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党中党という奇策

いやいや、いろいろと出てくるものだ。小沢は、民主党離党はしばらく保留し、新会派を作ることで「党中党」として活動していくらしい。面白いではないか。これで現在の民主党中枢部とはっきり一線を画しつつ、自民党らの狙う民主党分裂を避けることができるわけで、ある意味現段階での「満点答案」ではないだろうか。やはり政治のプロは素人考えの上を行っている、という感じである。
外野席にいる素人は無責任に「新党を早く作れ」などと叫んでいるが、さて、それが何を利することになるのか。「慌てる乞食は貰いが少ない」という言葉もある。ここは落ち着いて状況の推移を見守るのがよいだろう。そして、常に、「本当の敵は国内ではなく、国外にいる」こと、軽挙妄動は敵を利することになることを忘れないことである。
もっとも、日本国民全体の現状への怒りと、国民が何を本当に望んでいるかを示すことは、一番大事なことである。「彼ら」が一番気にしているのはそこなのである。いざとなれば、どんな権力でも、自分の生命を投げ出した「本気の行動」には勝てないからだ。
「命もいらぬ、名もいらぬ。そういう人は始末におえぬものである。しかし、始末におえぬ人でないと大きな仕事はできないものだ」
西郷隆盛はそういう趣旨の言葉を言っている。今の国会にも「始末におえぬ人」はいるだろうし、庶民の中にも、あるいは高級官僚の中にさえもいると私は信じている。

(以下引用)

小沢系43人、会派離脱願提出へ…首相揺さぶり
読売新聞 6月28日(木)3時2分配信

 民主党の小沢一郎元代表が、衆院の民主党会派を離脱して新会派の結成を検討していることが27日、わかった。

 消費税率引き上げを柱とする社会保障・税一体改革関連法案の衆院採決で反対票を投じた同党議員のうち、小沢氏含め43人が参加する見通しとなっている。小沢氏は29日にも民主党に会派離脱願を提出したい考えだが、党執行部は容認しないとみられる。

 小沢氏は28日に民主党の輿石幹事長と会談し、新会派結成の意向を伝える方針だ。会派離脱が認められない場合でも、新党結成を求める若手議員を納得させ、グループの結束を保つことが可能と判断しているとみられる。新会派が認められれば、民主党に所属しながら「党中党」として野田首相や党執行部を揺さぶり、離党・新党結成の時期を見極める時間を確保できる利点もある。


・会派とは(ウィキペディアによる)

衆議院・参議院の各院内では、理念や政策を共有する議員が集まって院内会派を作り、議会活動を共に行う。会派の所属議員数によって、委員会の議席数や、発言・質問の時間配分、法案提出権などが左右されるため、政党とは違ったメンバーで構成されることもある。院内の構成単位はあくまでも会派であり、政党ではない。無所属で当選した人が政党会派に参加したり、無所属同士で便宜的に会派を結成することもある。衆参両院とも、慣例により議長と副議長は会派を離脱することになっている。
なお、所属議員が1人だけの会派(俗に一人会派-いちにんかいは、ひとりかいは-という)は制度上認められず無所属(参議院にあっては「各派に属しない議員」)扱いとなる。ただし、当該無所属議員の所属する政党等が政治資金規正法上の政治団体に該当する場合は、国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律(昭和28年法律第52号)の適用に限り会派と同等とみなされ、一人会派に対しても立法事務費が支給される。

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誰かがあなたや私の代わりに働いている

「暗黒夜考」の引用記事を転載。
おそらく、「暗黒夜考」は有名ブログの一つかと思うので、転載する必要は無いのかもしれないが、こういう情報は国民のできるだけ多くが知るべきだと思うので、拡散の一助となろうというわけだ。
記事の解説は不要だろう。福島原発は修復も事故の収束も不可能だということだ。そういう状況を政府は知った上で大飯原発再稼働を決めたわけである。
歌手の誰かではないが、「原発事故よりは停電がまし」だと思うのが当たり前の感覚だと思うのだが、原発村の住人は御用評論家に御用タレント、御用知識人、ネット右翼を総動員して原発再稼働を強行した。
こうなると、ぜひイスラエルにスタックスネットを使って、原発事故をもう一度起こしてもらうしかなさそうだ。馬鹿は死ななきゃ治らない、と言うが、日本人の馬鹿さ加減も死ねば多分治るのだろうから。
憎まれ口をもう一つ言おう。熱中症で死ぬのは、その大半は本人や周囲の不注意だろう。不可抗力の熱中症など、あるのか? まあ、学校などでは夏の暑い盛りに生徒にマラソンなどやらせる基地外校長などがいそうな気もするが。
もちろん、原発修理の作業員などなら最初から熱中症覚悟の作業だろう。原発推進派、原発擁護派のみなさん、まず福島での原発修理作業を自分でやってから発言しなさい。

(以下引用)


(転載開始)

◆福島第一の悲劇は終わらない!(1)
 2012年06月26日10時57分 アサ芸プラス

福島第一原発の事故発生から465日が経過した。野田総理は昨年12月に「収束」を宣言し、世間の関心も薄れているが、4号機の危機的状況、食の安全性、住人たちの悲鳴‥‥いまだその悲劇は終わっていない。現場作業員たちの声とともに「現在の福島」の真実を明かす。

○現場作業員座談会

「1年前と比べて寝床も食事もセコくなった」

「もし原子炉の海側を見たら国民は驚愕する」
 
ニュースで大きく報じられることは少なくなったが、福島第一原発での復旧作業は1年以上も前からずっと、粛々と続いている。放射能が舞う最前線で戦い続ける原発作業員3人が現場の真実、東電の高慢な対応を告発する!



以下、ご登場いただくA氏、B氏、C氏は、他県からF1(福島第一原発)まで復旧作業に駆けつけている、いずれも40代以上の職人たちである。

A 俺は去年もF1に入って仕事をしたんだけど、今年また親会社から話が回ってきてね。久々に来てみたら、東電社員の態度がガラリと変わっていてビックリしたよ。

B そうだよな。震災から日がたっていない1年ぐらい前は、東電も叩かれまくっていたからか、俺たち作業員に対する接し方も優しかったもんな。

A 現地に入ると、まず「受入教育」があるじゃない。そこで、放射線量を測定する機械を選ばされるんだけど、2種類あって、タバコみたいにポケットに入れるタイプと首からヒモでかけるタイプ。「どっちにしますか?」って言われたんだけど、聞き返したら、「どっちなの!」ってムスッとされた。以前は丁寧に対応してくれたのに‥‥。

C こっちは危険な現場で作業して、向こうは安全な場所にいて説明するだけなんだから、せめて敬意は払ってほしいですよね。

B しかも、安全なんか考えていないのか、やってることがズサンすぎる。原発で働くには、最初に教育を受けたあと試験を受けるんだけど、試験に落ちたら合格するまで翌日、翌々日と、同じ問題を受け続ければいいだけ。

A そうそう。それにひどい時には、答案を持って行ったヤツが東電の社員から「ここ間違ってますよ」だって。言われた本人は、机に戻って書き直して提出してたよ(笑)。

C 確かに、安全確保が目的のルールも、きちんと守られていないですよね。本来、雨が降ったり、風速1㍍以上だと作業は中止と決められているのに、雨ガッパ着用でおかまいなしに作業させられますもんね。

A そもそも安全の意識どころか、警戒が緩いよな。だから作業者証と入構証をアカの他人が持ってたって、余裕で待機所に入れる。チェックなんてないようなもんだから。

C そうですよね。

B 安全なんか考えてるわけないと思えてくる。足場を組む作業をしているグループの人に聞いた話だけど、足場に使う資材が木板で、草とかキノコが生えてたって(笑)。そんなの資材じゃなくてゴミだよ。

C 僕も聞きましたよ。曲がった部品や、期限の切れた資材を使ってるって。でも、この話には伏線があって、噂では東電が元請けのゼネコンに支払いをしてないって言うんです。だからゼネコンも、よそでは使わない資材を持って来てると。

A そんな状況だと思うな。だって去年に比べて全体的にセコくなってるもん。去年は、わりといい温泉旅館に泊めてもらったけど今年あてがわれたところはひどかった。雨漏りはするし、エアコンは効かない、蚊取り線香をたくと、信じられないぐらい大量に虫が死ぬんだから。


○「ホームレス」も雇われている

B 作業員に対するもてなしだってひどいよな。去年は作業終わりでパンや米、カレーや丼物なんかのレトルト食材がいくらでもそろっていて自由に食べられた。でも今年は、すごいちっちゃいオニギリか、カツサンドを1人1個食えるかどうかなんだから。

A 熱中症対策だってそうだよ。アメ玉とポカリスエットだけ。こっちは放射能と向き合ってるから、全面マスクして防護服を着てるわけよ。現場に出たらマスクは取れないから、最初にアメを舐めさせられて、途中、水分補給はできないって、何だよそれ(笑)。

B それだけいいかげんだから、作業員の募集も頭数だけいればいいって形で、ヘンなのがいっぱい働きに来てるよな。

C ホームレスみたいな人ですよね。

B みたいなじゃないよ。あれ、ホームレスだよ。とにかく人を集めろって言われたんだろうな。でも技術がないから、やっていることはゴミ拾いやスコップで穴を掘るだけ。去年は原発で働けば、「1日10万円稼げる」みたいなことが言われたけど‥‥。

A そんなわけないよ。実際は日給5000円程度のケースもあったって。それでも、ホームレスは寝泊まりできるだけでうれしいから、文句を言わない。

B しかも、ワンカップ酒がタダで飲めるし。風呂には入らないで、酒だけ飲んでる人も多かったな。さすがに、前借りを要求したヤツは断られてたけど(笑)。

C 誰がホームレスの人かはすぐわかりますよね。臭いんですよ、防護服が。防護服は防護マスクのフィルター以外は使い回しですから、彼らが使ったあとは臭くて、臭くて‥‥。

B そんなことより、現場にはもっと秘密がある。

C そうですね。報道陣に公開されているところはよく見えるところから撮らせているだけであって、もし海側から原子炉を見たら国民は驚愕でしょう。

A だよな。1号機なんか世間が思っているより、むき出しの内部はガチャガチャだもん。

B その海側は、去年よりテトラポッドが2倍以上高くなった。もちろん、津波対策なんだろうけど、海側からの映像をマスコミに撮られたくないのでは、と勘ぐっちゃうよ。

C そんなのばっかりですよね。あと最近聞いた話では、ためていた汚染水を処理する施設を建設し始めたそうです。これまでに汚染水をためたタンクは何千って数だから、もう限界なんでしょう。だからといって、慌てて造った施設で、汚染水を海に戻せるぐらいキレイに浄化処理ができるのかは疑問ですよね。できるなら前からやっていたでしょうし。

A いずれにせよ、東電はボーナスなんかもらってる場合じゃないわな。社員の末端まで、本当に原発の現場をわかってるのかね。

B わかってないだろうね?。

C でしょうね

(転載終了)

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日本国民は奴隷にはならじ

保存のため転載。
次回の選挙では、このリストを確認した上で、「それ以外の人間を」ぜひ落選させることである。ここまで国民をなめた政府(官僚と経団連が糸を引いているに決まっているが)を見逃すようなら、日本人は永遠に奴隷国民だろう。


(以下引用)


消費税増税法案に反対、民主党議員57人
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062615350015-n1.htm
2012.6.26 15:34

税制抜本改革消費税法案が衆院で可決。予想を超える数の造反議員に厳しい表情の野田佳彦首相=26日午後、東京・国会(鈴木健児撮影)
 26日午後の衆院本会議で行われた消費税増税法案の採決に反対票を投じた民主党議員57人は次の通り。(産経新聞調べ。敬称略)

 小沢一郎、東祥三、山岡賢次、牧義夫、鈴木克昌、樋高剛、小宮山泰子、青木愛、太田和美

 岡島一正、辻恵、階猛、松崎哲久、古賀敬章、横山北斗、相原史乃、石井章、石原洋三郎

 大谷啓、大山昌宏、岡本英子、笠原多見子、金子健一、川島智太郎、菊池長右エ門、木村剛司、京野公子、熊谷貞俊

 黒田雄、菅川洋、瑞慶覧長敏、高松和夫、玉城デニー、中野渡詔子、畑浩治、萩原仁、福嶋健一郎、水野智彦、三宅雪子、村上史好、山田正彦、加藤学、中川治、橘秀徳、橋本勉

 鳩山由紀夫、松野頼久、初鹿明博、川内博史、小泉俊明、平智之、中津川博郷、福田衣里子、福島伸享、小林興起、石山敬貴、熊田篤嗣



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「決断できない日本」だから橋下が人気なのか?

「極東ブログ」というブログの記事の一部を転載する。
「泉の波立ち」経由で知ったばかりのブログなので、筆者の政治的思想やスタンスはまだよく分からないが、ところどころに面白い記事がある。知識は豊富で頭もいい筆者だとは思う。
で、下の記事はケビン・メアの「決断できない日本」という本の書評だが、ケビン・メアという名前は沖縄の人間からは唾棄されている名前なので、これは普通なら私は絶対に読まない本である。しかし、ここに書かれた内容からすれば、読むに値する部分も十分にあるようだ。ケビン・メア更迭のいきさつについても、本人に同情すべき点もありそうだが、ここでは福島原発事故の際の東電と官邸の対応(それがまさしく「決断できない日本」を象徴しているわけだが)についての一節を引用しよう。
今朝の毎日新聞朝刊で、東電側の事故調査委員会報告の要旨が出ていたが、官邸側に一方的に責任をなすりつけ、東電の自己弁護に終始した内容のようだ。東電という組織は、幹部クラスは全員死刑にするしかないのではないかと思う。
まあ、彼らの自己保身の汚い根性が、原発事故を取り返しのつかないレベルまで拡大し、ほとんど国家破産寸前まで追い込んだのは確かである。実際、本気で原発事故に対応するなら膨大な金が必要になり、財務省が福祉費用削減と増税にやっきになっている原因の一つはそれだろう。
だが、いくら「決断できない日本」だからと言って、「決断できる男」橋下に牛耳られた日本など、それこそ最悪の世界になると私は予言しておく。

(以下引用)

本書で期待していたもう一点の「福島第1原発事故直後、東京在住の米国人約9万人や在日米軍を避難させる最悪のシナリオ」についてだが、この話の真相はメア氏の述べるところが正しいように思われる。理由は、このこのシナリオの存在はすでにNHK報道でもなされていることなので信憑性が高いこと、また、今回の事態でコーディネータとして米側タスクフォースに参加していたメア氏の日本観(「二人の息子と娘一人」の「二つの祖国」)から氏が十分に反論しただろうことも、本書の全体の主張から調和的であることからだ。
 私の驚きは、むしろ次の点だった。


 だが、タスクフォース発足早々、最初の不気味な情報が飛び込んできました。それはワシントン時間の三月十一日深夜(日本時間十二日午後)のことで、「東京電力から『在日米軍のヘリは真水を大量に運べないか』という問い合わせが駐日米国大使館にあった」との情報が寄せられたのでした。
 この時点では福島第一原発の現状に関する確たる情報は入っていませんでした。後に判明しるように、既に炉心溶融(メルトダウン)を起こしていた原子炉一号機格納容器の開放(ベント)をめぐって状況が錯綜していた時期に、東電は真水の大量搬送の可能性を探っていたことになります。




 この情報は、東電が原子炉冷却のための海水注入を躊躇していることをも示していました。海水注入は原子炉を傷め、最終的に廃炉を余儀なくします。福島第一原発事故の稚拙な初動対応は今後、多角的に検証されるでしょうが、事故発生直後、東電は廃炉を想定せず、あくまで原子炉を温存しようと考え、一刻一秒を争う待ったなしの局面で、真水を求めて右往左往し、貴重な時間を費やしていた疑いは否定できないのではないでしょうか。
 そして案の定、真水をめぐる情報が流れた数時間後、一号機は轟音とともに水素爆発を起こし、建屋の上部は骨組みだけの無残な姿に変わり果てていました。


 メア氏は東電の右往左往を問題視しているが、この事態で重要なのは、この東電から駐日米国大使館に入った情報がどうやら菅政権側には入っていなかったように見えることだ。「だから、福島の事故でも、官邸や経産省にもたいした情報は入っていなかったのだろうと私は睨んでいました」とメア氏も推測している。


 これは笑い話ではありません。未曾有の危機に際して情報を吸い上げる国家のパイプが目詰まりを起こしているという由々しい事態が日本を襲っていたのです。


 私のあの時点で日本政府は消えていたのだろうと考えている。
 関連した情報についても、当時このブログで想定した内容がほぼ裏付けられるように同書で描かれていることにも既視感があった。余談だが、次の箇所は、このブログを氏か氏の関係者が閲覧したのではないかとも興味深く思った(参照)。れいのヘリコプターによる撒水について。


 その後、「二階から目薬」といううまい言い回しが日本語にあることを知りましたが、海水投下作戦はその効果のほどはともかく、何かをやっているということを誇示せんがための、政治主導の象徴的な作戦だったと思います。


 さて、本書の評価だが、このブログとの関連もあり、当初の興味の部分から述べてきたが、通して一冊の著作としてみると、これらの論点はさほど重要ではない。むしろ、表題にある「決断できない日本」という根幹の問題について、わかりやすく総合的に解説されている点のほうに価値がある。日本という国がどういう状況に置かれているのかという問いに対して、高校生でもわかる答えの一例がここに書かれていると言ってもよいだろう。ただし、私と同じ意見ではないのは当然のことだが。

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「キ印揃いのお茶の会」はこうして終了

「晴れのち曇り時々パリ」というブログから記事の後半を転載。
サイボーグ前原が、その能面顔でふんぞり返り、「私に一任ということにします」と宣言して脱兎の如く逃げ出し、これで会議は終了、ということである。いやはや、鉄面皮を絵に描いたようなものだ。橋下にユダヤ認定次期総理の座は奪われた感のある前原だが、まだまだこういう利用価値はあるようだ。つまり、あの無神経さ、無感動さがロボットとしては理想的だということである。感情過多、半キチガイで、そこが大衆受けする煽動家の橋下といいコンビである。どちらも嘘と演技だけの人間ではあるという点では同じだが。

こんな会議運営では民主主義も常識も理性も何もあったもんじゃない。誰も一任などしてもいないのに、自分でそう宣言すればそれで通用するという、非論理の世界。それが今後は当たり前に通用するとなったら、この世は「不思議の国」になるだろう。現実の方がルイス・キャロルのフィクションよりナンセンスになるとはね。

(以下引用)

▶<一体改革>民主、分裂含みの展開 「一任」宣言に怒声(毎日/見出し)

>「台風も来ている。人道的なことを考えてこのあたりにしよう」

>合同会議の開始後4時間半たった午後10時すぎ、中間派の中山義活衆院議員がこう発言した。これを受け、前原氏は「もともと今日で終わる予定だった」と打ち切りを宣言。会場は「前原解任だ」「認められない」などの怒声に包まれ、前原氏は党職員に守られながら会場を後にした。

>小沢グループの山田正彦元農相は終了後、「ありえないやり方。採決では私は反対する」と明言。川内博史衆院議員も「誰一人一任とは思っていない」と語った。主流派の議員は「党分裂が近づいた感じがする」ともらした。

>合同会議に先立ち、前原氏は19日、自民党の茂木敏充政調会長に電話で「今日中にまとめる」との方針を告げていた。

>もともと小沢グループとは距離があり、会議終了後の会見では反対派について「絶対反対、もともとの議論の蒸し返しは非常に残念だ」と批判した。

>民主党の輿石東幹事長は19日夜、合同会議の結果について「20日の両院議員懇談会の開催を目指すが、延期するかもしれない」と述べるにとどめた。党分裂回避を優先する輿石氏にとって、党内対立の激化は最悪のシナリオだ。衆院(定数480、欠員1)のうち、民主党の勢力は289。造反が50人を超え、全員を除名処分にすると、党単独で過半数を維持できなくなる。

>一方、自民、公明両党からも民主党の混乱に懸念が広がった。自民党幹部は前原氏が議論を打ち切ったことについて「逆に民主党の反対派が反発して勢いづきかねない」と、21日の衆院採決に不安をもらした。

>公明党幹部も「手続きに瑕疵(かし)があるとして、今後の民主党内の手続きが円滑にいかなくなる」と懸念を示す。民主党内の対立が強まるなか、主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席していた野田首相は20日早朝、帰国する。
【毎日新聞/6月20日(水)0時51分配信】



いやはや、実に何とも。

毎日サンも、たまにはいい事を書く。

「一任宣言」


>前原氏は19日、自民党の茂木敏充政調会長に電話で「今日中にまとめる」との方針を告げていた。


自分達の身内は平気で裏切って、敵対する筈の野党と密通ている「政策審議会長」を頂く『民主党』。

かってわが国では、不義密通は二つに重ねて「四つに」叩き切る事が、常識と成っていた。


>会議終了後の会見では反対派について「絶対反対、もともとの議論の蒸し返しは非常に残念だ」と批判した。

盗人猛々しいとは、こ奴の事である。



参議院議員「有田芳生」氏のツイート。

@aritayoshifu
「消費増税修正合意案、民主は前原氏に一任 3党協議」http://goo.gl/ZIjNI 一任などしていない。昨夜の会議でも消費増税に賛成の意見は皆無だった。執行部に対する拍手(「空気」の賛意)も小さかった。賛否を決せば明らかに反対が多数。これは民意の反映。執行部は街を歩け!



衆議院議員「山崎真耶」氏の公式ツイート。

@YamazakiMaya
各テレビ局のニュース、一任と報じていますが、あれは一任ではありません!一方的な打ち切り、本人は逃げました!



衆議院議員「京野きみ子」氏のツイート。

@kyonokimiko
遺憾ながら、ここまで卑怯な振舞いをなさるとは、お釈迦様でもご存知あるまい。10時過ぎ、突然、打ち切りと政調会長一任を独り言のように言って、推進派の拍手のいとまもあらばこそ、所属議員の眼前から、からくり仕掛けの扉でもあるかのように、逃げ去った。席の後ろに隠し戸でもあったのか。呆然!



衆議院議員「斎藤やすのり」氏のツイート。

@saitoyasunori
前原政調会長が消費税議論を強制終了したのには理由がある。21日に採決するために今夜日付が変わるまでに国会に法案を上げなければいけないから。つまり、最初から今夜早いうちに決着するつもりだったということ(昨夜に結論出さず、今夜に延ばすことも織り込み済み)。これを世の中では茶番と言う。



衆議院議員「長尾たかし」氏のツイート。

@takashinagano
最悪でした。 「説得する」気持ちの微塵の欠片もないことはわかっていましたが、この局面で、その「本音」が、思いっきり前面に出てしまいました。 今、政調の役員会をやっているようですが、中間派も大きく揺れ動いています、私を含めて。



衆議院議員「三宅ゆき子」氏のツイート。

@miyake_yukiko35
冒頭、いきなり3党合意の文面は一言一句変えないと政調会長。それでは、会議の意味がないといきなり紛糾。なぜ、最初からケンカ腰なのか。反対派が反発、なんていうレベルではない。民主党(執行部)は終わった。

まだ多くの議員が手をあげていた中、突然の打ちきり。SPの数が異常に多いな、とは思っていた。政調会長を非常口から逃がすためだった。政調会長解任決議だ!との声。泣いている議員も。社会保障費の打出の小槌はないんだよ、の心ない言葉に厚生労働委員全員の反対は決まった。

またもや政調会長の突然の「一任」宣言でまたもや乱闘騒ぎ。仲間の議員が執行部側の議員に投げつけられる。議論の最中に突然終わる。了承は断じてしていない。



参議院議員「中村てつじ」氏のツイート。

@NakamuraTetsuji
私は「前原政調会長が合意形成のルールを決められるのだから全議員の投票をすべき」と提案。民主党は重要案件は国民投票で決められるようにと主張している政党なのだから、党を二分する議論が煮詰まったら多数決で決めるのは当たり前のこと。しかし前原会長は私の提案を受け入れなかった。


執行部側の議員が、反対派の議員を「投げつけた」とは。

絶句。


更には、こんな情報も…。


平野浩氏のツイート。

@h_hirano
どうやら小沢氏は21日の採決に造反、新党を立ち上げると思われる。名前は「新政党」。野田首相は谷垣氏にこう電話している。「造反者は46人止まり。除名するので、安心してください」。彼は党を売ったのだ。しかし、造反者はもっと増える可能性がある。民主党は次の選挙では惨敗必至だからだ。


>「除名するので安心して下さい」

内閣総理大臣にして、与党民主党代表が、野党党首に宛てた電話。

これ又、絶句。



衆議院議員「森ゆう子」氏のツイート。

@moriyukogiin
前原政調会長の突然の「一任された宣言」。そのまま党の女性職員などにガードされながら非常口から脱出。 野党時代に数々の強行採決を経験してきたが、今日の前原「一任された宣言」はそれよりも酷い。一任されたということを確認もせず、宣言しただけで逃げ出したのだから。


笑劇。


前々日に「意見の一致」を得られなかった「説明会」の終了時点で、こうなる事は「火を見るより明らか」に分っていた。


そして、ここまで「読める」筋書きに、その通りに運ぶなんて、可笑しいやら、情けないやら。


以前、民主党は「偽メール事件」で解党的危機に陥った。

その時の代表が「前原誠司」であり、事件を引き起こした裏方が「野田佳彦」であった。

その危機は、小沢一郎のお陰で救われたのだが。


今回、「野田」「前原」コンビで、民主党を完全に葬り去る結果を引き起こしてくれた。


日本国民は、『二度と再び』民主党を信用しないであろう。

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パンとサーカス、選挙とサッカー

「徽宗皇帝のブログ」を書いて投稿したあとに、マドモワゼル愛さんのブログを見ると、いい事が書いてあるので、あちらと話が重複するが、転載する。もちろん、私と考えが似ているから転載するのである。
酔生夢人のブログで政治を扱う場合は国内政治をメインにしようと考えているのだが、ブログ記事の中には即時性が大事な記事もあるから、例外もあるわけだ。
私が書いた記事では信用しがたい、と思っている人でも、マドモワゼル愛さんなら信じることもあるだろう。すぐれたブロガーの中にも彼(「彼女」じゃないよ)の記事を引用する人は多いのだ。
まあ、他に面白い事件や記事があれば、今日のうちにもう一度このブログに投稿するかもしれない。
しかし、サッカーと選挙ねえ。面白いところに目をつけるものだ。

(以下引用)

ギリシャの再選挙では緊縮財政派がどうにか勝った。緊縮派が勝つということは、庶民の働いたお金で、銀行を救済する、、、ということになる。

金融世界としてはほっと一息だろう。しかし民衆にとっては、これから長く厳しい道のりとなるので、はたしてこのまま行けるかどうかはわからない。

目先混乱はなくなった、、、という意味ではよかったのかもしれないが、旧時代のやり方が勝ったということなので、複雑な思いも。

緊縮派の勝因は、政財界、マスコミ界あげての総力線にある。彼らにとっては民衆掌握法は研究しつくされているから、まず、不安を突き付けられる。

ユーロから出ていけば、自分らはヨーロッパとは思われなくなる。と言って、アジアとも違うし、、と、自らのアイデンティティがなくなるかのような不安をうまく与えた。

ギリシャはギリシャだろうと、私などは思うが、なんでヨーロッパの一員という意識が必要なのか。観光立国だったのだから、堂々とギリシャはギリシャであると、構えていればよいのに、、、

自国の歴史と文化に対する本当の意味でのプライドが長年、じわじわとそぎ落とされていたのだろう。

こうして、ヨーロッパ離脱からの恐怖を与え、その上、選挙直前にサッカー試合を持ってきた。これもよくできたトリックである。

ユーロ内で優勝したこともあるギリシャは、サッカー試合において、愛国心をかきたてられる。競争原理としての愛国心なので、ナショナリズムであり、政財界にとっては操作しやすい愛国心の方のだ。

勝ったことでギリシャはユーロの一員、としての印象付けが良く効く。まあ、計算されつくされている。おそらくサッカー試合が直前でなければ、選挙結果は違っていたかもしれない。

このように、体制変革というのは大変なことなのだ。圧倒的な力が加わらなければ、旧来勢力に勝てるものではない。しかしギリシャ国民は私は貧乏くじを引いたと思う。

アイスランドを見ても別になにも波乱など起きなかった。銀行という無から有を搾り取る装置が消えたから、世の中は大波乱に陥るわけではない。

そう思わせるだけで、本当は何ひとつ、混乱もなく、終息していくと思う。病気の元を手術で取り去った場合の体と同様なのではないか。旧勢力が何かわざと事件を起こさない限り、混乱などしないに決まっている。

しかし、ギリシャ選挙の結果は結果として受け入れ、とりあえずの安定は得たのだから、ゆっくり考えることもある意味、大事なのかもしれない。

日本もあと数日で山がまた来るわけで、本当にどこも大変。印象操作と恐怖操作で結局民衆は動いてしまう。恐怖から決断したことなど、良い未来を築かないことはわかっているのに、本当にもったいないことだと思うのだが、民主主義なのだから仕方ないか。

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谷垣流ロジックの怪

「阿修羅」から転載。
確か、「マニフェストを撤回しろ」と民主党に迫っていたのは自民党ではなかったかな? それでマニフェストを撤回したら、「撤回したのはけしからん。衆議院を解散しろ」だって。
はあ? 私の頭が悪いのか、この論理は私には理解できない。「俺たちの意見を聞かないと増税案には賛成しないぞ」と言っていて、その意見を聞いて三党合意をしたら、次は「増税案はマニフェスト違反だから衆議院を解散しろ」だと。つまり、「俺たちの意見を聞き入れたのはけしからん」という話だな。
どうも、こういう高等な論理は分からん。小学生の作るナンセンスなぞなぞみたいだ。
まあ、「公約なんて守る必要あるんですか」と言った総理もいたくらいだから、これくらいで驚いている方が馬鹿なのかもしれん。私は、選挙というものは公約(マニフェスト)によって判断し、投票するものだとばかり思っていたんだが、マニフェストは守るべきものか、守ってはいけないものか、谷垣さんに説明してもらいたいものである。
まあ、「増税はしたい」でも「野党として与党と対決するポーズは示したい」というアンビバレンツな願いが、こういう無茶苦茶な言動になったのはよく分かるんだけどね。
しかし、なんで自民党はこんなに増税したがるんだろう。で、それを支持する国民が貧しい庶民の中にもいるというのは実に驚異的である。
これはもはや「保守主義絶対教」という宗教なのだろうか。で、そういう信者の力が原発を再稼働させ、福島を被災地のままに置き、電力料金を値上げさせ、増税案を可決させるわけだ。オウム信者の方が、まだ国民的な被害は少ないね。


(以下引用)

民主公約は「撤回された」=自公幹部の発言相次ぐ
時事通信 6月16日(土)17時34分配信
 自民、公明両党の幹部は16日、社会保障と税の一体改革関連法案の修正で民主党と3党合意を交わしたことに関し「民主党マニフェスト(政権公約)を事実上撤回したものだ」との見解を相次いで表明した。同党執行部は公約の撤回はしていないとの立場だが、週明けの党内の了承手続きに影響を与えそうだ。
 3党は15日夜、民主党が公約で掲げた最低保障年金創設や後期高齢者医療制度廃止の扱いについて、撤回方針を明記せず、「社会保障制度改革国民会議」の議論に棚上げすることで合意した。
 これに関し、自民党の谷垣禎一総裁は16日、都内で街頭演説し「(修正合意で)マニフェストのまやかしをちゃらにした」と指摘。「(消費増税は)マニフェスト違反だ。やることをやったら野田佳彦首相は直ちに国民に信を問わないといけない」と早期の衆院解散を求めた。同党の石原伸晃幹事長も都内で記者団に「実質的に最低保障年金も後期高齢者医療制度廃止も、自公がそっぽを向いたら話もできないということが決まった」と述べ、民主党は今後、自公両党の公約撤回要求に従わざるを得ないとの考えを強調した。
 公明党の斉藤鉄夫幹事長代行も同日のTBSテレビの番組で「民主党の公約は実質的に撤回された」と自民党と足並みをそろえた。 

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