忍者ブログ

日本には地下資源や海底資源など無い

たまたまシェールオイルの話はこちらのブログに書いたので、その続きとして関連記事を「阿修羅」から、記事への読者コメントも含めて転載しておく。
正直言って、「日刊ゲンダイ」記事は経済界の提灯持ち、あるいはただの「お祭り」記事だと私は思う。記事の内容についてロクに調べもしないで書いている記者は、案外多いのではないか。
シェールオイルの採掘方法を少し調べただけで、これが経済的にペイする可能性は少ないことは分かるはずだ。つまり、基本的事項さえ自分で調べず、他から与えられた情報を鵜呑みにして書いている、と私は思う。マスコミ記者の大半はそんなものだろう。経済記事には特にその手の人間が多い。
コメント各氏はさすがに賢明であり、マスコミ記者よりよほど知識もある。
まあ、「日刊ゲンダイ」は政治記事などでは時々ビッグヒットを飛ばすから全否定もできないが、クズ記事も多いようだ。
「コメント04」のように、メタンハイドレードについて貴重な情報を与えてくれるコメントもあるから、こういう掲示板ではコメントもなるべく読むべきだろう。ただし、政治問題の場合だと、優れた記事へのコメントの9割は、逆にネット右翼や工作員による読むに堪えない悪口雑言であり、読む価値はまったく無いが。



(以下引用)



国内初 シェールオイル採取 日本が「資源国」になる日 100年分のメタンハイドレートも埋蔵 (日刊ゲンダイ) 
http://www.asyura2.com/12/hasan77/msg/836.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 07 日 22:22:26: igsppGRN/E9PQ


国内初 シェールオイル採取 日本が「資源国」になる日
http://gendai.net/articles/view/syakai/138984
2012年10月4日 日刊ゲンダイ


 日本が資源国になる日は近いか――。

 3日、石油資源開発(JAPEX)が、岩盤に含まれる「シェールオイル」を採取し注目を集めている。1日に秋田県鮎川油ガス田で試掘作業を開始し、国内初の取り出しに成功したのだ。

 秋田県内には国内の年間石油消費量の約1割に当たる計1億バレルのシェールオイルが埋蔵されているという。

 海外では生産が本格化しているが、日本では技術面や採算性の問題から採掘されていなかった。

「今回の採取が取っ掛かりとなって、日本が資源国に生まれ変わる可能性が出てきました。シェールオイルの採掘は、日本海側に眠るほかの資源の開発の呼び水になります。注目されているのは、ズバリ、メタンハイドレート。深海底などでメタンと水が結晶化した氷状の物質です。日本近海の埋蔵量は、国内消費量の100年分に相当するとみられている。シェールオイルと違って簡単に取れるし、採取コストも安い。これまでは、日本が資源輸入国であることを望んだ米国に遠慮して、存在すらタブー視されてきた。米国は、日本に中東でカネを落とさせることで、域内の安定を図ってきたのです。でも、シェールオイルの発掘で資源の開発がオープンになってきた。これを機に、さらに調査を進めるべきです」(エネルギー業界関係者)

 実際、風向きは変わり始めている。3日、日本海沿岸10府県で構成する「海洋エネルギー資源開発促進日本海連合」の山田啓二会長(京都府知事)と泉田裕彦事務局長(新潟県知事)は、資源エネルギー庁を訪れて、メタンハイドレートの開発を日本海側で加速するように要望したのだ。東海東京証券チーフエコノミストの斎藤満氏はこう言う。

「日本は、天然ガスや石油などの鉱物資源輸入が全体の3分の1を占めている。それらに支払われている金額は年間23兆円にも上ります。メタンハイドレートの開発が軌道に乗り、エネルギーを自前で賄う国になれば、10兆円単位のコストが浮きます。貿易赤字の解消につながるし、雇用の機会も増える。火力発電の低コスト化が実現するから原発もいらなくなるのです。電気代が安くなれば、工場生産のコストも安くなる。株式市場にとってもプラス。“資源国”というイメージは株価を押し上げる材料になるのです」

 米国の顔色をうかがっている場合ではない。


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る



コメント




03. あんちっく。 2012年10月08日 12:55:12 : hrcFwVFb245Vo : B3AxMfqNjU
>秋田県内には国内の年間石油消費量の約1割に当たる計1億バレルのシェールオイルが埋蔵されているという。

これ埋蔵総量(推定)?

なら、ほとんど(全く?)意味ないじゃん。


04. 2012年10月08日 14:02:07 : cf3FcjnxVo
日刊ゲンダイ技術担当者さん調べたら簡単に理解出来るはずですよ。
シェールオイルに関する模範的な増す塵様の記事
朝日新聞掲載「キーワード」の解説
地下にある「頁岩(けつがん)(シェール)」と呼ばれる泥岩の層に含まれている石油。これまでは採掘するのが難しかったが、強い水圧をかけて岩盤層に亀裂を入れて取り出す方法が開発され、生産しやすくなった。 原油価格の高騰 で採掘コストも見合うようになり、米国やカナダで盛んに生産されるようになっている。岩盤層に含まれる「シェールガス」とともに、採掘可能な量が急増することから「シェールガス革命」と呼ばれる。
( 2012-07-06 朝日新聞 夕刊 1総合 )

既に海外でも話題になっていますが地底深くで安定している地層を強引にいじくるのですから当然問題は発生します。
塩酸まで混入されるような記載もあり群発地震の多発や地下水の汚染など海外NPOさんの記事を検索して下さい。

メタンハイドレートに関しても記事は多数ありますので検索して調べて下さい。
殊に尖閣諸島の問題があり日中資源戦争勃発かで最近急に沢山出てきた情報ですからより慎重に。

例えば「メタンハイドレートは資源ではない」石井吉徳・元国立環境研究所長 様抜粋
http://www.alterna.co.jp/7097
今回の原発事故の後、メタンハイドレートを原子力の代替として注目すべきとの論も出てきた。しかし東京大学名誉教授で元国立環境研究所長の石井吉徳さんは「そもそもメタンハイドレートは使えるような資源ではない」と断言する。その論を寄稿して頂いた。
■資源は質がすべて
3・11の原発事故を契機として、日本独特ともいえる、エネルギーについての、とんでもない誤解が喧伝されている。「日本近海の海底下にはメタンハイドレートが膨大にある」「日本のメタンガス消費量の100年分もある」というものだ。
NHKを含めたメディアでも、派手なキャッチフレーズで登場する。その姿は「溺れる者藁をもつかむ」かのようで、私は機会あるごとに警告してきたが、一向にその勢いは衰えない。、、、、、
■いわゆるメタンハイドレートは、濃集されていない
繰り返すが、資源は質が全て、量ではない。濃集されていないものを集めるにはエネルギーが要る。ところが日本ではその意味が理解されない。
例えば、1996年の時点でわかっているだけでも、メタンハイドレートは天然ガス換算で7.35兆立方メートル、日本で消費される天然ガスの約96年分、以上あるというのである。
これは原始埋蔵量であって、経済的に可採な資源量と違う。大事なのは「エネルギーコスト」だ。良く話題になるマネーコストは殆ど無意味である。
海底面下に薄く分布するメタンハイドレートは固体である。通常のガス田のように掘削しても噴出するわけでない。先ず地層中に安定分布する固体からメタンガスを遊離しなければならない。
だが、当然、ガス化にはエネルギーが要る。EPR(エネルギー収支比)は低い。一言すれば問題にならない。
、、、

シェールオイルは例えば需要と供給の経済原則で競争相手のコストが下がれば一瞬でパーであり、ロシアなどは天然ガスを独自に販売しておられるようですが不安定ではないのでしょうか?
また太陽光、潮力、風力、バイオ発電など環境に優しくても不安定だと思われているようです。
しかし実績もあり昼夜の別なく安定に発電出来てコストも安い地熱発電は全く話題にもならないあるいは話題にもしないで完全スルー。
小規模発電方式で日系企業がアイスランドで大活躍され世界的にも認められているはずだと思いますが。
あわせて温水の利用で新たな産業も発達し環境にもやさしいと思います。
例えば
アイスランドから地熱発電設備5基、22.5万kWを一括受注受注累計15基、56.5万kWに、全世界では100基を超す三菱重工業2008年6月10日 発行 第 4712号
当社は、日本国内はもちろん、海外でもアイスランドのほか、インドネシア、米国、フィリピンなどで地熱発電設備の受注・納入実績があり、その累計出力は270万kWに及ぶ。これらの実績と技術力をテコに、二酸化炭素(CO2)を全く排出しない自然エネルギーである風力・水力・太陽光発電設備などとともに、地熱発電設備の受注活動に注力する。
と書かれていましたが日本ではなぜ原子力オンリーなのか全くよくわかりません。


05. 2012年10月08日 14:49:20 : NzcRtfFIew

この記事のシェールガス楽観論に水をかけるようで恐縮ですが・・・
地震国の日本でシェールガスの採掘をするのは、危険すぎると思います。
以前他の記事にもコメントさせてもらいましたが、部分再掲載します。
現在米国では、"NO FRACKING (フラッキング)!" 運動が盛んです。
シェールガス・オイル採取は、大量のケミカルを使用して地中深くの岩盤に
錐で穴を開けるような具合なのですが、これがとてつもなく危険なのです。
地下水脈の損なわれる危険性が非常に高い。すでに井戸水のかわりにガスが
噴出した事件もあり、また当然のことながら、地震の原因ともなりました。
www.gaslandthemovie.com/whats-fracking/

原発も含めて、こうした環境破壊を伴わなければ得られないエネルギーは、
不幸をもたらすものだという認識が得られてもいい時期だと思います。

在米者




拍手

PR

日中衝突による経済的損失の巨大さ

「さてはてメモ帳」経由で、「櫻井ジャーナル」から転載。
私は、「櫻井ジャーナル」という名前は知っていたが、ずっと右翼ブログだと勘違いしていた。なにしろ、「桜」は右翼の代名詞のようなものだからね。「チャンネル桜」とかいうのもあったが、あれはどうなのか。
まあ、もともとの名前に「桜」がつく人がすべて右翼になるわけはないし、桜の好きな人のすべてが右翼というわけでもないだろう。私だって植物としての桜は嫌いではない。特に、「お花見」は日本の素晴らしい文化的伝統だと思っている。もっとも、お花見で本当に花を眺めている人間などほとんどいないのだが。
さて、誰もが言っていることなのだが、石原慎太郎の暴挙で日本の被った経済的損失は、いったい何百億円に上るだろうか。その損害に対して、なぜ経済界から石原慎太郎を正面から批判する声が出ないのか。あれほど自分たちの利益を擁護することで一致団結している経団連や経済同友会から、石原慎太郎に損害賠償させよ、という声がなぜ出ないのか。(笑)
せめて、魚釣島購入詐欺で巻き上げた募金の14億円とかいう金を、その賠償金の一部として差し出すくらいの誠意は見せないと、石原慎太郎が今度は右翼から指弾されることにはならないか。いや、なってほしい。とまあ、これは単なる私の冷笑的な希望である。
下記記事後半には、日本の企業経営者の愚かさの指摘もある。そういう連中が経団連や経済同友会などの主要メンバーなのである。



(以下引用)



米国支配層は拍手喝采  櫻井ジャーナル

前原と石原親子が火をつけた尖閣諸島の領土問題が原因で日本と中国との関係が極度に悪化、その影響で日本製自動車の販売台数が激減し、米国支配層は拍手喝采  櫻井ジャーナル 2012.10.06
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201210060000/


予想されていたことだが、中国での日本車販売台数が激減している。9月の販売台数を前年同月と比較すると、トヨタは約40%減、マツダと日産は約35%減、三菱自動車や富士重工は60%以上の減少になるようだ。自動車の販売台数は明確な数字で出てくるが、日本経済への影響は販売面だけに留まらない。企業の存続に関わる部分がダメージを受ける可能性がある。

現在、世界の経済はBRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)をはじめとする国々を中心に動いている。政治や経済で欧米から自立しようとしていたアフリカではBRICSとの関係を深めてきた。その中心的な存在がリビアだった。

アメリカ、イギリス、フランスといった国々は湾岸産油国と手を組み、リビアのムアンマル・アル・カダフィ体制を武力で倒すことには成功したが、アフガニスタンやイラクではBRICSの影響力が増している。

BRICSの一角、中国が日本との関係を深めることはアメリカの支配層にとって好ましいことではなく、この姿勢はリチャード・ニクソン政権から変化していない。中国と友好関係を築いた田中角栄の失脚を偶然だと考えるのはナイーブすぎる。

現在、中国はアメリカにとっても重要な存在になっている。債券を買ってくれるというだけでなく、中国なしに生産活動は難しくなっているのだ。例えばアメリカのコンピュータ会社アップルは、ハードの生産を台湾/中国の会社に委託している。

そうした体制を採用した最大の理由は技術力の問題。熟練した労働者やエンジニアの存在、生産の柔軟性といった面でアメリカは中国に太刀打ちできないのだという。

日本の大企業も優秀な労働者、技術者、研究者を確保することが難しくなっている。いや、そうした労働者、技術者、研究者を育成、確保してこなかったツケが回ってきたと言うべきだろう。目前のカネ儲けに現を抜かし、日本社会を破壊してきた経営者。今度は自分たちが経営する企業の存続を危うくさせているのである。





現場の声を聞くと、昔から日本の経営者は革新的な技術の開発には消極的で、既存の技術を改良、低価格で売るという方針を崩そうとしていない。2周先を回っているアメリカを追いかけていた1960年代までなら1周先の技術を教えてもらうことができたのだが、技術水準の近づいた今では無理。その結果、日本を追いかけてきた国々の会社と価格競争を強いられ、負けることになる。

しかも、最近では既存の技術を改良する力も衰えてきた。1990年代から日本では優秀な中小企業を潰し、非正規社員を増やしたことで生産現場の技術力がなくなっているのである。そうした状況へ日本を導いた主因は銀行の救済と円高。

拍手

シェールガスは詐欺のネタにしかならないだろう

「阿修羅」から転載。
我ながら、勘の良さにあきれる。
数日前に、シェールガス(オイル)事業は眉つばだよ、とほとんど直感で書いたのだが、早くもシェールガスによる環境破壊の実態が明らかになりつつあるようだ。
このような事実は何一つ知らなかったのだが、シェールガス(オイル)の掘削方法を少し調べただけで、これは環境汚染につながる、と判断した自分を褒めたい。
まあ、デカルトではないが、「良識」は万人に等しく分け与えられているのであって、公式情報を鵜呑みにせず、自分の頭で合理的に考えれば、誰でも正しい判断はできる、ということである。
ついでにもう一つ予測しておこう。
尖閣諸島の海底にオイルだかメタンハイドレードだかがあるとか何とかいう話も、まず眉つばな話だし、たとえそれがあったところで採掘はほとんど不可能だ、と私は見ている。海底油田の掘削は、メキシコ湾の流出事故を見れば分かるように、困難かつ危険なものである。下手に掘削したら、オイル流出事故を起こすだけである。多少うまくやっても環境汚染は必至だろう。したがって、「東海アマ」さんの熱心に主張する、中国が海底資源を狙っているという話も、日中衝突を煽りたてるだけのネタでしかない。もちろん、ありもしない資源の話に中国も踊らされている、という可能性はあるのだが、そんな雲をつかむような話で戦争を起こすほど、あちらの政治家は馬鹿ではないだろう。


(以下引用)


シェール・ガス④‐米国に見る著しい環境破壊の実体
http://www.asyura2.com/12/kokusai7/msg/105.html
投稿者 MR 日時 2012 年 10 月 06 日 12:42:59: cT5Wxjlo3Xe3.


トップページ > トピックス > 先読みコラム > 第120回

2012 年 10 月 5 日
第120回「シェール・ガス④‐米国に見る著しい環境破壊の実体」

 米国ではシェール・ガス開発のおかげで、ハリブルトン社とかフラックテクサービス社などといった特殊な高度掘削技術をもつベンチャー企業が相次いで、大成長をとげるなど、新たな市場でのベンチャー企業が相次いで設立された。

 これに加え様々な周辺企業での雇用が創出され、また、ガス生産会社に土地を貸す地主は、これまでの単なる牧草地が平均して年2万ドルを生む金の卵と化した。あくせく働く必要がなくとも月数千ドルになる地主も少なくない。ここで注意したいのは米国での土地の法的権利で、米国では地表から地球中心までの立体部分に所有権が及ぶ。したがって自分の土地地下にパイプが通っただけでも貸地権が発生する。

 この土地をガス会社に貸す際の契約書の内容が問題。ガス掘削に関してはいかなることも口外しないという厳しい守秘義務が課せられている。環境破壊問題もこのため外部に語られることはなかったが、ここにきて一部でその凄まじさが露呈され世間の注目を浴びることになった。

 ワイオミング州では、地下水を採る水道水が真っ黒になった。ガス会社は逆浸透膜を用いた濾過浄化装置を設置したが余り役に立たず、住民は他所から水を買っている。

 体調不調者が続出しており、症状は耳鳴り、頭痛、めまい、ぜんそくなどで体中が痛いとか末梢神経の症状が目立つという。水道水からはグリコールやエーテルが検出された。水が溶剤のような匂いがして飲めない所もあり、牧牛への影響も懸念されている。

 同州サブレット郡のジョナ・ガス田では坑井から上がってくる廃水を池に溜め自然蒸発させているが、周辺空気中のオゾンが極めて増大しているのが問題となっている。

 ペンシルベニア州のサスケハンナ河流域では、大規模なシェール・ガス開発が進められているが、開発が進むにつれて一部地域に河の水が赤色に変色した。

 この河は大都市ニューヨークの上水の水源として期待されている水資源であるが、同様な現象で住民が悩まされているコロラド州ガーフィールドでは住民の血液中からベンゼンやトルエンが検出されたといい、問題となっている。ここでは、ここ10年間で5千本以上のシェール・ガス坑井が掘られた。

 川底からガスが噴出してきたデバイド川という小川では、川水を飲んでいた近くに棲む鳥、カエルさらには野ウサギまで死んだという。

 ガス掘削の際に使用される界面活性剤は、ガスと頁岩の泥粒子との分離をよくするために流入流体に0.04%加えられているというが、圧入するハイドローリック流体の量が莫大なだけに界面活性剤の絶対量もバカにならない。掘削時には1坑井当たり8万㎥もの水が使用されるからだ。

 代表的なものとしては、トリクロロベンゼン、トリエチレングリコールが使われているというが、いずれも地下水に混入して上昇、井戸水など飲料水が汚染されると健康上重大な問題を引き起こす。

 米国には、バーネットの他、ハイネスビル、マルセラ、ファベッチビルというビッグ4と呼ばれる大頁岩(シェール)層が存在しており、今後これらの開発で環境破壊問題は一段と深刻化、社会問題化するものと懸念されている。

(多摩大学名誉教授 那野比古)
http://www.vec.or.jp/2012/10/05/column_120/  

拍手

伝説の村に「あの男」が来た!

「NAVERまとめ」とかいうまとめサイトから転載。付録で「2ちゃんねる」コメントも付けてある。
黒澤明の『用心棒』ではないが、他人の喧嘩ほど面白いものはない。まあ、あの映画では村の大掃除のために、対立する二大ヤクザ集団を喧嘩させるのだが、どこからともなくやってきた風来坊が大騒動の台風の目になる、というパターンはその後マカロニウェスタンの定番になった。
上阿仁村で医者いじめなるものが本当にあったのかどうかはよく知らないが、状況的にはブラックコメディになりそうな設定である。今どきの若手作家はこの手の話が上手だから、このネタで書いたらどうか。映画にしたら、面白い「爺さん映画」になるぞ。
ついでながら、今の邦画界では爺さん役者だけはいいのが多いのである。ただし、山崎努はやめた方がいい。彼が出ると「山崎努の映画」にしかならないから。そういう意味では高倉健も使えない。もっと無名の爺さん役者をたくさん使うことだ。まあ、画面を引き締めるためには、菅原文太くらいの格のある役者が一人は欲しいのだが。つまり、「ゴッドファーザー」におけるマーロン・ブランド格ね。遊川和彦もつまらないNHK朝ドラなど放り投げて、このネタに取りかかるのがよいよ。


(以下引用)


こ、この方は…!!医者が居着かない村に来る次の医者がいろいろすごいと話題!

無医村になってしまうのを避けたい村が医師を公募したらすごい人が来たとネットで話題になっていたのでまとめました

更新日: 2012年10月06日RSS

秋田県上小阿仁村は1日、村唯一の医療機関「村立上小阿仁国保診療所」所長の伊尻孝一医師(49)が12日に退職し、同日付で北海道帯広市の西村勇医師(71)が所長に就任すると発表

出典医師居着かぬ村診療所、女性医師「中傷で退職」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

伊尻医師の前任の女医さんが辞めた時、前村長は…
「(一部村民からの)言われ無き中傷により、心に傷を負わせてしまったことが最大の原因」

出典医師居着かぬ村診療所、女性医師「中傷で退職」 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

噂になっていた『中傷』などのいやがらせ行為があった事を認めた
村では連続して3人が就任から1年ほどで辞意

出典|さきがけonTheWeb

体力などを理由にしているが…
そこへ今回やって来る『西村勇医師』とは?
自ら志願してやってくる西村医師(71)
高齢で激務はキツいのでは、などの意見の中、西村医師の
著書がネット上に投下された…

205:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 17:14:30.87 ID:TnG9u0OS0
おそらくこの先生の本じゃないかと

人間現象の哲学的および実験的研究 著者:西村勇
http://books.google.co.jp/books?id=u5NAfft-HqEC

http://blog-imgs-44.fc2.com/n/e/w/news020/Screenshot_3_20121003001035.jpg
ちらっと読むと、どうやらこの村人そのものが研究対象のようだ、、、
Amazon 人間現象の哲学的および実験的研究
西村医師の著書
経歴→1963年名古屋大学工学部応用化学科卒業。1966年4月通商産業省本省入省。1969年特許庁審査官。2007年臨床医、哲学者
71 2012/10/02(火) 10:50:52.88 ID :QXcWZxcK0
Googleブックスで>>10が数ページプレビューできた
http://books.google.co.jp/books?id=u5NAfft-HqEC&lpg=PA41&ots=YKh5YHxYaR&hl=ja&pg=PA54#v=onepage&q&f=false
なんだこれは

694:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 18:02:56.41 ID:Agj+jcvY0
>>317
閉鎖的なコミュニティの人間の精神の研究か面白そうだ
お気に入り詳細を見る
著書の中でこのような実験も…
『あるときあまりにも協力的な町の医師を怒鳴りつけたらどういう反応が返ってくるかわくわくするほど楽しい気持ちで実験してみた。』
出典人間現象の哲学的および実験的研究
twitterでも話題騒然

taki_mizuhara 水原滝 LK067-498 たき
西村医師最大のハンデはネットでネタバレしてしまった、ってことだな。「過疎村のジジババがネットなんて見てないだろ」
と思うかもしれないけど、mixiにコミュニティあるし、村だと口コミでネット見てない人にも広まる。
な。

rinrincalling ほしかんこ
西村医師といいシェールオイルといい、今秋田が熱いな!

nekowakame カナ子
@DIGIUSAGI 今後も注目ですよね。 しかし今回の場合は、先生が研究対象となる人々のサンプル採取ができたらサクッと辞めてしまうのでは。。という危険性が( ̄▽ ̄;) 。。ところで西村医師の著作物、アマゾン売り切れ。。ネット住民、無駄に行動が早いです。。

2012.10.03 05:00 twitter
村と西村医師の今後に注目したい…


(引用2「2ちゃんねる」より)


342:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 20:34:26.58 ID:3E3kCH7O0
>>325
> 「あるときあまりにも協力的な町の医師を怒鳴りつけたらどういう反応が返ってくるかわくわくするほど楽しい気持ちで実験してみた。

何だこの爺さんww

336:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 20:33:08.94 ID:RL6VWZQ90
>>325
「夏の快適な夜である」wwwww

もう実権(注:「実験」だろう)が楽しくて仕方ないってのが文面からひしひしと伝わってくるよね
数値化するのもキターwって感じ



392:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 20:46:48.13 ID:Q8fpckYd0
>>325
伝説の魔界村にマッドサイエンティストがやってきた
ゲーム化しろよ

897:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 22:51:26.04 ID:FOaT/WlE0
元官僚のマッドサイエンティスト vs ムラ社会の陰湿な住人たち

920:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 22:57:48.85 ID:AeNiUnb+O
>>897
仁義なき戦いのテーマ曲が聞こえてきた

526:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 21:19:05.78 ID:wjt4l+Vi0
>>509
頼もしいセンセーじゃぁ!

574:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 21:34:56.06 ID:/qahEyQu0
>>509
まさしくこれw
リアル奇跡の村の再現だわw

630:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 21:49:58.32 ID:lphm1UPZO
田舎のいじめVSマッドサイエンティスト

13ヶ月後に音を上げるのはどっちだ!?

だれかイギリスのブックメーカーにいいネタあるって教えてやれ

399:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 20:47:46.48 ID:nly7f6DZ0
こりゃスゲーな。
ついにゴジラ対メカゴジラとかキングギドラ相手みたいな決戦が見れるのではないのか
こりゃもう映画化決定!だろ

683:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 22:01:31.78 ID:lphm1UPZO
今まではこの村のニュースにはうんざりだったが
これからは続報が楽しみだw

634:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 21:51:23.74 ID:2pY8UMMf0

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、
  | |  (・)。(・)|  
  | |@_,.--、_,>  
  ヽヽ___ノ  3回チェンジしたらマッドサイエンティストが来たでござる
                                          の巻

842:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 22:37:39.24 ID:ZN90V55F0
1年後
村民「お願いですから辞めて下さい」
西村医師「いや、ぜったい辞めません」

992:名無しさん@13周年:2012/10/02(火) 23:21:47.38 ID:jO93Kjks0
お次は
「僻地における人間現象の哲学的および実験的研究」
ですかね

楽しみです


拍手

日本国憲法改正? 改悪?

毎度毎度「ネットゲリラ」からの借り物で申し訳ないが、今日は「野次馬」氏、つまり「ネットゲリラ」管理人氏の記事部分だけの引用だ。
ベアテ・シロタ・ゴードンという人物のことは初めて聞いたが、その「日本国憲法私案」は興味深い。

現在の日本国憲法がGHQの「押し付け憲法」だから、これを改正しなければならない、という論には私は与しない。そもそも仏教も儒教も漢字も全部外国からの輸入文化だ。その輸入文化を磨きあげて日本に適合させれば、それは日本文化になるのである。
憲法第九条があるおかげで日本は軍備に金をかける必要がなく、あの戦後の奇跡的な高度成長ができたのであり、今のアメリカが青息吐息なのも膨大な軍事費のせいなのである。アメリカが定期的に戦争を必要とするのも軍隊維持のためだ。
まあ、軍隊が無いと外交に不便だということはあるが、日本には水以外には有益な資源など無く、文化と人材だけが財産なのだから、日本を侵略するメリットなど、どこにもない。つまり日本は世界でもまれなほど軍隊不要な国なのである。
毎度言うことだが、戦争は経済のためにやるのであって、愛国心は煽動に利用される言葉である。本当の愛国者なら、日本の若者の血を流すことに賛成するものか。
日本国憲法の改正の話となると、なぜか「憲法第九条」改正(本当は「改悪」だが)の話になる。「諸悪の根源は憲法第九条にある」と言う基地外首長もいる。
しかし、日本国憲法はGHQの中の「理想主義的社会主義者」たちが「理想的憲法」の実験として作ったものなのである。それが現実に機能してきたことが世界史的な奇跡なのであり、その憲法の精神「民主主義」「国民への福祉」が無視され、失われてきたことによって現在の日本の惨状があるのだ。
憲法が時代に合わないということは無い。憲法とは法の根本義を示すものであり、時代で変化する必要はない。現実生活との適合は他の法律の改定で済む話である。憲法が変わるのは「大日本帝国憲法」の場合のように、憲法の土台たる国体そのものが失われた場合だけで良い。


(以下引用)


ところで、アメリカ人として日本国憲法の作成に関わった人物として「ベアテ・シロタ・ゴードン」という女性がいるんだが、この人はユダヤ人だったために子供の頃、ナチスの迫害を避けて日本で暮らした経歴があって、その時にお手伝いさんとして面倒を見ていたのが、沼津の江の浦出身の網元の娘だったそうです。ベアテは15歳まで日本で暮らしたので、日本の事情に詳しかった。日本では女性の地位が低かったのもよく知っていて、ベアテの私案ではフェミニズム的な要素が強い。

•第19条 妊婦と幼児を持つ母親は国から保護される。必要な場合は、既婚未婚を問わず、国から援助を受けられる。非嫡出子は法的に差別を受けず、法的に認められた嫡出子同様に身体的、知的、社会的に成長することにおいて権利を持つ。
•第20条 養子にする場合には、その夫と妻の合意なしで家族にすることはできない。養子になった子どもによって、家族の他の者たちが不利な立場になるような特別扱いをしてはならない。長子の権利は廃止する。
•第21条 すべての子供は、生まれた環境にかかわらず均等にチャンスが与えられる。そのために、無料で万人共通の義務教育を、八年制の公立小学校を通じて与えられる。中級、それ以上の教育は、資格に合格した生徒は無料で受けることができる。学用品は無料である。国は才能ある生徒に対して援助することができる。
•第24条 公立・私立を問わず、児童には、医療・歯科・眼科の治療を無料で受けられる。成長のために休暇と娯楽および適当な運動の機会が与えられる。
•第25条 学齢の児童、並びに子供は、賃金のためにフルタイムの雇用をすることはできない。児童の搾取は、いかなる形であれ、これを禁止する。国際連合ならびに国際労働機関の基準によって、日本は最低賃金を満たさなければならない。
•第26条 すべての日本の成人は、生活のために仕事につく権利がある。その人にあった仕事がなければ、その人の生活に必要な最低の生活保護が与えられる。女性はどのような職業にもつく権利を持つ。その権利には、政治的な地位につくことも含まれる。同じ仕事に対して、男性と同じ賃金を受ける権利がある。

未だに実現されていない物もある、ずいぶんと先進的な案なんだが、26条の「すべての日本の成人は、生活のために仕事につく権利がある。その人にあった仕事がなければ、その人の生活に必要な最低の生活保護が与えられる」なんていうのも、今また、考えるべき問題ですね。ちなみにこの婆さん、日本国憲法の作成に関わったのが22歳と若かったために、今では日本国憲法の関係者で唯一の生き残りです。

拍手

シェールオイルで「シェー!」と驚くことはない(後刻追加記載あり)

経済記事はここではあまり扱わないのだが、以下の感想は真面目な経済論ではなく、無知な人間の直観的な感想なので、酔っ払いの放言程度に読み流せばよい。

私は、「シェールガス」とか「シェールオイル」とかいうものは採算が合わないと見ている。塩酸だか何だかを地中深部に流し、水圧もかけて地層を破壊し、様々な成分を含んだ泥水を吸い上げて、それからその液体を分離して石油を取りだす、という工程である。それにどれだけの金がかかるか、想像してみるが良い。
そもそも、石油よりも塩酸の方が、作るのに金がかかったりしないか? 石油は最初から地中にあるが、塩酸はタダではないだろう。それに、地中の塩酸やら滲出オイルやらが長期的に環境汚染にならないか? あるいは、地上でオイル分離をした後の塩酸・オイル混じりの汚染水をどう処理するつもりか? これらも、環境に配慮した処理をすれば膨大な金がかかるだろう。それとも、適当にその辺の川や海に流すつもりか?

アメリカではすでに事業ベースに乗っている、とかいう話があるが、私はそれも眉つばな気がする。投資を呼び込んで、うまく金をかき集めてトンズラする、という詐欺ではないか、と思っているのである。何しろ、「地球温暖化」で世界を詐欺にかけた国、政府が詐欺に加担する国なのだから、シェールガス(オイル)の話が詐欺でないとは限らない。
で、日本でもそのシェールオイルの採掘に成功したとかいう話だが、秋田県全体の埋蔵量が「日本の必要量の22日分」だとか、今朝のテレビでやっていた。(下記記事では年間使用量の10%、つまり概算で36日分だが)
あまりにも馬鹿馬鹿しくて、話にもならない。巨大な設備投資をして研究をして、それで「22日分」を賄って、それで永遠に終わり、後は何も無いのである。
まあ、こういうのは研究開発者やその周辺の人間の「給与」のネタにしかならない話である。大学の先生たちが定期的に発表する「新発見」「大発見」と同じ種類のネタだ。

原発を見ればよく分かるように、金儲けに目の血走った連中は、自分以外の世界がどうなろうとかまわないのである。




(以下「ロシアの声」から引用)




日本でシェールオイルの採取成功
タグ: 国際, 記事一覧, 経済, アジア・オセアニア, 日本関連
3.10.2012, 11:58

Collage: The Voice of Russia

日本は、同国の秋田県でシェールオイルの採取を成功させた。日本でシェールオイルの採取が成功したのは初めて。石油資源開発(JAPEX)が3日、伝えた。
JAPEXの情報によると、秋田県には日本の年間石油消費量の約10パーセントにあたる、合わせて500万バレルのシェールオイルが埋蔵されているという。今回の成功は日本にとって、シェールオイルの採掘技術の開発や生産分野における大きな飛躍となる可能性がある。企業はまさにこの方向性に重点を置いた。
  世界では最近数年間で米国をはじめに同分野を積極的に発展させる傾向がみられている。米国には世界のシェールオイル埋蔵量の52パーセントが集中している。

  イタル・タス


(追記)

先の記事を書いた後、他のブログを散歩していたら「海を往く者」というブログに、私よりも過激に、私よりももっと詳しくシェールオイル掘削の愚を説明してあったので、転載しておく。そのほかにもシェールオイル掘削に否定的な記事がヤフーニュースなどにあり、意外であった。私は世間がシェールオイルで浮かれているかと思って、例によってへそ曲がりな気持ちで先の記事を書いたのだが、世間は思ったより冷静なようで、まずは目出度い。それだけ、「表情報」に踊らされない層が増えているのだろう。
念のために言っておくが、私はそういう「シェールオイル否定論」記事を一切読まないままで、最初の記事は書いたのである。まあ、べつに威張ることではないが。
他人の動向を見てから書く内容を決める、ということは私はやらない、ということだ。これもべつに威張るほどでもないのだが、要するに、日本人の日和見主義、事大主義というものに私はつくづくうんざりしているので、自分がそう見られたくない、というだけだ。これも子供っぽい自尊心と虚栄心であるが。


(以下引用)




JAPEXのシェールガス開発は即刻中止せよ

<< 作成日時 : 2012/10/04 05:13

ブログ気持玉 32 / トラックバック 0 / コメント 0



 決して手放しで喜べる代物ではない。


 シェールオイルの開発は時期尚早であり、現段階では手を付けない方がよい。「深さ1800メートルの地層に酸を含む液体を注入し、岩を溶かしてシェールオイルを採取しやすくする」手法は危険すぎる。地下水の過剰採取が地盤沈下を引き起こすが、水が油や岩盤に替わっても同じ事だろう。事実、フランスでは地下水汚染の恐れを理由に開発を禁止しているし、従来の産油国中心の世界のエネルギー資源の分布地図を変革するとしてシェールガスに湧く米国においては、シェールガスの採取現場で小規模地震の多発が報告されている。また環境破壊や環境汚染の危険があり、米国政府も野放しにはできず、何らかの規制が必要との認識になっている。こんな安全性がキチンと担保されていないシェールガスの開発を焦って行う意味がわからない。こんな物に手を出す前に比較的簡単に採取可能と言われている日本海側のメタンハイドレートを資源として活用出来るのか出来ないのかを詳しく調査する方が先だろう。円高を利用して海外の開発案件に参加して採掘技術能力を上げたほうが得策だ。シェールガスは世界中で次々発見されているので価格は大幅に下がる。日本で事業化しても秋田県の埋蔵量1億ハ゛レルは、日本使用量の約1ヶ月分に過ぎず、特殊な技術を使わないと採掘出来ないような資源であれば、普通に掘り出した石油よりもコストは確実に高くなるし価格もその分高くなるので、採算が全く合わない。

 日本において、年間必要量の10分の1の埋蔵量しか確認できないのだから、ほとんど自給率の向上には役に立たないし、環境問題を考えれば、商業ベースでの採掘はすべきではない。日本固有の領土である尖閣諸島周辺に眠る海底油田・ガス田から、中国を完全に排除する形で、日本が石油・天然ガスを採掘することも同様だ。国内の資源は資源の安全保障上の観点のみにおいて、できるだけ早く手をつけつつも「細々と」採掘すべきだ。あくまで輸入を原則とし、外国の売り手が不当に値段を吊り上げさせないためのカードとして国内資源を温存することで、結果、国内の資源の寿命は格段に延びる。細々とであっても開発をすべき理由は、日本は国内の資源でもやっていけるのだぞと言うアピールのため。そして、輸入資源が高騰したときの調整弁として利用するため。果たして日本政府にそのような発想があるのだろうか。国内に資源があったと喜び、開発すると石油メジャーの反感を買うとびくびくしているに過ぎないのではないか。くどいがあくまで細々とやるべきで、海外から資源を安く輸入するためのカードとして使うことを考えるべきだ。シェールガスやメタンハイドレード等、すべてのエネルギー源の調査・研究状況を知りたい。どれが実用に近いのか。全然政府見解の情報が入ってこないし、状況が分からないのに、原発を含めたエネルギー政策を国民が選ぶことができない。

 ・・・どうして日本という国は物事の優先順位が万事において可笑しいのだろうか?



拍手

ブログ的にも、いい加減こういう連中とは縁を切りたいのだが

今日は朝から出かける用事があるので、面白い記事の紹介だけ。と言っても、それに「引用2」を付けて例証とし、維新の会を冷笑するところが、我ながら偉い。誰もほめないけどね。


(以下引用)


(引用1「内田樹の研究室」から)

2012.09.30

日本維新の会のこれから


日本維新の会が28日に発足した。
同日制定された党規約では、党の意思決定や代表選出について、国会議員と地方議員に同じ力を与えた。
党の重要事項は「執行委員会」で決定するが、代表、副代表、幹事長、副幹事長、政調会長、総務会長で構成される委員会のメンバーの大半は代表が選任する。
国会議員は副代表・副幹事長として執行委員会には加わるが、議決には代表を含む過半数の賛成が必要。
このほか、国政・地方選挙の候補者選定、公認、推薦、比例代表名簿順位の最終決定権は代表に帰属する。
ほとんど橋下徹大阪市長の「個人商店」のような政党である。
この記事を読んで、維新の会のこれからの様子がなんとなく見えてきた。
維新の会の「おとしどころ」がわかったような気がする。
いったいどのへんに「おとしどころ」があるのか、こういうことは事後的に「あのときに私はそう予見していたのだ」と言っても所詮「後知恵」である。
あとで賢しらな様子をするよりは、はやめにばんばん予言しておいて、外れたら謝るというのが私のやり方である。
こういうことについてはできるだけ断定的な予言をした方がいい。
それが自然科学の骨法である。
仮説の提示、実験、反証事例の出現、仮説の書き替え。
自然科学はそのエンドレスの繰り返しである。
だから、科学者はその段階で適切だと思った解釈を断定的に語らねばならない。
どうとでも取れる玉虫色の解釈をすること(「ノストラダムスの大予言」みたいなこと)はしてはならない。
どれほど愚かしくても、未来について「これから、こうなる」ということははっきり予測しておいたほうがいいというのが私の考えである。
そうしないと、自分が推論に当たってどんな要素を読み落とし、どんな推理上の誤りを犯したのかが自分にもわからなくなるからである。
問題は「予言の遂行性」ということである。
強く念じたことは実現する。
だから、誰かが断定的に予言したことは、誰も言わなかったことよりも実現する可能性が高い。
困ったものである。
とにかく、2012年段階で、私は次のような未来予測を立てた。
まず、維新の会内部で、地方議員と国会議員団の間で対立が起きる。
これはもうすでに起きている。
党規約の起案に3週間を要したのは「大阪維新の会」の幹部と新党に合流する国会議員団の間で激しい主導権争いがあったためである、とどの新聞も報じている。
今はまだ国会議員は7名だし、「軒を借りる」立場だから、党規約では大幅な譲歩をせざるを得なかった。だが、内心では「いつかみてろよ」と思っているはずである。
このあと国政選挙があり、議員数が増えた場合に、彼らが地方議員と同じ権限に甘んじ、地域政党の幹部に頥使されることを受け入れるということは考えにくい。
ご本人たちの決意がどうあれ、「世間の扱い」が違うからである。
国会議員の「先生」と地方議員の「先生」では待遇が違う、歳費が違う、権限が違う、席順が違う。
世間に出れば「上席」に置かれる人間が、党内では「同席」を求められる。
どちらが「非常識」であるのか、これに悩む人はいない。
「自分に対してより多くの敬意が示される世界が『あるべき世界』である」と考えるのは人性の自然である。
だから、当選してしばらくすると国会議員団の諸君は「大阪の党本部」と「国会議事堂」のどちらがより「あるべき世界」かと問われると、逡巡しつつも「国会」と答えるようになる。
これは不可避の自然過程である。
これを処罰によって規制することはできない(処罰されたら、彼らはたちまち離党して「新党結成」するか、どこかの党に泣きつくだろう)。
採りうるのは「国会議員団を、他の政党の場合と同じように、地方議員団より上位に置く」というソリューションだけである。
というわけでいきなり党規約改定ということになる。
でも、それでは地方議員団が収まらない。
ふざけるんじゃないよ。
東京一極集中を排し、大阪に政治のセンターを作り出すのが「大阪維新の会」の当初のプランである。
国会議員が地方議員や首長の上に来るなら、既成政党と同じじゃないか、と。
この混乱を収拾する「みんなが納得するロジック」は存在しない。
というわけで、選挙直後に党内に国会議員と地方議員・首長のグループ対立という危機が訪れる。
というのが予言その1。
政党である以上、衆議院での首班指名では「自党の党首」に投票しなければならない。
今、議員団の代表は松野頼久衆院議員であるから、論理的に言えば、次の衆院選のあと、彼が当選していれば、日本維新の会の国会議員たちは彼に投票することになる。
だが、それについて橋下代表は明言を避けている。
「いずれリーダーを示さなければならない」と語っているが、これは誰でもわかるように背理的な文章である。
リーダーを指名するのが機関ではなく個人であるなら、指名されるのは「リーダー」ではなく「子分」だからである。
似た組織に公明党がある。
公明党の党首は事実上創価学会会長の指名人事である。
それでうまく政党が回っているのだから、維新の会でもいけるのではないかとたぶん考えた人がいたのだろう。
だが、公明党は「宗教政党」である。地方議員も国会議員も信徒の中から選び出される。
「公明党の政策に共感したので、自民党を離党して公明党に合流する」というようなオプションは原理的にはありえない。
だから、維新の会が公明党に似たことをしようと望むなら、組織統合の軸を「政策」ではなく、「信仰」に置くほかない。
たぶん、何となくそのことは維新の会の幹部たちもわかっていると思う。
だから、議員たちに「橋下徹への個人的な帰依」をまず要求しているのである。
代表に拒否権を付与するというのは、代表が政策判断において「無謬である」ということを意味するわけではない。
だが、「他のすべての党員よりも政策判断において適切である蓋然性が高い」ということを認めている。
ここにいう「他のすべての党員」の中には、「まだ入党していないもの」も含まれている。
その知性や見識について「まだ知られていない人間」よりも代表を上位に置くルールはやはり「信仰」という他ないだろう。
果たして国会議員たちはこの「信仰」をどこまで維持できるか。
むずかしいだろうと思う。
他党の議員からすれば、「陣笠」議員といくら合議しても、対話しても、根回ししても、結局は代表の一存で党議が決するなら、相手にするだけ無駄だからである。
それゆえ、他党の議員たちから維新の会議員団は「見下される」ことになる。
個々の人物の器量や見識によってではなく、「自分たちは政策判断の適否において代表よりも誤る確率が高い」という誓言を代償にして議席を得たという事実によって。
その「見下し目線」に彼らはどこまで耐えられるか。
あまり長くは耐えられないだろうと思う。
というわけで、国会議員団と大阪市長が別立てである限り、この二重権力システムは遠からず軋みを上げることになる。
それを防ぐには橋下代表が国政に出馬して、国会議員団を「締める」しかない。
だから、私は維新の会の国会議員数が一定数(20人)を超えるような勢いであれば、代表は出馬せざるを得ないだろうと思う。
だが、当選議員数がそれ以下(10人そこそこ)なら、大阪からのリモートコントロールも可能である。
大阪市長を任期途中で辞職して国政に出る場合には、「大阪市政をどうするんだ」という市民からの反発が予想される。
その反発が日本維新の会への全国的な逆風につながる可能性がある。
それに、大阪市長選挙で反維新系の候補者が当選した場合には、これまでの職員条例とか教育条例など「維新シフト」はまるごと廃止される可能性がある。
それでは何のために府知事を辞めて大阪市長選に出たのか、わからない。
代表が国政に出ると維新の会の支持率に悪影響が出ると思えば、「出馬しないでほしい」という党内からの声が当然出てくるだろう。
とくに現職の国会議員たちは口々に「国政はわれわれに任せて、あなたは大阪市政に集中しなさい」と忠告するだろう。
だが、これは代表にとってかなり不愉快な発言である。
「おまえらに任せられるくらいなら、はじめから出馬なんて考えなくてよかったんだから・・・(ぶつぶつ)」
だから、まことに逆説的なことではあるが、橋下代表にとっていちばん「望ましい」展開は、支持率があまり伸びず、候補者の大半が落選し、15名程度を国会に送り出すにとどまる、というあたりである。
これなら、「第三極」として、そこそこの議会内勢力でありうるし、大阪市長も辞めずに済む。
そのあたりの「おとしどころ」をめざしてこれから候補者選定が始まると私は予測している。
さて、私の予測は当たるか。刮目して待つべし。



(引用2「ネットゲリラ」より)


日本維新の会 早くも内紛
1 マンクス(dion軍) 2012/10/02(火) 07:43:51.88 ID:v6p2sKdo0

日本維新の会 主導権巡る争いが表面化

「日本維新の会」は先週、7人の国会議員が参加して正式に発足しましたが、所属する国会議員と地方議員の立場を対等にすることに国会議員側が反発するなど意見が対立し、党の規約の取りまとめが難航しました。
こうしたことも踏まえ、維新の会としては、党の結束を図りながら衆議院選挙の準備を進めたいとしていますが、先の政策討論会で、松浪衆議院議員が、国政課題の方針決定の在り方を橋下市長にただしたのに続いて、みずからのホームページに「国政での決定は国会議員団ですべきことを橋下代表も認めた」などと書き込みました。
これに対し、橋下氏は1日夜、「国政で、国会議員が中心的な役割を果たすことは間違いない」としながらも、「大きな方針や戦略は国会議員団より私のほうがたけているので、私が方針を出す」などと述べ、主導権を渡さない考えを示しました。

拍手

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析