昨日、偶然にNHKのアニメ「団地ともお」というのを後半だけ見たのだが、それが「あの戦争」について今の日本人がどう対しているか、という姿をリアルに描いていたので驚いた。画風は(原作漫画もそうだが)どちらかと言えば稚拙な感じで、内容は「あまり出来のよくない小学生とその家族や周辺人物の日常」をのどかに描いたものであり、まあ、「ちびまる子ちゃん」か「サザエさん」の同類だと思えばいい。それが「あの戦争」を、戦争そのものではなく、「学校ではほとんど教えられることが無かったために、『あの戦争』とどう向き合っていいのか分からない」普通の人々の今の姿を描くことで、逆に、これまで何が隠されてきたのか、これからそれとどう向き合っていけばいいのかを考えさせるという、見事に教育的な(揶揄的な意味ではなく、肯定的な意味で言うのである。)内容のアニメになっていた。NHKも現場にいる人々は知的で良心的な人々が多いのだと思う。彼らの「籾井体制」へのひそかなレジスタンスをこのアニメに見た思いである。
この回の「団地ともお」は、ぜひネットなどで流布されてほしいものだ。
この回の「団地ともお」は、ぜひネットなどで流布されてほしいものだ。
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