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公務員の仕事と残業

私自身、自分のよく知りもしない話題をブログで取り上げて得々と論評したりしているし、ブログなんてその程度のものでいい、とも思っている。べつに学者の論文ではないのだから。しかし、後で話題の事件の内情を知って自分の軽挙妄動を後悔することも無いではない。
さて、一部で問題視されている「埼玉県職員残業2000時間問題」だが、これについて「海を往く者」氏が貴重な発言をしているので、「引用2」で紹介する。これを読めば、内部事情を知らずに騒ぐことの愚かしさが分かる。私自身はこの件についてはまだ発言していなかったが、うっかりすると私自身ブログで書いていた可能性もある。まあ、書いていたとしても、私は「官僚は批判してもいいが、公務員は無闇に批判するべきではない」という意見なので、穏健な内容になっていたとは思う。(毎度言うが、「官僚」は「一般公務員」と区別して、「公務員中の支配層」の意味で私は使っている。昔で言えば「キャリア組」である。)この記事を読めば、公務員の仕事が我々のイメージとどれほど違うものか、よくわかる。貴重な証言である。ただし、部署や個人による労働量の偏りは民間企業以上にひどすぎるようだ。これは政治的に是正するべきものだろう。
蛇足ながら、一言。「海を往く者」氏は、最後に不要な憎まれ口をきいて、それまでの内容を台無しにすることが多い。なぜそのような毒々しい罵言を締めの言葉にするのか理解しがたいが、一応、全文を転載する。



(引用1)

「税金泥棒」…埼玉県職員「残業2000時間」に苦情25件

• 産経新聞
• 2012年11月07日09時16分
 昨年度、一部の埼玉県職員の残業時間が2千時間を超えていた問題で、上田清司知事は6日の定例記者会見で県民からの苦情の手紙などがこの日までに25件届いたことを明らかにした。「民間の常識では考えられない」「税金泥棒」など、辛辣な批判が多かったという。
 このほか県民からは、「長時間の労働が何日も続いたら効率がいいわけがない」などの指摘もあり、上田知事も「正鵠を得ている」。一方、「民間ではサービス残業でやるものだ」という意見については「厳密に言えばサービス残業は労働基準法違反になる」と反論した。
 今後、職員数を増やすかと問われた知事は「コンピューターやシステム開発で労働時間は短縮されている。同じ仕事でも人によって時間は変わる」などと否定した。





(引用2「海を往く者」より)


公務員の時間外残業
<< 作成日時 : 2012/11/07 06:22


実はよくあること。


 この県会議員の「単純計算」がおかしい。二倍と言っても土日祝日で110日くらいあるから、土日祝日の7割で12時間登庁していたらそれだけで時間外924時間。1ヶ月平日20日×12で240日あるから、2017-924=1093時間で、1093÷240すれば1日の残業時間は4時間半~5時間程度だ。決してありえない数字ではないし、「住んでいたのか」と思うような数字ではない。おそらく「通常の二倍働いてる」=「一日16時間労働」=「朝から翌日未明まで働いている」なんて浅はかな考えをしたんだろうが、だいたい一日16時間も働くような人間が何故週に2日も休みが取れていると思うのか。こんなアホな発言をする議員は要らない。即刻辞職すべきだ。実際これに近い勤務をしている都道府県職員は実在する。都道府県庁の本庁舎などだ。議会対応している知事部局の総務担当課や経理系の職員は激烈な残業が横行している。予算編成、他部局への聞き取り、調整、執行状況の確認のほか、総務省からの天下り部長や財政課長からの厳しい締め付け、厳しい県財政からどのように予算配分するかなど上と下からの板挟み状態。深夜や土日に県庁の窓に光がともっていることも珍しくない。県庁も他の組織と同様、現場の職員レベルで合理的な事務処理方法を見出しても、「そんな方式は認められない」と一蹴されてしまう(上記の天下り部長や財政課長の責任になるから)。ちなみに霞ヶ関の残業は、省庁や部署にもよるが国会対策で大臣はもちろんのこと、政治家の先生が官僚への嫌がらせに深夜に「資料をまとめて明日までに出せ」「改革案を至急まとめろ」「答弁書を作れ」をやるからだ。これでは定時という概念など関係なくなる。巷で言われる、無駄な人員、無駄な仕事は、それらのような組織が抱える諸問題にまで言及しないとナンセンスである(役所は労働者じゃないので労働3法適用対象外)。公務とか公のサービスというのは、売上や成績に評価されない以上、ゴールはないから、やろうと思えばいくらでも時間をかけ質を高めることができる。だが、果たしてそれだけの価値があるのかはわからないし、みえにくい公務も多い。おまけに働かない奴は本当に働かない。何年も前だが、鬱病だからデスクに座ってるだけって奴を知っている。病気や頭が悪くて仕事ができない奴が頭数に入れられるためにそいつに仕事を回せないから他の職員が大変になる。

 財務・税務部門なら、開発と平行して出力テストとか半年以上やっていてもまったくおかしくない(開発工程がA税の開発→A税のテストとB税の開発→B税のテストとC税の開発…etcとかいう流れ作業なのは当たり前なので、テスト期間が1年くらいあっても驚かない)。税のこととシステムのことをすべて把握した上で、システムを構築しなくてはならないから、このような芸当が可能な人は少ない。47都道府県中、自前でシステム開発をやっていないのは2県しかない。後は県庁内にシステム開発部門を抱えている。財務・税務は情報漏洩対策で、委託業者に開発委託しても、業者に庁舎内で開発やテストをさせているからだ。その監視役はブラックIT土方のデスマーチを監視していなければいけないので、下手をすると開発タコ部屋に居座っぱりになる。これに加えてしょっちゅう微妙でつまらん法律改正を繰り返すから、昭和の頃に作った古いシステムなんかだとプログラムがツギハギだらけになっているので、全然関係のないところに影響が出たりして、テストも大変だし、更にシステム改修中に総務省や本庁がいきなり見解の変更とかした日にはまたプログラムの見直し、組み直しになる。さらに税務は夜間バッチ・夜間出力をしばしばやっているから、通常の印刷オペなんか立会いが0:30~5:30とかいうのはざらだ。しかも税収などは1回送ったら終わりじゃなくて、未納者に滞納通知とかも出さなければならないので、毎月のようにアホみたいに夜間処理をやっている。通常業務でも意外と不規則労働で、深夜作業が多いから体を壊す人間が多い。しかも予算の上限があるのと、表向きの残業時間を減らすために届け出ずにサービス残業している人も多い。専門知識がある職員に仕事が集中するが、それをカバーするために派遣や臨時任用で職員を雇っても、上記の理由で税務と技術の両方を兼ね備えている人間などいるわけがないので、コピーとかワープロ打ちぐらいしか委任できず、正規職員の穴埋めにはならない。むろん、そういう人間が必要な部署は通常業務時間内に業務が終了するように増員(適正配置)するのが妥当であるが、そういう動きは少ない(優秀な人間ほど手放したがらないのは官も民も一緒)。

 今回の問題点は,公務員はセクショナリズムが行き過ぎているので自分の仕事以外は完全ノータッチになるのは仕方がないにしても、管理職がそれを理解し、その業務ができる人間に職務命令しなかったのと、忙しい部署と暇な部署の仕事の配分を部門を超えて管理出来ない役所の縦割り行政にある。とてつもなく多忙な部署でも皆2、3年で異動できると判っているので我慢している。こういう業務に耐えられない人は仕事ができないという評価を人事にされるため、そこで堪えれば出世コース、耐え切れなければ一生窓際コースだからだ。同じ例として何か工事を行う場合に、民間なら、知り合いの業者に来てもらって、値段交渉して安くしてもらって、口頭ベースでも双方が納得すれば次の日からでも工事ができる。ところが役所では、それから設計して、仕様書を書いてから入札公告を出して、指名業者を選んで入札。その上で契約書を交わして、工程表を確認して、やっと工事開始。終わったら検査。それも検査調書を作成して、それから支払い。工事にかかれるのは最速で一カ月先。万が一、価格が安すぎたり、期限が短すぎたりして誰も入札しない場合には再度公告。途中で業者が工事を放り投げたらその対応にも当たらなければいけない。このようなやり方を変えなければ、残業しても仕事はたまる一方だ。しかし、決まりとおりに事業をしなければ国に交付金や補助金を返還しなければならない。国がやり方を変えなければ残業は減らないし、人を減らしても、残業が増えるから同じこと。人を増やせというが、そこらの素人を他の部署から引っ張ってきても、仕込むのに1年以上かかる。その場合、もっと現場の人間に負担がかかる(教育係をつけるとマイナス2人になってしまうので、余裕のあるところしかできないが、余裕があるのなら増員する必要が無い)。むしろ 残業代もうちょっとくらいなら払っても 他に人を雇うより安い計算になるんじゃないか? そういう意味では節約していると言える。仕事ができなくても制度上おいそれとクビにできない上に、当然行政サービスを滞らせるわけにはいかないので、結果として仕事のできる人材を限界まで使い倒し、できない人間は閑職に行き適当に過ごしている。実際に役所に必要なのは、能力のない不真面目な人間を切る事ができる仕組みを作る事と有能な人を育てて忙しい部署に配属する事だ。

 「それなら複数年でやれば良いではないか」と思ったそこの人、甘い。自治体の会計は法律で「単年度会計」が義務付けられている(憲法第八六条の「予算」で、議会の予算に対する審議権の確保の要請があるから)。だから、その年に入ってきた金はその年に使わないと憲法違反でアウトだ。民間なら推奨される「経費節減で金を残しました」も基本的に憲法違反でアウト。そもそも、国からの交付枠は前年度の予算要求で何に使うか紐がついているから、他に流用するのはもちろんの事、ヘタな経費削減をやると国の監査で一発アウト。どうしても複数年度にまたがってやらなければいけない業務については、議会に諮って「債務負担行為」として認めてもらえれば出来るが(例えば研究開発や施設の立替とか、5年リースの機械とか。「たかだか官用車のリース契約や自販機ごとき、一々議案出すのかよ」てのもあるが、敢えてここでは問わないw)、公務員の世界は、民間が手出ししない幅広い範囲をカバーしなければいけないから、いろいろな業務がある。民間ならより好みして非効率部門として止められるが、公務員の世界はそうではない。非効率だからといって止められない業務がたくさんある。上記のような工事関係でよく要求されるのが技術士という国家資格だ。これは合格率が15%を切っているような難関資格で、民間人でも持っている人がかなり限られる上に、これを持っている人は基本的に「専門職」扱いになる。専門職のスペシャリストが残業の嵐になるのはお役所も民間も変わらない。そして資格持たない新人やオチこぼれや派遣や臨時採用が9時5時の暇暇になってしまうのは、お役所も民間も変らない。問題は、この「専門職お役人」の仕事は、基本的に一般市民からは見えない場所にいる(窓口にいないし、ほぼ業者しか出入りしない執務室で仕事している)から「公務員は皆暇」という誤解が生まれる。「銀行員は3時に窓口閉まるから暇だろ」と同じ理屈だ。公務員と一口で言っても業務は窓口・福祉・財政・税務・農政・建設・教育などなどめちゃくちゃ幅広い。忙しさに偏りが出るのはある程度仕方のないことだと思う。例えば、教育は価値が計りにくいので、大学を除いて裁量労働制でもないのに教員に残業代は一切出ない。だから何十時間もかけて準備した授業だってできるし、その場しのぎの授業だってやろうと思えばできてしまう。

 今回の場合、県職員はまだ残業手当を満額でもらっているようだが、出向で職場に来ていた知り合いの市役所職員は月40時間で打ち止め、毎月サービス残業。災害があれば休日だろうが夜中だろうが出勤している由。多分毎年ブラックな仕事させられていたと思う。そこで一番簡単に経費削減できるのが人件費だ。文句を言わない公務員の給料を下げて、新規採用を控えればいい。ただそれがこういう事態を招くし、今回の大震災のような災害時の対応の遅延にもつながる。自衛隊など直接救助に携わる公務員のみがクローズアップされるが、避難所を開くのも食べ物を供給するのも公務員だ。もともと日本の公務員の数は他の国家と比較して、対住民あたりの数は1/2程度と極めて少ない。これでは他国と同程度の公共サービスが出来るわけもなく、それを補完しているのが独立行政法人である。役割分担は、「国や地方の政府が政策を立案しスタート、それの運営を独法に任せる」というパターンが多い。だから縦割り行政で無駄が出るところはあるが、もともとはメディアや左系政治家からの意味のない役人攻撃で減った労働力を補完してのものだ。業務の無駄を省くことは大事だが、必要以上に冷遇するべきではない。他に、「公務員は仕事が遅い」という批判もよく散見されるが、実際に民間と役所の両方を見たことがあるものの、必ずしも民間の方が公務員より優秀とは思えないし、効率的な働きをしているとも思えない。どっちにも優秀な人もいるし無能な人もおり、その比率は民間も役所も変わらない。役所には、民間よりも厳しい公平性や説明責任が求められ、法律の規制などもあるし、前述のような「議会待機」という無駄な事務もあるから、そういった点で民間からすると非効率だとは思うが、「民間の方が役所よりも優れている」と言うのは、思いあがりだと思う。行政改革だなんだといって人減らし、給料減らしをされる中、こういうモンスターペアレントや悪質クレーマーが増えているのも事実だ。知事は管理職が悪いと言うが、管理職は残業がつけられないから、同じように残業しても残業したことにならないから、実態がわからないだけ。最終責任は知事にあるんだから、責任回避のような発言は止めてほしい。つまり、結局本来あるべき業務運営が不十分な状況で、このような状況では行政、その他都道府県民等の動向を左右するかじ取りを任せることについて大いなる疑問が生じざるを得ないということもできそうだ。

 ・・・一応、組合と言うのはあるが、あれは政治活動と民主党の応援しかしないのでまるで役に立たないので、即刻解散すべき。

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他人の表現を守ること

「副島隆彦の学問道場」から、副島の一番弟子「アルルの男ヒロシ」の文章の一部を転載。
東京都が都民のデモ活動を邪魔するために公園の使用を禁止した、という話である。
デモ活動は法的に認められた政治的表現行為であり、都がその妨害をすることが許されていいはずはない。そもそも、都は憲法を守り、守らせる立場だろう。
この指示が出たのは石原慎太郎在任時だろうから、石原慎太郎の意思であることはまず疑いない。彼の反民衆的な立ち位置が如実に表れている。そして、彼を都知事に当選させたのも、誰が操作したにせよ、事実上はその民衆なのである。
もちろん、「民衆」の中にはデモなどうるさい、気に入らない、という人間も無数にいるだろう。いや、それが大多数かもしれない。それはつまり「民主主義など嫌いだ」と言うのに等しい。
ヴォルテールの言葉だと伝えられているが、「私はあなたの考えに反対だ。しかし、あなたがその意見を述べることは私の命に代えても守る」という言葉が民主主義の土台なのである。
民主主義が嫌い、ということは、「主権在民」の否定なのだ。つまり、自分が国王か誰かの奴隷であることを選ぶ、という選択なのである。



(以下引用)



 そのように書いていたら、また別の形でこの表現の自由(憲法21条)に関する問題が浮上してきた。それは国民の大衆抗議活動に対する規制の問題という形をとって登場した。

 昨今、反原発デモというものが盛んに首相官邸前や霞が関周辺で行われている。このデモの主張のすべては私は支持しないが、福島の原発事故によって吹き出した官僚機構に対する不信の現れであり、震災前の官僚機構の不作為が原因で起きなくてもいい原発のメルトダウン事故を起こしてしまった原因であるわけだから、どのような形であれ街頭行動で、国民が表現の自由の権利を行使することはもっともなことだと思う。デモクラシーにとって、表現の自由を守ることは致命的に重要であり、その主張の内容が他人にとっては違和感のあるものであっても、これは守られなければならない。

 ところが、このデモに対する規制が今始まっているという。これが11月4日の朝日新聞が報じた以下の記事に書かれている日比谷公園の東京都による使用制限の問題である。

(記事の引用開始)

日比谷公園、都がデモ制限 市民「集会の自由に反する」
(2012年11月4日・朝日新聞朝刊)

 【西本秀】東京都が、官庁街に隣接する日比谷公園をデモ行進に利用することに制限を加え始めた。反発する市民団体が、これまで通りの利用を認めるよう裁判に訴えている。

 都が、対応を変えたのは今年8月から。従来、デモ隊は公園の一角に集まり、出発してきたが、都はこれを禁止し、集まる会場として園内の日比谷公会堂や大音楽堂を有料で借りるよう求めるようになった。

 突然の変更に、市民団体側は「集会の自由を侵害する」と反発する。首相官邸前で抗議行動を続ける市民団体「首都圏反原発連合」(反原連)のメンバーは先月30日、都が公園内の一時使用を認めるよう、東京地裁に行政訴訟の一環である「仮の義務付け」を申し立てた。仮の義務付けは、時間が迫り、早急な判断が必要な時などに用いる、行政事件訴訟法の制度だ。

 申立書などによると、反原連は今月11日、公園周辺で1万人規模のデモを計画しており、先月26日、公園を管轄する都東部公園緑地事務所に一時使用を申請したが許可されなかった。事前の交渉で公会堂などを借りることも考えたが、別の予約が入っていたという。

 反原連が3月に数千人、7月に数万人のデモをした際は、現場にある都公園協会の窓口に届け出て、公園の一角から出発できた。これまで他団体も同じ手続きでデモをしており、申し立てた反原連の男性メンバー(39)は「公園はだれもが自由に無料で使える場所のはず。国会や官庁に近い日比谷公園で、デモを制限するのは集会や表現の自由に反する」と訴える。

 一方、東京都側は地裁に出した意見書などで、使用を認めてきたのは、現場の公園協会の「誤った処理」だったと主張する。公会堂など施設以外では以前から集会を禁じており、8月から徹底した、とする。

 現場の対応を都が見直したきっかけは、ツイッターなどで呼びかけた、7月の反原連のデモの人出に驚かされたからだという。朝日新聞の取材に、都東部公園緑地事務所は「参加人数も予測できず、一般の利用者への影響も大きい」とする。11日には園内で菊花展や農産物フェアなどがあり、「混乱を避ける必要もある」と説明する。

 ただ、混乱を懸念して一時使用を一律に禁止した結果、9月に東京電力に向けて計画されていた100人規模のデモなども中止に追い込まれている。

 東京地裁は2日、都側の主張を認めて反原連側の申し立てを却下した。地裁は、1万人規模の雑踏が生じ、「具体的危険性が見込まれる」とした。反原連側は即日抗告し、週明けにも東京高裁が判断を示す。  

http://digital.asahi.com/articles/TKY201211030634.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY201211030634
(引用終わり) 
 
 この記事で重要なのは、反原連が企画しているような万単位のデモだけではなく、100人規模のデモも日比谷公園を利用しての開催が中止に追い込まれているという点である。日比谷公園にデモに参加する人が集まるのは、別に原発に関する抗議運動だけではなく、農協が主体になって行われるTPPに対する反対運動などの場合もある。100人規模のデモについての使用を制限したことで、他の趣旨の抗議運動に対する萎縮効果を狙ってもいることは明らかである。

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「事実」だけでは無意味である

「阿修羅」に投稿された「ビル・ゲイツがワクチンによる人口削減を主張」という趣旨の記事(ネット世界では無数に言及されているものだが)に対するコメント部分だけを転載する。
もちろん私はワクチン接種反対論者だから、そのバイアスがかかっているとは思うが、下記記事のビル・ゲイツ擁護論は根本的におかしい。つまり、ビル・ゲイツの発言が短縮されて伝わっているというのはその通りだろうが、そのビル・ゲイツの論理そのものがナンセンスであることについては何も考えていないのだ。
なぜ「新しいワクチンや、健康管理の充実で、子供が無事に成長出来るならば、現在の途上国のように無闇に沢山の子供を生む事も無くなり、むしろ世界人口は減少するだろう」という事が成り立つのか。
ワクチンによって子供が「無事に成長する」ことでなぜ世界人口が減少するのか。
先進国で少子化が進むのは事実だが、それは経済成長をした後の話であり、後進国で子供が無事に成長するなら、それは人口増加にしかならないのは自明である。
つまり、この論は先進国と後進国の間のタイムギャップ(中にはアフリカのように、意図的に構造化され、ほとんど永遠に埋まらないものもある)を無視した無茶苦茶な論なのである。
これも「ソースを示せ、ソースを」を連呼する連中と同じことであり、ソースの中身などおかまいなしに、「事実」さえ示せばそれで相手を論破できる、という頭の軽い議論である。
なお、ビル・ゲイツの発言が後進国へのワクチン普及についてのものであることは、自ずと分かると思う。




(以下引用)




05. 2010年3月02日 21:40:13
ビル・ゲイツの講演ビデオはこれ↓
http://www.ted.com/talks/bill_gates_unplugged.html


これを聞くと、彼が話している内容はいかにワクチンのおかげでマラリアなどにかかって死ぬ子供の数が激減したかということであり、アレックス・ジョーンズはこのビル・ゲイツの話を途中で切って、ワクチンを接種すれば人口を減らせるという具合に話を編集しているのが分かる。

*お断りしておくが、私はビル・ゲイツ信奉者でもなければ、人口削減計画についても知識としては以前から持っている者だ。






06. 2010年3月03日 01:05:34
ビル・ゲイツの講演ビデオはこっちだよ↓
http://www.ted.com/talks/bill_gates.html

新しいワクチンや、健康管理の充実で、子供が無事に成長出来るならば、現在の途上国のように無闇に沢山の子供を生む事も無くなり、むしろ世界人口は減少するだろうって事。

にしても、"reproductive health services"って、「生殖健康サービス(要するに中絶推進)」って訳すのかい?
"Pull it"を思い出すね。



07. 2010年3月03日 01:15:34
人柄って、、、顔に出るね。

08. 2010年3月03日 03:59:09
>>06
ありがとう!
或る方向へ誘導しょうとする輩に
騙されるとこだった。

09. 2010年3月03日 07:57:34

全く的外れな投稿記事ですね。
ワクチン接種で小児が病気に罹って死亡することがなくなり、その結果、むやみに子どもを生む必要がなくなり人口が減る。

このことは現地の人々にとってはとても歓迎すべきこと。過去の日本の農村でも見られたことだ。

それを「人口削減」という事実だけ取り上げて、いかにも悪意があるように「偽装」する、この投稿は悪意に満ちている。それ以前に投稿者の「理解力のなさ」が印象につく。



10. 2010年3月03日 09:28:36
全く的外れとはいえないですね。
ワクチンそのものの有効性が疑問視されていて、ワクチン研究者がワクチンによって人が健康になったのではなく、衛生状態や住環境がよくなったから健康になったといっている人がいるのですから。
(http://satehate.exblog.jp/あたりに英訳したものが多数のってます)
効いているのかいないのかわからないような代物で、かつ明らかな毒物が入っているようなものをわざわざ体に打つ必要性があるのでしょうか?
発展途上国にはまず家と上水道を提供、整備すべきだと思います。

日本や米国の複数の医師もワクチン自体に否定的な人がいるのだし、ビルゲイツへの疑惑はどうしても拭いきれません。彼は本当によかれと思っている可能性もありますがね。 

ワクチン擁護論者は即死の人数の割合が少ないからと大丈夫と思うでしょうが、少量の毒を定期的に打つことによって徐々に症状が悪化していく危険性を考慮してほしい。それで致命的な病気になったとき、ワクチンのせいなのかそうでないのかわからないところがワクチンでsoft killを目論む人たちの思惑じゃないでしょうか?


この投稿は決して悪意に満ちたものではありません。
(私は投稿者ではありません)



11. 2010年3月03日 10:40:18
>10
紹介のリンク、香ばしさ満載だね ⇒ http://satehate.exblog.jp/


12. 2010年3月03日 13:06:26
え!あのウォーレン・バフェットも向こう側の人間だったの?すばらしい人物だと思ってたのに

13. 2010年3月03日 14:44:02
投資家は政治にも関わり(だから儲かる)
戦争を煽って儲ける、薬を売って儲ける
ウイルスをばらまいて儲ける
ネットでもウイルスを広げて、ワクチンソフトを売って儲ける

ソロス、バフィット(フェット?)ロックフェラー、ロスチャイルド
その他の投資家



14. 2010年3月03日 23:51:53
新型インフルも今になって思えば薬剤会社が大儲けしただけで終わった。
日本のメディアではまったくというほど報道されなかったがEU議会では大問題に発展した。
利権の大きさを知る。

15. 2010年3月04日 15:05:33
支配者1万人
その手助け1億人
奴隷労働者1億人
要治療病人1億人
人類はこれだけでいいんだよ
黙って働きなさい

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情報拡散症候群と情報拡散嫌悪症

小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・ア・警句」から転載。
無駄なブログを日常的に書いている私自身を反省させられる言葉だが、まあ、ブログなんてものは「読まない自由」が誰にでもあるのだから、どんな放言、放談をしてもいいし、情報の中には拡散すべきものも無数にあるのだから、情報発信自体が悪いという話にもならないだろう。
ところで、我々はなぜ他人に教えるのが好きで、教わるのが嫌いなのか、というと、当然ながらそれは自己愛のためである。「教える人間は上、教わる人間は下」という位置づけを我々は無意識にしているから、他人の知らないことを教えたがる人間は多く、それにうんざりする人間も多いわけだ。
そう考えると、学校の生徒たちの我慢強さは敬服すべきものだ、となるが、教わることをべつに嫌がる必要もない、と思えばそれだけの話である。むしろ、教わることで、自分はランクが少し上がって良かった、得した、と思えばいいだけだ。
ただ、ネット時代では「ググれば終わり」「ウィキで調べれば終わり」である、ということで情報の価値が暴落しているので、やたらにトリビアルな情報を聞かされることが増えて、うんざり、ということだろう。これも、嫌ならすべてシャットアウトすればいいだけではあるが、小田嶋氏はそれができない立場だから一層うんざりしているのだと推測する。
私は小田嶋隆を最高に尊敬しているのだが、この「情報拡散嫌悪」については同調できない、とまとめておこう。




(以下引用)



このたった10年ほどの間に、わたくしどもの社会は、他人にものを教えるカタチでしかコミュニケーションを取ろうとしない人間の含有率を飛躍的に高めてきている。その変化に、私は、ちょっと呆然としている。

「公益法人への寄付金が税控除の対象になるって知ってた?」

 誰もが、私にものを教えようとしている。
 私は、 

「だからそれがどうしたんだ?」

 と言い返したくなる気持ちを我慢しながら暮らしている。だから、毎日、眠りに落ちる前に、一日の間に胸の中に溜め込んだ呪いの言葉を闇の中に吐き出さなければならない。

 ツイッターのタイムラインに、フェイスブックのアカウントに、情報は、続々と届けられる。

「知ってる?」
「これ、豆知識なんだけどさ」
「拡散希望」
「お知らせ:来る11月24日。待望のイベントが……」

 見知らぬ人々が、明らかな上から目線で、私に知識をもたらそうとしている。あるいは、彼らは、私のアカウントを通して、自分発の情報を広報しようとたくらんでいるのかもしれない。

 おかげで、私は、ほかならぬ自分の言葉を疑いはじめている次第だ。

「こんな情報が必要なんだろうか」

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シンドラーのリストで救われた人、シンドラーのリフトで殺された人

前にも同じ洒落を書いた気もするが、このネタが再浮上するとは思いもしなかった。
誰でも、「シンドラー社のエレベーター」→「シンドラーのリスト」→「シンドラーのリフト」という連想をしたと思うのだが、実際、「ユダヤ人救出の英雄」のシンドラーと、このシンドラー社が関係があるらしい、というのは下のコメントで知った。
こういう事件に対してこういう冗談を言うこと自体が不謹慎だ、という非難が来るのは知っているが、こういう「地雷を踏む勇気」(©小田嶋隆)を皆が失えば、世界は「毎日がお葬式」みたいなものになるだろう。そして、「悪事に対する非難」がその陰で消されていき、悪事の張本人たちは延命するのである。それが表現規制の本質だ。




(以下「2ちゃんねるDays PLUS」より引用)





ニュース速報+





【石川】シンドラー社のエレベーターが急上昇 挟まれた清掃員死亡



res:1 BaaaaaaaaQφ ★2012/10/31(水) 19:34:50.69 ID:???0

 31日午後2時55分ごろ、金沢市広岡1丁目のアパホテル金沢駅前から、
「4階のエレベーターに人が挟まれている」と119番通報があった。石川県
警金沢東署によると、女性清掃員(63)が病院に搬送されたが、まもなく亡く
なった。エレベーターはシンドラー社製で、業務用という。

 署によると、女性がエレベーターに乗り込もうとした際、急にかごが上がり始め、
つまずいた。かごが上昇を続けたため、かごの床とフロア側のエレベーターの枠
に体を挟まれたという。
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/51/52a3bf44835c9c7e3950f491a0dec36a.html

元すれ
【社会】 ホテルのエレベーターに挟まれ、女性が心肺停止…金沢
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1351672468/





res:91 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 19:50:16.58 ID:HB9oS+m/0

待望の姉歯マンションに引越し。
朝、起きたらパロマの湯沸かし器でシャワーを浴びる。
朝食には雪印の牛乳を欠かさない。
ドコモのケータイでメールをチェック。
ナショナルFF石油式暖房機で温まってから、
シンドラー社製のエレベーターで玄関へ。
三和シャッターの前を通り、三菱ふそうのバスに乗る。
乗り換えはJR西日本の207系。
空港からはJALの飛行機で出張。
東京での移動では、東急東横線の駅員に切符の買い方を尋ねる。
午後は東武の踏み切りを渡って、ふじみ野市営プールで子供を泳がせる。
あなたも満喫しませんか。
エンジョイ・スリリングライフ。


res:116 名無しさん@13周年sage2012/10/31(水) 19:53:51.84 ID:Tb2mfEfh0

本当にシンドラーのリストが作られるな


>>91
ドコモのギャラクシーでメールチェック、だと尚良いと思う


res:358 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:51:10.24 ID:Ntsmgkmt0

>>91
ふじみ野のプールなんか、とっくの昔に解体済み。


res:414 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 21:02:52.48 ID:wguW0KbH0

>>91

■休日には家族で サラダバー けん で優雅に外食

も追加で。


res:97 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 19:51:30.98 ID:SeiBnxBH0


http://www.schindler.jp/jpn-index

いまだに自社HPで本件に関するコメントなし

信じられん・・・  なめてんのか


res:140 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 19:57:52.66 ID:rIJ2O65q0

現場はココ

http://www.apahotel.com/hotel/hokuriku/06_kanazawa-ekimae/index.html


res:149 窓際政策秘書改め窓際被告@洋行帰り ◆XJHikokuWU sage2012/10/31(水) 19:59:16.43 ID:cTqAncWo0

( ´�D`)ノ<過去にはこういうことも…

【事故】平塚市の小3男児の事故が起こった西友のエスカレーター、イーホームズが建築確認し、シンドラー社が設置 神奈川
http://unkar.org/r/newsplus/1192635217


res:199 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:12:05.91 ID:87HGAfjL0

シンドラーを使ってるところが

ブラック企業大手のアパグループらしいな


アパグループ一覧
・アパホテル
・アパマンション
・アパマンショップ
http://www.apamanshop.com/


当然マンションのエレベーターも挟まれる可能性がありますね


res:274 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:28:53.75 ID:1BZhakRJO

>>199
だからいつもベッドの上に折り鶴があるのか。。。


res:239 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:21:42.20 ID:GyOFkull0

「エレベーター」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC

>エレベーターの寿命は機器全体として考えた場合は長く、25年前後使用されることが多い(法定償却耐用年数は17年と定められている)。

>ただし、電子部品やワイヤー、軸受などはほぼ10年など、個々の部品の寿命は一般的な物理的寿命と大差ない。

>寿命を迎えた場合には、一式取り替える撤去新設工事だけでなく、リニューアル・延命工事も広く施工され、巻上機やかご・レールはそのまま使用するが、

>電動機や制御機器を最新型のものに取り替えて最新型と同等の性能を発揮できるようにする。

>特に1980年代以前に製造されたエレベーターは遅くとも2012年までに部品供給の停止が予告されている[7][8][9]ので、リニューアルは必須となる。


ワロタ、ワロタ…




res:255 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:25:20.70 ID:kfutGHub0

港区のエレベーター事故 シンドラー社の幹部ら在宅起訴
http://www.youtube.com/watch?v=TNROnARqs7A

動画を見る▼





res:305 名無しさん@13周年sage2012/10/31(水) 20:37:00.25 ID:dz3ttYo60

やっぱりBGMはシンドラーのリフト?
ttp://www.youtube.com/watch?v=0vay4Kk1-gM

動画を見る▼





res:371 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:52:41.71 ID:qrndOCRqO

おまえらが1番安心だと思えるメーカーは何処?


res:381 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:54:19.57 ID:aIIR1ZRW0

>>371
むしろ安心できないメーカーがあることに戦慄した


res:383 名無しさん@13周年sage2012/10/31(水) 20:54:24.74 ID:ogVUe7Y4P

殺人エレベータ、なんでまだ商売出来んの?

>>371
東芝。
根拠はない。


res:471 名無しさん@13周年sage2012/10/31(水) 21:23:58.98 ID:Tb2mfEfh0

>>371
日立とか?

でも日本製だとどこも変わらん


res:395 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:56:19.83 ID:dPq6073q0

すでにシンドラーを使ってるビルのエレベーターを国産に取り替えるなんて
不可能に決まってるだろう。
ビルを解体しない限り、エレベーターだけ入れ替えるなんて無理。
だから、すでにシンドラー製のエレベーターを使ってる数多くのビルでは
今後もこの手の事件は、老朽化に伴いさらに増加する。


res:402 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:58:30.98 ID:qrndOCRqO

>>395
取り替えできるよ
費用はかかるけど


res:407 名無しさん@13周年sage2012/10/31(水) 21:00:03.93 ID:ybAMEaBs0

>>395
ふつうに入れ替えできますが何か。手間と金はかかるけど。


res:411 名無しさん@13周年sage2012/10/31(水) 21:02:07.11 ID:sFgrXHLk0

>>395
取り換えじゃないけれど
エレベーターがなかった団地に
後付でエレベーターが設置されていたのを
見たことがあるよ、エレベーター塔だけくっ付けたような
やつだった


res:400 名無しさん@13周年2012/10/31(水) 20:57:05.19 ID:HSK6A/Ne0

http://ec2.images-amazon.com/images/I/51PMWY48RAL._SL500_AA300_.jpg


res:476 名無しさん@13周年sage2012/10/31(水) 21:26:31.00 ID:c1nUzRJ00

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%AC%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%BF

>シンドラー社の創業者は「シンドラーのリスト」でユダヤ人を救った 
オスカー・シンドラーの遠縁にあたる。

マジかw








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貧困の固定化と、社会的移動の低下は日米とも同じ

「孤帆の遠影碧空に尽き」というブログに引用された、米大統領選についての立命館大学教授中本悟の文章を孫引き引用する。

トクヴィルの『アメリカの民主主義』は名著である、とかねてから聞いており、或る時、ブック・オフで文庫本の後篇だけ見つけたので買って少し読んだが、確かに名著であるなあ、とは思った。しかし、こういう堅い本は、なかなか通して読むだけの気力が無くて、その後篇さえ読まないうちに引っ越しなどにまぎれて本も行方不明になった。
ついでながら、私は「新古書店問題」が著作家に経済的悪影響を及ぼしていることは知っているし、またブック・オフの背後に怪しげな新興宗教がいるらしいという噂も聞いてはいるのだが、何しろ貧乏人には新刊本はあまりに贅沢品であるので、仕方無くブック・オフをしばしば利用していた。しかし、京都に来てからは、ブック・オフは一軒も見たことがないのはなぜだろうか。
閑話休題。(「それはさておき」と訓読するらしい。馬琴あたりが愛用しそうな偉そうな漢語である。まあ、まさしく「閑話」にすぎない話を転換する場合にはぴったりの語ではある。)下の記事に書かれた内容は、「アメリカの民主主義は終わった」というようにまとめることができるだろう。そして、もちろん、それは日本でも同じである。いや、日本では「第二次大戦の敗戦の後に親切なアメリカから貰った」民主主義を本質的に理解することもなく、民主党政権が民意をまったく無視して好き放題にやる、という状況に至ったのだが。



(以下引用)


フランスの政治思想家にして政治家でもあったトクヴィルは、1831年に建国後の若きアメリカを旅して、かの名著『アメリカの民主主義』を著した。その冒頭に、「合衆国滞在中、注意を惹かれた新規な事物のなかでも、境遇の平等ほど私の目を驚かせたものはなかった」と述べ、この若きアメリカの「境遇の平等」が民主主義を発展させ、政府と社会を動かす原動力になっていることを喝破したのだった。

この「境遇の平等」すなわち「機会の平等」は、長らくアメリカン・ドリームを実現してきた条件であった。貧困の固定化と社会的移動の低下は、アメリカン・ドリームとアメリカン・デモクラシーを危うくするものである。ドリームとデモクラーシーによって、アメリカは1930年代の大不況を乗り越え、福祉国家を誕生させた。また1960年代には、「福祉国家」によっても救済されなかったマイノリティを救済し、社会統合を進めてきた。

中間所得層問題は、中間所得者と自認する人々をめぐる有権者の票争いだけではない。いかにして、中間所得者層を再興し、アメリカン・ドリームとアメリカン・デモクラシーを蘇らせるのか、そのゆくえを象徴する問題なのだ。【10月8日 http://www.sekaikeizai.or.jp/active/article/1008nakamoto.html】



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他人と争わないビジネス

「阿修羅」から転載。
私は元暴走族とかを売り物にする人間が大嫌いなのだが、下記記事の元暴走族の事業家の言葉は非常にまっとうである。しかも、発想がいい。

「誰とも競合しない分野を開拓する」

というのは、頭は使うし、成功したらすぐに誰かに真似されるという宿命はあるが、商売の王道だろう。
そもそも、同じ内容の仕事で何年も生きていける、というのは大昔の職人くらいのものだ。今の時代は、「手早く成功して手早く店仕舞いする」のが合理的だろう。だいたいの新興企業が失敗するのは、うまく店仕舞いできないからだ。最初から、「この仕事は3年を目途にする」くらいの計画で新規ビジネスは行うべきだろう。残った金は会社従業員全員で、適宜配分して、お終い、というわけだ。
ついでだが、私は「宮古島振興計画」というのを昔考えたことがあって、その計画の中に、ヤギを飼育してカマンベールチーズ(下記記事では「シェーブルチーズ」と書いている)を作る、というものもあった。カマンベールチーズは高い値段で売れるので、利益率がいいだろう、ということだ。そして、ヤギは飼育が容易である、というのも確かだろう。ただし、ヤギ肉は臭くて、馴れない人は食えたものではないから、肉食用にはお勧めしない。沖縄にはヤギ肉料理の好きな人も多いが、同じ沖縄人(「沖縄県民」と言うよりは、やはり「ウチナーンチュ=沖縄人」と言ってしまうのである。「県」になる前には「琉球国」であったという意識のせいかもしれない)でも、私には絶対に食えない。


(以下引用)




<読者の質問>
 鳥取在住のサラリーマンです。貯金は600万。「ホンマもんの成功法則」を拝読し、限られた資産、不動産を入手し、大屋業に君臨することを目指そうと決意しました。まずは次回の宅建の試験を突破することが目標です。

 並行して、競売物件や埼玉や北海道などの格安中古物件を改修して回していきたいと考えています。日本において、大屋業で最初に入っていく際の注意点やアドバイスありましたら、お願い致します。

<丸尾孝俊の回答>
 600万かぁ…。不動産じゃないかもしれんのぉ。地震が多い日本で、アパート買って家賃収入っていうのは、じつは微妙や。倒壊、出火、何もなくなって、廃材処理とかに金がぼぉぼぉいっていうのは避けて通らなならんかもしれん。だから、最初そこじゃないな。とにかく大屋業が絶対っていう話じゃないねん。修繕費もかかるし、客が入れへんかったりするからな。

 となると、まず身近でどういうものが売れてるか考える方がええな。
鳥取県と言えば…砂丘…メロンの産地やな…カレー、名産なんやろな…。もっと具体的なことがわかればええんやけど。まず、親が何しとるとか、周りの環境、こんな友達いてるとか。状況によっては、限りなく安い農地買うて、ウィークエンドかなんかに生産者募って、利益折半にするとか、そんな方がええんかもしれんと思ったりする。

 農地やったら地震きて、野菜ひっくり返っても起こしたらしまいや。リスクが減るわけや。おれが、みんな何故やれへんのかなと思ってんのはヤギや。ヤギ飼ってチーズを作るねん。シェーブルチーズや。

 沖縄では食べるけど、本州ではそれほど普及してへんねや。このビジネスの良いところは、ヤギってのは安く生産できんねん。病気は少ないし、手間もほとんどかからない。餌は雑草でええし。ごっつい安上がりや。だから、ヤギは大昔前から豚のライバルやったんや。

 あとは、シェーブルチーズを居酒屋から家庭にまで普及させる工夫できたらキミが日本で第一人者になんねや。

 敵おらんとこで勝負するねん。敵の根を抜いてまでっていうのはやったらいかんねん。敵にも従業員がおったり、いろいろ生活があったり、悲しむ者もようさんおったりする。共存を考えると、敵がいないとこを自分で切り拓く、そこに新しい誰かが資本持って追いついてくるっていう状況。そっちの方がええねやて。

 自分に非がないやん。自分はキチっと天国行ける状況っていうのを常に保つっていうのがおれはええと思うな。


▓ 丸尾 孝俊
元暴走族総長。16歳から仕事をはじめ、吉本興業など数々の職種を経て独立。1995年に単身インドネシア・バリ島に移住し不動産業を興し従業員数5千人以上のゼネコンPASTIグループに。資産数千億を超える大富豪。

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酔生夢人
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考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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