今回の19号台風水害なんだが、どこも「前科のある土地」なんですね。大雨の都度、水害が発生するとか、そこまで行かなくても数十年前に堤防が決壊した、とか。そういう土地は、そこで生計を営む農家以外の家は建てるべきではない。武蔵小杉もそれで、そもそも洪水があったら浸かる土地なんです。だから、近代に至っても住宅街は作られなかった。そんな土地に無秩序に高層住宅を乱立させたら、まぁ、こうなる事は明白です。自民党がCIAに乗っ取られて、歯止めが効かなくなった銭儲けで、今だけカネだけ自分だけ、タワマン売ったら、後はどうなろうが、知ったこっちゃないという新自由主義で、このザマだ。 |
というのは前置きで、この「陽の当たる坂道」という題名を考察したいわけだ。
どこで読んだのか、聞いたのか覚えていないが、「高級住宅地には坂道が多い」という説があり、たとえば昔なら田園調布などがそれだったわけだ。なんで、歩くのに苦労する坂道に高級住宅地ができるのかと言うと、実はそれは「洪水対策」だったのではないか、というのを今回の武蔵小杉のタワマン騒動で思いついたわけである。
坂道なら、その坂の上は高地である。洪水でも水が来ない。そこを一番重視して、高級住宅が建てられたのではないか、というわけだ。(「~ワケ」の連発で申し訳ない。)
黒澤明の「天国と地獄」でも、児童誘拐の被害者となる金持ちは丘の上に住み、加害者、つまり誘拐の主犯の貧しい青年は低地のスラム街めいた地域に住む。丘の上が「天国」で、低地が「地獄」であるわけだ。ところが、タワーマンションだと同じ建物の中に天国と地獄があるから、その対立が目立ったのだろう。
(以下「ネットゲリラ」から引用)赤字は夢人による。