずに、平気で汚染食品を作り出し続けて、今に至ったわけである。
いったい、それで金儲けをした連中の食卓には安全な食品だけが並んでいるのだろうか? 疑問である。モンサント経営者その他の大富豪連中も、自分が作り出したウンコの池に首まで漬かってニタニタ笑いながら札束を数えているのではないか。


(以下引用)


2012年9月19日、「遺伝子組み換え作物と、発がんの関連性がマウス実験で示された」とフランス政府は発表した。

モンサント社が作っている遺伝子組み換え作物(トウモロコシ)をマウスに食べさせ続けると、オス、メス共に大きな問題が発生することが実験で証明された。

オスのマウスでは皮膚に巨大な腫瘍が発生し、肝臓や消化管に異常が発生していた。そして、メスでは2年後に50%〜80%の確率で癌が発生していた。

この実験を行ったのはフランスのカーン大学であり、フランスの専門誌に論文として発表され、フランス政府はこれを受けて保健衛生当局に調査を要請している。

また、これを受けてユーロ圏では遺伝子組み換えのトウモロコシは、一時的に取引が停止される可能性も出てきている。

食べてはいけないものだったのだ

マウスで起きるのであれば、もちろん人間でも起きる可能性は非常に高い。

巨大腫瘍を発生させたマウスの姿は「他人事」ではなく、人間の将来の姿でもある。

つまり、遺伝子組み換え作物を無節操に食べていると、あなたの身体に巨大な腫瘍ができる可能性があるし、高確率で癌になる。

遺伝子組み換え作物は「毒」であり、さまざまな問題を引き起こすのではないかとはずっと言われてきたが、モンサント社はこれを否定し続けてきた。

しかし、やはり遺伝子組み換え作物は、それを食べ続けると身体を破壊することが証明されたと考えてもいい。

遺伝子組み換え作物は危険な食物なのである。
食べてはいけないものだったのだ。

さらに実験結果では、遺伝子組み換え作物を食べ続けたマウスは早死にすることが多いことも確認されている。

私たちはトウモロコシや大豆などは長い間、安全なものだと分かっているからそれを育て、調理し、食べてきた。

しかし、遺伝子組み換え作物は、見た目が同じでも成分が改変されてしまっているので、安全性は保証できない。

害虫を殺すために毒を持った種類まで作られており、そんな作物の実を私たちは食べさせられている。



日本はひどい状況になってしまっている

ユーロ圏は日本と違って、一貫して遺伝子組み換え作物を拒否する姿勢を示している。

一度遺伝子組み換え作物を取り入れると、種を永久にモンサント社から買わなければならない。すなわち、食糧自給率、つまり国民の生存権をアメリカに握られるという事態が発生する。

さらに、遺伝子組み換え作物は人体を損傷させて病気を発生させる可能性もある。

フランスは特に遺伝子組み換え作物は強硬に反対している。

フランスは、ヨーロッパの大地を絶対に遺伝子組み換え作物で汚したくないと考えており、今回の遺伝子組み換え作物の徹底した実験もフランスが主導で行ってきた。

本来であれば、世界中がこのような異常な作物を拒絶しなければならないはずだが、それがそうなっていない。

たとえば、日本では拒絶どころか、むしろ受け入れようとさえしている。日本では1996年に静かに受け入れられて、最初はどれがそうなのかの表示すらされなかった。

1999年になってやっと表示することが義務づけられて、実際に遺伝子組み換え作物であることが表示されるようになったのが2001年からである。

大豆、トウモロコシ、ナタネ、ワタ、トマト、じゃがいも……。

遺伝子組み換えされた作物が大量に日本に流れ込み、そしてこれらを使って加工食品を作られている。

いったいどれほど日本に流れ込んでいるのか。たとえばトウモロコシで言うと、日本はその94%をアメリカから輸入している。つまり、日本で見かけるトウモロコシはすべてアメリカ産だと考えてもいい。

そして、アメリカではトウモロコシの85%が、遺伝子組み換え作物なのである。

大豆も似たようなものだ。

アメリカ人はトウモロコシを、バイオ燃料か家畜のエサに使う。あとは国外に売る。

大豆にいたってはほとんど食べないで国外に売る。国外の人間がどうなろうと知ったことではないのかもしれない。

しかし、アメリカはそうやって処理しているくせに、寿命は先進国で見ても非常に低く平均寿命は29位という不健康国家である。
「使用」「不使用」「不分別」

誰もこんなものを食べたくない。だから、買い物でも「遺伝子組み換え作物を使っていません」という食品を中心に買う必要がある。

しかし、ここに農水省によって仕掛けられた「ワナ」がある。

2000年4月に農水省では遺伝子組み換え作物は表示しなければならないと告知した。

いかにも日本人の健康を守るために遺伝子組み換え作物を排除したかのように見えるが、ここで農水省では奇妙な概念を持ちだしてきた。

「使用」「不使用」の他に、「不分別」という分別を入れたのである。

(中略)

それを「不分別」という区分けにしてしまう。そうすると、遺伝子組み換え作物を「使用」したと表示しなくても良くなる。

それを決めたのが農水省だった。つまり、遺伝子組み換え作物を区別すると見せかけ、「不分別」という言葉を入れることによって、完全なるザル法にしてしまった。

そうやって、アメリカの言うがままに遺伝子組み換え作物を大量輸入し、日本人に遺伝子組み換え作物を非表示のまま食べさせることを可能にした。
モラルも何もない男が、日本の経済界の親玉

いったい誰がこんなクズのようなものを日本人に食べさせようとしているのか。そして、日本で誰が遺伝子組み換え作物を推進しているのか。

それは、現在経団連の会長をしている米倉弘昌だ。この男は住友化学の会長が「本職」だが、この住友化学がモンサント社と業務提携をして密接に動いている。

言わば、モンサント社の日本人エージェントのようなものだ。

日本に遺伝子組み換え作物を普及させ、日本人にそれを食べさせることができれば、将来永劫にモンサント社と住友化学は利益を上げ続けることができる。

だから、とにかくモンサント社と自社の利益のためだけに、日本人に遺伝子組み換え作物を与えようと仕向けているのだ。

米倉弘昌は、とにかく日本にTPP加盟を強要している。それはなぜなのか。非関税障壁の撤廃要求によって、「不分別」どころか、遺伝子組換え表示制度そのものがなくなるからだ。

これによって日本ではどれが遺伝子組み換え作物で、どれがそうでないのかがまったく分からなくなってしまう。

当然、遺伝子組み換え作物は日本で野放しになり、モンサント社と住友化学だけが儲かるという図式だ。だから、経団連の米倉弘昌会長は、TPPを日本に押しつけている。

その結果、どうなるのか。それは腫瘍で膨れ上がったマウスをもう一度見ればいい。

あなたがそうなるかもしれない。あなたの家族が、友人が、そして日本人の誰もがそうなる可能性がある。

米倉弘昌は日本人を腫瘍で膨れ上がらせ、日本人を癌患者でいっぱいにしようとしている。

癌と言えば、この米倉弘昌は原発を早く推進しろと叫んでいる人間でもある。

福島第一原発が爆発し、日本中に放射性物質が拡散し、今後は日本人の間で膨大な癌患者が発生するが、米倉弘昌は特にこれについては何とも思っていないようだ。

このモラルも何もない男が、日本の経済界の親玉なのである。

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大恐慌と資本独占の後で煙草は復権する

「飯山一郎のブログ」から転載。
私が長い間不審に思ってきた事の一つが、世界的な煙草弾圧であった。
基本的に喫煙で損なわれるのは本人の健康だけである。本人の健康を自分で損なおうが、他人がそれをとやかく言う権利は無い、と私は思うのだが、「受動喫煙」なる口実まで持ち出して煙草を弾圧する意図は何なのか。あれほど煙草は有害だ有害だと喚いて煙草産業を斜陽化させる意図は何なのか。しかも、これが世界的に行われているのである。
念のために言うが、私は気管支が弱いため、自分では煙草は吸わない。しかし、煙草の匂い、煙草の煙は好きで、他人が私の前で吸うと、むしろ嬉しい。受動喫煙とか言われるが、麻雀屋のように密閉された室内で何人もの人間が煙草を吸うという状況でもなければ、それほど影響があるとは思わない。おそらく受動喫煙だけなら蚊取り線香や仏壇の線香よりも無害だろう。むしろ、厚化粧の女の香水の方が悪臭であるし、化粧品で肌を塗り潰す方が当人の健康にも有害だろう。ところが、化粧品の有害さはほとんど言われない。世界的な煙草弾圧には何かの隠れた意図があるのではないか、と私は漠然と考えていたのである。
その隠れた意図が、下記記事で少し見えた気がする。
煙草ほど儲かる産業は無い。おそらく、原価の数十倍の販売価格だろう。
中毒性のものはすべて金を生むが、煙草はその最たるものである。その証拠に、どれだけ値段を上げても喫煙者は大人しく煙草を購入する。
資本主義の世界で「儲かる産業」がこれほど弾圧されるのは、人類の健康を願ってのことか? まさか、である。
資本主義社会とは、究極的には金の前には法も道徳も踏みにじる社会である。原発が何十万人何百万人に健康被害を与えても、平然と継続されるのがその証拠だ。自動車が毎年何十万人何百万人を殺そうが自動車が主要な乗り物とされ続けるのがその証拠だ。軍需産業のために戦争が毎年起こされるのもその証拠だ。
ならば、「儲かる産業」である煙草がこれほど弾圧されてきたのはなぜなのか。
それは、「世界中の煙草産業を倒産寸前まで追い込み、大資本がそれを格安で手に入れるため」である、というのが私の推測だ。
つまり、NWOが完成したら一転して煙草は「解禁」される。いや、煙草そのものではなく、煙草販売のために世界的な宣伝活動が「解禁」される。煙草は少し安くなり、低年齢からの喫煙が解禁される。そして煙草の売上高は飛躍的に伸びる。
とまあ予測するのだが、これが当たれば煙草呑みには嬉しい話だろう。しかし、「煙草中毒者」というのも、麻薬中毒とほとんど同様ではある。
まあ、我々はすべて何かの中毒者ではあるのだが。



(以下引用)


『みち』がズバリ!と真実に斬り込む論陣とその情報内容は、論壇随一
であろう。
9月15日号の『みち』には、日本たばこ産業(JT)に関する驚愕情報が
掲載されている。それによると…、
JTの海外子会社、ジャパン・タバコ・インターナショナル(JTI)は、今や
二万五千人の従業員を抱え、世界110ヶ国超に250億本の煙草を売り
捌き、その販売量は日本国内総消費を凌駕しているというのだ。
で、問題はJTIが欧州連合(EU)の対シリア制裁に違反、アサド大統領
の関係会社や非合法組織に煙草を不正輸出していたということ。
しかし、この大袈裟な告発は(『みち』を読んだ鷲の感想だが)、CIAの謀略の
悪臭がフンプンなのだ。
さらにである。
こうしてJT(日本たばこ)の「悪業」と「悪評」を用意しておいて、JT株を
大暴落させ、JT株を最低値で買いまくり、JT本体までを乗っ取る! と
いう悪辣な謀略まで見えてくるの蛇夜。『みち』を読んでいると…。
以上、鷲が『みち』を絶賛する理由がお分かりと思う。
『みち』は、03ー5951ー2145 に電話かFAXすれば話が聞ける(はず)。

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大阪市民は今すぐ橋下をリコールしないと、歴史に禍根を残すことになる

「村野瀬玲奈の秘書課広報室」から転載。
しかし、「社員一人のサイバー政治団体」なのに、なぜ「秘書課」があるのだろう。誰の秘書かな。それとも社長、秘書、お掃除オバサンまで兼務、ということかな。
それはともかく、またしても橋下が支離滅裂、かつ独裁者本質丸出しの発狂発言をしているようだ。それへの論評は下記記事で十分だろうから、引用して拡散協力する。
しかし、大阪市民はこういう市長を持っていることへの恥ずかしさや日本国民全体への謝罪の気持ちは無いのだろうか。
今からでも遅くないからリコール運動をしたらどうか。
それもしないのなら、大阪の人間は未来の歴史的犯罪者に加担した連中ということになるだろう。


(以下引用)


橋下徹式住民投票、究極の俺様ルール。
ジャンル : 政治・経済 スレッドテーマ : 橋下徹
  

橋下徹は、原発の存廃について有権者の判断を出すための住民投票を住民から提案された時に、「一回で5億円もかかる」などと言って拒否しました。脱原発の民意が住民投票で出ることを恐れたからだと私は考えています。

ところが、自分がどうしても強行したい件については一回5億円もかけて(笑)住民投票をやり、しかも、自分の意に沿う結果が出るまで何度でもやる、のだそうです。非民主主義国の独裁者でも考え付かない大胆な(爆)発想です。政治を自分の私物だと思っていなければできることではありません。民意とは自分のいいように利用するものだと思っていなければできることではありません。

次の記事をお読みください。


●MSN産経west
「大阪府」名称変更、住民投票で決着! 市長明言
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120830/waf12083012040007-n1.htm
2012.8.30 12:02

 大阪市の橋下徹市長は30日の定例会見で、大阪都構想を実現に向けた法案が成立したことを踏まえ、法案で名称を「大阪都」ではなく「大阪府」のままにすることになっていることについて「名称を変える法改正をするため、住民投票をやる。(名称が)大阪府のままではだめだ。住民投票をぶつけて大阪の姿が変わると訴えていく」と述べた。

 住民投票は特別自治区の区割りなどを盛り込んだ大阪都の設計図となる協定書の完成後に行う住民投票と併せて行う方針。橋下市長はさらに、協定書に関する住民投票で反対が上回った場合、「過半数を取れるまで区割り(の形)を変えまくって、何回でも住民投票をやる」と述べた。

(転載ここまで)

究極の俺様ルールですね。次のツイッターに賛同します。

大阪が好きやねん @oosakahaoosaka 【拡散希望】この論理でいけば、瓦礫受け入れだろうが、学校選択制だろうが、学童廃止だろうが、どんなに反対しても、無理ということになります。つまり、Hシタは「俺が民意」なのです。反対意見は、捻じ曲げるか、無視する。異常な考え方です。sankei.jp.msn.com/west/west_affa…
17 Sept 12 RépondreRetweeterFavori

もう一つ言えば、大阪市の区割りが変わったら、どれだけ大阪市民、大阪府民の暮らしがよくなるのか、橋下徹はどこかで具体的に説明したでしょうか。「詳しくはよくわからないけど、この壺を買えば必ずご利益があるはずだ」という類の願望で人々が橋下政治を支持しているのでなければ幸いです。





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日本は世界第2位の富裕国だそうである

「ロシアの声」から転載。
日本も米国も国民は貧困化しているのに、それぞれ世界第2位、第3位の金融資産保持国だということは、つまり、日本も米国も債権として退蔵されている金が膨大に存在している、ということである。金が民間にまったく回っていないのだ。
言い換えれば、一部の人間が富のほとんどを独占し、さらに金融機関も民間に金を流さないから、この両国の国民は貧困にあえいでいるわけだ。
しかし、日本が世界第2位の「富裕国」だというのには驚く。それこそ、金融取引に売り手買い手それぞれ0.5%程度の金融取引税でもかければ、社会福祉その他に必要な「財源」は簡単にできるはずである。
おそらく、消費税増税など不要の、膨大な国庫収入になるだろう。


(以下引用)



2011年の国民富裕度、日本は2位、ロシアは45位
タグ: 国内, 国際, 記事一覧, 社会・歴史, アジア・オセアニア
19.09.2012, 16:21



アリアンツ・グループの調べでは昨11年、国民一人当たりの純金融資産の量が世界で最も多いのはスイスの13万8062ユーロで、世界で最も富裕な国となった。2位は日本の9万3087ユーロ、3位は米国の9万417ユーロ。
アリアンツが毎年9月に発表する世界富裕レポートでは今11年は世界50カ国以上が調査の対象となった。

今回の報告書では07-08年の世界金融危機後の復興プロセスで伸びつつあった金融資産が11年、急にストップしたことが読み取れる。一人当たりの金融資産レベルは09年は7.8%、10年は9.7%伸びていたにもかかわらず、11年の伸びは0.6%にとどまった。

vedomosti.ru

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クリントンの中国大罵倒スピーチ

「2ちゃんねる」経由で知った記事である。
私はもちろんクリントンが嫌いなので、こういう言葉をまともには読まない。しかし、自国の一番の貿易相手国である中国に対してこういう発言をする、というのは、これが事実を伝える記事であるならば、クリントンはほとんどキチガイだ。言った内容云々ではなく、一国の高官の立場で、こういう事を言うこと自体が、大問題だろう。
要するに、私が腹の中で何かを思っていることと、それを口に出すのは天と地ほども違う、ということである。石原ノブテルも、テレビで発言などするからその知能レベルを世間に知られたのである。
そう見ると、クリントンも有能だとか言われていたが、それは旦那のビルよりは、ということであり、橋下と同様に弁護士的弁舌能力のために有能に見られていただけで、実は頭が相当に悪いのではないか。
いや、彼女の中国観のすべてが間違いだとは言わない。むしろ、だいたいは合っている気はする。しかし、言っている内容のほとんどはそれを米国に置き換えても通用するのではないか。特に拝金主義、無道徳性では米国こそが世界のトップランナーだったではないか。米国に「宗教」があるにせよ、そのやっていることはすべてキリストの教えを裏切っているのだから、そんな「宗教」は偽善的口実の役にしか立っていないだろう。
まあ、下に書かれたことがアメリカについて言ったものだと読みかえれば、なかなか面白いスピーチである。
ついでに言えば、ハーバード大学でのスピーチらしいので、いわばイルミナティとかいう連中の卵を相手の内輪話が、なぜか世間に出てしまったのだろう。


(以下引用)


【新唐人日本2012年7月5日付ニュース】最近ネット上で、クリントン米国務長官がハーバード大学での演説文が広く転載されている。その内容は20年後中国は世界で、最も貧しい国になるというのだ。



根拠は

1. 移民申請の状況から見て、中国9割の官僚家族と8割の富豪がすでに移民申請を出した。またはその意向がある。一国家の指導層と既得権益階級がなぜ自国に自信をなくすのか理解しがたい。



2. 中国人は社会の個体として、国家と社会に対して負うべき、責任と義務がわかっていない。国際社会に対して負うべき責任はなおさら分かっていない。受けた教育或いはメディアの宣伝はほとんどが憎しみと他人または他国を歪曲した内容で、人々の理性と公正な判断力を失わせる。

3. 中国は世界で数少ない信仰のない恐ろしい国で、全国民が崇拝するのは権力と金銭のみだ。利己的で愛心のない、同情心を失った国家が国際社会の尊重と信頼を得られると思うか?



4. 中国政府の所謂政治は人民を騙し人間性に背く以外の何物でもない。人民大衆は過去の権力の奴隷から今は金銭の奴隷に変わった。このような政権がいかに人民の尊重と信頼を得られるか。



5. 大多数の中国人は「面目が立ち」、「尊厳のある生活」とは何か全くわかっていない。民衆にとっては権力と金銭の獲得が生活の全てで、成功なのだ。全民腐敗、堕落といった現象は人類の歴史上でも空前絶後だ。



6. 憚ることのない環境破壊と資源の略奪、贅沢と浪費の生活方式は何個の地球だと供給できるのだろか?他国が危惧するのも当たり前だ。中国政府はいつも民衆の注意力を他国にそらし、敵を造り、自分の圧力を外部に転嫁させようとするが、時代の流れと人類文明の趨勢に従い、自ら変革を起こし、民生に関心を払い、民主を重視し、無責任な抑圧をやめるべきだ。でないと、中国はますます不安定になり、将来大きい社会動乱と人道災難が出現し、20年後 中国は世界で最も貧しい国になるだろう。これは全人類と災難であり、米国の災難でもある。





http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/06/26/atext722759.html.(中国語)

(翻訳/坂本 映像編集/工)



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金儲け主義の結果は「安全に食べられる物が無い」世界

最近、健康関連の記事を書いていなかったので、今日は「JBプレス」から「牛乳を飲むと癌にかかりやすくなる?」という記事を転載する。
ただし、ここで言う「牛乳」は「成長促進ホルモン」を投与した牛の牛乳である。ま、ほとんどがそうだろうが。
「成長」するなら結構なことではないか、と思うかもしれないが「成長期」が終わった人間に成長促進ホルモンを与えたらどうなるか。当然、細胞の異常増殖、すなわち癌になると予想できる。まあ、牛に与えた成長ホルモンがそのまま人間の体に吸収され、効果を与えるかどうかは分からないが、危険性があることはあるだろう。
つまり、成長途上の子供に牛乳を与えるのはいいが、大人が牛乳を飲むのは、あまりお勧めできない、ということだ。
しかし、話は牛乳だけではない。肉牛にせよ、チキンにせよ、現代の大量飼育動物には成長ホルモンが与えられているはずだ。それらが癌の遠因になっている可能性は高い。
まあ、その他にも、水道水に投与される塩素なども癌との関係が疑われるし、野菜や果物の残留農薬だって危い。さらに昨年からはそこに放射能というニューフェイスがデビューして大活躍だ。要するに、安全な食品など無いのだが、何も食わないわけにもいかないから、少しでも安全「に見える」ものを探すしかないだろう。
私? この年になれば食い物などべつにどうでもいい。まあ、一番望むのは長患いをせず、ある日突然頓死することである。(言うまでもなく「頓死」は「突然死ぬこと」だから「突然頓死する」は畳語であり、文飾としての冗語である)



(以下引用)


牛乳を飲むとガンにかかりやすい、は本当なのか

IGF-1の過剰摂取は膀胱、前立腺、乳ガンなどを引き起こす



2012.09.18(火)

大西 睦子:


MRIC by 医療ガバナンス学会 発行

みなさん、「牛乳を飲むと、がんになりやすい」とか、「ホルモン注射で若返る」なんていう話を聞いたことがありますか?

 こんな話題、アメリカでもよく耳にします。今回は、この議論の真相に迫ります。「それにしても、どうしてこの2つの話題をいっしょにするの?」と不思議に思う方もいると思います。それは、「インスリン様成長因子1:insulin-like growth factor 1:IGF-1」という、共通のホルモンが鍵となっているからです。

 私は、アメリカのスーパーマーケットで、牛乳、ヨーグルトやバターなどの乳製品を買う時、「no artificial growth hormone」、「not treated with rBGH」という表示を探します。これは、「成長ホルモンを使用していない牛からの製品ですよ!」という意味です。

 現在、アメリカの牛の約20%に、遺伝子組み換え牛成長ホルモン(recombinant Bovine Growth Hormone: rBGH)が投与されています。rBGHを投与すると、乳牛の成長が早まり、乳量が約15~25%増加し、乳を出す期間も平均30日ほど長くなります。

 ただし、rBGHを注射した牛は、乳腺炎になりやすいため、抗生物質を投与しています。従って、牛乳に抗生物質や膿汁が混ざる可能性があります。さらに、rBGHを投与した牛から採れた牛乳にはIGF-1が非常に高レベルで含まれています。

 IGF-1は、細胞の成長や分裂の促進、細胞死を抑制し、私たちの健康維持や成長に非常に重要なホルモンです。

 しかし、IGF-1を過剰に摂取すると、異常な細胞増殖、すなわちがん化につながり、膀胱がん、前立腺がん、乳がん、大腸がんの発症リスクとの関与が指摘されています。

 牛乳中のIGF-1の体内への吸収のメカニズムや、がん細胞の増殖への関与は不明ですが、先進国で唯一のrBGH認可国であるアメリカでは、消費者の不安は高まっています。

 日本、EU、カナダ、オーストラリアなどでは、rBGHの使用を禁止しています。しかし残念なことは、rBGHの表示が義務付けられていないため、輸入された乳製品や牛肉の状況は分からないことです。

 実際、食生活の欧米化に伴い、私たちの病気の傾向が変化しています。私は、今後、この問題を慎重に考えていくべきだと思います。

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女子高生妊娠推進法案でも作れば?

「村野瀬玲奈の秘書課広報室」から転載。
いや、まあオトコを全部ひっくるめて否定されるのも困るが、専門家とか学者とか政治家とか評論家とか威張っている連中も、時々その馬鹿さや幼児性を丸出しにしてしまうのは確かだ。つまり、連中が長けているのは「演技力」と「弁舌力」であって、大半の連中はそのへんのオッサンより頭がいいわけでも知識が深いわけでもない。
しかし、この「高校で妊娠した生徒に奨励金」は私も読んで大笑いした発言である。たしか「アンファニズム」にも書いた記憶がある。
昔、受験生相手に小論文指導をした時に、冗談としてこれと似た「ラディカルな少子化対策案」を一部の生徒に見せたことがあったが、茶会屋、じゃない、堺屋太一は本気でこれを考えたのなら、もはやれっきとしたボケ老人だろう。
石原といい、この堺屋といい、若いころから他人に威張ってきた人間は年を取ると人間の屑になるのが相場らしい。
物はついでだから、私が昔書いたその冗談小論文も付録として載せておく。これを読んで、私こそが石原や橋下以上の鬼畜だ、と言われる可能性もあるが、まあ、どう言われようがべつにいい。
後半の新しい教育システムについての提案は「ゆとり教育」で少しは実現したが、その結果として生まれたゆとり世代の「処分法」はさすがに実現されてはいない。もっとも、そのうち「美男美女利用法」は「芸能界への一般人大量採用」で実現した。
これを読みなおして気づいたのだが、「女子高生妊娠奨励金」は実は昔も実際に法案として提出されていたようだ。これも堺屋太一が主導者だった可能性はある。もしそうなら、ボケ老人というより、進歩が無い人間である。


(以下引用)


オトコの経済アタマの思い付き放談大会では、無責任な強者優先主義が全開。 (維新の会討論会)
ジャンル : 政治・経済 スレッドテーマ : 橋下徹
  

「維新八策」を発表して舞い上がっている高揚している大阪維新の会(日本維新の会)の討論会というものが9月9日にありました。応援団の活字産業のひとつである産経が参加者の発言をほとんど逐一起こした記事を出しているので、参考のために「追記を表示」に入れました。

さて、その発言録を一通り読み通して思ったのは、「オトコの経済アタマの思い付き放談大会だなあ。その根底には責任放棄の強者優先主義がはっきり見えるし。」ということでした。

「オトコの経済アタマ」とは、日本経済新聞の社説を読んで私がよく感じることです。以前、次の記事で詳しく書きました。

■オトコの経済アタマの限界 (日本経済新聞2012年元旦社説)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-3115.html
2012-01-11

「オトコの経済アタマ」とは、上から下を見下す視点設定、現実を忘れて自分が颯爽と活躍するヒーローになった気分を全開にする態度、自分が実力だけではなく周囲からのおぜん立てや援助で今の地位にあることを忘れた感謝心の欠如、金銭万能主義信仰、弱肉強食を肯定する過剰な実力主義信仰、権力好きなどの鼻持ちならない性格を一言で表現した私の造語です。まさに、橋下徹とその取り巻きが大集結したこの討論会では、至る所で「オトコの経済アタマ」が全開になっています。

実際、この討論会には女性がほとんど参加していません。まさに「オトコの経済アタマ」のホンネが全開になっていて、たいへんに「興味深い」内容になっています。これからさらに日本をダメにするのはまさに「オトコの経済アタマ」であることを予感させる討論会です。

出された発言の一つ一つは、一般論にとどまっており、その意義や実現の手順などが語られているわけではありません。だから、現時点で一つ一つ取り上げて批判しても、暖簾(のれん)に腕押しという感じで、意味はあまりありません。しかし、これらの発言をしている者たちの「俺たちが日本を変えるのだ」という力みかえった支配欲というかはしゃぎぶりというか「政治ごっこ」に辟易します。

でも、せっかくの機会です。一つだけ、具体的に「オトコの経済アタマ」を象徴する発言を取り出してツッコんでおきましょう。秋原葉月さんの「バカ殿垂れ込み部屋」にコメンテーターの観測霊さんが記録していた部分を、変換ミスを直したうえでこちらにも引用させていただきます。


http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-1036.html#comment9582

2012.09.11 ( Tue ) 22:04:10 | 観測霊

http://bit.ly/NmbWb6
【維新!討論会要旨】
(3)人口減少「高校で子供産んだ人にお金とか」(15:00~16:00)
msn産経ニュース 2012.9.9 19:32 (5/5ページ)

(引用ここから)
 《人口問題を古くから研究してきたという堺屋太一氏は人口増への“秘策”を披露した》

 堺屋氏「(出生率が高い国の理由は)子育てを市場化したから。ベビーシッターがいつでも来てくれる。それと若年出産率が高いからだ。だから若年出産率が高くなるような施策をとればいい。例えば高校で子供を産んだ人に校長がお金を配るとか。そういうことを家庭の問題などと合わせて議論してもらいたい」

 《続いて社会保障が専門の鈴木亘学習院大教授は、内部留保が膨らむ閉鎖的な社会福祉法人の改革案を質問。府市特別顧問の上山信一氏は規制緩和と道州制の関係についてコメントした。討論会はスタートから3時間経過したが、テーマが多岐にわたり、消化不良的な側面も否めない》
(引用ここまで)

…高校生に?子どもを産んだらお金を?校長が?渡すの?ごめんちょっと意味が解らない。
…七生養護学校(当時)を攻撃したような人たちが聞いたら卒倒しそうな提案ですな(笑)
それはさておき、高校に通いながら育児するのに、どれだけ公的なサービスを提供できるつもりなの?全ての学校に託児所と保育士を置く覚悟はある?お金を渡すって言ってもいくら?はした金もらえるから子ども産むとか、ふつう考えませんよ(^_^;)
ツッコミどころが多すぎて、もうなにがなにやら…orz

あと、何気に西成のフィールドワークしてたという鈴木亘学習院大教授が「内部留保が膨らむ閉鎖的な社会福祉法人の改革案を質問」とか言ってますが…。

内部留保がヒドイのは大企業の方やろうが!!

あんたが調査してた西成なんて、その内部留保の犠牲者がゴロゴロおったはずやぞ!この人、ほんまに西成でフィールドワークしてたの?ちょっと信じられません。

(転載ここまで)

「七生養護学校」とは、次の記事などでうちでも取り上げたことのある、おかしな信念にとりつかれた都議会議員にせっかくの重要な教育実践をめちゃめちゃにされた東京の養護学校です。

■七生養護学校「こころとからだの学習裁判」控訴審判決:「都教委は違法」
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2865.html
2011-10-03

で、この維新討論会の内容に戻ると、この堺屋太一というオッサンは、ベビーシッターがいつでも来てくれる程度のことを「子育てを市場化した」ととらえていて、それが出生率を高めた理由だと言います。それはちょっとずれた見方じゃないかと思うのですが、すごいのがその先。若年出産率を高めるために「例えば高校で子供を産んだ人に校長がお金を配るとか」いうアイデアを真面目に提唱しているのです。

若年層、たとえば高校で子どもを産むことを奨励する政策を採用するとしたら、それって、政策の大転換です。現在の日本の人々の生活状況から完全に離れています。現在の日本人のうち、今10~20~30代である人々の生活の状況をつぶさに観察して言っているとは思えません。

カネさえ支給すれば人々は何でもするという考えをこの堺屋太一氏が持っていることがこの発言に浮き彫りになっています。

そして、高校で子どもを産んだとして、学業との両立とか子育てのための社会支援の方法とか当人のその後の就職とか、何も考えていない思慮の浅さ、つまり、責任感のなさも堺屋氏は露わにしています。

いえ、そもそも、高校で子どもを産ませるためには、中学校3年生あたりから性的な男女交際を子どもたちに始めさせておかなければいけないと思うけど、その現実的な具体案を堺屋太一氏は考えていないと思います。笑

ていうか、こういう支給金、そのうち誰かが「バラマキだ!」などと言い出して廃止してしまうのではないでしょうか?笑

...まるで、この堺屋発言、飲み屋での酔っぱらいの政治談議みたいです。しらふでこのような「アイデア」を恥ずかしげもなく開陳できる堺屋氏の頭、大丈夫でしょうか。

堺屋太一って、この程度の底の浅いオッサンだったんだと笑っていてはいけません。こんな人をブレーンにする大阪維新の会に、日本の一億二千万人を超える個々の人々の生活の中での切実な要求に人々から徴収した税金を配分して応える現実的な社会的政策を構想できるとは思えないのです。

「オトコの経済アタマ」がいかにお粗末なものか、橋下徹・大阪維新の会(日本維新の会)の言動を今後も観察し続ければ、さらによくわかるでしょう、と私は予言します。





<付録>

「少子化問題についてのラジカルな考察」


相変わらず、日本の少子化を心配する人々は多く、今度は女子高生の妊娠にまで「奨励金」を出そうというふざけた法案が国会に提出されているが、ここで日本の少子化問題について、根源的な考察をしてみよう。まず問題を以下のように設定しよう。

① 子供はなぜ必要か。
② なぜ子供を生む(生んだ)のか。
③ 女性は本当に子供を欲しがるか。
④ 男性は子供を欲しがるか。
⑤ 誰が子供を育てるのか。
⑥ 少子化は憂慮すべき問題か。
⑦ 少子化を食い止める有効な方法はあるか。
⑧ 出産・子育てを人びとはなぜしなくなったのか。
⑨ 政府には何ができるか。
⑩ 個人としてどうあるべきか。

だいたい、以上のような内容で考えてみよう。

① 子供はなぜ必要か。

これに対する大方の答えは、「老後の保障になるから」「子供自体が可愛いから」「子供を生んで社会を維持するのは社会人としての義務の一つだから」という三つだろう。
その否定命題は「子供が老後の保障になるとは限らない。また、老後を子供に頼る姿勢はいやらしい」「可愛くない子供の方が圧倒的に多い。子供を可愛いと思うのはその親だけ。可愛がるものが欲しければ、ペットでも飼え」「社会維持の義務なんて、知ったことではない。子供を生むことまで社会から強制されるいわれはない」といったところ。どちらかと言えば、否定派に理がありそうだ。つまり、子供が必要なのは、社会全体(もしくは将来の労働力を求める産業界)であって、個人としては、子供がぜひとも必要という理由はなさそうだ。

② なぜ子供を生む(生んだ)のか。

これに対する父親側の答えは、「できてしまったから」というのが圧倒的に多いはずである。世のほとんどの男性は、妻や恋人が妊娠したと知らされたら、まず呆然とし、次に、子供を生むかどうか頭を悩ませる。しかし、いったんできた胎児を殺すという「殺人」はいやだから、子供を生むことに賛成する、というのが正直なところだろう。子供ができて大喜び、なんてのは、ホームドラマの中だけだ。しかも、その「子供ができて大喜び」というのも、「これで後継ぎができた」とかいう不純な動機があったりする。もっとも、このようにして生んだ子供でも、生まれたら可愛く思うもので、子供への愛情は、妊娠時点でのこの父親の感情とは無関係である。女性がなぜ子供を生む(生んだ)のかは、私は男だから想像しようがない。まあ、可愛い物なら何でも好むのが女性だから、自分だけのための生きたお人形が欲しくて生むというのが一番正解に近いのではないか。

③ 女性は本当に子供を欲しがるか。

 これは事実が示している。女性が本当に子供が欲しければ、少子化問題など起こるはずはない。つまり、子供というのは、女性の人生設計の中の一選択肢に過ぎないのであり、それより優先順位の高いものがあれば、無視して良いという程度のものなのだ。たとえば、仕事の上でのキャリアと子供を生むことと、どちらが優先順位が高いかといえば、現代では前者なのである。それに対して、外部の人間がどうこう言うことはできない。ただし、ここでも、実際に子供が生まれた後では、子供が可愛くてたまらなくなるのが普通だから、子供が、親のこうした(出産以前の)クールな考え方に対して悲しがる必要はない。

④ 男性は子供を欲しがるか。

これは人によりけりだ。子供好きな男性というのもいるにはいるが、20代から40代までの男性の中で、自分の子供が欲しくてたまらないというのは、先にも書いた「後継ぎが欲しい」という連中を除いて、そう多くはないのではないか。つまり、この年代の男性は遊び盛り、働き盛りの年代であって、子育てより優先したいことがいくらでもあるはずなのだ。子供の可愛さがわかるのは、普通は実際に子供を持ってからであり、未婚男性で自分の子供が欲しいなどというのは異常者に属する。

⑤ 誰が子供を育てるのか。

 これも現実が示している。世の男性のほとんどは、子育てなどに協力しないのが現実だ。興味半分で赤ちゃんをあやしたり、子供と遊んだりはしても、子供のために自分が妻に代わって家事をするとか、仕事を犠牲にするとかはけっしてしないものである。つまり、子育ての犠牲はすべて妻がかぶることになる。しかも、それは共働き世帯でさえそうなのだから、女性が子供を生まなくなるのも当然だろう。ここで一つ、大きな答えが出てきた。少子化の根本原因は、働く女性が多くなったことである。働く女性にとって、仕事と子育ての両立はあまりに負担が重い。だから、子供を生まなくなるのである。つまり、少子化を食い止める一番の方法は、女性の就労を禁止することだ、という、極めて乱暴な答えである。女性の就労を促進しながら、少子化に歯止めをかけようというのは、無理な注文だということだ。現代の日本では、専業主婦への厚遇をやめよ、と言いながら、少子化を食い止めようとしている。一方の手で火をつけながら、もう一方の手で水をかけているようなものだ。しかし、仕事と子育てとどちらが楽しいかと言えば、仕事だと答える女性も多いはずだから、女性の就労を禁止するわけにもいかないだろう。(もともと、私は少子化など下らぬ問題だと思っているのだが。)

⑥ 少子化は憂慮すべき問題か。

 この答えは前の項目ですでに答えた。全然憂慮すべき問題ではない、というのがその答えだ。いったい、誰にとって憂慮すべき問題だというのか。子供を持たない夫婦は、それで良いと思っているのだから、彼らにとっての問題であるはずはない。少子化を憂慮しているのは、日本の人口が減ると日本の産業競争力が衰えると思って、日本の未来を憂える心配性の愛国者か、将来の税源を心配する官僚くらいのものだろう。子供が減って納税人口が減るのなら、税額を上げるか歳出を減らせばいいだけのことだ。また、愛国者がどのようにやきもきしようが、国が滅びる時は滅びるのであり、しかも、少子化以前に、日本など政治的に滅んでいるだろう。

⑦ 少子化を食い止める有効な方法はあるか。

 これはある。少子化を食い止める必要などまったく無いが、もしもどうしても食い止めたいなら、子供を持たない夫婦に高額の罰金を課せばいい。そうすれば、旦那が無精子症なら、奥さんは隣家の旦那さんの協力を得てでも子作りに励むだろうし、奥さんが不妊症なら、旦那さんは妾を蓄えて、子供を作るだろう。それがいやなら、子供を誘拐して自分の子供にするという手もある。もちろん、独身の男女の存在などもってのほかで、20歳に達した男女で結婚していない者は、国家が相手を決めて結婚させればいい。その相手がいやだなどとわがままを言う奴は、監獄にぶち込むのである。そうすれば、みんな大慌てで結婚するだろうし、気の早い奴は小学生のうちから子供を作るだろう。

⑧ 出産・子育てを人びとはなぜしなくなったのか。

 これは⑤の中で回答済み。もう一つ真面目に付け加えれば、人びとが、子供がいることの幸福を理解していないということがある。現代のように、親が子を殺し、子供が親を殺す殺伐としたニュースばかりが流される社会で、子供を持つことが幸福であるなどと想像もできない若者が増えても当然である。それに、たいていの若者は自分の嫌な部分をよく理解しているから、自分のような子供なら持つのは嫌だと思うだろう。だが、心配は無用である。どんな嫌な奴でも、赤ちゃんから子供の頃は天使に近い存在だったのであり、親が子供を持つ喜びは、その時期だけでも十分に満たされるのである。しかし、これは体験しないとわからないから、若夫婦は子供を持つことをためらうのである。

⑨ 政府には何ができるか。

 これも⑦で回答済み。しかし、できれば政府には、何もやらないでいただきたい。

⑩ 個人としてどうあるべきか。

 子供を持ってもいいと思えば持てばいいし、持ちたくなければ持たなければいい。子供を作るかどうかは個人的問題であり、社会が少子化少子化と騒ぐ問題ではない。


 以上、少子化問題には答えたが、補足として、少子化や高齢化に伴う日本の産業の競争力低下にどう対処するかを考えてみよう。結論的に言えば、日本が先進国になった以上、労賃の高騰は避けられないことだったし、少子高齢化も不可避である。つまり、これまでのような物作りという点では、日本は長期低落を続けるしかない。しかし、日本人には、アニメや漫画の発達に見られるような繊細なセンスがあり、それを生かして、芸術を産業として作り出す道が考えられる。そのためには、現在のような学校秀才を生産する教育システムをやめ、さまざまな分野で子供の才能の発達を促す新しい教育システムを作り出す必要がある。まあ、簡単に言えば、子供を遊び放題に遊ばせ、子供に好きなことだけやらせるというシステムである。その中から、何パーセントかの天才が現われ、同時に無数の馬鹿が生まれるというシステムだが、これはいかがだろうか? 少なくとも、成人して馬鹿となった無数の連中も、成人するまで遊び放題に遊んだのだから、悔いはないだろう。現在の教育システムでは、馬鹿も秀才も、前半生は勉強、後半生は労働だけで人生を終わるのだから、幸福な子供時代を過ごせるだけでも有意義ではないだろうか。大人が苦労して働いているのに子供だけ遊ぶのはけしからん、とか、小人閑居して不善を為す、とか言う人間は必ず出てくるが、大多数の子供が、不向きな勉強に苦しめられず、幸せに過ごせるなら、それでいいではないか。苦しむのは大人になってからで十分である。馬鹿になった無数の成人をどうするか? まあ、スイフトの顰にならって食料にでもするしかないだろう。筋張った大人を食ってうまいかどうかは問題だが。かつての農業のように単純労働にでも使えれば別だが、現代では機械の方が効率的だから、無能な人間の使い道は無い。美男美女には、また別の使い道もあるが、それは……。


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酔生夢人
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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