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グッドデザインwww

「ネットゲリラ」から転載。
佐野研二郎事件はもういいと思っていたが、また面白いところに飛び火したようだ。
しかし、デザイン業界というのは面白い。既成のデザインを少し変えただけで新しいデザインと認められるのだから、これほど楽な商売は無い。いや、「元ネタ」を探す苦労はある、と言うかもしれないが、それを「新しいデザイン」と称するのはどう見ても詐欺だろう。
まあ、家具の場合、たとえば椅子なら「脚」があって、「座る部分」があって、「背もたれ」があったり無かったりする、という程度が前提条件だから、新しいデザインを作るのが難しいことは分かるが、しかし、パクリを「グッドデザイン賞」に選び、しかもその審査委員長が受賞者本人ではマズイでしょう。
下の写真の椅子はパクリかどうか、微妙だが、ほとんどブラックに近いグレーではないか。しかも、デザインが佐野同様に「改悪」になっているところが良くない。元ネタのナンナ・ディッツェルのデザインでは座る部分がやや後方下がりの傾斜になっていて(そのために座り心地が良さそうだ。)その結果、背もたれ(+腕かけ)部分が上と下の直線が平行ではなく、きれいな角度を作っている。それに対して、深澤の作品は座る部分が前後とも同じ高さ、つまり地面と平行で、その結果背もたれ(+腕かけ)部分の上下の直線も平行になり、実に平板でのっぺりとしたデザインに劣化している。まるで駅のベンチみたいだ。まあ、クッション付きだから野ざらしのベンチではないにしろ、せいぜいが「駅の待合室」のベンチ程度にしか見えない。多少でも美意識がある人ならこれを住居の中には置けないだろう。(もっとも、私は身辺の家具は「安くて使えればよい」という主義だから、このベンチがタダなら、貰ってあげてもいいww)実に座り心地の悪そうな長椅子だから、「客など早く帰れ」という主義の家庭の客間向きのデザインである。


同記事のファンコメント欄の次の言葉が、実に的を射ている。(何度も言うが、「的を得ている」は誤用。「当を得た」から来た錯覚だろう。)


じろう | 2015年9月 5日 23:41 | 返信

広告業界じゃなくて家具業界だけど、本質的には同じ。
受賞作だということで多摩美教授は箔がつくし、家具屋は高く売れる。
上級国民同士、win-winの関係。




(以下引用)




審査委員長「大賞俺!」

| コメント(20)


1509050123.jpg



またしてもパクリなんだが、今度は何と、何と何と、学科長ですw タマ美の学科長が、北欧デザインの家具をパクって、そればかりか、パクりをグッドデザイン賞に応募して、ところが審査委員長が自分で、自分で自分に賞を与えるという、あいた口がふさがらないマーライオン状態ですw

スレ立て用ソース:
http://www.advertimes.com/20150904/article201974/

公共空間がもっと創造的に使いこなされるためのプロジェクトを国内外の都市で開催。2014年にグッドデザイン賞受賞。
11 名前:名無しさん@1周年[sage] 投稿日:2015/09/05(土) 00:53:35.45 ID:cLrmE7760
多摩美は何を教えてるのか!? 学科長の深澤直人教授の疑惑すごい
マルニ木工、見て来たら
グッドデザイン賞申請して 自分で与えていたw
 Roundish シングルシートソファ
 No.4116-31-2510 ¥270,000 (税抜価格)
 デザイナー: 深澤 直人
 商品説明: ●2014年度グッドデザイン賞を受賞
2014年度グッドデザイン賞審査委員長 深澤 直人
952 名無しさん@1周年 sage 2015/09/05(土) 11:27:55.46 ID:Q36aQYOi0
>>315 の深澤直人の件、パクリとグッドデザインの審査と受賞は絶対ネタだと思ったら・・・
http://www.nanna-ditzel-design.dk/
http://www.g-mark.org/activity/2014/judges.html
http://www.g-mark.org/award/describe/41130
うわあああああ!
>>315 の深澤直人の件、パクリとグッドデザインの審査と受賞は絶対ネタだと思ったら・・・
http://www.nanna-ditzel-design.dk/
http://www.g-mark.org/activity/2014/judges.html
http://www.g-mark.org/award/describe/41130
うわあああああ!

ちなみに、ネタ元の北欧家具は、ちゃんとした正式な代理店があり、日本でも売られてますw

多摩美の深澤直人学科長、審査務めるグッドデザイン賞でセルフ受賞か、というわけで、例によって2ちゃんねるでは無責任なネットすずめたちがピーチク騒いでおります。ニュース速報板からです。
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飛び火w
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アラヤダ!
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多摩美のお家芸?
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デザイン業界ってピカソみたいに素人には高尚だとわからないって言うのを盾に
「これは良いデザインなんです!」と一般大衆を洗脳してきたんだな
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オレに賞!
って嘘だろ?
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ソファーってみんなこんなデザインじゃないの?
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こいつ、作品は素人目にもショボいのに有名で、前から胡散臭いと思ってた!
タマビかー。
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死ねばパクっていいとか
こんなのを美大で学ぶのか
もう美大ってだけで世界から相手にされないね
ざまあ
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セルフ受精でセルフ妊娠
セルフ出産でセルフ難産
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多摩美のイモ掘りがはじまるのか
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多摩美大出身のデザイナーらはもう仕事来なくなるな
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審査委員長か
審査方法わからないけど
たとえほかの審査員が票を入れたとしても
立場上辞退するでしょ
どこの共産国家だよ
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お手盛り
偉い人がみずから飯をよそう場合、いくら無茶に盛っても、誰も止められない状態をいう。
転じて、外部からの制御が届かない自分のテリトリーで、思うままに自己の利益を図ることをいう。
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あまりにもあんまりなので、最初見たときコラかと思ったよ
これはデザイン界では許容されることなん?
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自画自賛wwwwwwwwwww
死んだら?
恥ずかしすぎんだろwww
周りもおかしいとか思わなかったのか?
ま、ナチス独裁には逆らえなかったかww
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深澤直人といえば無印だけど、お前らもなんか持ってるんじゃないの?
ケータイのインフォバーも有名
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ジェネリックだからパクるのはいいとして、それをデザイナーがやらんわな。
アホかよ。
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↑そこだよな
著作権やらなんやら切れてて汎用的に使うなら兎も角、
自画自賛のグッドデザイン賞とか狂気の沙汰だわ
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自分に受賞するとか、さすが多摩美としかいいようがない
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調べたらデンマークは死後70年みたい
バリバリの著作権侵害
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↑調査GJです
そうかデンマークは死後70年か
類似性の評価は専門家を頼るしかないが、下級国民の俺の目には酷似して見える
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↑家具の形は意匠権じゃないの?
それならとっくに保護期間切れてると思うけど
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↑日本はね。
ヨーロッパじゃ、国によって扱いが違ったはず。
意匠法で縛って、その上で著作権とか。
デンマークがどうなっているかは知らん。
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↑応用美術については各国の法令に委ねられてるから
デンマークで応用美術品として著作権があったとしても、日本では意匠権の範疇に入るのでは?
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↑ナナ・ディッツェル1952と冠して日本で販売してる製品が、別に存在してるからね。
この製品がデンマーク国内でライセンスを受けて作られて日本で売られているなら、マルニのはまずいでしょ。
それで深澤がマルニからライセンス料とかデザイン料を受け取っていたとしたら、法的にも問えると思うけど。
http://www.kitani-g.co.jp/smart/theme185.html
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エクストリーム受賞
エクストリーム佐野擁護w
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多摩美卒の奴の作品調べてみろよ
まだまだ面白いほど大量に出てくるぜ
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自分へのご褒美
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ポンポンと配置!ポンポンと配置!
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ネット時代でアフィブロガーだのまとめサイトのカスっぷり見てると
佐野系が生きていられるデザイン界ってのは完全にそのプロトタイプだな。性質がほとんど同じだわ
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>デザイナー: 深澤 直人
> 商品説明: ●2014年度グッドデザイン賞を受賞
>2014年度グッドデザイン賞審査委員長 深澤 直人

ワロタ
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学科長がコレだから、タマ美の体質だと言い切っても無理はないですね。

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日本製品のデザインがどうも今ひとつパッとしなかったのは、
デザイナーがどこかからパクって来て、
訴えられるのを避ける為にちょっと弄るから、結局変なものになってたからなんだな。

デザイン業界なんて要らないんじゃないの?
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こういう人間の養成機関なの?
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著作権がある可能性はあるっぽいぞ
http://www.techvisor.jp/blog/archives/5393
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権威持ってるやつからもう腐りきってて
その下に舎弟がわんさかいる
これが日本のデザイン業界牛耳ってんだもんな
だめだわ
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なにカッコつけて偉そうに座ってんねん
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セルフ受賞って斬新な発想だな
さすが多摩美
発想豊か
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佐野くんを見習って、仲間内で評価し合う交換殺人方式にすれば
発覚しなかったのにな。
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他人のデザインでグッドデザイン賞はどうかと思ってたけど
自分で審査してたとは斜め上すぎるわ。
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まさかの多摩美ブーム
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イームズ・チェアみたいに普通はリプロダクト品って表示するもんだよな
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去年の10月の時点で既に指摘された人がいらっしゃったんだね
本職のデザイナーの方も怒りを表明しておられる

http://www.prime-design-office.com/messege_stage14-89101112.html
深澤でページ内検索すれ
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↑この人かなり怒ってるねー
まあ当たり前だけどw
いくら意匠権が切れててもここまで丸パクリで恥ずかしくないのかな
また深澤もみごとなチョン顔www
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↑佐野の時も前々から怒っている人居たけれど
やっぱり力の強い者の前には個人だと無力なんだな
ぜひ俺たちがその怒りに助力してあげたい
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↑こういうのをみると一連のパクり検証の素早さにも納得できる
腹に据えかねてた同業者がここぞとばかり膿出しに攻勢かけてるんだな
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こいつも佐野と近い時期にauのデザインケータイを担当してて香ばしいんだよな
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日本人に創造性なんて無いんだよ
明治時代から欧米のパクリだけで生きてきた猿だから
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あー腹いたいよ。セルフ受賞とか笑うわ
やめちくりー
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うわ恥ずかしい
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この人の家具のパクリの件、ネットでは去年から指摘されてたんだな
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ナナ・ディッツェルって有名人じゃん
良くパクる気になったな
下級国民にはわからないとでも思ったのかな

http://www.nanna-ditzel-design.dk/
https://da.wikipedia.org/wiki/Nanna_Ditzel
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↑うわぁああ!
本家本元のライセンス品が日本でも売ってるのにパクったとは驚きですわ
http://www.kitani-g.co.jp/smart/theme185.html
http://www.kitani-g.co.jp/smart/theme192.html
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まぁ家具はこんなのばかりで、コルビジェのパクリのLC2とかもあるよね
ともあれセルフ受賞は恥ずかしい
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多摩美が徹底的に隠蔽するのも
同じ基準で見ていったら卒業生から学長まで
パクリだらけで大崩壊するからだろうなこれ
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担当審査委員
橋田規子 (ユニット長) 五十嵐久枝 服部滋樹 吉田龍太郎

深澤さんはこの審査には関わっていません!
彼は審査委員長ですが、委員はそんなことには配慮していません!
あなたたち負け組の妄想です!
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↑その担当委員はプロなのにナナ・ディッエルも知らないのか
配慮してないと断言できる理由はあるの?
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さすがにデカデカと顔出して名前売ろうっていう個人デザイナー様がすることではないだろう
知らない奴には俺の作品として売っちゃおうってんだから、作品で勝負する人間のすることじゃない
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とりあえず多摩美っての性根から腐ってるんだな
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あるべき姿なんでしょうかね、これが

デザインの輪郭
著者=深澤直人
http://www.toto.co.jp/publishing/detail/A0260.htm
「"ふつう"というのは、椅子は椅子であり、テーブルはテーブルであるということです」
デザインとはかたちをつくることではなく、それぞれの"もの"がいくつもの選択を通りぬけたあとに残った、最終的な「あるべき姿」を浮かび上がらせること。デザイナーの役割は、その姿の輪郭を描くことだと深澤氏は語ります。
「人の目を惹く造形=デザイン」とされてきた現代社会に誰もが共有できる感覚をかたちに変えて提示し、デザインの本来の役割を取り戻そうとする深澤氏の姿勢は、多くの人びとの「気づき」を促し、日常生活の価値を見直すきっかけを与えています。
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すごいなこの業界のコネ体質は
何で日本のデザインがダサいかわかった気がする
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佐野は、なんで自分だけこんなにバッシングされてるのかガチで分からないんだろう
だから謝罪の意識の欠片も感じられない、あんな謝罪文(?)を出した
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最終的な「あるべき姿」とか、なんか、空虚な言葉を羅列して偉そうですw 中身の空っぽな人間は、よくこういう空っぽの言葉を垂れ流すよねw やたら本を書きたがるデザイナーとか、絶対に怪しいw

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審査委員長「大賞俺!」
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ホント凄い業界だ
オリンピックのエンブレムは世界中の注目の的だったからバレたけど
今まではこういう目の行き渡らないとこでやりたい放題だったんだなw
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仲間内でフェラしてるかセルフフェラかどっちかだなこいつら
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まるっきりパクリやな
モーツァルトの曲弾いて「ワシが作った」といってるようなもんだわ
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MADE BY COPY
多摩B術大学
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パクっとるな
しかし、人のデザインパクったソファに足組んで偉そうに座るとはw
ぶっ飛んどるな
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俺が賞金100万円のコンクールを実質国民の税金で作って
俺が審査して
俺が優勝した!(*´ω`*)
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ここ最近、多摩美の売りとしてインダストリアルデザインって見てたから余計に笑っちゃうよね
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ナンナ:ディッエル作品以外からも盗作してるらしい
デンマーク人デザイナーアルネ・ボッダー作のダイニングチェアーもだ
http://www.prime-design-office.com/work_all.html
深澤でページ内検索すれ
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すまん、↑のリンク先はページ内フレームを反映してなかった
直リンがこっち
http://www.prime-design-office.com/messege_stage.html
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↑2015年7月23日「悲しい事・・・」

 昨日、Facebookの情報で深澤直人が旭川のメーカーと
新商品の開発をしてきた商品の発表が間近という事を知りました。そして画像も公開されて居ました・・・。
http://www.prime-design-office.com/kamui.jpg

(画像消えてたがこれか?)

 左が深澤直人デザインのKAMUYというダイニングチェアーで、右がデンマーク人デザイナーアルネ:ボッダーさんが1964年にデザインしたダイニングチェアーです。アルネ:ボッダーさんは1926年生まれ2009年没ですでに他界しています。奇しくもナンナ:ディッエルさんが他界後に深澤がマルニから彼女のデザインしたソファーを盗作して発表した件と同じやり方です・・・。
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いやこれがニトリやIKEAでセット価格\27000だったら
「ジェネリック価格なw」
で騒ぎもしないし邪魔もしない。

これは他人デザインを自分のデザインとして木工会社に騙して売って、
尚且つ箔付けに自分でGOODデザイン賞付けるって
二重三重に図々しいわ
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深澤直人 パクリ で検索したら
一年ほど前にばれてたことがわかた
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もはや深澤盗人だな
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googleの画像検索って偉大だな
グットデザイン賞をあげるべき
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グッドデザイン賞のページ見てみたら、自分で審査を担当した訳じゃないんだな
それに審査委員長だけじゃなくて副委員長やほかの審査委員も普通に受賞してるぞ
セルフ受賞については、受賞制度に対してならともかく、個人への批判としては的が外れてる気がする
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グッドデザイン賞を主催している日本デザイン振興会会長の川上様は多摩美の客員教授
受賞は川上様のお心添えがあってこそだろ?
みんな深澤様に謝れ!
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「グッドデザインのマークを見たら、盗作と思え。」
という事か。

日本って、文化面でとんでもない位の後進国だな。
江戸時代位だったら独自文化で時代をリードした頃もあったんだろが、
西洋の文化を取り入れてから、何となく西洋風がうけて模倣に傾倒して腐敗したの
だろうな。
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深澤の場合これをパクリと言えるかどうかは微妙
ただ印象は似てるとしか言えない
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↑確かに2人掛け→3人掛けにしてあるから真ん中に足がもう一本あるよね
あと足や背もたれのカーブが微妙に違う
これでパクリではないと通用するなら
素人でも誰でも「デザイン」できるわな
美大にまで行く必要がなくなる
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いっぺんコテンパンにしといた方がいい。凄いな情報をリアルタイムに共有できる時代って。
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グッドデザイン賞は出来レース有名
受賞者さかのぼると面白い物がいっぱいでてくるよw
賞をとってシールにして商品に貼る
深沢尚人は掘ると色々出てくるよ
面白いよ
今回だけじゃないよ
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wikipediaより
1957年に通商産業省が「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を創設した。
当時、日本企業による外国商品のデザイン盗用が外交問題となっていたため、デザインの創造を奨励することで、盗用の防止を図ったのである。

当初の設立意図が台無しw
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半世紀経っても、まったく世の中、進化してないw 困ったもんだw


拍手

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佐野事件についての中仕切り(あるいは総括になるか)

佐野研二郎問題について、「はてなブログ」から転載。
書き手はデザイン業界の一員だが、しがらみは少ないのである程度自由に発言できる、ということで、今回の問題について一番客観的な意見ではないだろうか。
記事の中で、「ネットで話題になった扇のエンブレム」というのがよく分からない。ネット記事を詳しく見ているわけではないから、勘違いかもしれないが、それが「涼」の字の「口」の部分を団扇にした「ポスター」(エンブレムではなかったと思う。)を、団扇を扇に変えたあれを指すならば、あれは「改悪」だと私には思えたのだが、プロはそうは見ないのだろうか。だが、「エンブレム」と言っているから、別に扇を使った作品があるのかもしれない。
なお、佐野事件がここまで紛糾したのは、何よりも、あの五輪エンブレム自体が冴えない、低レベルな作品だったという意見があるが、私もそれに同意見である。下の文章の書き手もあのエンブレムのレベルの低さはある程度認めてはいる(レベルが低いと言わず、「一般受けしない」と言う言い方は、プロの「上から目線」を感じさせて不愉快だが。)ようだ。「今後の展開やブランディングを視野に入れて」のものだろう、というあたりが「プロ」らしく聞こえるが、それ以前に、あんなダサイ作品では日本の恥だろう。ネットがあれほど過熱したのは、まさにあれが「国辱」だ、と思ったからではないか。特に、「日の丸」の扱いがひどい。


(以下引用)

2015-09-01

佐野氏のこと

追記しました。


http://anond.hatelabo.jp/20150904121847



都内で細々と自営のデザイン屋をやっております。今回のエンブレムの騒動もここにきて(とりあえず)一つの区切りがついたようなので、この一連の出来事において個人的に感じたことなどを忘備録も兼ねて書き留めておきます


まず、佐野研二郎という人物についてですが、今回の騒動でまぁ国民に広く知れ渡るほどの知名度を得ましたけど、デザイン業界においてはスーパースター的な知名度が元からありました。まぁサッカーの日本代表スタメンに入るようなイメージですかね。ちなみに僕はJ2にも入れないぐらいですね。サッカー観ないからよく知らないけど。まぁ所詮業界内だけのことを国民的なスポーツに置き換えるのもアレなんですけど。


で、そんな彼がこんな形で騒がれ始めて、まるで自分自分のやってる仕事に対していちゃもんつけられてるような気になって一人で勝手に心を痛めていたわけです。しばらくは。


今回のエンブレムが発表されて最初に感じた個人的感想は「これはちょっとやばいぞ」でした。何がやばいかというと、一般ウケしないのは一目瞭然だったんですよ。まぁ皆さんがダサい理由としてあれこれ上げてらっしゃることと同じ理由で。でも選ばれた理由幾何学的な要素だけで構成された、今後の展開やブランディング視野に入れてのことなんだなというのは初見でなんとなくわかりました。


はいえですよねぇ。今回のオリンピックボランティアユニフォームはダッセーって騒ぎになったしスタジアムはまぁあんなゴタゴタですし。もっとかのぼるとAKB開会式に出すんじゃねーの?やめてよね!みたいな機運もあったり。もっとかのぼると、そもそも毎回オリンピックやるたびに選手団ユニフォームダサいって槍玉に挙げられてるし。もう国民感情ちょっとでも変なもん出したらただじゃすまねーよって空気が既に醸成されてたわけですよ。


そんななかあのエンブレムでしょ。「こりゃやばいぞ」と思うわけです。


でも正直ここまで大ごとになるとは思ってなくて、なんだかんだいって世間も落ち着いて、そのうちあのエンブレムがいろんな使われ方をして面白い展開がされていくなかで、徐々に世間から受け入れられていくんだろうなと楽観してたんですよね。


ダサいかダサくないかは正直これからの使われ方次第、というのが僕のデザイナーとしての見方でした。


そこにきてあのベルギー劇場ね。パクりかパクりじゃないかというと、個人的見解としてはパクりじゃないですねアレは。


ただ、あのとき記者会見で完全な悪手を打ったのは間違いないです。どういうことかというと、デザインプロセス素人にもわかるように説明しなかったからですね。


例えを出すと、アルファベットの「E」とカタカナの「ヨ」、ひっくり返ってるだけですごく似てますよね。でもこれらはまったく違う文化文脈プロセスを経てたまたまアウトプットが似てしまっただけなのはわざわざ説明するまでも無いんだけど、これぐらい明確に多くの人が納得出来るアウトプットまでのプロセスを開示してくれれば良かったんです。(ダサいダサくないは別な議論として)


ちなみにこの辺りではまだ僕は100%佐野さん擁護立場でした。


そのあとトートバッグの件とかあれこれパクりだなんだと掘り返されてく騒動を見てて、明らかにいちゃもんだろってのも多かったんですけど、こりゃ完全に黒だわってのもボンボン出てきて。ほんと正直な話をしちゃうと、程度の差はあれネットから無断で画像拝借して勝手に使っちゃうって経験ほとんどのデザイナーにあると思うんですよ。


からトートバッグの頃まではもちろん悪いことだけど同情も禁じ得ないみたいなね。下のデザイナー勝手にやっちゃったんだろうなーと。だからこの辺までは個々の問題は切り分けて議論すべきという立場で、まだ擁護派でした。


でもそのあとさすがに出てきすぎだよね。僕ぐらい小さな仕事しかしてないデザイナーでも人の目に触れるような仕事では他人の素材を勝手に使うのは怖くて出来ないのによくやるなーと。お客さんによっては「予算無いから素材購入はそっち持ちで。撮影?無理無理www」みたいなのとか「ネット画像適当に使っちゃってよ、どうせバレないっしょwww」なんてケースもけっこうあります。やんないけど。でもあれほどのビッグクライアントがそんな予算渋るとは思えないしね。あり得ないよね。


で、佐野氏を結構擁護してた僕なんですけど原案を見て「もうダメだわ」となりました。


だって当初発表していたデザインコンセプト自体が後付けだったってことがはっきりしちゃったので。亀倉さんへのオマージュなんてどこにも無いじゃん!みたいな。あー、どうりで最初の会見でプロセスをはっきり説明出来なかったんだなーと。この時点でもう擁護するのが面倒になりました。心ももう痛まないです。


まぁ結果的に取り下げになったのは佐野氏にとっても委員会にとっても国民にとっても良かったんじゃないかなと思います。というか空港画像の件、取り下げる理由を探してた委員会としてはとても良い言い訳が見つかってホッとしてるんじゃないかなと。


話がまとまってないけど、あのネットで話題になった扇のエンブレムね。あれを汚いって中島英樹氏は言ったけど、あれはデザインが悪いという意味とはちょっと違いますね。多分だけど。あれはあの丸のレイアウト幾何学的な法則性がなくて、なんとなく配置してるだけなんですよ。だから揃うべきところが揃ってない。あと配色もなんとなくで決めてるのがわかりますしね。その点佐野氏のデザインは円と正方形のみでちゃんと計算されたエンブレムなので、そういう意味での完成度は明らかに違います。(ダサいダサくないは別な議論として)


最後に「デザインわからん素人は黙ってろ」というこっち側人間に多く見られた反応ですけど、あれは呪詛ですよ。絶対にやってはいけない。


僕もネットの心無い書き込みを見て「素人がなんも知らんくせに」という感情が何度も湧き上がったのは正直に告白します。でもそれを言ったらもう終わりなんですよね。わからんやつは黙ってろじゃなくて、わからせるためにこっちは何が出来るか、わかってもらうための努力まで込みで考えてものを作るのがデザイナーアートディレクター仕事だと思うんです。


から出産直前で佐野擁護発言をした森本氏がこれから新しい命が誕生する前になんでこんな呪詛を振りまくんだろうと不思議で仕方なかったです。あれなんて典型的な「素人黙れ」発言だったので。


普段あまり文章を書く習慣の無い人間ありがちな、非常にまとまりのない文章すみませんでした。


でもデザイン業界側の人間で僕みたいな捉え方してる人ってわりと多いんじゃないかと勝手に思ってるので、多少そんな人たちの代弁ができたんだとしたらいいなと思ってます


おまけ:マスコミは全部ネットの後追いしてるだけで、彼ら仕事してないよね。


追記も併せてぜひ。


http://anond.hatelabo.jp/20150904121847






(夢人補足)「扇」の件は下記の話なのか、よく分からないが、もし下の話なら、佐野氏のデザインは「改悪」だ、と私は見る。
団扇を使ったデザインは、団扇を含む字全体がうまく「涼」の字を作っていて、面白い。ただ、周囲の字が(必要に迫られたとはいえ)邪魔になっているだけだ。
佐野氏のデザインは扇を無理に「口」にあてはめた時点で無理がある。扇の三角形では「口」の四角形を連想させることは困難だし、元デザインのように、団扇の柄の部分が字の一部を形成するという巧みさも無い。涼の字のバランスが全体で崩れているのも見苦しい。「小」の字の右の点を縦にして滴(しずく)にしたのも生きていないと思う。字の形を壊して不細工にしただけだ。
さらに言えば、元のデザインは「涼」の字が、うまく「かすれ」ていて清涼感があり、「さんずい」の下の点の形も、鋭く跳ね上がる水の感じがあって、佐野氏のものよりずっといいと思う。(これは「小」の字の点も同じ。佐野氏のものはどよんとしている。)微妙な差だが、書家はどう思うか、聞いてみたいものだ。
こうして並べると、元のポスターの良さだけが私には感じられるのだが、「プロ」のデザイナーの意見は違うのだろうか。そうすると、ここでも「専門家」が一般大衆から遊離した感覚になってしまっている、ということではないか。



佐野氏デザインまた「酷似」 京都の老舗、ブログから削除へ

京都新聞 9月2日(水)23時10分配信

 2020年東京五輪・パラリンピック公式エンブレムの撤回を受け、扇子製造販売老舗の京扇堂(京都市下京区)は2日、エンブレムを制作したデザイナーの佐野研二郎氏が2012年5月に雑誌で発表した社名入りのデザインに転用の疑いがあるとして、ホームページのブログから削除することを決めた。
 雑誌に掲載されたデザインは、「涼」の「口」部分に扇子の画像をあしらい、「京扇堂」と記している。京扇堂によると、雑誌の企画で出版社から社名使用の依頼を受け、許可したという。京扇堂の文字は商標登録済みだった。
 このデザインに似ているのが秋田県横手市で12年6月にあった団扇(うちわ)展の宣伝チラシで、「涼」の「口」部分が団扇の絵になっている。主催した横手駅前商店街振興組合によると、チラシは雑誌発売前の5月から公開していたといい、「似ていて驚いた」という。
 京扇堂の斉木健雄専務は「当時は社名を貸してほしいと言われただけだった。酷似しており、困惑している」と話している。



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なぜ「著作権」そのものを否定しないのか

デザインコースの学生に絵画でのオリジナリティを求めてはいけないだろう。(笑)
あるいは、教授陣にも「芸術とはパクリである」という思想が確固としてあるのか。それならそれで、そう世間に対して主張すればいい。私もそれなら応援してもいい。つまり、「著作権」を法律から削除しろ、という運動まで高めたらどうか。
近代以前の芸術家が誰も「著作権」を主張しなかったからこそ、それに学ぶことができて、今のすべての芸術が存在しているのである。
もちろん、著作権の全否定は創作意欲を失わせるだろうから、著作権の期限を短縮し、またその子孫への贈与や会社による引継ぎは認めないようにすればいいのである。あらゆるパクリをやってきたディズニープロが、自らの著作権は強硬に主張する、というような「強権的著作権」は、世界から排除すべきである。
なお、特許も著作権とほぼ同様に扱い、特許期限は短縮すべきだろう。そうでなければ科学も社会も進歩しない。つまり、「所有権」(著作権や特許は知的所有権である。)というものの大半は既得権益保護であり、それがあまりに強すぎるための弊害が存在することが、資本主義の欠陥の一つだ、ということだ。ところが今の欧米世界は逆に、知的所有権を強化する方向に動いている。つまり、知的所有権の独占による、一種の世界支配を目指しているのである。
私は、この一連の「佐野騒動」が著作権強化の動きにつながることを危惧している。ネットの「騒ぎ手」たちはそれを理解しながら騒いでいるのだろうか。

しかし、担当教授の

この問いに答えるために、完成までに様々な表現で同一テーマを描き比べる習作を重ねきた。

という評は面白い。「完成までに様々な表現で同一テーマを描き比べる習作を重ね(て)きた」結果が、「やはりいわさきちひろをパクろう」、という結論だったわけですか。



(以下引用)

【多摩美パクリ大学】佐野研二郎の後輩・金田沙織さんが多摩美伝統のパクリ芸で『いわさきちひろ』をパクリ見事に優秀賞をゲットして炎上…担当教員もパクリのレベルを絶賛

0 :ハムスター2ちゃんねる 2015年09月04日 08:42 ID:hamusoku
TOP > 卒業制作優秀作品集2015 > 情報デザイン学科情報デザインコース > 金田 沙織

http://www.tamabi.ac.jp/pro/g_works/2015/id/s14/


パクリ
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パクラレ
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パクリ
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パクラレ
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パクリ
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パクラレ

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担当教員によるコメント
宗教や若者のトレンド、あるいはサブカルチャー等に関するリサーチを経て、ファンタジックな表現を通じ、気になる人びとの世界を肯定的に描き出している。同じテーマを扱っていても、共感して肯定的に描く事と批判的に描くこととでは、鑑賞者に伝わるメッセージは全く違うものになる。どう描けばどう伝わるのか?この問いに答えるために、完成までに様々な表現で同一テーマを描き比べる習作を重ねきた。日常では、少数派に対して好奇の目を向けつつも批判的に取り上げる事が多い。

しかし、それでは相互の理解に達しないのは明らかだ。描くことで、自分と違う気になる人に着目し、深く考え、相手に寄り添い共感する。他者への関心が薄れ、かかわり合いが少なくなったこの社会に向けた批判として優れた作品である。
准教授・矢野 英樹





1 :名無しのハムスター2015年09月04日 08:44 ID:DUXjkeOV0
ちゃんと伝統を受け継いだんだね!






2 :ハムスター名無し2015年09月04日 08:44 ID:U2i.IZik0
まさに朱に交われば赤くなるやで






4 :名無しのハムスター2015年09月04日 08:44 ID:B4joozLh0
モロですやん(困惑)



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学校に行くのが死ぬほど嫌(いや)という生徒たち

「ライブドアニュース」の記事の一節である。
鎌倉市図書館のツィートが転載できなかったが、学校に、死ぬほど行きたくない子は図書館においで、というような内容である。これはいい呼びかけである。
実際、学校で習える程度のことは自学自習できるし、図書館には学校などよりはるかに膨大な「本物の知識」が詰まっている。図書館を「私の高校」とすればいいのである。
ところで、いじめとか、「学校が死ぬほど嫌(いや)」という問題について考えてみたいと思うのだが、今日は、その前提として、仮説だけ少し。

1)いじめをする子というのは、本人自身、周囲の状況から過大なストレスを感じており、その発散の手段がいじめである、ということ。
2)いじめ問題の最大のポイントは、「逃げ場」が無いと子供には感じられていることではないか、ということ。(上記の図書館は、その逃げ場として有効だろう。ただ、周囲の大人がそれを理解し、賛同してくれる必要がある。これは社会的運動に発展する可能性もあるのではないか。)
3)友人関係とは、子供社会における「日常の政治」でもあり、政治的交渉や立ち回りの苦手な子がいじめ被害者になる、ということ。つまり、弱者だから、ではなく、強者であっても、集団化したいじめに対抗するのは困難だ、ということ。いじめ被害者への「強くなれ」という言葉は、概括的すぎる嫌いがあり、また、個人的努力を過信しすぎた言葉ではないか。もっと、集団システムとしての抑止政策が必要。つまり、「学校そのもの」を根本から変えることが、いじめ問題解決だけでなく、子供の幸福のために必要ではないか。

この3)に関して、少し前に書いた「夢の高校」を現実的に考察してみたい、と考えている。

つまり、「夢の高校」は学校から逃げる必要性を無くすという根本的解決策、「アジール(避難場所)としての市民図書館」は、現段階での緊急避難的な解決策、ということである。


(以下引用)


番組では鎌倉市図書館のTwitterアカウントがイジメに悩んでいる子どもたちに向けたツイートを紹介し、新学期が始まるにあたってのイジメや自殺問題について取り上げた。

その中で内閣府の調査として、1972年~2013年までの18歳以下の自殺者が、年間でもっとも多い日付が9月1日であることを紹介した。



VTR後に松本人志は、自身がイジメを受けていたわけでも、友達がいなかったわけでもないとしたうえで「8月の終わりからブルーになる」と、学生時代を振り返りながら一定の理解を示していた。

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夢の高校




8月27日(木)


 


今朝の半覚醒時の夢。


 


俺はどうやらどこかの高校の新入生らしい。その高校はFラン高校らしく校舎は雑然とした感じだ。というより、古い大学のような感じで、荒廃はしていないし、汚れてもいないが、「未整理で合理化されていない」と言う感じ。(これは後での分析。)俺はどこか別の高校を中退するか卒業して、そこに入り直したらしい。しかも、無試験入学のようだ。名目は推薦入学のような感じ。今日は入学式のようだが、その入学式に父兄の姿が多いが、教師は見当たらない。俺は入学式など興味が無いのでぱっくれて自分の教室を探すが見当たらない。級友の一人(青木と言ったと思う)も同様に入学式(だと思うが、それ以前に生徒の顔合わせ(クラス決めか)は済んでいて、生徒の一部とは顔見知りになっていたようだ。)をぱっくれてどこか学校の外に行くとか言う。何か言ったが、俺には聞こえなかったので、そいつは放っておいて自分の教室を探す。(俺は、夢の中で迷子になることが多い。何か心理的な問題を持っているのかもしれない。)この高校の教室配置は分かりにくい。何年何組という表示が見当たらないのだ。俺は一年二組だったと思う。あるいは三組か。とにかく、三つ並びの教室の真ん中だったかと思うので(このあたりはよく覚えていないので適当に書いている。)そうした配置の教室を探していると、女生徒たちが手芸か何かをしている教室に入った。彼女たちがどうも、少し見覚えのある顔なので、そこでぼうっと立っていると、女生徒の一人(デブでメガネだが、人の良さそうな顔の生徒だ。)が、「○○くん、教室を探してるの? ここだよ」と言う。俺はほっとした。「青木くんからメールがあって、沖国大(なぜか、ここで実在の大学名が出てきた。)で待っているって」そう言われても、俺は沖国大がどこにあるか知らないので(現実ではよく知っている。以前住んでいた場所に近いのだ。)「俺、沖国大がどこにあるかも知らねえよ」と言って憮然としていると、その女生徒が言う。「ねえ、○○くん、この学校にはピアノで推薦入学したんだって?」俺は困ってしまった。ピアノで推薦入学というのは、母親が勝手にでっちあげた名目なのだ。この学校は、何か名目さえあれば、誰でも入れるのではないかと思う。そういう学校のようだ。しかも、その名目は嘘でもかまわないらしい。そういうことだとカス生徒が集まりそうだが、ここにいる女生徒たちは、あまり美人こそいないものの、みんな真面目な感じだ。「あれは名目だよ。俺、猫踏んじゃったも弾けねえよ」女生徒の目が輝いた。「なら、私が教えようか。応援させて。それが私のためにもなるの」聞くと、この高校では、他の生徒の応援(勉強や実技など)をすることで単位がもらえるようになっているらしい。要するに、生徒同士のボランティア活動を奨励しているということのようだ。


 


夢はだいたいそこまでだったが、起きた後で考えると、この「夢の中の高校」は、あるいは現代の「できない生徒たち」にとっての「夢の高校」かもしれない、という気がした。まず、教師がいない。いるかもしれないが、ほとんど影のような存在であり、高校は「生徒中心」である。まあ、父兄が熱烈に支援している雰囲気は入学式(だったと思う)で感じられたが。そして、生徒たちはお互いに助けあうことで学習や技能を習得していくようになっている。誰が上とか下とかいう雰囲気も無いようだ。ただ、同じ場所で助け合って生きている「仲間」という感じである。(言っておくが、私自身は、こういう「仲間」コミュニティからはむしろ孤立しがちな人間である。)


この高校は上に系列大学があるようで、この高校を卒業したらそこに行けるようだ。どうせFラン大学だろうが、夢の中で見た女生徒たち(繰り返し言うが、美人はほとんどいない。)のような生徒が系列大学に行くならば、そう悪い大学にはならないだろう。「青木」はそこに行きたくないらしいが、私ができない生徒なら、あのデブでメガネの女生徒にピアノを習って、ピアノで大学まで推薦で進むのも悪くはない。私は現実にもピアノはまったくできないが、何か楽器を一つマスターするのは、人生を豊かにする一つの大きな方法だと思う。(最近、「のだめカンタービレ」のアニメをHULUで見たばかりなので、ピアノの話が夢に出てきたのかもしれない。)


追記しておくと、この「夢の高校」では、授業は一斉授業ではなく、大学的な講座制というか、ほとんどが選択制のようだ。つまり、同じ時間に複数の授業があるので、生徒はそれを選んで出席する。だから、アジトとしての「一年二組」の教室にいつでも生徒がいるわけではない、ということのようだ。たとえば、男子が自動車運転を習っている間に女生徒が手芸をやっている、とか。あの教室で女生徒たち数人が手芸をやっていたのはそういう事情のようだ。これも悪くないシステムだと思う。講座ごとにメンバーが違うから、顔見知りが増える。それに、教室という閉鎖空間で、同じメンバーが固定されることから来る「人間関係の異常な濃縮」が無くなるのではないか。つまり、人間関係の濃縮から来るいじめなども起こりにくくなるのではないだろうか。その証拠に、大学では運動部やサークル活動などの「閉鎖空間」以外ではいじめはほとんど起こらないはずだ。それは、いやなメンバーなら、すぐに「別の場所」に移れるからだろう。


 


さらに追記。これを小説化するなら、題は「応援させて」か「夢の高校」あるいは「俺たちはカスじゃねえ」。主人公は、そういう高校を作ろうとする校長、あるいは理事長。脇役は生徒たち。悪役は他校の学歴至上主義のエリート生徒。


 


 




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新作落語の案





8月26日(水)


新作落語「つくづく」というのを半覚醒状態で考えた。起きて後も少し考えた。詳細はだいぶ覚えているから、これだけのメモで書けると思う。かなり面白い。(夢人注:メモの一部は省略。)



無用なエネルギーの気が凝ったものが「つくづく」


 


 


最後は「つくづくいやンなっちゃった。あっ。つくづくの意味わかっちゃった」



「つくづくとは何か」についての熊さんと大家さんの会話で話は進む。下のメモはその一部。






カフカってえと、あれでしょう、ほら、海辺にいるやつ。なんだ、イワシやサンマじゃまいし。海辺のイワシですか?イワシは海にいるんで、海辺にはいませんよ。変なところで理屈っぽい奴だ。カフカというと、ほら、不条理って奴だ。不条理って何です? 条理が立たないということだ。条理って何です? まあ、物事の筋道とか道理というものだな。私はまた、可もなく不可もないのがカフカかと思ってました。そのカフカってのは作家でな。太陽が眩しいから人を殺した、って小説を書いた人だ。(観客に向かって。あ、みなさん、もちろん、これは大家さんの間違いで、そういう小説を書いたのはカミユって人です。カフカとカミユ、何だか似た名前ですね。カで始まる3文字名前の作家は変な小説を書くことに決められてんですかね。)へえ、そうなんですか。どっかで聞いたことがあるな。まあ、そんなのはよくある話じゃないんですかね。私も、寝床が気持ちいいから、仕事さぼっちゃった、なんてよくありますよ。それとこれとはまったく別だ。お前のさぼりは、ある意味条理が立っている。だが、太陽が眩しいから人を殺したって話は滅多に聞かないだろう。そうですかね、最近は面白半分で人を殺す人間がたくさんいますがね。まあ、それだけカフカって人は時代の先取りをしていたってことだ。そのカフカには面白い小説がほかにもあってな。たとえば、寝床で寝ているうちに虫になってしまったという話とか。へえ、どんな虫なんです。それはわからん。芋虫かゴキブリか何かだろう。あまり人に好かれない虫のようだ。へえ、カブトムシなら子供の人気者だからよかったのに。お前はカブトムシになりたいのか。まあ、寝床で寝ているのは好きだから、ずっと寝ていられるなら、何も人間でいる必要は無いのかもしれませんが、やはり女にはもてたいし、女は虫が嫌いな奴が多そうだから、虫になるのは御免こうむりましょう。お前が寝床の中で虫になっている姿は想像したくもないわ。ところで、カフカさんは…。カフカさんですか。いやに仲良さげな言い方になっちゃいましたね。…そんなことはどうでもいい。これだけ話してくればもう親戚も友人も同然だ。袖すりあうも多生の縁ってな。そりゃあ、多少はね。その多少とは違う。前世からの縁ということだ。あまり話をそらすな。ええと、何の話だったっけ。カフカさんは…まで言いましたよ。よく覚えているな。そのカフカさんに「オドルデク」という小説があってな、これがまさに不条理の極み。オドルデクというのが家のどこかにいるのだが、それが生き物なのか物なのか、何をしているのか、何のためにいるのか、さっぱり分からない、という話だ。へえ、オドルデクってと、踊っているんですか。まあ、動いてはいるが、踊ってはいないようだ。じゃあなんで踊るでくなんですか。でくってえと何ですか。木偶は人形のことだな。じゃあ、踊る人形。あれっ、聞いたことありますよ。子供のころ、シャーロック・ホームズで読んだ。暗号ものの推理小説だ。じゃあ、カフカさん、パクったな。いや、オドルデクは踊る人形とはまったく別の話だ。オドルデクというのが名前全体で、それが踊りを踊るわけではない。何だ、紛らわしい。ポチとかジョンとかつければ分かりやすいのに。それでは不条理の味が出ない。へえ、さっきは「つくづく」には味も色もない、って言いませんでしたっけ。「つくづく」と不条理が親戚なら、不条理の方には味があるってのはインチキじゃないですか。インチキではない。不条理を人に感じさせるには、小説家もそれなりの工夫が必要だから、オドルデクという奇妙な名前を作ったのだ。工夫したあげくが踊る人形じゃあ、あまり頭のいい作家じゃなさそうですな。何を失礼なことを言う。それ、さっきお前が言ったが、海辺のカフカという題名で日本の作家が新しく小説を書くくらい、偉い作家なのだ。へえ、カフカって作家は海辺に住んでいたんですか。まあ、そうだろう。私はその小説を読んでいないから、詳しくは分からんが、たぶん、カフカという作家を主人公にした伝記だと思う。伝記と小説は別でしょう。まあ、伝記小説というのもある。事実にもとづいた小説ならたくさんあるしな。

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現代の「小さな恋のメロディ」の結末は

「ライブドアニュース」から転載。
この事件についてさほど知らないので、論評する資格は無いが、まだほんの子供を30箇所以上も刃物で刺す、というのは何なのだろう。
過去の残虐殺人と比べても、どこか違うものがあるような気がする。おそらく、被害者少女と同行の少年も既に殺されているのではないか、と思うが、彼らがそうなった事情は何なのか。彼らの様子を見た青年(たち)の、「子供同士のくせにいちゃいちゃしやがって気にくわねえ」くらいの気持ちが、簡単に殺人にまで至ったとすれば、これは個人の精神的病いなのか、時代の病いなのか。
「短絡性」「衝動性」「こらえ性の無さ」というのは時代風潮だ、と私は思っている。
この12歳の少年少女の逃避行(なのか何なのか、詳しくは分からないが)から私が即座に連想したのは映画「小さな恋のメロディ」だった。現代の「小さな恋のメロディ」が、これほど残虐な結末になろうとは、この少年少女は想像もしていなかっただろう。
時代が変わったのである。子供たちを取り巻く環境が変わったのだ。
牧歌的な時代は終わったのだ。


(以下引用)

【高槻少女刺殺事件】ネット掲示板に犯行予告か…猟奇的すぎる新展開






写真はツイッターより

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 お盆休み中の日本列島を震撼させた猟奇事件が急展開だ。


 大阪府高槻市の物流会社駐車場で8月13日夜、顔や手を粘着テープでぐるぐる巻きにされた少女とみられる遺体が見つかった事件。発覚から5日後の18日、遺体が大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美さん(13)だったと判明した。平田さんは12日夜から「友だちの家へ泊まりに行く」と言い残して出かけたまま行方が分からなくなっていた。


 平田さんと同行していたとみられる同級生の星野凌斗さん(12)の所在も明らかになっておらず、大阪府警は、2人が事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査を進めている。


犯行を示唆する内容の書き込みが…

 被害者の身元が判明する前から、インターネット上では、消息を絶った平田さんらの情報を求めるツイッターの書き込みなどが拡散し、事件との関連を指摘する声が挙がっていた。


「平田さんや星野さんの写真とともに『この子達を探しています』と書かれたビラの画像が出回っていた。服装や身体的特徴が似ていたことから、『遺体の少女じゃないか』と一部で話題になっていた」(捜査関係者)


 刃物で30か所以上もめった刺しにするという残忍な手口から、快楽殺人の可能性も指摘されるなど、犯人像に注目が集まっている。


 そんななか、事件の詳細が明らかになる前に大手掲示板「2ちゃんねる」に不穏な書き込みが何者かによって行われていたことが判明した。


 書き込まれたのは、遺体が平田さんであると明らかになる前の8月16日のことだ。事件に関するスレッドの中に唐突にこんな投稿が寄せられた。


《怯えて身を寄せ合った二人組みを刺したから身体半分しか傷がつかなかった》


 犯行を示唆するかのような内容。さらに文章はこう続く。


《自家用車に乗せてた死体をトラックに詰め込もうとおもったが、死に顔がこわかったので、テープでぐるぐる巻きにしたらまだ動き初めてあせった。(中略)運び出そうと思ったら車が着たから焦って逃げ出したんだ。だから車にはもう一つ死体が乗ったまま》


 書き込みがなされた時点で少女の遺体発見の一報があったのみで、星野さんに繋がる情報は出ていなかった。犯人しか知り得ないような内容に「犯行の告白ではないか」とネット上は騒然となった。


 さらに書き込みはこう締めくくられている。


《今日は大雨警報がでている。河にでも流そうか…ということで明日か明後日もいっこ見つかる。淀川芥川あたりか》


 果たしてこれは犯人の言葉なのか。幼い少女の命を奪った事件だけに、この書き込み自体がウソであれば、かなり不愉快であるが、この書き込みが示す最悪のシナリオが現実のものにならないよう切に願うのも確か。一刻も早い犯人逮捕が待たれる。


(取材・文/浅間三蔵)





(追記)下記ツィートのような可能性もあるので、私自身がこの事件をブログに取り上げたこともスピンへの協力になってしまったかもしれない、と自戒する必要がありそうだ。


カマヤン1192 @kamayan1192

寝屋川の殺人事件、そんなに連日トップ報道するほどの事件だと思わないけどなあ。国会報道時間を削るために寝屋川の殺人事件報道を過剰にしているんじゃないかなあ。俺の住んでいたアパートでの殺人事件なんて全く報道されなかった。










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HN:
酔生夢人
性別:
男性
職業:
仙人
趣味:
考えること
自己紹介:
空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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