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三月は残酷な月になるか?

「酔いどれギャラリー」に引用されていた記事である。
亀井静香が導入した「中小企業金融円滑化法」によって救われた中小企業は延べ400万社(400万件)以上、それによってこの日本の雇用状況も救われた。大不況の中で日本経済が持ちこたえたのもこれが理由の一つだろう。ところが、この素晴らしい臨時法を麻生財務・金融相は延長する意思が無いそうである。
この臨時法が3月末で終了することで、倒産する可能性のある中小企業を10万社から30万社と下記記事では見積もっているが、中を取って20万社、1社平均50人の雇用があるとすれば1000万人の失業者が生まれることになるわけだ。日本の人口のおよそ12分の1という巨大な失業者数である。労働人口比で言えば、7人か8人に一人くらいが失業することになるのではないか。
まあ、上の計算はいい加減なものだが、日本経済の真の基盤である中小企業を安倍政権が軽視し、この「亀井徳政令」を廃止するならば、日本国民全体に「地獄の春」が待っている、と言えるだろう。
エリオットの「荒地」の冒頭の句ではないが、まさしく「三月は残酷な月だ」となりそうである。


(以下引用)



◆http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8034.html
「日々担々」資料ブログ (日刊ゲンダイ2013/2/9)
◎アベノミクス効果に急ブレーキ 迫りくる「倒産予備軍」30万社の戦慄


☆3月末の「延命措置」終了が引き金

ついに記録が止まった。
8日の平均株価は米国株安や対ユーロの円高進行が嫌気され、大幅続落。
昨年11月の野田前首相の解散宣言から始まった週間連騰記録も「12週」で途絶えた。
市場は「安倍バブルも小休止」と楽観ムードだが、日本経済の足元には危機が迫っている。

来月末に政府の中小企業延命策が終わり、
崖っぷちに立たされる企業は実に10万~30万社とみられているのだ。

問題の中小企業延命策とは「中小企業金融円滑化法」のことだ。
リーマン・ショックを受け、09年の政権交代後に亀井静香元金融相が導入。
中小企業が返済猶予や金利引き下げを申請した場合、それに応じる努力義務を各銀行に課した。
当初は11年3月末までの時限立法だったが、2度延長された。その効果は絶大である。

「昨年9月末までに申請数は約400万件に上り、そのうち9割超が銀行に認められました。
適用した債務総額は約100兆円と、国家予算を上回る規模です。
この間の倒産数は1万2000件台と、バブル期以来の低さで推移。
リーマン・ショックに東日本大震災と立て続けに未曽有の危機に見舞われながら、
倒産数が低水準で落ち着いたのも、円滑化法のタマモノです」(金融庁関係者)

この“平成の徳政令”が3月末に期限切れを迎える。

麻生財務・金融相は就任以来、円滑化法の延長について「基本的にしない」と明言。
延命措置を切ってしまえば、未曽有の危機を生き永らえた企業が、
いきなり倒産危機に直面するのは必至で、その数は膨大だ。
延命措置を受けた企業は推計40万社。
金融庁は「このうち倒産予備軍は5万~6万社」と見込むが、
東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏は
「役所の見積もりは少なく、最大10万社は再生の見通しが立たない」と分析。
経済ジャーナリストの山本伸氏は「延命企業の8割が返済猶予を再申請しており、それだけ資金繰りは厳しい。
約32万社が倒産予備軍と位置づけられます」とみる。


◆すでに休廃業は急増中

気になるのは、倒産数が低い中、資産に余力を残す状態で
「休廃業・解散」を決断する企業が増えていることだ。
東京商工リサーチによると、昨年の休廃業・解散件数は約2万7000件と過去10年で最多で、
倒産件数の2倍に達した。
「銀行にとって出資先の倒産より、休廃業の方が助かります。
休廃業前に資産売却を急がせ、返済金を捻出させる余裕があり、出資金の不良債権化を防げるためです。
休廃業急増の背後には、銀行の後押しと、恐らく不良債権の増大を嫌う金融庁の推奨があると思います」
(東京商工リサーチ情報本部の関雅史氏)

金融庁や銀行には都合がよくても、働く側にすれば倒産も休廃業も同じ。
職場を奪われることには変わらない。このままだと、失業者が大量にあふれ返ってしまう。

「休廃業は国の統計の集計対象外で、いわば『隠れ倒産』。
安倍政権が円滑化法の終了後も批判を恐れ、金融機関の監視強化で倒産を抑えるポーズを取っても、
隠れ倒産という抜け道が用意されているのです。廃業に追い込まれる企業は今後も増えそうです」(関氏)

やはりアベノミクスに浮かれてはいけない。






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「見えない姥捨て」と「見える姥捨て」、どちらを選ぶか


「2ちゃんねる」派生板から転載。(「2ちゃんねる」からの支流はたくさんあるようだ。)
いつもは「老人は社会の迷惑」的な、老人に冷たいコメントの多い2ちゃんねる住人たちが珍しく同情的な発言をしている。まあ、こうした事件においてまで老人そのものを敵視するコメントをしたら、それこそサイコパス認定され、実名まで調べ上げられて晒されかねないからだろう。それとも、彼らも根は善良なのだろうか。

麻生太郎ではないが、老人にはできるだけ早く死んでもらう工夫が必要だ、と政府内部ではいろいろ考えていることだろう。もちろん、放っておけばこうしてお互いに殺し合い、自殺もしてくれるのだが、あまりにそういう事例が頻発すると、政府としても外聞が悪い。もちろん、政府にとって早く死んでほしい老人とは、資産家ではない老人のことである。

で、これは冗談抜きで言うのだが、国立安楽死センターというものを全国に作ってほしい、というのが私の提案である。似たようなことはこのブログで何度か書いているのだが、自殺したければ勝手に死ねばいいのであり、そんな施設や制度など必要無い、と思う人が多いかと思うので、もう一度書く。
この安楽死センターは、前途に希望がまったく無い人間、たとえば極貧の者や超高齢者、不治の病の人などが、自分で希望すれば安楽死させ、遺体処理、墓場の費用もすべて無料(まあ、遺体は、もはや利用不可能な土地である福島原発近辺に大きな穴を掘って、どんどん投げ込めばいい。特に墓は不要だろう。人間は、死ねばただの物体である。)というものだ。
何しろ、死ぬのにも死んだ後にも金がかかるというのが資本主義のこの社会なのだから、うかうかするとこの老夫婦のようなことになるわけである。

問題は、そうした自殺の意思表示もできないような、認知症などの老人の存在である。そして、そうした老人を金儲けの対象としている業界の存在である。

もちろん、家族の者からすれば、身うちからそういう「安楽死センター」行きを出すのは恥だ、という気持ちになるだろうが、早く殺してもらう方が当人にとっての幸福だろう、と私は思っている。ならば、家族はその希望を叶えてやるべきであり、社会もこのことによってその家族を批判するべきではない。

実際には「姥捨て」状態でありながら、それを認めようとせずに老人を悲惨な状態のまま放置している現状の方が、社会的制度としての「姥捨て」が利用(選択)できる社会より悪辣な社会である、と私は考えている。


(以下引用)


91歳の寝たきり妻を殺害容疑  介護の96歳夫を逮捕
2013年02月09日 コメント(80)
Tweet213
 
1:歩いていこうφ ★:2013/02/09(土) 20:34:36.05 ID:???0
奈良、寝たきり妻を殺害容疑 介護の96歳夫を逮捕

9日午前9時5分ごろ、奈良県大和郡山市冠山町の民家で、住人の美濃田ハギノさん(91)が死亡しているのを介護士の女性(66)が発見し、110番した。県警郡山署によるとハギノさんは寝たきりで、同署は殺人の疑いで介護していた夫の作次容疑者(96)を逮捕した。

逮捕容疑は8日午後11時から9日午前0時ごろまでの間、自宅でハギノさんの首を絞め、包丁で切りつけるなどして殺害した疑い。

郡山署によると、ハギノさんは和室のベッドで毛布を掛けてあおむけの状態で倒れており、パジャマに下は紙おむつしか着けていなかった。
http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013020901001628.html

2:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:35:26.02 ID:3Y2HNKTU0
なんとも言えぬ切ない事件だな

10:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:36:25.78 ID:TIRRlUWy0
これは許してやれ…

 

3:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:35:34.38 ID:gQ3Rk6s90
泣ける

7:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:36:06.96 ID:TwkYxVqt0
麻生太郎が一言

8:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:36:18.38 ID:Ra9LzKkc0
哀しいな
無罪にしてほしい

9:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:36:25.44 ID:Wkqg2o8F0
戦争を生き抜いて結婚して・・・・長生きし過ぎは辛いな

11:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:36:55.69 ID:LUEdennD0
要介護で長生きするのもつらいよな

12:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:36:57.89 ID:B8mIla/w0
96歳が91歳を介護して、最後に殺害ってあまりにも切ないな
とても責められない

14:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:00.13 ID:RIb8sAcY0
長生きしすぎだな

15:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:08.56 ID:TpGqrULw0
96て

16:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:20.00 ID:oO/Ps+xY0
俺が陪審員なら、無罪だわ

17:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:24.17 ID:hpcmANHO0
>>1
>パジャマに下は紙おむつしか着けていなかった。

この情報は要らんだろ

18:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:29.05 ID:ZjcA7VAH0
おそらく介護疲れ
執行猶予がつくだろう

19:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:31.19 ID:neeFvT/wO
こんな不幸な事件を増やさない為にも早く安楽死を合法化汁

21:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:33.57 ID:ps9yXbF80
子供は親をほったらかしか?

36:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:39:09.22 ID:cUw8NEtK0
>>21
子どもがいるかどうかはわからんし、下手すりゃ子どもが故人だぞ

23:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:37.28 ID:VDgdjhu+0
96が91を介護って
この国は安心して老いることができない

24:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:51.23 ID:VqEEWKkx0
96歳の老人に人殺しをさせる世の中ってのも考え物だな

25:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:37:56.58 ID:TJMLQUB60
ホームに入れなかったのかな。
お金がないと長生きは辛いだけだね

29:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:38:10.85 ID:WZcs9GJq0
96とか介護を受ける側じゃんw
これは執行猶予をつけてやれ

33:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:38:49.08 ID:Qh5g30Qv0
96歳が91歳介護して介護士は66歳・・・高齢化社会だなー

34:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:38:51.02 ID:a4k10lCt0
男で96歳なら、生きてるだけで珍しいくらいの年だろうに
きつい介護なんかできるわけないやん

38:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:39:13.33 ID:lKpHxRtr0
恋愛もそうだけど疲れたときってほんと疲れるよな

41:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:39:19.76 ID:JVEou67D0
姨捨山は理に適っていたんだな・・・
昔の日本人は素晴らしい

42:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:39:26.62 ID:RIb8sAcY0
結婚した70年前、こんな最後を想像してただろうか
愛した妻を自分が手にかけるなんて
あの幸せだった70年前・・・(´;ω;`)ブワッ

45:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:39:48.10 ID:sf1LZhPQ0
あんまり長く生きるもんじゃねえな

49:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:39:57.90 ID:+57weJ940
なんか裁判待たずしてこの旦那も亡くなってしまいそうな・・・

64:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:41:44.47 ID:v2kn+F7gO
何年何十年も認知症相手の介護やってたらマジで気が狂いそう

65:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:41:49.86 ID:iUrRPFrZ0
逆に温情で死刑にしてやれ
無罪や懲役の方がつらいだろ

66:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:41:58.37 ID:ipcCqmLoO
テレビでゴミ出しがやっとだったって言ってたな
気の毒に

67:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:41:59.15 ID:yLPj7QdMO
こんなの誰も裁けねえだろ
そんな権利ねえよ

69:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:42:05.07 ID:kaZFoi7J0
実刑つけるだけ無駄な年齢

73:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:42:29.66 ID:s1xucyL2P
首絞めはまだ分かるが包丁で切りつけるって部分で少し同情心が薄れる

106:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:45:25.35 ID:lenYqwX/0
>>73
握力が足りなかったんだな
苦しみだして動転したんだと思う

115:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:45:36.70 ID:554bWCnU0
>>73
96歳じゃ首を絞める力なんて無かったんだろ
ある意味奥さんを苦しめずに死なせる方法が刃物だったんだよ

75:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:42:46.47 ID:veMYcjKV0
もうなんか地獄だな
オレは一人で崖から海に飛び込んで死ぬかな

85:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:43:26.36 ID:BDezRn2g0
赤ちゃんポストよりも
姨捨ポストの方が必要かも?

93:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:44:10.25 ID:s/N881hKP
一世紀近くを生き抜いた二人の結末がこれか
何も言えねぇ

98:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:44:56.19 ID:Uyqb1HqE0
今のうちに死に方を考えとかんとな

140:忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:5) 【中国電 70.4 %】 :2013/02/09(土) 20:48:00.77 ID:LRXDiEfC0
超老々介護だな…
これは、流石に気の毒が先に立つ

155:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:48:45.83 ID:bHV5/F5K0
日本を象徴する事件だなぁ

163:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:49:49.20 ID:qXUNGjgs0
介錯も一種の介護だな

165:名無しさん@13周年:2013/02/09(土) 20:49:59.82 ID:nD9HxQM+0
この世は生きるも地獄

死ぬも地獄か







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放言注意報、ところにより濃霧あり

「晴耕雨読」から転載。
堀茂樹という人が何者かは知らないが、記事内容からは学者かと思われる。学者にしては珍しく「御用学者」ではなさそうだ。
TPPそのものについてはこれまで何度も書いてきているので、今日は、日本における「政治的空気の醸成手段」と「議論の陥穽」について書く。

まず、「政治的空気の醸成手段」については、堀茂樹氏が書いているように、民主的に選ばれた議員の頭越しに、成金実業家や吸血人材派遣会社社長や外資保険会社社長などがメンバーを構成する「有識者会議」なるものから出た「TPP参加はマスト」などという破壊的日本語による発言がマスコミに流され、それがまるで日本の進むべき正しい道であるかのようにマスコミで報道され、TPP参加の流れが「政治的空気」として醸成されていくわけである。TPPはもちろん一例だが、このTPPについて言えば、日本の国家主権喪失になりかねない国家的大問題を、国会で議論することなく、こうした「空気」に乗って総理大臣の一存で「参加決定」ということになりかねないのが現状だ。総理というものに国民はそれほどの独裁的権限を与えているだろうか。
問題は、国会での議論の対象となるべき大問題が国会で堂々と議論されていないことなのである。つまり、これは「グレーゾーン」を利用した政治運営という、お馴染みの政治手法の一つでもある。
しかし、本当に国会での議決無しにTPP参加が決まるとなれば、国会の存在意義はゼロであり、日本の民主主義は完全崩壊、ということになる。

さて、もう一つのテーマが「議論の陥穽」だが、これは「行き過ぎた言葉の言葉尻を捉えられて、議論そのものが地面に引きずり降ろされる」という、よくありがちな現象である。下記記事の「社長ふぜい」という言葉がそれであるのは言うまでもない。
発言者の堀茂樹氏は、楽天三木谷氏への不快感から、こういう言葉をつい使ってしまったのだろうが、ツィッターでそれを注意してくれた人(この人も理性的な人であるようだ)が言うように、こうした言葉は議論を泥沼化させてしまう可能性もある。つまり、「売り言葉に買い言葉」で、議論全体が悪口の応酬になることもあるわけだ。
もちろん、堀氏はべつに「議論」目的でツィートしたわけではないだろうからどんな言葉を使おうがかまわないのだが、悪意ある相手にかかれば、堀氏への、メディアを利用した「人格破壊工作」にうまく使われる可能性もある。つまり、堀氏は実業家全員に対して反感を持つ偏狭な人物であり、もしかしたら「アカ」ではないか、と大衆に思わせるように仕向けるわけである。
まあ、こんな事をいちいち気に病んでいたら社会的発言などできない、と言われるかもしれないが、「言葉のスリップ事故」は雪道での車のスリップ事故よりはるかに頻度が高いものである。昔から「駟(し)も舌(し)に及ばず」(一度口から出た言葉は、四頭立ての馬車でも追いつけない)と言うくらい、注意されていたことでもある。
いや、私のように「放言ブログ」を書いている人間が言うようなことでもないのだが。(笑)


(以下引用)



2013/2/8

「問題は、選挙で選ばれた議員の頭越しに国政を左右する事「楽天・三木谷社長「TPP参加はマスト」」」  世界経済のゆくえ

堀 茂樹氏のツイートより。

TPP推進派は論拠に欠けるから、世間に「空気」を醸成することばかりに腐心していますね。

大衆煽動者とはこの人達のことです。

⇒「楽天・三木谷社長「TPP参加はマスト」」 News i - TBSの動画ニュースサイト http://t.co/fPgszkpe

そもそもこんな私企業の社長ふぜいが、自分の商売で成功したからとて、政府の何鱈会議に入って、特権的な立場から分かったような顔で分かったような事を言うのは、いささかも民主主義的な事ではないですよ。




> 「社長ふぜい」は、…お言葉が過ぎるのでは。

「公」(=ここでは、社会でなく国家)の領域においてまで「私」企業の社長を有り難がる世間の風潮を糺して「社長ふぜい」と言いました。

事柄に依っては「学者ふぜい」「芸術家ふぜい」「議員ふぜい」とも言えます。

> 先生のお気持ちも主義主張も重々承知しておりますが、「社長ふぜい」は、いささかお言葉が過ぎるのでは。現場を知る者として会議に参加しているのでしょうし、逆にそこに政治家と学者だけが集まれば、「現場を知らない、机上の空論だけを重ねる集団」とも 

小売り私企業の社長が、農業の、医療の、国家運営の、そして民衆の生活の現場を知っていますか?答えはノーでしょう。

> おっしゃる意味はわかります。私企業社長の立場を超えた発言ということも。ただ、TTPについて幅広く意見を募ることは必ずしも間違いではないと思いました。三木谷氏の発言もあくまで「ひとつの意見」に過ぎない。そう捉えることのほうが大事ではないでしょうか。

> (すみません、続きます)ですので、矛先を向けるべきは「社長ふぜい」ではなく、三木谷があれこれ言ったことを必要以上に貴重な意見と有り難がるマスコミや世論、ひいては政治家だろうと考えます。先生のお立場から「ふぜい」はまずいだろうと思い、意見を述べました。

市民社会の「ひとつの意見」にすぎないものが、正当な政府の設置した会議の委員の意見として特権的な力を持ってしまう事態に対して、非民主だと申したのです。

はい、幅広く意見を募るべきです。

では産業競争力会議・規制改革会議等に、TPP推進の「空気」の送り手ばかりでなく、社会の様々な層の代表が参画していますか?答えはノーでしょう。

「ふぜい」は「のたぐい」の意で、卑しめる働きがありますね。

世間が成功社長を、国政に関してまで拝聴するほど崇拝するので、その解毒剤として価値下げをしました。

どう「まずい」のですか?

成功した小売り私企業の社長って、〈一面からいえば〉要するに「成金」でしょ?

成金の分野で成金は大したものなのであって、その分野で成金を見上げる事に私は吝かではないよ。

しかし、一体いつから我が国では、国民の生活を左右する国家の運営に関して、成金のご意見を有り難がるようになったのか?

矛先は初めから三木谷氏個人ではなく、氏が政府によって特権化された立場から国政を語るという事象に向いています。

> 解毒剤として解釈されればいいのですが、世間では往々にして「学者は実業を馬鹿にし、実業者は学問を馬鹿にする」という思い込みがあります。先生のツイートを目にした際、咄嗟に「実業家を貶めすぎているのでは?」と感じました。

なるほど。

(私は実業家を馬鹿にする気は〈全く〉ありませんし、馬鹿にできるとも思いません。)

> そしてすぐに、TPP推進論者の経済界からは「学者ふぜいが何を言うか」とヤジり返されるのではないかと危惧しました。「ふぜい」という言葉には相手の肩書きそのものを否定しますし、それに縋っている人々の無用な怒りを買いかねないと。

「学者ふぜい」でも自由に発言してよいのですが、問題は、選挙で選ばれた議員の頭越しに国政を左右する事です。

> TPP問題について事の本質を論じ合う前に、肩書きであれこれ言い合うのは愚かなことです。社長の意見はあくまでひとつの意見であって、ことさら拝聴すべきものではないという主旨を最初から汲み取ればいいのですが、わたしはまず「ふぜい」に引っかかってしまいました。

成る程。

私としては、領域を問わずああした社長の言を有り難がる新手の権威主義を嫌って、「王様は裸だ」と言った次第です。

> わたしのように言葉を表層的に捉えてしまう愚かなフォロワーは少数かもしれません。ですが、言葉尻を取り上げてああだこうだという人が多いのも事実です。そのため、「先生の(学者という)お立場からはまずい」と判断しました。長々と失礼いたしました。

いえ、とても賢明でいらっしゃると思います。

御意見に感謝いたします。

> つたない発言に丁寧にお答えくださり、ありがとうございます。その〈倒錯した現実〉は、為政者に悪用されかねない危険を大いに孕んでいますね。いえ、TPP問題についてはすでに危険水域に達しているのかもしれません。

悪用云々でなく、すでにシステムと化しています。

大学と社会をめぐる難しい問題ですが、米国仕込みのイケイケの産官学連携論が優勢です。

> ワイドショーでお笑いや歌をやってるだけの奴らが政治や教育についてエラソーにぬかしていたりするのと似たものを感じます。特定勢力の意図に引きずられて、国論形成過程を歪めているのも同様。

> さっきRTした堀茂樹氏@hori_shigekiのツイート、あらゆる「審議会」とか「有識者会議」とかに共通する話だと思う。行きすぎると、お友達をずらりと並べた橋下大阪市政の特別顧問・特別参与みたいになる。HPによると、現在、特別顧問14人、特別参与35人。

審議会や有識者会議のメンバーは基本的に、選挙で選ばれていない官僚たちに指名された人達。

国民にとっては、自ら選んだ代表ではなく、「お上」から与えられた人物です。

根本の問題は、日本人の多くが、自ら選び取った存在よりも、与えられた存在に高い価値を感じる心性から脱却できていない事です。

自ら選び取った存在よりも、与えられた存在に高い価値を感じる心性とはまさに、良し悪しは別にして、自律よりも他律を好む心性です。

で、改めて思います。

日本の近代をまるですでに終焉を迎えた過去の事のように語るポストモダンやら脱近代神話やらのお歴々には、ご冗談でしょうと申し上げておきたい。

> 皆、一番最初の元は成金なのではないでしょうか?

いいえ。

元々から、少しも働かずに大金持ちの人も大勢います。

ですから、自分の才覚と努力で稼いだ成金は、その限りにおいて尊敬に値します。

但し、今日では、労働も生産活動もせずに金で金を稼ぐというのが多いですね。

今の日本社会に足りないのは、個人主義じゃないよ。

個人だよ。

「数を背景に…」との表現は、無理をゴリ押しする印象を与えますが、これは有権者によって直接選ばれた議員の数です。

政府の委員会に入ったどこぞの社長らの発言より、遙かに値打ちがあります。

⇒自民TPP反対派議員約200人が交渉参加撤回求め会合 http://t.co/CoTDeQaB

これこそがマスト、必見・必聴です。




米国の筋金入りの民主主義者が怒っています。

実に雄弁。

⇒Must See: 米国市民団体がTPP協定 警鐘ー http://youtu.be/WFY-z1PcjT8 #TPP is #EnemyOfMankind #StopTPP #StopWorldGov





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橋下を選んだツケがどんどん廻って来るよ

橋下のやった「改革」で、大阪市民の利益になるような事って、一つでもあったのかね。福祉削減、文化事業削減で市民の誰が得するの。それで大阪市の費用が何億円削減されようが、税金や市への諸納付金が下がるわけではない。つまり、削減された分がどこに行くのかも分からないのである。
第一、市立幼稚園が全廃されたら、幼児を抱えた家庭の多くが困ることになるだろう。子供など産むのが悪い、ですか。そうですか。
私がそうした家庭の親ならば、橋下リコール運動を起こすところである。
もっとも、その橋下を選挙で選んだのが大阪市民なんだから、仕方がない。
騙される方にも騙された責任があるのである。


(以下引用)



市立59幼稚園全廃へ…大阪市


.
 大阪市の橋下徹市長が市長選で公約した市立幼稚園(59園)民営化について、市は26日、園ごとに民間移管か廃園かを4月までに決めたうえで2015年度以降に実施し、20年度までに市立幼稚園を全廃する基本方針を示した。

 公立幼稚園の民営化は政令市では横浜、川崎、千葉市に続くもので、大阪市は年間25億円以上の削減効果を見込む。


 今後は教職員約420人の処遇などが課題となる。


 市役所で開かれた新年度予算に関する橋下市長と幹部との会議で、担当部局が明らかにした。


 基本方針では、周辺の私立幼稚園などで園児の受け入れができない場合、民間に移管して新たな私立幼稚園として存続させるが、受け入れ可能なら廃園にし、その判断は、市立幼稚園がある市内22区の区長が4月までに行う。移管先は公募で選び、園の土地は有償貸与(10年間は無償)、建物は有償譲渡する。


 ただ、一部の市立幼稚園は地元住民の寄付を受けて設立されており、住民の反発も予想される。


 橋下市長はこれまで、「民間でできることは民間で」と市立幼稚園・保育所の民営化を主張し、担当部局側も「私立に比べ、園児1人あたりの運営費が高い」として同調。市立保育所(125園)も13~14年度に13園で民間移管先を公募して民営化を進める計画案を示したが、「民間では対応しきれないセーフティーネットの役割がある」として、一部は市立のまま残す方針だ。

(2013年1月29日 読売新聞)





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1円の円安で330億円の燃料費増

「2ちゃんねる」関連サイトから転載。
「1円円安になると燃料費が年間330億円増加する」、という部分が興味深いので備忘的引用である。コメント類は、ついで、という感じ。
円安でトヨタなどの輸出企業はウハウハ状態だが、それって国民に何か還元されましたかね。
で、その一方、円安の結果の燃料費増加は電力料金値上げやガソリン代値上げとして早くも国民生活を逼迫させている。これで円安を喜ぶ一般国民がいるのかね。円安は、けっして好景気につながるものではなく、むしろ一般国民の生活を悪化させるものなのに、それを書いている新聞、それを論じるテレビ番組は見た事もない。(というより、新聞テレビを私が見ないだけだが。w)
コメントには原発停止のせいだから、さっさと再稼働しろ、というネット右翼か工作員か知らないが、馬鹿どもの意見もあるが、勝俣や清水から資産没収しろ、東電社員を減俸しろ、という「まともな意見」もある。まあ、それが普通の国民感情だろう。


(以下引用)



1: マーゲイ(秋田県):2013/02/06(水) 21:40:07.56 ID:bSSfcTjr0

円相場の値下がりについて、東京電力の佐野敏弘常務は6日の記者会見で「仮にドルに対して1円円安になると、東京電力の燃料費は年間330億円くらい増加する」と述べました。
そのうえで、佐野常務は、今年度、平成24年度の想定為替レートをこれまでの1ドル80円から81円にした結果、今年度の燃料費は、これまでの見通しより300億円程度、増加する見込みであることを明らかにしました。

ただ、電気料金は、燃料の輸入価格の変動に合わせて毎月、見直されることから、増加する燃料費の一定の部分は、最終的に消費者の負担につながることになります。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130206/k10015345371000.html

元スレ:http://hayabusa3.2ch.net/test/read.cgi/news/1360154407/
--------------------------------------------------------------------------------






 
2: ラガマフィン(東京都):2013/02/06(水) 21:40:33.05 ID:MsRJ/PA00

給料減らせば?


4: ヤマネコ(大阪府):2013/02/06(水) 21:41:00.09 ID:1nTZPI+i0

石油火力発電にすればお安いですよw


8: スナドリネコ(岡山県):2013/02/06(水) 21:42:14.74 ID:x+3neTrq0

電気代値上げで吸収するから問題ない


5: ジャングルキャット(空):2013/02/06(水) 21:41:07.23 ID:BfK4vJT40

保養施設まだ全部売ってないだろw


6: ボンベイ(チベット自治区):2013/02/06(水) 21:41:14.74 ID:VQeVGc8Z0

給料とか福利厚生を削れ 阿呆か 甘えるな 自己責任だろ


7: アンデスネコ(埼玉県):2013/02/06(水) 21:41:32.55 ID:1geghXlK0

臓器売れよ


9: ヒマラヤン(京都府):2013/02/06(水) 21:42:18.83 ID:B+Gvt3Ra0

原発再稼働はよ

反原発のゴミどもはがん無視で


10: ベンガルヤマネコ(やわらか銀行):2013/02/06(水) 21:42:26.18 ID:PXdnbISyP

さすがはプレミアム価格


11: マーブルキャット(関東・甲信越):2013/02/06(水) 21:43:06.57 ID:GYAZeKHXO

ボーナス出すくらいなんだから余裕綽々なんだろ?


12: 縞三毛(大阪府):2013/02/06(水) 21:43:07.43 ID:z3R7Vuhj0

自動車業界のプラスと電力業界のマイナスどっちが大きいの?


13: ベンガルヤマネコ(大阪府):2013/02/06(水) 21:43:38.90 ID:zsZd4v48P

電気代上げればいいじゃん


14: ベンガルヤマネコ(やわらか銀行):2013/02/06(水) 21:43:51.09 ID:PrVpQZDyP

そういうとき
一般企業は経費を減らします
東電は値上げですか?税金投入ですか?


15: キジ白(新疆ウイグル自治区):2013/02/06(水) 21:43:52.38 ID:lvTeOjl30

よろしい

ならば税金投入だ

電気あっての日本経済だからな


16: アジアゴールデンキャット(和歌山県):2013/02/06(水) 21:44:05.31 ID:Oyikr0R+0

さっさと原発再開
安倍さっさとしろ


17: カラカル(WiMAX):2013/02/06(水) 21:44:36.09 ID:Y8MkOh9n0

100円の頃に比べて安くしてたか?


18: イエネコ(WiMAX):2013/02/06(水) 21:44:59.14 ID:D2JRIbfC0

1円円安になると基本給が1万円減るなら許す


19: スナドリネコ(岡山県):2013/02/06(水) 21:45:11.65 ID:x+3neTrq0

もうちょっと東電株買い集めたいから原発再稼動は待ってくれ


20: ボルネオウンピョウ(新潟県):2013/02/06(水) 21:45:14.37 ID:1ZYGRgFx0

給料ボーナス0にしても焼け石に水だろ


21: カラカル(茨城県):2013/02/06(水) 21:45:17.48 ID:c63z5CQ40

電気料金に転嫁できるんだから別に痛くも痒くもないだろ
むしろ売り上げ高アップでウハウハなんじゃないの?


22: アメリカンボブテイル(WiMAX):2013/02/06(水) 21:45:33.57 ID:XnX5Cs740

超円高の時は燃料費の分電気代安かったっけ?


23: サビイロネコ(やわらか銀行):2013/02/06(水) 21:46:20.13 ID:33mAQ5eK0

>>1
またまた心にもない事を 財源は国民に出させるしw


24: ボンベイ(長野県):2013/02/06(水) 21:46:31.47 ID:pwEW6NVR0

総括原価方式だから関係ないんだろ?


25: オセロット(catv?):2013/02/06(水) 21:46:46.97 ID:q1ZluNm+0

給料減らせ、高給取りをリストラしろ。経費削減だ。


26: スナドリネコ(岡山県):2013/02/06(水) 21:47:06.97 ID:x+3neTrq0

ただ、電気料金は、燃料の輸入価格の変動に合わせて毎月、見直されることから、増加する燃料費の一定の部分は、
最終的に消費者の負担につながることになります。

最終的に消費者の負担につながることになります。


27: ボンベイ(東京都):2013/02/06(水) 21:47:09.55 ID:/nGjm+Gy0

>>726
円高の時どんだけ黒字だったんだよ


28: 斑(家):2013/02/06(水) 21:47:12.72 ID:AH2aKeGf0

今までは、燃料費が掛からずにボロ儲けしてたんですね
人件費を削ってください

優秀な人はいないから、優秀な人がいなくなるとか
公務員みたいないいわけはしないでくださいね


29: ジャングルキャット(埼玉県):2013/02/06(水) 21:47:25.22 ID:tQKpIa4d0

勝俣くんと清水くんに払ってもらおう

一族が今まで吸い取った蜜代金数兆円を還元すればOK

さっそくこの二人を追って相談しよう!






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ラ・メール

数日前からパート仕事に出ているので、ブログを書くのは、その余裕がある時や、書く必要があると考えた時だけにする。まあ、もともと趣味のブログであり、義務ではない。一昨日の記事など、馬鹿そのものの記事であり、いったい誰のために書いているやら。(笑)まあ、単に秋元嫌い、AKB嫌いの偏見をひねくれた形で発散しただけであり、公開した後で後悔した。我、事において後悔ばかり、である。
さて、下記引用は「つむじ風」ブログに引用された文章の孫引き引用だが、これは当該文章への疑問を提示するためだ。(「つむじ風」氏自身への批判ではない。「つむじ風」記事全体の内容は立派なものだ。)書いた動機自体は原発被害を少しでも食い止めようという善意によるものだろうが、こういう考え方はマズイだろう、というのが私の考えである。

海はドブですか?
あなたたちはそのドブで泳ぎ、そのドブで獲れた魚を食べるのですか?
海は日本人だけのものですか? 
他国が海を汚染しているから、日本も汚染していいのですか?

もちろん、それ以外に方法は無い、と言われるかもしれない。それは私には分からない。
だが、私は、日本人が原発を作り、事故を起こしたなら、たとえ日本人全体がそのために滅びようが、その責任は日本人が取るべきであり、他国に害を及ぼしてはならないと思う。

自分さえ、あるいは自分の身内や関係者さえ良ければ他人のことはどうでもいい、という心性が原発を作り、原発事故を起こし、原発事故の処理を誤らせてきたのではなかったか。原発だけではない。今の日本社会の悪弊はほとんどすべてそうした「自分たちさえ良ければいい」という身内エゴイズムが原因していると私は思っている。

三好達治の詩だったと思うが「海よ、我々の言葉では海の中に母があり、フランスの言葉では母の中に海がある」というようなフレーズがあった。フランス語で母を何と言うのかは知らないが、その語の中に「ラ・メール(海)」の「メール」が入っている、ということだろう。
海を汚すことは、人類の母、あらゆる生物の母を汚すことである。
海への愛情は、温かく透明清澄な沖縄の海で泳いだことのない人には分からない感情なのかもしれない。





(以下引用)


【転載開始】“そのうち何とかなるだろう”では済まない放射能汚染より

<前略>

 現実には、いかなる除染をしても、それは移染であって、本質的には解決しないと言われていますし、きっとそうでしょう。

 これは、被災地域に山が多く、山からどんどん放射能が平地に流れ落ちてくることが大きな要因になっていると思われます。これが田んぼに流れ込み、また、水路にホットスポットを作るのでしょう。そして、これが豪雨によって河川に流れ込み、最終的に海に流れ出ることになりましょう。

 こうして、過去の公害による水質汚染と同じ経路をたどり、汚染の拡大と健康被害を起こすことになります。

 これに対して、政府は、過去に行なわれた除染対策と同じ手法でもって対応しようとしているのですが、同じ方法では本質的に間違っていると言えます。

 なぜならば、過去の汚染源は特定の1地点でしたから、汚染源を絶った後での対処法ですので効果が上げられたのに対 して、今回の汚染源は広範囲に薄く降下した放射能ですから、広大な山地という汚染源を絶つことはできず、平地の汚染が今後も進みますので、従前の対処法で は効果が上がらないのは必然です。

 そこで、汚染源を立つことができるかとなると、これはどだい無理な話です。

 じゃあ、どうすればよいかとなると、チェリノブイリと違って降雨量が非常に多い日本ですから、雨によって流し去ってくれるのを期待するしかないでしょう。

 その雨によって流されてきた放射能は、先に書いたように、田に流れ込み、水路にホットスポットを作り、河川に流れ込み、最終的に海に流れ出ることになりましょうが、田への流入以外は、これを促進させるべきでしょう。

 これにより、当分の間、河川と海の汚染は続きますが、それを是認すべきです。用水路、排水路の汚泥をどんどん河川 へ流し込み、豪雨の助けを借りて海へ流し去るべきです。当然のことながら、建物などに被った放射能を高圧洗浄して生じた汚染水は排水路へ流し去ればよいの ですし、その排水路の土砂も高圧洗浄して河川へ流し込めばよいのです。

 これによって、海洋汚染することになりましょうが、事故でばら撒かれた放射能の8割方は既に海に落ちたことでしょ うから、2割分程度の追加汚染は誤差範囲と捉えてもよいのではないでしょうか。加えて、「海はドブである」のですから、何もかも受入れて希釈してくれる存 在です。(このことについては、2011.5.17付け「原発の放射能汚染水の処理」で記事にしました。何と、フランスでは放射能汚染水を恒常的に英仏海 峡に放流しているのです。)

 これによって、福島近海での魚介類の放射能が低下する速度は若干鈍るでしょうが、魚業者に我慢していただくしかありません。

 こうして、放射能の供給元がクリーンになってから、田の土壌改良に着手するしかないのではないでしょうか。

 放射能の除染は人間の力ではどうしようもないのですから、ここは「母なる海」にもう少し甘えてもよいのではないでしょうか。「海はドブである」のですから。【転載終了】






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ヤクザと白人の交渉術

「晴耕雨読」から、想田和弘の文章を転載する。
これを読むと、欧米流の交渉術の本質が分かる。橋下がこれをどのようにして学んだか不明だが、はっきりとこれは欧米流の交渉術である。簡単な例で言えば、ペリーが江戸幕府に開国を迫った時の交渉術であり、「素朴な現地土人を威嚇と恫喝で支配する」という、植民地侵略と統治における白人の支配術である。
一言で言えば、「論理で説得するのではなく、相手の感情を支配する」ということだ。相手は最初の恫喝に怯え、恐怖から相手のわずかな「見せかけの譲歩」に大喜びして自分にとって不利な提案を容易に受け入れることになる。これは白人の土人相手の交渉術であると同時に、ヤクザの交渉術でもある。もともとがほとんどヤクザである橋下にとっては、容易に身に付けられた技術だろう。
橋下の主張の大半が論理的には滅茶苦茶であることを心ある人は知っているが、テレビ画面などでの「橋下の議論での勝利場面」を見ている人には、その議論の中身はほとんど分からず、橋下が「議論で勝利したらしい」という印象しか伝わらない。その結果、橋下は正しい、橋下は強い、というイメージが怪物的に肥大していくわけである。
もう一つ重要なのは、下記文章の最初に書かれていることだ。「相手が一部だけ正しいことを言っていたり、時には正しいことをしたりする、というだけで相手を受け入れてはいけない」ということである。日本人は心優しい人が多いから、できるだけ他人を良く思いたい、という心情があるわけだが、こうした悪党どもはそんな善人の優しさに付け込み、相手を骨までしゃぶるのである。
私自身、現実生活では、かなりの甘ちゃんであり、「お人好し」とも言われているので、上に書いたようなことは、実は頭で考えただけのことである。こうした「人間の中の狼」に現実で出会ったら、たぶんひとたまりもないだろう。それらしい人には、最初から近づかないことである。幸い、私は人を見る目だけはある(と思う)ので、これまでそんな人間にはあまり近づかずに済んできた。
過去のブログの中で、私が「悪人認定」をしてきた人間について、その後、評価を変えたことはほとんど無いはずだし、世評の高い有名人の中であやしげな人間については、その人間がマスコミに登場した初期から警告してきたと思う。この点では、有名ブログの書き手の中にも、結構人を見る目のいい加減な筆者が多いので、私はマシな方かと自負している。
その中でも橋下という人間の人間性は、彼がマスコミに登場した最初から丸分かりであった。それが見えない人間がいることの方が不思議なくらいである。
また、彼は悪党だが、政治的才能があるから評価する、という意見も危険な考え方だと思う。悪党が、自分以外の利益のために政治をやるはずはない。それは社会に害悪を与えることになるのは、当たり前の話である。



(以下引用)





2013/2/2


「橋下の措置が体罰的であると見抜けない人は、体罰の本質を理解していない:想田和弘氏」  その他

https://twitter.com/KazuhiroSoda

ほうら、おいでなすった。

体罰問題で強硬手段をとる橋下の本当の目的はこれだよ。

→橋下市長が検証強調…市教委の体制改めるべきだ(読売新聞) http://bit.ly/Ykn76o

みんな忘れちゃだめだよ。

橋下徹はずーっと体罰を容認してきた。 @navermatome3: 橋下徹は体罰についてどんな発言をしてきたか―05年~13年 (979 views) http://bit.ly/11iiGxl



体罰は、事態の深刻さを痛みで思い知らせるという発想のもとに行われる。

橋下徹は、事態の深刻さを現場に思い知らせるために入試の中止が必要だと言っている。

相似形である。

この相似形に気づかないと、橋下徹の詭弁に騙されてしまう。

ずーっと体罰を容認して来た橋下徹が、いつの間にか、体罰追放運動の急先鋒のように振る舞い、彼の体罰的で横暴な措置を批判する本当の体罰反対派が、「市長に反対するお前は体罰を容認するのか!」と罵られている。

橋下の措置が体罰的であると見抜けない人は、体罰の本質を理解していない。

体罰をなくすために体罰をするという本末転倒が起きるのは、平和のために戦争をするという本末転倒が起きる構造と同じである。

橋下徹に対して是々非々で臨む態度は、不合理と言わざるを得ない。

なぜなら、たとえ彼が何か素晴らしい提案をしたとしても、詐欺的テクニックを活用する彼の言葉をそのまま信じるのは、ナイーヴとしかいいようがないからだ。

http://bit.ly/sbvQsU

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http://bit.ly/sbvQsU

抜粋*

 橋下氏が本書の中で最も強調するのが「仮装の利益」という概念です。彼は次のように言います。

交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、はっきり言って三通りの方法しかない。
“合法的に脅す”“利益を与える”“ひたすらお願いする”の三つだ。そのなかで、最も有効なのは“利益を与える”ことである。

この場合の利益には二通りある。一つは文字通り相手方の利益。もう一つは、実際には存在しないレトリックによる利益だ。不利益の回避によって感じさせる“実在しない利益”とも言える(6頁)。

 橋下氏は「実際には存在しないレトリックによる利益」を作為的に創出することによって、相手に要求を飲ませるべきであると述べています。そして、この「仮装の利益」をより有効に起動させるためには、「譲歩の演出法」が重要になると説きます。

相手方に利益を与えるということはこちらの譲歩を示すということだ。譲歩とそれに伴う苦労は、徹底的に強調し、演出すべきだ。譲歩とはよべない些細なことであっても、さも大きな譲歩であるように仕立て上げるのである。そうすることで、相手方の得る利益が大きいものであると錯覚させることができるからだ。これも交渉の技術である(10頁)。

橋下氏は、譲歩に伴う苦労を徹底的に演出せよと説きます。相手に譲歩するために、多大な労力と努力を伴ったことを強調することが重要で、本当に苦労したかどうかは別問題だといいます。

大きな利益を得た、と相手方に感じさせるように、こちら側の苦労を強調するのである。その演出に、タフネゴシエーターは腕をふるっている。詐欺にならない程度に、ではあるが(10頁)。

 さらに橋下氏は、交渉に際して「譲れるもの・譲れないものを明確に分別しておく」ことが重要であると説きます。彼は、あらゆる主張を「譲歩できるもの」と「譲歩できないもの」の二種類に徹底的に分別し、「二者択一の法則で自己の利益を絞り込む」必要があると言います。

物々交換の基本にのっとって、自分の主張を絞り込んでいく。どうしても通したい主張と、譲歩できる主張を明確に区別する必要がある。
 できることならこの主張も通したい、交渉の流れのなかで判断しよう、そんなグレーゾーンを持ったままで交渉に臨むことだけは避けたい。それが交渉をこじらせ、長期化させる原因にもなるのだ(12頁)。

 以上のような「交渉テクニック」から見えてくる政治手法は、どのようなものでしょうか。

 橋下氏は、はじめにハードルを高く設定した提案を掲げます。もちろん、この提案の中には「譲歩できるもの」と「譲歩できないもの」が含まれています。

 突然、提案を突き付けられた利害関係者は、当然反発します。そして、橋下氏が提示した提案に依拠しながら、問題点を列挙し抵抗します。

 しかし、この時点ですでに勝負は決しています。それは橋下氏の舞台に乗ってしまっているからです。橋下氏の提案に基づいて交渉がスタートさせることこそが、彼の「交渉テクニック」だからです。

 橋下氏は、ここから「譲歩できるもの」のカードを切っていきます。そして、このカードの付与によって「仮装の利益」を分配していきます。「実際には存在しないレトリックによる利益」のため、橋下氏側にダメージはありません。「譲歩の演出」によって相手が利益を得たと錯覚させることが目的であり、この錯覚を駆使することによって「本当の利益」を獲得していくのです。

 結果、相手はあたかも「利益を得たかのような感覚」を持ちながら、実際は重要なものを損なっているという結果が生じます。これが、橋下氏が繰り返し用いる政治手法です。







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