写真はツイッターより

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 お盆休み中の日本列島を震撼させた猟奇事件が急展開だ。


 大阪府高槻市の物流会社駐車場で8月13日夜、顔や手を粘着テープでぐるぐる巻きにされた少女とみられる遺体が見つかった事件。発覚から5日後の18日、遺体が大阪府寝屋川市の中学1年、平田奈津美さん(13)だったと判明した。平田さんは12日夜から「友だちの家へ泊まりに行く」と言い残して出かけたまま行方が分からなくなっていた。


 平田さんと同行していたとみられる同級生の星野凌斗さん(12)の所在も明らかになっておらず、大阪府警は、2人が事件に巻き込まれた可能性があるとみて捜査を進めている。


犯行を示唆する内容の書き込みが…

 被害者の身元が判明する前から、インターネット上では、消息を絶った平田さんらの情報を求めるツイッターの書き込みなどが拡散し、事件との関連を指摘する声が挙がっていた。


「平田さんや星野さんの写真とともに『この子達を探しています』と書かれたビラの画像が出回っていた。服装や身体的特徴が似ていたことから、『遺体の少女じゃないか』と一部で話題になっていた」(捜査関係者)


 刃物で30か所以上もめった刺しにするという残忍な手口から、快楽殺人の可能性も指摘されるなど、犯人像に注目が集まっている。


 そんななか、事件の詳細が明らかになる前に大手掲示板「2ちゃんねる」に不穏な書き込みが何者かによって行われていたことが判明した。


 書き込まれたのは、遺体が平田さんであると明らかになる前の8月16日のことだ。事件に関するスレッドの中に唐突にこんな投稿が寄せられた。


《怯えて身を寄せ合った二人組みを刺したから身体半分しか傷がつかなかった》


 犯行を示唆するかのような内容。さらに文章はこう続く。


《自家用車に乗せてた死体をトラックに詰め込もうとおもったが、死に顔がこわかったので、テープでぐるぐる巻きにしたらまだ動き初めてあせった。(中略)運び出そうと思ったら車が着たから焦って逃げ出したんだ。だから車にはもう一つ死体が乗ったまま》


 書き込みがなされた時点で少女の遺体発見の一報があったのみで、星野さんに繋がる情報は出ていなかった。犯人しか知り得ないような内容に「犯行の告白ではないか」とネット上は騒然となった。


 さらに書き込みはこう締めくくられている。


《今日は大雨警報がでている。河にでも流そうか…ということで明日か明後日もいっこ見つかる。淀川芥川あたりか》


 果たしてこれは犯人の言葉なのか。幼い少女の命を奪った事件だけに、この書き込み自体がウソであれば、かなり不愉快であるが、この書き込みが示す最悪のシナリオが現実のものにならないよう切に願うのも確か。一刻も早い犯人逮捕が待たれる。


(取材・文/浅間三蔵)