「鎖国」というか、「海禁令」なんだが、日本の場合は特に、地方が孤立していて中央政府のコントロールが効かないので、窓口を1ヶ所にしてしまったというのが正確なところで、そうしなければ武装解除が出来ない。既に銃砲が戦闘で実用化されていた時代、徳川幕府が日本全土を支配するためには、諸大名の武装解除がなければ始まらない。豊臣秀吉が改易を考えつき、徳川家康が踏襲したのですが、鎖国をして貿易をしなければ、徳川幕府に勝つ大名はいない。 特に、火薬の原料となる「硝石」が戦争には欠かせず、各地の大名が勝手に貿易をして硝石を手に入れていたのでは、平和が保てない。 中国内陸部、スペイン、イタリアのような南ヨーロッパ、エジプト、アラビア半島、や西アジアのイラン、インドなど乾燥地帯では、天然に採取されている。一方、北西ヨーロッパや東南アジア、日本のような湿潤多雨な地域では天然では得がたく、おもに人畜の屎尿を原料にして、バクテリアによる酸化による生成を人工的に導く生産方法が工夫された。 日本は硝石が得にくい地域で、輸入に頼っていたんですね。それをせっせと売りつけていたのが、スペイン、ポルトガル。その当時は黒色火薬しかなくて、黒色火薬は「硝石、硫黄、炭」で出来る。硫黄と炭は、日本でも生産出来るが、古土法の硝石では非常に少量の火薬しか作れない。南蛮貿易でもっとも大事な品目は硝石です。これを独占すれば徳川の世は安泰だ。 |
子供のモラルや想像力を育てるのに、児童文学や漫画の果たす役割は大きい。漫画は絵で伝えるので(自分で絵画的イメージを作る必要が無いので)想像力は育ちにくい面もあるが、「センス・オブ・ワンダー」を知ることができる。私の精神の二割から三割は、たぶん高須力弥氏同様、子供時代の漫画読書体験で作られている。
今の漫画の最大の欠点は、漫画が「大人向けのもの」がほとんどになっていることで、そこからは倫理感は育たないだろう。手塚治虫や藤子不二雄は、子供の精神への影響を考えた上で描いていた。大人向けと児童向けは別枠で描いていたのである。今や年齢層無視の漫画だらけになり、「勝てば官軍」思想が子供の世界にまではびこっているとしたら、凶悪無残な未来の姿しか想像できない。(実は、このような漫画界の未来像は、トキワ荘時代に寺田ヒロオが憂えていたことでもあるが、彼は漫画界の商業主義化に付いていけず、筆を折った。)
(以下引用)
今の漫画の最大の欠点は、漫画が「大人向けのもの」がほとんどになっていることで、そこからは倫理感は育たないだろう。手塚治虫や藤子不二雄は、子供の精神への影響を考えた上で描いていた。大人向けと児童向けは別枠で描いていたのである。今や年齢層無視の漫画だらけになり、「勝てば官軍」思想が子供の世界にまではびこっているとしたら、凶悪無残な未来の姿しか想像できない。(実は、このような漫画界の未来像は、トキワ荘時代に寺田ヒロオが憂えていたことでもあるが、彼は漫画界の商業主義化に付いていけず、筆を折った。)
(以下引用)
近藤ようこさんがリツイート
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