忍者ブログ

福井地裁の歴史的名判決

「春と修羅☆」から転載。
この判決を下した福井地裁の裁判官の名前は知らないが、歴史的な名判決だろう。そして、この判決文要旨は、日本では原発そのものの存在が許されるべきではないことを詳細かつ論理的かつ明瞭に示している。まさに永久保存版の文章である。


(以下引用)



宝石緑関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた21日の福井地裁

の判決要旨は次の通り。素晴らしい判決文ですこれは保存版だと。

【主文】

 大飯原発3、4号機を運転してはならない。

 【福島原発事故】

 原子力委員会委員長は福島第1原発から250キロ圏内に居住する
住民に避難を勧告する可能性を検討し、チェルノブイリ事故でも同様
の規模に及んだ。250キロは緊急時に想定された数字だが過大と判断できない。

 【求められる安全性】

原発の稼働は法的には電気を生み出す一手段である
経済活動の自由に属し、憲法上は
人格権の中核部分よりも劣位に置かれるべきだ。

自然災害や戦争以外で、この根源的な権利が極めて広範に
奪われる事態を招く可能性があるのは原発事故以外に
想定しにくい。

具体的危険性が万が一でもあれば、差し止めが認められるのは当然だ。

 【原発の特性】

 原子力発電技術で発生するエネルギーは極めて膨大で、
運転停止後も電気と水で原子炉の冷却を継続しなければならない。

その間、何時間か電源が失われるだけで事故につながり、
事故は時の経過に従って拡大する。これは原子力発電に
内在する本質的な危険である。

 施設の損傷に結びつく地震が起きた場合、
止める、冷やす、閉じ込めるという三つの要請がそろって初めて原発
の安全性が保たれる。

福島原発事故では冷やすことができず放射性物質が外部に放出された。

 【大飯原発の欠陥】

 地震の際の冷やす機能と閉じ込める構造に欠陥がある。

1260ガルを超える地震では冷却システムが崩壊し、
メルトダウンに結びつくことは被告も認めている。

わが国の地震学会は大規模な地震の発生を一度も予知できていない。

頼るべき過去のデータは限られ、大飯原発に1260ガルを超える
地震が来ないとの科学的な根拠に基づく想定は本来的に不可能だ。

 被告は、700ガルを超えるが1260ガルに至らない地震へ
の対応策があり、大事故に至らないと主張する。

しかし事態が深刻であるほど、混乱と焦燥の中で従業員に適切、
迅速な措置を取ることは求めることができない。

地震は従業員が少なくなる夜も昼と同じ確率で起き、
人員の数や指揮命令系統の中心の所長がいるかいないかが
大きな意味を持つことは明白だ。

 また対応策を取るには、どんな事態が起きているか把握
することが前提だが、その把握は困難だ。

福島原発事故でも地震がどんな損傷をもたらしたかの確定には
至っていない。現場に立ち入ることができず、原因は確定できない可能性が高い。

 仮にいかなる事態が起きているか把握できたとしても、
全交流電源喪失から炉心損傷開始までは5時間余りで、
そこからメルトダウン開始まで2時間もないなど残された時間は限られている。

 地震で複数の設備が同時にあるいは相前後して使えなくなったり、
故障したりすることも当然考えられ、防御設備が複数あることは
安全性を大きく高めるものではない。

 原発に通ずる道路は限られ、施設外部からの支援も期待できない。

 【冷却機能の維持】

 被告は周辺の活断層の状況から、700ガルを超える地震が
到来することは考えられないと主張するが、2005年以降、
全国の四つの原発で5回にわたり想定の地震動を超える
地震が到来している事実を重視すべきだ。

 過去に原発が基準地震動を超える地震に耐えられたとの事実
があっても、今後大飯原発の施設が損傷しないことを根拠づけ
るものではない。

基準地震動の700ガルを下回る地震でも外部電源が断たれたり、
ポンプ破損で主給水が断たれたりする恐れがある。

その場合、実際には取るのが難しい手段が功を奏さない限り大事故になる。

 地震大国日本で、基準地震動を超える地震が大飯原発に
到来しないというのは根拠のない楽観的見通しだ。

それに満たない地震でも冷却機能喪失による重大な事故が生じうるなら
、危険性は現実的で切迫した危険と評価できる。

このような施設の在り方は、原発が有する本質的な危険性に
ついてあまりに楽観的だ。

 【使用済み核燃料】

 使用済み核燃料は原子炉格納容器の外の建屋内にある使用済み
核燃料プールと呼ばれる水槽内に置かれている。

本数は千本を超えるが、プールから放射性物質が漏れた時、
敷地外部に放出されることを防御する原子炉格納容器のような
堅固な設備は存在しない。

 福島原発事故で、4号機のプールに納められた使用済み核燃料
が危機的状態に陥り、この危険性ゆえ避難計画が検討された。

原子力委員会委員長の被害想定で、最も重大な被害を及ぼすと
想定されたのはプールからの放射能汚染だ。

使用済み核燃料は外部からの不測の事態に対し、堅固に
防御を固めて初めて万全の措置といえる。

 大飯原発では、全交流電源喪失から3日たたずしてプールの
冠水状態を維持できなくなる危機的状況に陥る。

国民の安全が優先されるべきであるとの見識に立たず、
深刻な事故はめったに起きないだろうという見通しで対応が成り立っている。

 人格権を放射性物質の危険から守るとの観点からみると、
安全技術と設備は、確たる根拠のない楽観的な見通しの下に
初めて成り立つ脆弱(ぜいじゃく)なものと認めざるを得ない。

 【国富の損失】

 被告は原発稼働が電力供給の安定性、コストの低減につながる
と主張するが、多数の人の生存そのものに関わる権利と電気代
の高い低いという問題を並べて論じるような議論に加わり、
議論の当否を判断すること自体、法的には許されない。

原発停止で多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土に
国民が根を下ろして生活していることが国富であり、
これを取り戻すことができなくなることが国富の損失だ。

 被告は、原発稼働がCO2(二酸化炭素)排出削減に資すると
主張するが、福島原発事故はわが国始まって以来最大の
環境汚染であり、原発の運転継続の根拠とすることは甚だしく筋違いだ。




(追記)「阿修羅」より転載。裁判長は樋口英明という人らしい。この硬骨の裁判官の名前は覚えておきたい。




大飯原発の運転差し止め命じる 福井地裁が判決
福井新聞ONLINE 5月21日(水)15時8分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140521-00010002-fukui-l18


大飯原発3、4号機の差し止め判決で喜び沸く原告団=21日、福井地裁前


 安全性が保証されないまま関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)を再稼働させたとして、福井県などの住民189人が関電に運転差し止めを求めた訴訟の判決言い渡しが21日、福井地裁であり、樋口英明裁判長は関電側に運転差し止めを命じた。


 全国の原発訴訟で住民側が勝訴したのは、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の設置許可を無効とした2003年1月の名古屋高裁金沢支部判決と、北陸電力志賀原発2号機(石川県)の運転差し止めを命じた06年3月の金沢地裁判決(いずれも上級審で住民側の敗訴が確定)に続き3例目。


 大飯3、4号機は昨年9月に定期検査のため運転を停止。関電は再稼働に向け原子力規制委員会に審査を申請し、新規制基準に基づく審査が続いている。


 審理では、関電が想定した「基準地震動」(耐震設計の目安となる地震の揺れ)より大きい地震が発生する可能性や、外部電源が喪失するなど過酷事故に至ったときに放射能漏れが生じないかなどが争点となった。


 大飯原発3、4号機をめぐっては、近畿の住民らが再稼働させないよう求めた仮処分の申し立てで、大阪高裁が9日、「原子力規制委員会の結論より前に、裁判所が稼働を差し止める判断を出すのは相当ではない」などとして却下していた。


 脱原発弁護団全国連絡会(事務局・東京)などによると2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、全国で住民側が提訴した原発の運転差し止め訴訟は少なくとも16件あり、福井訴訟が事故後初めての判決となった。


福井新聞社






拍手

PR

タイで軍によるクーデターか

タイで軍によるクーデターが起こったようである。
「in deep」が詳しく伝えているので、転載する。
正直に言えば、私はタイの政治情勢にはまったく無関心だった。中東のように「西側」の関与やユダ金の関与が、私にとっては明確ではないからだ。つまり、ただの政治屋たちの利権争いによる政治騒動に国民が乗せられているだけ、としか思っていなかったわけだ。タクシン派と反タクシン派の政治姿勢の違いも私にはまったく分からないし、お互いが何を理由にいがみあっているのかも分からない。だから、これまでまったく取り上げなかったのだが、軍によるクーデターとなると、話の次元がまったく違ってくる。言うまでもなく、軍の背後には何かがいるはずだからだ。その正体はまだ不明だが、今後は少し注目していこうかと思っている。



(以下引用)





「タイ戒厳令」の進行状況

衛星テレビ局の前を封鎖するタイ陸軍兵士。この後、この放送局は放送停止

thai-coup-tv.jpg

▲ 2014年5月20日タイ字紙 thairath より。


タイのクーデターは5月20日の未明、唐突に軍の放送で宣告されたものですが、そもそも「戒厳令」という言葉は何となく意味は知っていても、厳密な定義を今一度見てみたいと思います。


戒厳 - Wikipedia

戒厳とは、戦時において兵力をもって一地域あるいは全国を警備する場合において、国民の権利を保障した法律の一部の効力を停止し、行政権・司法権の一部ないし全部を軍隊の権力下に移行することをいう。また、戒厳について規定した法令を戒厳令という。


つまり、戒厳令というのは「国の体制が軍のもとに入る」ということで、


・現行法律の一部の効力を停止
・行政権・司法権の一部ないし全部を軍隊の権力下に移行する


などの状態になるということのようです。

その「戒厳」の状態となった今日 5月 20日のタイの動きを記してみます。

日本語の情報は newsclio.be など。
写真はタイの現地メディアからのものです。

5月20日未明

タイ軍、戒厳令布告


タイ陸軍のプラユット司令官は20日朝、戒厳令を布告した。国民の安全、財産を守るためで、クーデターではないとしている。

陸軍は20日未明に主要な地上波テレビ局、衛星テレビ局に兵士を配置した。


5月20日午前

戒厳令布告のタイ軍 デモ隊の移動禁止、政府の治安維持権限奪取


軍は戒厳令を布告して、政府の治安対策本部を解散させ、権限を軍による治安対策司令部に移管させた。また、必要な場合はテレビ放送を管理するとして、主要な地上波テレビ局、衛星テレビ局に兵士を配置した。


thai-coup-tv3.jpg

▲ テレビ局内に配置された兵士。 matichon online より。


5月20日午前

タイ軍、反政府系など衛星テレビ10局の放送停止


戒厳令を布告したタイ陸軍は同日、反タクシン元首相・反政府派、タクシン・政治支持派などの衛星テレビ局10局と地方の違法ラジオ局の放送を停止させた。

地上波テレビ局は放送を続けているが、時折、軍からの布告で放送が中断されている。


というように、同日中に、

・デモ行進の禁止
・治安維持の全権を掌握
・放送局の放送停止


などをおこない、メディアのコントロールを含む事実上のクーデターをおこなったといえるようです。 newsclip の記事でも、


タイの政治混乱は陸軍による戒厳令布告で新たな局面を迎えた。

プラユット陸軍司令官は「クーデターではない」と主張しているが、政府の権限を奪い、テレビ局、ラジオ局に兵士を送り込み放送内容を管理する手法は実質的なクーデターといえる。


と記事に書いています。

また、一方で、newsclip は「戒厳令布告のタイ、バンコクの市民生活は通常通り」というタイトルの記事も書いていて、通常生活には影響は出ていないというようなことが書かれてあります。

しかし、現地の写真を見ると、バンコクの街の中に至るところに自動小銃を構えた兵士たちが立っているという光景は「通常通り」というものとも心情的には違うような感じもします。

以下は今日のバンコクの様子です。

arm-01.jpg


arm-02.JPG


arm-03.JPG

▲ すべて、タイ Post Today より。


近代のタイでは軍がクーデターを起こした後、政権のどちらか側について決着というパターンが多いのですが、しかし、最近のタイの政情の混乱と、人々のデモの激しさは常軌を逸していたことが気になります。

昨年からの反政府デモでは、治安当局との衝突や、集会への爆弾や手りゅう弾での襲撃などで、昨年11月から 25人が死亡して、700人以上が負傷しています。

ですので、仮にタイ軍が今後どのような方向に動くにしても、今のタイの国民の、一種の「荒さ」は尋常ではないものがあるように思えるだけに、どうにも不穏な雲行きを感じざるをえません。





拍手

軍事としての日米関係

時間が無いので引用のみ。
「ギャラリー酔いどれ」から転載。


(以下引用)


◆http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_2815.html
神浦元彰 2014.05.17
辺野古は無理」 カーティス教授(コロンビア大) 名護市長に見解


http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-225509-storytopic-53.html
琉球新報 2014年5月17日 
◎「辺野古は無理」 カーティス教授(コロンビア大) 名護市長に見解

【ニューヨーク】

米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を米国内で訴えるため、
稲嶺進名護市長が15日夕(日本時間16日朝)、米ニューヨークに到着した。

16日午前には日米外交に詳しいコロンビア大のジェラルド・カーティス教授と会談した。

カーティス氏は辺野古移設について

最初から無理な計画だった。
普天間に海兵隊がいる必要はないと思う

在沖海兵隊は中国への抑止力とは関係なく
持っているものを失いたくないという側面が強いと思う
と述べた。

一方で移設計画の見直しは「日本の国内問題」との認識も示した。

カーティス氏は海兵隊は戦略的に沖縄から撤退し、
グアムやオーストラリアに移転できる可能性があるとの見解も示した。

会談に先立ち、稲嶺市長は
「知事の埋め立て承認で移設は前進したと思われているかもしれないが、
県民が移設に強く反対している状況は全く変わっていない
多くの人に会い、この状況を伝えたい」と述べた


滞在中、有識者や米有力メディア幹部らと意見交換するほか、市民集会に出席する。
19日から22日にはワシントンを訪ね、
米政権に影響力のある安全保障専門家との会談や米議員との会談などに臨む。


コメント

日本の政治家などから、抑止力という言葉がいろいろな所で都合よく使われることが多くなった。

沖縄に海兵隊が駐留する理由として、中国軍への抑止力の向上を挙げる政治家である。

しかし軍事的には、中国軍への抑止力は米海空軍が主体で、陸軍や海兵隊の抑止効果はほとんどない

特に海兵隊は短期間、局地的に戦うことを想定して、
訓練をして、兵器システムを整え、適所に配置されている


中国軍のような大規模な正規軍と、真正面から対峙する部隊(戦力)ではないのである。

だから在沖海兵隊は中国への抑止力とは関係ない
ことを軍事を知るものなら誰でも知っていることである。

また、安倍首相が掲げる集団的自衛権で、日本の抑止力を高めるためと説明するが、
すでに自衛隊の存在と日米安保によって抑止効果はあり、
あえて集団的自衛権容認を掲げて、憲法9条の根幹を崩す必要はない
のである。

それよりも気になるのは、ありもしない不安や恐怖を与え、
国民に抑止力の必要を説き、それで集団的自衛権容認論に誘導する危うさ
である。

そんな詐欺的な誘導に引っ掛からないために、科学的な検証と証明が行われるが、
それが正しい軍事学だという考えが私にはある。

だから政治家や官僚が軍事(日本の安全保障)を私物化し、
勝手な論理を国民に押しつけてくること怒りを感じる




◆http://saigaijyouhou.com/blog-entry-2571.html
真実を探すブログ 2014/05/17 Sat.
カツアゲアメリカ軍、2月の大雪で哨戒機が3機大破⇒
       日本側に修理費請求を検討! 1機当たりおよそ36億円!



今年の2月に関東全域で記録的な大雪となりましたが、
アメリカ軍がこの時に発生した損害の費用を日本政府に要求することを検討している
ことが明らかになりました。

NHKの報道記事によると、大雪で厚木基地に隣接する格納庫の屋根が雪の重みで潰れ、
その中にあったアメリカ海軍の哨戒機3機が大破した費用を
日本側に請求する予定とのことです。

この哨戒機は1機あたりおよそ36億円で、3機だと100億円を超える金額になります。
また、3機とは別に修理が必要な機体がもう1機あり、
アメリカ軍が日本に請求してくる金額は100億円以上になる可能性が高です。

日本は毎年数千億円の思いやり予算をアメリカに提供しているのに、
アメリカ軍はそれでもまだ足りないということなのでしょうね


それにしても、自分の基地で発生したトラブルの費用を日本側に請求するなんて、
日本を馬鹿にしています。
しかしながら、安倍政権のことなので、笑顔で「YES」とか言いそうです・・・(苦笑)。


☆http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140517/t10014515601000.html
NHKニュース 2014年(平成26年)5月18日[日曜日]
大雪で米軍機大破 日本側へ補償請求も検討


ことし2月の大雪で、神奈川県の厚木基地に隣接する格納庫の屋根が
雪の重みで潰れ、格納庫の中に駐機されていたアメリカ海軍の哨戒機3機が大破した
ことが分かり、アメリカ海軍は今後、被害の補償を日本側に求めることも検討するとしています。

ことし2月の大雪で、神奈川県の厚木基地に隣接する航空機メーカー「日本飛行機」の
格納庫の屋根が雪の重みで潰れました。

格納庫の中には海上自衛隊の航空機6機とアメリカ海軍のP3C哨戒機4機が駐機されており、
アメリカ海軍がアメリカ側の被害を調査した結果、
4機のうち3機が修理できないほど大破したことが分かりました。
また残りの1機も損害を受け修理する必要があるということです。

アメリカ海軍によりますと、日本には現在P3C哨戒機が9機、
P3Cの後継機で最新鋭のP8哨戒機が6機配備されていますが、

被害を受けた4機はこれとは別に機体の重点的な整備のため
アメリカ本土から厚木基地に移動していた
もの
で、
アジア地域でのアメリカ海軍の哨戒任務に影響はないとしています。

一方でアメリカ海軍の当局者は格納庫の管理責任は日本側にあるとしており、
さらなる調査を行い、1機当たりおよそ36億円とされる
アメリカ軍のP3C哨戒機の被害額の全容を把握したうえで
補償を日本側に求めることも検討するとしています。


コメント

*2014/05/18 02:54

  日米地位協定を破棄すればあっという間に米軍グッバイ出来ます。

  日米原子力協定を破棄すればあっという間に原発サヨウナラ出来ます。

  宗教法人課税(非課税撤廃)すればあっという間に創価学会と統一教会が衰退します



  日本は米国債100兆円程保有していませんでしたっけ?
  反抗したら一気に全部売るぞって脅しかければいいんじゃないですかね~。


拍手

集団的自衛権と新聞報道やアンケートなど

あいば達也の「世相を斬る」記事前半と、星月夜さんの「春と修羅☆」から記事後半を転載。


(引用1)赤字部分は夢人による強調。


 朝日新聞の以下の記事が面白い。選択肢の数が影響して、世論調査の結果が変わる点にスポットを当てているが、設問前段の解説文自体が、選択誘導に繋がっている問題にも言及すべきだろう。常に、彼らマスメディアの常套手段であり、今さらの記事でもある。まぁ、この程度でも世論調査の結果が、質問の形式などに左右される調査であると白状した点は評価しよう。おそらく、朝日新聞にとって好ましくない世論調査の結果が他紙から出た点を重大視した結果だろう。

 ≪ 集団的自衛権の世論調査、各社で違い 選択肢数など影響

 安倍首相が目指す憲法解釈の変更による集団的自衛権の行使容認は政治の最大の焦点になっている。それだけに、報道各社は電話による世論調査でこの問題について質問し、民意を探ろうとしているが、調査結果には大きな違いがあるようにみえる。世論調査の回答は、質問の順番や文章などに影響されることがあり、今回は選択肢の立て方や文言が異なっていることが大きそうだ。
 4月中旬の共同通信、日本経済新聞・テレビ東京、朝日新聞の調査は、集団的自衛権について説明した上で、憲法の解釈を変えて集団的自衛権を行使できるようにすることに「賛成」か「反対」か、二択で尋ねている。結果は多少異なるものの、いずれも「反対」が「賛成」を上回るという傾向は一致している。
 一方、毎日新聞、産経新聞・FNN、読売新聞の調査では選択肢は三つ。集団的自衛権の行使を必要最小限に限るとする、いわゆる「限定容認論」を選択肢に加えたのが特徴で、「全面的に使えるようにすべきだ」「必要最小限の範囲で使えるようにすべきだ」「使えるようにする必要はない」といった三択になっている。
 結果をみると、「全面」賛成派は1割前後にとどまるが、「限定」賛成派は最多の4~6割。反対派は2~4割だった。「全面」と「限定」を合わせると、賛成派は反対派を上回る。
 二択では反対派が多数なのに、三択になると賛成派が多数になるのはなぜか。
 まず、三択で賛成の選択肢が二つ、反対の選択肢が一つと選択肢の数が異なると、選択肢の多い方が回答の比率は高くなる傾向がある。
 さらに、集団的自衛権の 問題は、多くの国民にとって理解が難しい面があるのは確かだ。こうした問題で選択肢が三つ以上あると、中間的な選択肢に回答が集まりがちだ。また、「必要最小限の公共事業」「必要最小限の国民負担」という言葉を思い浮かべれば分かるように、「必要最小限」という文言が加わると、反対しにくくなる。
(以下略)




(引用2)



地方新聞はきちんとものを言います。

琉球新報

 
琉球新報☆">集団的自衛権 憲法骨抜きにするな 「遠隔地の戦争」の危うさ

 

他国の戦争に連なって戦争できる国に転換する。

その歴史的節目を日本も越えたのかもしれない



 安倍晋三首相は、集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈変更

を目指すと明言した。


 安全保障面で関係があるなら、別の国への攻撃に対しても武力を用
いることになる。


戦後68年間、日本は1人の戦死者も出さずにきたが、


他国の戦争で自衛隊員に死者が出る可能性が高まる。


 その覚悟が安倍首相にも国民にもあるとは思えない。

民主的な最低限の手続きも踏まず、時の首相の一存で解釈改憲に突き進む。

 戦後の平和を支えた立憲主義、法治主義の基盤を掘り崩す、

あまりに危険な姿勢だ



読売だといつこんなに!?

 集団的自衛権、行使容認71%…読売世論調査

 

これはほかの新聞は?読売ですが。

武器使用認める提言、首相が当日に内容打ち消す
安保法制懇は15日の報告書で、多国籍軍への参加や
国連平和維持活動(PKO)での武器使用などを全面的に認める


よう提言したが、安倍首相は、これらの集団安全保障に関する
<提言は採用しないことを明言した
報告書を提出した当日に提言内容を打ち消したのは、

「地球の裏側で戦争ができる国になる」といった批判が
広がりかねないと懸念したためだ。

 「自衛隊が武力行使を目的として、湾岸戦争やイラク戦争での
戦闘に参加するようなことは、これからも決してない」
首相は記者会見でこう強調した。

PKOなどの集団安全保障の場合でも、自衛隊が行う活動
には憲法9条の制約がかかるというのが、現在の政府の
憲法解釈。

今でしょう、とばかり集団的自衛権容認を急ぐ首相ドクロ

いずれ何かの紛争を理由にして改定して全面的に武器使用も
戦闘にも突入することは誰の目にも明らかです。


<集団的自衛権>憲法解釈変更は祖父岸元首相からの宿願


これなんでしょうね、総理が、いつも心に思うのは負の遺産の心の

遺伝子、ですまさに。






拍手

まずは言葉を正しくしよう

私は、政治の根幹は「言葉を正す」ことにある、という荀子の論が好きなのだが、(荀子は女の名前ではなく、古代中国の思想家ね。)だから「憲法9条改正」という言葉も使わない。いちいち「改正(改悪)」と書いている。つまり、「みんなは改正と言うが実は改悪」ということだ。憲法とは国の政治の「理想」を述べたものであり、したがって、理想のレベルを下げたら、どこまでも落ちていくしかないだろう。そういう道を開いてはならないから、多くの人に「お花畑平和主義」と思われている憲法9条こそが必要なのである。
下記ツィートは「村野瀬玲奈の秘書課広報室」に載っていたものだが、「集団的自衛権」についての目から鱗が落ちるような言葉だ。まさにグリーンバーグ氏(?)の言う通り、これは「権」ではなく「義務」なのである。そう言うと「集団的自衛権」に賛同する人間が激減するからこれを「権」と言ってきたのが官僚話法(東大話法とは別に、これも論じられていい。)なのである。
そして、いったんこういう「義務」が法的に定められばその範囲がどこまで際限なく拡大するかは、(「集団(的)自衛権」についての小沢談話を読めばよく理解できるが)言うまでもないだろう。



(以下引用)



G.D.Greenberg @G_D_Greenberg

「集団的自衛権」という言葉がなじめないのは、日本語として意味不明なこともあるが、根本的問題は「権」。いま議論されている「集団的〜」は、「アメリカに何かあったときに助太刀を強要されること」なのだから、これ、「権利」じゃなく「義務」なのだ。


拍手

上の人間に責任を取らせるシステムを作らねば日本はお仕舞い

「竹熊健太郎ツィッター」から転載。
私も彼に同意見である。改憲もしくは憲法の大幅な解釈変更を行う際には必ず国民投票を行うようにすればいい。ついでに言えば、国政選挙で触れなかった大問題を国会や内閣の一存で決定するというのも禁止すべきである。そのような大問題は国民投票にかけるか、国会解散で総選挙を行って国民の意思を問うべきだろう。さらに言えば、選挙での公約に対する違反や、過去の発言・行動と矛盾する政策を政府与党が取った場合は、即座に内閣総辞職・議員資格剥奪となるように国家システムを改造するべきである。(言うまでもなく、自民党の例の「鼻血」問題やTPPの件ね。w)
なお、「播州武侯祠遍照院」ブログにあった小沢一郎の「集団(的)自衛権」問題についての発言(インタビュー)が興味深い内容なので、そちらも部分転載しておく。



(以下引用)



竹熊健太郎《編集家》 @kentaro666 10時間

  1. 集団的自衛権のような憲法の大幅な解釈変更を伴う大問題は、必ず国民投票を行うべし、というのが私の意見。やればいいんですよ国民投票。それやると絶対反対されるに決まってるから、こそこそ解釈で誤魔化してるわけでしょ?





(引用2)読売新聞記者が小沢一郎にやりこめられてしどろもどろになる様が面白い。ただし、記事の中で、ウクライナでロシア軍がすでに覆面で活動している、という発言は、「西側」マスコミ報道を鵜呑みにしたものだろうが、私はそれは眉唾だと思う。デモ隊の中の覆面集団はウクライナ警察に保護されながら活動しているという話もあり、あれは西側による「第五列」だろう。また、覆面部隊の方は、同じく西側による傭兵グループだと見るべきではないか。それはともかく小沢一郎は世界政治に対する見識やヴィジョン(見通し)については安倍など足元にも及ばない政治家であるのは確かなようだ。なお、小沢が自衛隊の海外派兵をするなら、まず憲法9条を改正(改悪)すべきだ、というのは、政治上の誤魔化しをやめ、正しい手続きを取れ、ということであり、小沢の特徴の一つは、そういう「デュー・プロセス(正しい手続き)」を厳格に尊重しているところである。そして、小沢冤罪裁判に見られたように、そういう特徴が「特長」ではなく、弱点として働くのがこの日本社会という「空気支配社会」なのである。







読売新聞 ; 今日の朝刊,弊紙の世論調査で,「集団的自衛権の行使を容認する」という声が7割を超えたが,これについての受けとめを。

小沢一郎 代表
 今,飛行機の中でチラッと見たけども,「集団的自衛権」というふうには,読売は言ってないね。
 「集団自衛権」といってるね


 (困ったというふうに首を傾げつつ)もう,用語からしてゴチャゴチャなんだよ,メディアも。
 だから,意味が分かってないんでないか?,皆な。

 集団安全保障って,旧来は,国連中心とした国際的な安全保障のことを,そう言ってきた。集団安全保障
 片や,自衛権については,集団的自衛権といってきた。
 最近では,「的」を除いて,「集団自衛権」といって,なおさら,国連の安全保障と似たようなイメージになって捉えられていて,果たして本当に,国民が「集団的自衛権」 まあ簡単に言えば,アメリカと共同歩調で,海外で,日本と直接関係のない海外でも,武力の行使をできるという話しになりますから。
 アメリカだけじゃなく,どこの国とでもいいということだっていうことを,何か,報じてるのもありましたが。

 いずれにしても,他の国と共同して国際紛争の解決に当たる,と。そのために,自衛隊派遣,という話しになりますから。
 それを明確に聞いた上でないと,訳分かんないんじゃないか,国民は。 集団安全保障,集団自衛権,似たようなものに考えんじゃないか
うん。どう分かってんの? 読売の調査は俺,詳しくは知らないけど。

読売新聞 ; 今回,設問としては「集団的自衛権」という聞き方をしておりまして,あのお,見出しで「集団自衛権」って,「的」を(外した)...

小沢一郎 代表
 何で,見出しで,外すんだ?

読売新聞 ; 設問の方では「集団的自衛権について,あなたの考えにもっとも近いものを選んでください」っていうふうに...

小沢一郎 代表
 「集団的自衛権」ということ自体が,どういうことなのか。
 共産党や社会党が,さあそれですぐ戦争だとか何とか言う言い方するけれども,それは別として,「集団的自衛権」の解釈というのは,法制局でさえいい加減だし,ましてやメディアの解釈も(曖昧で)はっきり分かってないんじゃないかな,と,俺は思うよ。うん。

 だから,自衛権の行使でさえ,武力行使できるということになるだろ。
 (記者に向かって)違う? そうだろ

 自衛権の行使というのは,武力行使(を)当然含むんだよ。当たり前でしょ。
 それで,国連の国連軍もしくは,それに準ずる多国籍軍に参加するというのは,旧来の内閣法制局だと,あれも「集団的自衛権」だと,こう言ってるわけだよ。
 俺は,まったくの論理的な過ちだと思うけれども。
 まあ,コロコロ,コロコロ(解釈が)変わった挙げ句に,(法制局は)そう言ってんだけども。

 そういう論理で,やろうとしているのか,そこまでも考えてんのかどうか,そこがよく分かんないけども,
 いずれにしろ,国連のこととはまったく別個に,どっかの国と一緒に国際紛争解決するために,海外に軍を派遣できるという話しになっちゃうんで,そこを,皆な国民が分かってるかな,というの。
 「集団的自衛権」って言われたって,分かんねえんじゃねえか,あんま(り)。
 法制局でさえ,分かんねえんだから。 メディアだって,分かるわけないわな


 (記者に向かって)分かるか?  国連(憲章)の41条,42条と「集団的自衛権」とは,どう違うか,ってのが。 (記者は返事ができない)
 俺は何回も言ってっけど,なかなか明快に説明できないでしょ。

 法制局でさえ,何度も言うように,間違えてる。俺から言わせれば,間違えた,おかしな解釈してるわけだから。
 だからまあ,何とはなしに「いいんじゃないの」という雰囲気が,あるのかなあ。そういうことかも知れない。
 それで「集団的自衛権,認めるか」(と聞いた)そのとき,じゃあ 「武力の行使もいいか」って,聞いてんの?

読売新聞 ; 武力の行使については,無いです。「集団的自衛権について,あなたの考えにもっとも近いもの1つを選んで」ほしいということで,「全面的に使えるようにすべきだ」と...

小沢一郎 代表
 何を使うの?「使えるように」って,何を使うの?

読売新聞 ; あの,「集団的自衛権」っていう権利...

小沢一郎 代表
 武力でしょ
 「集団的自衛権」なんて,観念的なこと抽象論言ったって,分かるわけないんだ。
 アメリカと一緒にアフガン(に)行くか,ということでしょ。簡単に言えば。イラクへ行くのか,ということでしょ。
 「集団的自衛権」って,そういうことでしょ。違うの?
 何やるの,それじゃ,「集団的自衛権」ほかに。

読売新聞 ; 限定するかどうか...あのお...全面的に使えるようにすべきか,それとも最小限の範囲ですべきか,もう1つは...

小沢一郎 代表
 限定って,どういうふうに限定できるの,戦争を?

読売新聞 ; それが議論になって,歯止めをどういうふうに掛けていくか...

小沢一郎 代表
 戦争というのは,どんな形で,どういうふうに起きるか,分からないでしょ。
 今,問題になってるロシアとあれのことだって,戦争といあ戦争だよ。それでアメリカがあそこに行くといったら,日本も行くのか?
 「集団的自衛権」といっただろ。
 (記者に向かってニヤッっと笑いかけて)分かんねえんだろ,よく?
 ウクライナだって,ドンパチ,事実上パチパチやってるわけだし,これ,拗れたら本当にそうなるよ。
 ロシアの事実上は(軍事介入),覆面なんかして顔隠してるけど,ロシアの部隊が入ってることは事実なんだし。
 それとドンパチなるかも知らんのだよ。

 こと,国連の決定ではなくて,アメリカもしくはNATO,まあどっちでもいいけども(その)決定に従って,日本も行くということになるか?
 (記者に向かってニヤッっと笑いかけて)そういうこと(に)なるだろ,理屈上。 それとも,遠いから,ダメっちゅうか? 
 (笑)はははは,ヘンチクリンだろ。近いからいいけど,遠いからダメだって,それは理屈になんねえだろ。(笑)

<これ以降,記者の音声が自信なさげになり,大変聞き取りにくくなる>

読売新聞 ; ウクライナが地球の裏側かどうかってことも問題になる。

小沢一郎 代表
 え? 主権?

読売新聞 ; 地球の裏側。

小沢一郎 代表
 あ,地球の裏側。地球の裏側には行かないといってるの? 表だと,いいの? 何処までが,裏なんだ?

読売新聞 ; それが,だから分からない。

小沢一郎 代表
 最初から,分かんないことを言ってるんだよ
 地球の裏って言えば,まあ,真下に掘れば何処か?ブラジルかあっちの辺か?

読売新聞 ; チリとかアルゼンチンは,地球の裏側だと。

小沢一郎 代表
 アルゼンチンか。

読売新聞 ; この前,2~3か月前に防衛大臣が...

小沢一郎 代表
 そこへは行かない,というのか?(笑) はははは。ほおお,ふうん。
 だって,ウクライナはそれ以外じゃない。アフガンなんてそれに比べりゃ,すぐ傍じゃん。

読売新聞 ; そうですね。

小沢一郎 代表
 少し,まあ,諸君も議論してみたら?
 なんか,言葉の遊びみたいになっちゃってるな。うん。
 (たいへんに厳しい面持ちになって)それで,軍を動かすっちゅうのは,政治の最終の手段なんだよ
 人を殺すことができるわけでしょ。
 政治の最終の手段を,そういう,いい加減なことで決定してはいけないと,俺は思うよ。
 だから,戦前の昭和史の悲劇ができたんでしょ,それがね。

 だから,武力で平和を乱す人間に対して,武力で以って鎮圧できるちゅうのは 国連の憲章に書かれてあるから,国連でもって決定してやるということに日本が参加することについて,私は大いに積極的に考えるべきだと思ってはいるけれども,
 国連ではなくて,アメリカなり どこでもいいけど,オーストラリアでもカナダでも どこでもいいけど,その一国が「けしからん。武力を使ってでも,やる」って言ったら,それに同調するということになるだろ,「集団的自衛権」
 違うの? (記者に向かってニヤッっと笑いかけて)読売のは,違うのか?
 そうだろ, 論理的には。違うか?

読売新聞 ; どこまで出ていくかっていうのが,今議論になってる...

小沢一郎 代表
 どこまでなんてことを,限定できるかというんだよ。
 戦争というのは,どうやって起きっか,分かんないだろ。例えば、朝鮮半島有事だなんていう(事態のとき)は,(行使して)いいってんだろ,読売やその他は。何となく,アバウトに言うと。
 じゃあ朝鮮半島で,どういう事態が起きたら「集団的自衛権」行使するんだ?分からんだろう?

 分からないんだよ,その戦争が前以てどういう恰好で起きるかって,分かりゃせんだよ。
 だから,最終的には政府の判断なんだよ。どういう事態で自衛権の発動をするかということはね。
 だけども「集団的自衛権」で,一般的にそれを認めて,簡単に言うと日米安保,その他のあれでもいいけど,同盟国と共同歩調を取るという理屈になるだろ。
 そうすると,アメリカはそうでなくったって,日本(に) 参加しろ!参加しろ!って言ってるわけだから。(厳しい口調で)アフガンのときも,イラクのときも,そうだった。

 前の(イラクの)クウェート(侵攻)のときのイラク戦争(=湾岸戦争)は,そうじゃないけどね。これは,ソ連と中国が棄権したけれども,国連が安保理で決定たことだからね。これは国連の決定事項だったけれども,此間はそうでないし,アフガンも,そうじゃないでしょ。
 アメリカは,ベィビィ・ブッシュは「アフガンは,アメリカの戦争だ」と「とやかく,他の輩に言われる筋合いはない」と言って,戦争をおっ始めたわけだ。

 それに協力するという話しになっちゃうわな。だろ?(再び,記者に向かってニヤッと笑いかけながら)違うのか?
 分かんないじゃ,困るよ。ちゃんと,社内で議論してだな,「集団的自衛権」というのは,どういうことだと。
 あれは「的」を落としたら,どういう話しなんだと。やっぱ議論しないと。間違えてしまうよな,世論形成を。

 (極めて厳しい眼差しで諭すように)だから,地理的に制限するということも,事実上不可能だし,あるいは戦争の形態で以って限定するということも不可能だし。
 あらかじめ戦争について,これが日本の自衛権の発動として妥当かどうかということを,あらかじめ文章で決めておくというのは,不可能じゃないか。と,思うけどな。
 俺は「集団的自衛権」否定してないんだよ。もうずうっと何十年も前から。知ってるだろ,それは。うん。

 ただ,日本とまるっきり関係のないところに行って,紛争解決のために自衛権の発動=軍を派遣するということは,(憲法)9条がある以上,できませんよと。だから,やるんなら9条改正せにゃいかんよ,と。やりたいんならね

 僕は,9条のあの基本は改正する必要はない。それは,国連の平和活動に積極的に参加することで,紛争解決に努力する,という議論だから,違うけれども,真向から,とにかく日本はやりたいんだ,ということになれば,9条改正する以外ないわな。と,俺は思うよ。(小沢氏・微笑)




 


 

拍手

食材自体が病気の日本

「神州の泉」から抜粋転載。
筆者高橋氏の推測は正しいと私も思う。私も『美味しんぼ』はかつて愛読していた一人だが、雁屋哲氏の「食べ物哲学」の一つは、「自然で健全な食べ物こそが最高の美味である」というものであったと記憶している。雁屋氏は食物汚染の問題について、『美味しんぼ』の中で早くから警鐘を鳴らしていたのである。その雁屋氏が原発事故によって取り返しもつかないほど放射能汚染された日本(およびその食文化、そしてそれを糊塗して東電だけを守ろうとする政府)に対し、どれだけ怒りを感じているかは容易に推測できる。また、雁屋氏のブログの読者ならば、実際に知ってもいるだろう。
放射能汚染だけに限らず、遺伝子組み換え食品や農薬汚染食品、成長ホルモン投与の食肉など、現代の日本では安心して食べられる食品は探すのが困難である。いったいなぜ日本はこういう国になったのだろうか。そういう怒りを感じているのは雁屋氏だけではないだろう。


(以下引用)*赤字部分は夢人による強調。



今回の「美味しんぼ」騒動の根底には、福島の現状を極力矮小化する者たちへの凄まじい怒りを感じる。おそらく放射能問題などは取るに足らない些細な事なんだよという政府方針に我慢がならなくなった人たちの怒りの衝動が「美味しんぼ」の鼻血描写に出てきたのだろう


うがった考え方かもしれないが、もしかしたら原作者の雁屋哲さんは、この騒ぎを見越してあえて鼻血を描いたのではないだろうか。


神州の泉の憶測はこうである。


雁屋さんやスタッフは、鼻血という被曝症状だけではなく、汚染水、溶融デブリの位置把握問題や冷却問題、使用済み燃料プールの問題、作業員たちの被曝問題、その他政府や東電が必死になって隠していることに対し、どうにも押さえられない怒りの焔(ほむら)をあげた。


このままでは政府関係者や再稼働に腐心する原発関係者は、現代の“閉ざされた言語空間”に都合の悪い情報を全部閉じ込めてしまい、国民から真相を遠ざける気だな。う~ぬ、コノヤロー、そうは問屋がおろさんぞということなのか。


だから、鼻血描写が筆禍騒動に発展することを見越し、あえて行ったのだろうか。そうだとすれば、この手法は実に斬新で有効な批判戦法だということになる。「美味しんぼ」のテーマは数冊読むとすぐに分かるが、美味しいものへのあくなき追求だけではない。


その根底のテーマは環境とスローライフなのである。美味しいものと景観の美とは、畢竟(ひっきょう)、環境の健全さに帰着するのである。「美味しんぼ」の世界は失われつつある日本の自然への憧憬と、現代日本の食環境、すなわち国土の荒廃した現状に対し痛烈な批判精神がある。


これを愛読する日本人は、自然の健全さがかろうじて残存していた時代への回帰心と、醜悪な現実の乖離(かいり)があまりにも激しいので、痛々しい気持ちを同居させながら読んでいるような気がする。神州の泉もかつては「美味しんぼ」を愛読していたのだが、その痛々しさに耐えきれなくなって読むのを止めた経緯がある。


(中略)


 って、神州の泉の個人的なことはどうでもいいのだが、漫画「美味しんぼ」の隠れテーマが自然環境の健全さであることは愛読者ならよく知っていると思う。


それを語るエピソードにはことかかないが、確か四国出身の政界だか財界だかの大物に、主人公の山岡四郎が料理を振る舞う場面があって、その料理が炊き立ての白いご飯にメザシというシンプルなものだったというのがあった。


健全な土壌からできた田んぼで、健全な天然林を通過してきた水で育ったお米を、昔ながらの天日干しで乾かし、人の手で脱穀する。それを昔ながらのかまどで薪(たきぎ)で炊く。このご飯は最高に美味しいのである。天然塩で仕込んだメザシをおかずにすれば、それだけで極上の料理となる。


最近、松重豊さん主演の『孤独のグルメ』というテレビドラマが人気だが、そのシリーズで、伊豆の「わさび丼」というのがある。これは自宅でも簡単に作ることができる。


炊き立てのご飯にすりおろした生わさび、かつお節と醤油だけである。できればご飯も有機栽培、かつお節も手間をかけてうす削りにしたものがいい。醤油は天然醸造である。これだけで、わさびの好きな人には極上なご飯となる。


貧乏人が言うところのグルメは特別なものではない。健全な自然が回復すればあらゆる食べ物が美味しくなるのでは?という単純なことに尽きるのだ。昔はだれでもが平等に自然の美味しさ、ありがたさ、恵みを共有できたことが、現代では大金を出さないと無理になっていることが「美味しんぼ」の世界観の根底にあるのだ。なかにはすでにカネでは手に入らなくなってしまった恵みもある。


「美味しんぼ」の作者がこの観点からはらわたが煮えくり返っているであろうことは容易に想像がつく。彼にとって原発放射能が日本の大地や海を汚染することは、長年取り組んできた『美味しんぼ』体系の世界を全否定することになり、戦いを挑む気持ちになったのかもしれない。


もしかしたら原作者の雁屋さんは、鼻血描写が物議を醸しだすことを充分に想定していたのではないだろうか。


だとすれば、その試みは成功しつつあるかもしれない。


何度も言っているが、報道されないことはなかったんだというのが、これまでの政権の基本姿勢である。大多数の人がその大きな詐術にごまかされているのであれば、少数の人が鼻血はあったんだよ、お前ら馬鹿だなぁと言っても始まらない。


支配層によって、なかったんだよという言語空間に閉じ込められていたものを、いかにして明るみに引き出すかが重要だと思う。今、言論封鎖の同調圧力が強まることが、じつは一番警戒することではないのか?




拍手

カレンダー

04 2025/05 06
S M T W T F S
2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリー

最新CM

プロフィール

HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

ブログ内検索

アーカイブ

カウンター

アクセス解析