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大学とは何なのか

「配慮が足りない」というレベルの話ではないと思う。こういう、文化への想像力の欠けた人間がなぜ大学の学長などをやっていられるのか不思議である。もちろん、学長だけの話ではない。なぜ誰も、書物の焼却という蛮行に疑問を持たなかったのか。




書物を焼いたのであれば、次は学者を生き埋めにしないと事業は完結しないぞ。








(以下引用)








 高知県立大(高知市)は18日、図書館の新設に伴い、蔵書を最大約3万8000冊焼却処分していたと発表した。学内規定に基づき手続きを進めたというが、戦前の郷土関係など貴重な本や絶版本も含まれていた。「(焼却前に)県民に知らせて、広く活用の道を探ることも必要だった。配慮が十分でなくおわびする」と、野嶋佐由美学長名のコメントを出した。


 県立大によると、2017年4月に永国寺キャンパスに図書館を新設。収蔵能力は旧館と同程度あったが、将来的なスペースを確保するため処分方針を決めた。複数の司書と教員がリストを作成し、全教員に確認の上で図書約2万5000冊、雑誌約1万3000冊の焼却を決定。図書のうち、複数冊所蔵している本を減らす目的が約1万8700冊だった。14年度から16年度までの3年間に計13回処分したが、一部の蔵書は学内で呼び掛けて教員らが持ち帰り、正確な焼却数は不明という。


 永国寺キャンパスの図書館は現在、県立大、高知短大、高知工科大の3大学が共有し、県立大が運営している。県立大の旧図書館の蔵書は約22万1000冊。焼却される予定だったリストには「日本植生誌」四国の巻(1982年)や「土佐日記の風土」(87年)などが載っていた。


 県立大の岡村一良事務局長は「手順は規定に従ったもので問題はない。ただ、焼却という方法には配慮が足りなかった。焼却処分する前、公立図書館に声を掛けることも検討したが、蔵書に県立大のスタンプが押されていることもあり実現しなかった。他の大学に声を掛けたり、一般向けのバザーを開いたりする方法もあった」と説明した。【北村栞】






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「誠意を見せろ」「誠意とは?」

居合の範士号を取るのに連盟からカネ(この場合650万円だったらしい)を要求されたというスレッドのコメント19を読んで、違和感を感じたが、「過多」が「多寡」の間違いだと気づくのに数秒かかった。(「金高」という言葉もあるが、それでも「金のかた」とは言わない)
「過多」は「多すぎる」の意味で、「多寡」は「多いか少ないか」の意味。今時の人間は「寡」という漢字を知らない人が多いのではないか。大学受験で漢文をやれば、「寡人」が君主の謙遜の自称で「徳の少ない人間」の意味だと学ぶはずだが。また、「寡占状態」とか、経済学などでも使う言葉だろう。私がよくブログで書く「衆寡敵せず」は、「多いものと少ないものでは勝負にならない」の意味。「衆」は「おお(多)い」と読む。「敵せず」は「匹敵しない」意味。

もっとも、コメント20は誤記ではなく、「誠意とは何かね?」「カネだよ」をひとつにしたもので、洒落である。




(以下引用)



19: 名無しさん 2018/08/17(金) 16:39:56.90 ID:fSNFSm7Ua
武道なんて大概そうやろ
あからさまじゃなくても協会に落とした金の過多で決まるぞ

 



20: 名無しさん 2018/08/17(金) 16:39:58.43 ID:5ZpKSAhyd
誠意とはなに金

 



21: 名無しさん 2018/08/17(金) 16:39:59.25 ID:NdNAP7DNa
あーあ居合道の範士合格してるやつ
全員クズってことがわかってしまったな

合格してることがダサいわ

 



23: 名無しさん 2018/08/17(金) 16:40:17.30 ID:9+7K2PtZd
柔道、剣道、逝く
武道もダメか




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日航123便事件(事故?)のこと

「ギャラリー酔いどれ」から転載。
米軍だろうが自衛隊だろうが、日航機を意図的に撃墜する理由など無いだろうし、「事故としての撃墜」はもっとありそうにないが、「墜落現場での怪しい出来事」があったのは事実だろう。まあ、この事件にはさほど興味も無かったので事件内容を詳しく知らないが、備忘的に保存しておく。要するに、「こういう仮説もあるよ」ということのメモだ。


(以下引用)



「在日米軍が 撃墜した」と理解しておったが、

ここのところ新説が出て なんと 自衛隊が主犯とは、

◆http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-445.html
東海アマブログ  2018-08-14
日航123便、墜落原因の 続報 
 森永卓郎・青山透子・ベンゼン環



大竹交遊録、森永卓郎のラジオ番組で、
1985年、御巣鷹山に墜落して五百数十名の命を奪った、
日航123便事故について、

驚異的な新証拠が発見された との続報 が話された。

https://www.youtube.com/watch?v=fwhvLdZrMHk

先の、日航123便の森永報告は

https://www.youtube.com/watch?v=H7MVF14ir8Q&t=10s

これについての私のブログは

☆http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-339.html


日航123便墜落時、日航スチュワーデスだった青山透子氏は、
その後、東大大学院に進み、博士号を取得、

ノンフィクション作家として、日航123便事故追求に生涯を捧げてきた。

日航123便墜落の新事実  目撃証言から真相に迫る

青山透子 (著)  河出書房新社


彼女は、1985年に墜落し、すでに33年を経て風化した

現地の再調査を繰り返す中で、驚異的な新証拠を発見した。

墜落現場の遺物をたくさん持ち帰り、精密検査をしたところ、

多量の ベンゼン環 が発見されたのである。

ベンゼン環は、123便ジェット燃料には決して含まれないもので、

これは青山氏が、最初の現地調査で、捜索隊が現地に到着したとき、

「ガソリンとタールが混合したような 激しい臭気に満ちていた」との証言と、

遺体の炭化度の凄まじさから、

これは墜落時に漏洩したジェット燃料火災によるものでなく、

人為的に火炎放射器」によって、遺体と現場が焼かれていた ことの

非常に明瞭な証拠である。


また、墜落時に、米軍は墜落機を追尾して、現地を確認し、

即座に救助隊を送り込んだのだが、日本政府が、これを阻止し、

米軍による救助を拒否し、さらに自衛隊の先遣隊が、

その日のうちに現地に到着していた証拠 があった。

これらの事実について、公的資料から明らかにされているにもかかわらず、

政府もマスコミも、まるで統制されているように、

一様に口をつぐんでいるのは、フクイチ事故の被曝障害の実態を

絶対に報道しないことと同じである。


この先遣自衛隊が、火炎放射器を使って、

まだ生きていた遺体ごと現場を焼却し、

証拠隠滅を図ったとみて間違いない物証が出てきたわけである


そして、後発自衛隊員が、現地に近づくと、

これを銃撃したことがNHKの実況中継から示された。

後発隊の数名は、先遣隊が生存者を殺害している現場を目撃したことで、

自殺に見せかけて殺害された。


いったいなぜ、現場を完全に焼却して 証拠隠滅する必要があったのか?

中曽根康弘は、123便事故について、「墓場まで 秘密を持って行く」と語った。

☆http://rapt-neo.com/?p=28575

☆https://anincline.com/nakasone-yasuhiro/

中曽根康弘が墓場に持って行く秘密とは、いったい何なのか?


青山透子の現地調査と証言採集から、123便を、追うように

オレンジ色の物体が追尾していた という証言が得られている



:青山が採集した証言では、オレンジ色の物体が、尾翼に
  張り付くようにしていたと、たくさんの証言があり、
  相模湾上空で尾翼を破壊した 模擬ミサイルが、
  そのまま水平尾翼に乗っかるようにして、
  御巣鷹山まで飛んだと考えられる。
  これを目撃した、機体後部の乗客を 皆殺しにしたのである。
  火炎放射器を使った理由は、おそらく乗客のカメラを完全に焼いて
  フィルム証拠を隠滅するためだっただろう。

https://blog-imgs-122-origin.fc2.com/t/o/k/tokaiama/123-3.jpg

これは、証言から、自衛隊が訓練用に使用している模擬ミサイルの破片

であると考えてほぼ間違いない。

日航123便を、異常飛行を起こす前に、二機の自衛隊戦闘機が、追尾していた

と報告が多数あり、この機が装備していた模擬ミサイルの破片が

墜落現場から発見されているのである。

この模擬ミサイルが、123便の尾翼、圧力隔壁を破壊したのは、

ほぼ確実といえよう。

そうすれば、落合客室乗務員の証言と 完全に一致した経過が明らかになる。

☆http://www.link-21.com/JAL123/011.html

自衛隊は、おそらく訓練として 自衛隊機が模擬ミサイルを123便に発射し、

それが尾翼を破壊して五百数十名の死者を出した事実を、

墜落生存者を虐殺してまで 隠蔽したかった
のである。


墜落時に多数の生存者がいたことも、たくさんの証言から明らかになっている。

そして、たまたま、機体が分裂して 前部が遠いスゲノ沢中に落ちて、

後部の現場から見えなかったことで、

落合さんや川上さんたちが 殺害されずに救助されたのである。

先遣自衛隊に発見された 機体後部の生存者は、

その場で 火炎放射器によって激しく焼かれて殺害された



https://blog-imgs-122-origin.fc2.com/t/o/k/
 tokaiama/201808141541429d6.jpg


自衛隊は、なぜ、ここまで人道上の致命的な極悪判断をしてまで、

証拠を隠滅したかたのか?

おそらく、当時、防衛予算枠の1%枠問題 があり、

自衛隊に問題があることを知られたくなかった という強い意志が

中曽根政権に働いた可能性があるが、詳細は分からない。

中曽根は、「強い日本」の標語を掲げ、防衛費の大幅増大により、

三木内閣が設定した1%枠を廃棄 しようとしていたのであり、

123便を自衛隊が墜落させたということになれば、

おそらく巨大な問題になると同時に、

中曽根政権の存続さえ 危うくなると考えたのであろう。

☆https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E8%B2%BB1%25%E6%9E%A0


中曽根が墓場に入るのは時間の問題だが、日航123便事故について、

「墓場に 持って行く」と語った秘密は、

身の毛もよだつほどの恐ろしい内容である ことは間違いないだろう。

これほどの巨大な事件と 残酷な証拠隠滅行為を、

例え防衛庁長官(加藤紘一)であっても 命令することなどできない。

乗客を カメラごと火炎放射器で焼くよう命令できるのは、

中曽根康弘総理大臣、ただ一人
である



森永卓郎は、翌年、中曽根政権が プラザ合意によって、

日本側が致命的に不利になり、その後の、数十年にわたる

日本経済低迷の原因となった 奇っ怪な経済協定について、

なぜ、日本側が極端に不利な合意を飲まされたか について、

おそらく、この事故の隠蔽をネタに

アメリカに脅されたのだろう
 と示唆している。


これは十分にありうる話で、墜落時、米軍は

完全にレーダー追尾していて、戦闘機も飛ばして 墜落現場を確認して、

救助ヘリまで 送り込んでいながら、日本政府の要請によって撤退している。

おそらく、アメリカ側は、この事件の真相を知っており、

これを取引材料に使って 中曽根政権を脅し、後々、

日本経済を崩壊させるほどの 不公平協定を結ばせた
 と考えるのには、

十分すぎるほどの根拠がある。

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「子供は上に登るものだ」の考察

私はテレビをあまり見ないし新聞も取っていないので、この事件そのものを知らなかったが、ネットゲリラで発見のいきさつを読んで、他のスレッドも読むとなかなか面白い。このスレッドでは発見者の名前が書いてないが、何とか春男さんだったと思う。捜索のプロみたいな人で、それをボランティアでやっている奇特な人である。本当のボランティアとはこういうものだ。政府や学校(大学や高校)の命令で、無賃金で働かされるのはボランティアではなく強制労働である。シベリア抑留者かよwww
なお、面白いのは、このお爺さんが捜索開始から30分で発見した、というので、失踪箇所のすぐ近くかと思ったが、写真を見るとかなりな距離であることだ。しかも斜面を登るのだから、足弱な人(つまり、大人や老人一般)はとても30分では登れないだろう。やはり、プロ捜索者だけあって健脚だ。
今、写真を見ると、春男ではなく春夫らしいが、その、春夫さんの車の中には最低限の生活必需品一切が載っており、捜索が長期戦になっても大丈夫なように支度してあることが分かる。

春夫さんは、「子供は上に登るものだ」と言っているらしく、最初聞いた時は「そうかな?」と疑問に思ったが、子供の体形や歩き方を考えると、坂を下るより上るほうが楽かな、と考え直した。つまり、子供の歩き方で坂を歩いたら、すぐに転ぶのは明らかであり、上り坂の場合は転んでも前に倒れて手で体を支えられるが、下りはそうはいかないから、どこまでも坂を転落していくことになる。子供は動物的本能でそれが分かるから、「子供は坂を上る」ということになるのではないか。逆に、老人は坂を上るのはきついから、「坂を下る」ほうを選びそうな気がする。


(以下引用)


99: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:08:30.68 ID:y3m+pYQp0
わかりやすい解説あったで
no title

126: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:10:34.62 ID:PBJjDh5Ud
ところで大阪の脱走犯は捕まったん?

131: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:10:55.07 ID:Fn9ZpGxLa
>>126
まだやで

152: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:12:29.55 ID:oaFq/mlpK
>>126
プロボランティアが探しにいくで

129: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:10:53.89 ID:PMeTwb5E0
猛禽類は草生えるわ
※ 山口県の行方不明2歳児 前例で生まれた発見への合言葉 - 東スポWeb
https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/1094035/


130: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:10:54.61 ID:nC+eBbQBa
なんJ民は早くイーグルスさんとホークスに謝るべきだよね

186: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:14:42.10 ID:GKq7QcvkM
経験値やな

206: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:16:02.64 ID:53RtW7zA0
でも君らも失くした物30分くらい探し回っても見つけられなかったのにオカンに頼んだら30秒くらいで見つけた経験あるやろ?
それと同じや

210: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:16:18.54 ID:wNEYnzzj0
no title

このインタビューから30分で見つけるという事実

232: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:17:39.45 ID:JNl55jCpa
>>210
つよい

223: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:17:10.59 ID:/c29EuMpa
春夫さんの車

no title

256: 風吹けば名無し 2018/08/15(水) 11:18:51.09 ID:Dfg7211eM
>>223
これはプロボランティア

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謝罪・弁解・アリバイ

金田一春彦の「日本語の特質」という本の中に出てくる話だが、日本の旧軍隊(陸軍だろう)では、謝罪が許されなかったらしい。謝罪すると「弁解するか」とかえってひどく怒られたという話である。これは、謝罪と弁解との類似性を教える面白いエピソードである。
言うまでもなく、何かの不祥事が起こった場合にお偉い連中がやる謝罪会見というのは、本当は弁解であり、自分たちには責任は無い、という主張を隠し持っている。だから聞いている方も本気で聞きはしない。単なる儀式である。政治家だと、次の選挙で当選したら「みそぎは終わった」ということにされてしまうわけである。

英語の「アリバイ(alibi)」というのは犯行時の不在証明、つまり自分はその犯行現場にいなかった、ということの証明の意味で使われることがほとんどだが、「言い訳」の意味もある。
昔の大リーグには「no alibi」という教訓というか、教育的な言葉があったらしい。つまり、「言い訳はダメ」「言い訳するな」ということである。おそらく、新人選手が何かのミスをした時に注意するといろいろと言い訳をすることが多かったのだろう(今でも多いはずだ)。だからこういう教訓が生まれたと思うのだが、それを逆手に取った「アリバイ・アイク」という野球小説がリング・ラードナーにある。やたらと言い訳をする野球選手の話で、自分が何かをするたびに、別にしなくてもいい言い訳をくどくどするという不思議な癖を持っているわけだ。たとえば、昼飯にホットドッグを食うとすると、なぜホットドッグなのか、くどくど言う。(これは小説の中には出てこない、今適当に作った例だ。とにかく、弁明や弁解の必要のないところで弁解するのが面白いわけである。)この話など、「no alibi」が大リーグの常識だ、というのが読者の知識にないと、何が面白いのか、さっぱりわからないことになる。

軍隊とプロ野球という異なる世界に、どちらも「弁解するな」が鉄則としてあったのは面白い。つまり、「行動を重んずる世界」において、弁解(口舌)は害しかない、ということだろう。過ちは、隠したり誤魔化したりするのではなく、即座に善後策を取るべきだ、ということだ。

今の安倍政権はどうだろうか? あえて言う必要はまったく無いだろう。あるいは、「言い訳すらしない」、権力の開き直りのほうが政治と社会の末期症状か。






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弥生とうちゃんと縄文かあちゃんから生まれた日本人

古代日本においては、縄文人が先住民族であり、彼らは自然からの狩猟採集によって生きていた民族である。そこに朝鮮半島からやってきたのが稲作民族であり、これを弥生人と言っておこう。
弥生人は最初、九州に稲作の地を求めたが、土地が痩せている上に毎年の台風の被害によって稲が全滅することが度重なったため、稲作に適した地を求めて東漸した。これが神武天皇の東征であるが、「征」の字から想像されるような「相手と戦って、その土地を奪い取る」ものではなく、縄文人が何の価値も見出さなかった低湿地帯に居住して稲作という変なことをやる変な奴らとして許容されていただろう。つまり、北米インディアンが、土地の所有の観念が無かったのと同様であり、弥生人が縄文人に敵対行動を取らないかぎり、何の問題もなかったのである。それどころか、稲作というのが素晴らしい文化であり、食物を恒常的に生産できると知ったことで、縄文人は弥生人たちの長所を認め、彼らとの混交(婚交)を積極的に求め、いわば、自分たちの「優れた婿」として招くようになっただろう。なお、弥生人は朝鮮半島の戦乱を逃れて日本に渡来しただろうから、必然的に女性の数が少なかったわけだ。だから、縄文人女性との結婚を歓迎した。
要するに、縄文人は弥生人に駆逐されたのではなく、縄文人と弥生人の結婚によって「縄文人の弥生人化」が起こり、それが今の日本人となったわけである。

以上、中堀豊氏の「古事記考・日本語考」に書かれた内容をヒントに私がまとめた日本人論である。ちなみに、中堀氏は医学者だが、古事記や日本語に深い興味を持ち、日本語は縄文語と弥生語のミックスだ、としている。先の書の副題が「縄文かあちゃん弥生とうちゃんの日本」となっているのは、縄文人の母親から生まれた子供が母親に育てられる過程で縄文語の骨格を覚え、大きくなると弥生人的社会の中で弥生語を覚えていく、ということである。特に稲作関係の語彙や社会交際の語彙(敬語の類)は弥生語だろう、と推測されている。

それに関して、別の書物の中で知ったことだが、「城」は朝鮮語でも日本語でも「キ」と呼ばれるらしい。「しろ」というのは、現在の京都府が奈良盆地から見て山の背後の国ということで「山背(やましろ)の国」と呼ばれ、それが「山城の国」と表記されたことで「城」を「しろ」と呼ぶ習慣ができたので、最初は「城」は「き」だったらしい。
それで私が成る程な、と思ったのは、縄文人はおそらく「城」を作る習慣は無かっただろう、ということである。狩猟採集生活では、食物の保存などほとんどなされず、したがって、財産の蓄積も無い。城の必要性などなかったのである。他人の財産を奪い取るより、自然の中で狩猟し採集したほうが早いし平和的で問題も生じない。アメリカインディアンが基本的に平和で、城や砦を持たなかったのと同じだ。
「水城(みずき)」「稲城(いなき)」はおそらく、稲作用の水源地と稲の保存庫の機能が主であり、それを奪う連中(がいるという弥生人的妄想があったわけだ。)から守るために柵や石垣でその周囲を囲ったものだろう。要するに、縄文人には意味を持たない施設である。(「磐城(いわき)」は、岩を積み上げて作ったものだろうから、機能よりは製法に由来する命名か。)

何が言いたいか、というと、もともと日本に住んでいた縄文人は平和的種族であり、そこに朝鮮半島の戦乱を逃れて渡来した弥生人は「財産の観念(物への強い所有欲)」と稲作の知識と戦争技術の知識を持っていたため、縄文人の中で指導的立場に立ったが、それによって平和な縄文時代は終わりを告げることになった、ということだ。で、現在の我々はその縄文人と弥生人の混血であり、どちらの血が濃いかでその基本的性格もある程度決まっているのかもしれない。九州を中心に、気性の荒い性格が西日本には多いのはそのためだろう。スサノオノミコトなど、弥生人の典型だろうと思う。弥生人は稲作をやるから穏やかだ、とはならないのである。






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権力の横暴と理不尽に疑問も持たなくなった国民

  1. 私も安部総理のこの発言に一瞬違和感を抱いたのだが、記事を読むのも不愉快だし、どうせどうにもならないのだから、一瞬で忘却した。しかし、国民をそういう風に馴致することが安倍陣営の最大の目的なのだろう。従順な、現状に何の疑問も持たない奴隷ほど使用者に都合のいいものはない。
  1. 私に挑戦すること自体が私に対する侮辱だ、とか、そこまで思い上がっちゃってるわけなのか?
  1. 「優勝チームがいるのに挑戦するチームがいるということは優勝チームに負けろと言ってるのと同じだ」とか言ってタイトルホルダーが試合を拒んだらペナントレースは成立しないんではなかろうか。

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プロフィール

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酔生夢人
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男性
職業:
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趣味:
考えること
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空を眺め、雲が往くのを眺め、風が吹くのを感じれば、
それだけで人生は生きるに値します。

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